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「WWRU3.5 & いまちツアーズ4.5」レポ!
日時: 2012/08/09 12:18
名前: いまち
参照: http://kk-queenfanclub.sakura.ne.jp/bbs_archives/imachi_t/photos_jiro.htm

超レポ いまちツアーズ4.5 in Kyoto(参加決意編)


前回の4thツアーズで、Sweetさんとソルジャーさんが秋に開催されるというWWRUに参加する、という
話題で少々盛り上がっていたのだけど、そのときに実は春に京都でもやるらしいので行こうよ、という話に
なっていた。

京都かあ・・・多分無理だろうなあ。と思いながら年越し(爆)
で、1月となりSweetさんから突然メールが来た。その内容はWWRU3.5のエントリーが始まってるから
参加するならエントリーを、てな内容。
で、早速HPに飛んでみると、あれれ、Sweetさん、ソルジャーさん、喜楽院さん、タラさんが参加表明され
ている・・・
すげーな、皆さん。自分はどうしようか・・・
参加できるなら参加してみたいが、ギターは下手だ。聞くところによると、常連さんの方々はやたらめったら
うまいらしいし・・・遠方だし・・・
ちょっと考えたけど、まあいいか、なんとか簡単そうな曲を選んで・・・という安易な考えで参加することにした。
ついでに暫く帰省してないので、この機会に帰省もしておくか。
かみさんに許可をとって皆さんにメール。

ギターは一昨年の12月に誕生日プレゼントと称して池袋の楽器店で、本体・アンプ・ソフトケース・ピックとか
その他もろもろで2万円也、という超初心者用のギターを買って自分で遊んでいた。
まあ、当時は別に人前で演奏するわけもないし、実家にあるのは中古のボロボロだし、ということで自己満足
していたのだけど、参加するとなるとそうもいかなくなった。(ちなみにエレキに触るの20年ぶりだ・苦笑)
とはいえ、まずはエントリー曲を決めなければ。
まあ、折角関西に行くのだしK&K関西支部の方々ともお会いしたいということで、ツアーズもやることにした。
しかしながら今回は演奏がメインであるので、掲示板では募集せずにプチツアーズということで、WWRU3.5
にちなんで(どこが?)いまちツアーズ4.5ということにした。

ところで、エントリーはというと・・・
Sweetさんが、ブレイクフリーでドラムに挑戦するようだ。ソルさんはそれにベースで参加するみたい。
ブレフリ・・・
もらった。スタジオバージョンのギターは楽勝もんである。ソロもないし・・・
とりあえずブレフリのギターに参加表明。
と思ったらウエンブリーバージョンだって・・・ギターソロあるやん・・・・
し、仕方がない。コード自体は耳コピで問題ないんだけどソロは全く自信がない。
ドロたんからコードとかタブ譜が掲載されているというHPの存在を教えてもらい(ありがと!)練習開始。
で、ウエンブリーのビデオを繰り返しみたんだけど、なんだあのブライアンの弾き方は・・・
あんなもん出来ません(キッパリ!)
なので、難しいとこははしょる、とSweetさんにメールしたら怒られた(爆)
しょうがない。ガンバリマス。

ちなみにWWRUというセッションはアフターセッションと称してQ以外も4〜5曲くらいエントリー可能という
ことだ。
しめた。これは大チャンスとばかり参加されるMFCオーナーさんにメールで根回ししていただき(お手数おか
けしました)B4のHELP!をエントリー。これは気合いが入った(おい)

そして、喜楽院さんとディアフレンズをエントリー。これはもともとピアノ曲なんだけど、自分はピアノが出来ない
ので、ギター弾き語りということでエントリー。あとで、ドロたんがピアノを弾いてくれるということになったので
ついでだから、ギター・ピアノ両方で演奏することにした。
とかしてたら、喜楽院さんがなんとフェリフェラ〜ネヴァモをエントリーだって、しかもコーラスやれと指名されて
るし・・・
うむむむむ・・・やる気ですなあ。練習すべし(実際は全然してなかったのだけど・こら!)
ついでに39のコーラスも喜楽院さんとエントリー・・・したのだけど、今回はボーカルなしの弾き語りバージョン
だということであえなく却下。喜楽院さんとふたりでぶつぶつ・・・(ゴルアー!)
まあ仕方あるまい。

で、なんとかあと1曲演奏したいな・・・
Q曲でなるべく簡単そうな曲を・・・
ということでかなり前に帰省したときに実家から大量に送った楽譜関係のなかから、夜の天使を選ぶ。
これならなんとか。
とはいえ、エントリー曲の残りもかなり少なくなっているので、裏から手を回し、ドロたん、Sweetさん、ソルさん
にエントリーを強制する(こら)。
してたら、全体のエントリー曲が予定よりオーバーしてしまったので、HELP!はキャンセルとなってしまった。
うーん、これは大変残念であったけど・・・まあ仕方ない。JAZZさんもかなり気を遣ったろうしね。


ということで、結局4曲に参加することとなった。
メンテ

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「WWRU3.5 & いまちツアーズ4.5」レポ! ( No.17 )
日時: 2008/05/01 17:15
名前: Sweet

「WWRU3.5」&「いまちツアーズ4.5」の超私的レポ!No.9

【WWRU3.5 in Kyoto アフターセッション!】


この時、顔も体も汗まみれになっていたけど、全然不快ではなかった。逆に、気分最高!

アフターセッションの一発目は、大好きなSWEETの曲が聴ける♪カメラを抱えて、ルンルン。
ステージには、メンバー全員物凄いコスプレしたQweetが登場!
演奏曲は「Blockbuster」と「Hell Raiser」。
ヴォーカルの人は、とてもステージ慣れしてる感じで、アピール度満点。
そしてこの時のドラムの人が、なんと、SWEETの来日ライヴを体験している人で、
それを、まるで最近観たかの如く、超〜興奮気味に話していたのがとても印象に残った。

そして次は、「You Give Love A Bad Name」♪と言えば・・はい!ボン・ジョビ。
大ヒットナンバーで、本家のライヴみたいに会場も一緒に歌って盛り上がった。

そして、そして!
「Child's Anthem」「T'll Supply The Love」これは私も本家ライヴを観に行ったことがある TOTOのナンバー。
最初の曲はインパクト充分、そして「愛する君に」でノリノリ〜♪ 
やっぱし上手いなぁ。
で、ラストはディープ・パープルの「Burn」。
喜楽院さんの素晴しいヴォーカルと、演奏陣の凄まじさは忘れられない。

しかし、あれだけクイーンで、ごちそうさましても、アフターセッションは“別腹”になってしまうのよねぇ。(笑)

で、「WWRU3.5」の全エントリー曲、終了〜。


この後、MVP賞が選ばれることになった。
MVPは、ベスト・ドラマー、ベスト・ベーシスト、ベスト・ヴォーカリスト、ベスト・ギタリストの4部門で
賞品として、よっしぃさんの「ホットスペース饅頭」が授与されるという豪華版!

最初のベスト・ドラマー賞は、会場全員一致というか、ぶっちぎりというか、
驚愕の天才少年ドラマー、Jun Cleanくんが受賞!(Kiethさんの息子さん。)
・・・私も将来はこんな天才少年ドラマーになりたい!(え?)

そしてベスト・ベーシスト賞は、なんと、我らがワイーンのソルジャーさんが受賞した!
最初のワイーンのリハでは、ベースのチューニングに時間かかりすぎて断念していたというのに(笑)
さすがFLASH!のドラマー!(関係ねぇーよ)

次のベスト・ヴォーカリスト賞は、会場の拍手で選出されていたと思う。
最終的に、同じ初参加の左さんが選ばれた。
彼のヴォーカルとパフォーマンスには若いエネルギーが漲っていて素晴しかった。

最後に、ベスト・ギタリスト賞。これが2名選出されて、その内の1名が、なぜか(爆)、いまちさんだった。
そして最終決戦はジャンケンってことになり、私はその瞬間「いまちんが勝つだろうな」と思った。
そしたらホントに勝った!!
受賞インタビューでなにやら喋っていたみたいだけど、だんだん嬉しそうな笑顔になってきて、
最後は大きな口をあけて満面の笑顔を私のカメラに向けていた。

それにしても、今回のMVP賞は、jazzさんや常連の方々の優しさを深〜く感じました。
また、よっしぃさんの「ホットスペース饅頭」がまだあります!ってことで、会場でジャンケン大会となって、
勝ち進んだ人の中に、これまた我らがワイーンのタラさんがいて、見事にゲット〜!
そして、これで終わりかと思いきや、あゆさんから特別賞なるものまであって、そこで私の名前が呼ばれた!
「若菜あゆ」というお菓子をいただいた。
すごく嬉しかった♪(あゆさん、ありがと〜)


その後、皆でお片づけをするということだったので、身の回りのものから片付けていたら、
ソルジャーさんが、「これから全員で写真撮るよ〜」と言ってきたので、ステージの方を振り向いたら
皆さん既に並んでいてびっくり。全然気が付かなかった。
慌てて、空いてた一番前列にしゃがみこんだけど、スカートなのでパンツ見えないようにモゾモゾしてしまった、
カメラはいくつかあって、夜想のスタッフの方が笑顔でそれらのカメラで撮影してくれた。
っと、この時になって、
「しまった☆化粧直し全然してなかった!」と気付いた。・・・イッツレ〜イト!


ってことで、「WWRU3.5」&「いまちツアーズ4.5」に参加された皆様、夜想のスタッフの方々、
どうもお疲れさまでした!ありがとうございました〜♪


これにて今度こそ、(完)

メンテ
「WWRU3.5 & いまちツアーズ4.5」レポ! ( No.18 )
日時: 2012/08/09 12:20
名前: ケンシロウ
参照: http://kk-queenfanclub.sakura.ne.jp/bbs_archives/wwru3_5/photos_jun.htm

WWRU:ケンシロウレポート


Sweetさん、ハローです。
ケンシロウ、初めて投稿させていただきます。
皆様、はじめまして。よろしくお願い致します。

2008年4月19日、京都でWWRU4.5なるものが開催され、それに参加してきました。
これは、端的に説明すると「Queenの曲を専門に演奏・歌唱したいというファンによって作られる、全国規模のオフ会」ということになりましょうか。
集ってくる人たちは、皆例外なくQueenについて他を譲らない愛情・熱意を持っている北海道・関東・東海・近畿の人たち50数名。歌や演奏にしても、アマチュアバンドでコンサートを開いたりするプロ並みの人々もいるから、期待は高まります。

このイベントについてのレポートの前に、まず自己紹介がてら、自分のQueenにまつわる思い出を述べさせていただきます。

私ケンシロウは兄(喜楽院)の影響・薫陶をそのまま受け、洋楽はSimon & Garfunkelから入り、Queenを最初の最初に聞いたのが、小学校高学年の頃の2nd Albumだったと思います。

その中でもOgre Battleなどの不気味な人間離れした世界を描写した曲がまず印象的でして、さらにはThe March of the Black Queen、Albumは変わりますがThe Prophet’s Songなど、「中世ヨーロッパの幻想的世界」をプンプンさせる曲など、それらから放たれるshafts of illusionは、当時その辺のアブラゼミやアオガエルとかしか知らないちーちーぱっぱの小学生にとっては、非常に鮮烈なものであったわけでした。

以降、ケンシロウは何かに取り憑つかれたかのように、全ての曲をカセットテープに落とし、CTRの重い「Play」のボタンを押して、Queenに耳を傾ける日々が続きます。いつでも口ずさみたいんだけど、歌詞はLPにそのまま印字されているし、あんなおっきいの運ぶわけにはいかない。外は雪が数メートルも積もり、授業にスキーと靴まで持っていかなきゃならいんだから。おまけに道は雪か氷でツルツルだし。。。ブツブツ。
・・あ、すいません。そんなのどーでもいいや。

コピー機なんて周囲に存在しない時代であるので、思い切って新品の大学ノートを取り出し、全曲を写経のように書き取りまくったことを昨日のことのように覚えています。そして、完全な意味もわからずただ何度も何度もそれを見ながら口ずさむ。。。
「本当にそう歌っているのか?」と確認するために「REW」のボタンを繰り返し押し、全身を耳にして食い入るように聴き込む。。。学校の勉強なんてそこそこに、そういう日々を多く過ごした記憶があります。

後年のケンシロウのQueenに対する情熱は、The GameやThe WorksをPeakにして、他は歌謡曲や松山千春やさだまさしやチャゲ&飛鳥がメインとなり、The Miracle辺りとかからは多少怪しくなっていくのですが(笑)、ま、とにかく人生の初期の頃で、諸外国や世界へ私に窓を開け強烈な啓蒙を与えてくれたのが、この時のQueenという存在でありました。

今振りかえると、
Queenの醸し出す、歌詞にメロディに一生懸命になりながら、海の向こうの人々の思考や発想に触れてみたいと思ったことが、英語への架け橋になりました。曲をさんざ聴いていたから、学校で英語を学習することが全く苦痛でありません。

兄・喜楽院は、ほかにもYesを筆頭に、KISSやDeep PurpleやLed Zeppelinなど、僕からすれば実にいろんな洋楽を非常に幅広く聴いてましたが・・・
僕には全く魅力的でなかった。

それは、浮気な道に入りこんで、もしそこがもっとすごい世界だったら・・・それはQueenを否定することになるし、ひいては、Queenに大きな啓蒙を受けた自分さえも、ある意味否定することになる。。。それを恐れていたんだと思います。
(よって当時は、他の洋楽は「ゴダイゴ」くらいしか聴いていなかった(笑))

結果、今現在その英語をもとにして生計を立てているのは、Queenのおかげだと言ってもいいかもしれません。



閑話休題。

そういう思いの人々が集まるこのイベントWWRU。
私などは関東部隊の中でも「兄・喜楽院のステージパフォーマンスの撮影」という肩書きでオマケで同行させていただいたのですが、私なりにもとっっても楽しみにしていたわけであります。


いきなり つづく(笑)
メンテ
「WWRU3.5 & いまちツアーズ4.5」レポ! ( No.19 )
日時: 2008/05/10 21:06
名前: ケンシロウ

WWRU:ケンシロウレポート<その2>


そういう思いの人々が集まるこのイベントWWRU。
私などは関東部隊の中でも「兄・喜楽院のステージパフォーマンスの撮影」という肩書きでオマケで同行させていただいたのですが、私なりにもとっっても楽しみにしていたわけであります。

まずはリハーサルでの演奏。京都駅の南に出て歩いて3分くらい?こっちに出たのは初めて、さらに初めて「スタジオ」なるものに入りました。
所狭しといろんな楽器・マイク・コードらが並んでいました。
そこで目にしたもの耳に聞いたものは・・・日頃カラオケで何度かお会いしたり、或いはQPのコンサートでお会いしたり、はたまたmixiの名前だけしか認識がない(けれど妙に親近感のある)方々の演奏力でした。
僕はただただ、楽器演奏という、信じられない技術を持った方たちが眼前に展開されるのを、呆然と眺めていました。

一番印象的なのが、目の前につぶさに見た、ドロたんさんのピアノ。
Fairy-Fellerの曲を、ボーカルの方を見ながら(即ちよそ見しながら)やっていましたが、僕はその華麗な指裁きに目が釘付けでした。
後になってお話を聞いたところによると、凄まじい修練の結果とか。
すっごいなあ。
天賦の才能に努力が裏づけをしている典型を見た思いでした。

僕のすぐ右にいたのが、ギターの忍者さん。昼食時に初面識の僕なんかとお話頂いて、かつ兄・喜楽院からは忍者さんの凄さを聞いていましたもので、緊張と感動でした。
「オレさまは、さ。 ナンピトたりとも、オレさまの前を走らせネーンダゼッ!!」とかそんなイメージだったので、GAPを修正するのにかなり時間かかりましたが(爆)

その彼のギター。
圧倒されました。正直、二輪のほかにこのような技術をお持ちとは。
正直、ギターの技術がどういうレベル構成になっているか、その相対評価は、門外漢なのでわかりませんが、「すごい!!」と、絶対評価として感じたもので、。。。あとになってギターやられてる方の<忍者さんに対して一目置いたコメント>をいろいろ拝読していると、
「やっぱなあヾ(^▽^)ノ」、そう思うケンシロウでした。

忍者さんと並んでベースやってらっしゃったのが、初めて接した「やっさん」。
周囲に気を配らず(笑:後にBlog拝見しましたw)、タンタンと演奏してらっしゃったので、「音合わせに本職の人を頼んだのかな?」と思ってました。ずっと。
それくらい、演奏もうまかったです。
後半の方で何の曲だったか、彼が
「すんません、今の曲、も一回やってもらっていいすか」
と、はにかんでrequestした表情から、『こだわりの少年の心』が垣間見えて、微笑ましかったです。

大将のいまちさんが、喜楽院とDUOで、Dear Friendsを<弾き語り主旋律>をやってたのも印象的です。これまで兄が、こういう「音を外すとすぐわかる歌」を誰かとハモリながらやる光景を見たのは、僕相手以外にはほとんど見たことがないので、今回の光景は、それを客観的に見て聴く形になったのが、個人的に非常に興味深かったです。

いまちさんはベストギタリスト賞に選ばれた実績がありますので、実力のほどは私が申し上げる必要もないかと思います。
大変失礼ながら、以前のいまちツアーズで、空のMoet et Chandonをギター代わりにして、他の方の曲に合わせていることがありまして。
その光景を見たときケンシロウは、
「ホントにこの人、ギター弾けるのかな?」と思ってました。(爆)
いまちさん、おみそれしました!すいません!!

次に進みます。ドラマーが3人いらっしゃいました。
僕は、楽器はなーんもやらんとですけど、もし「ヤレ!」と言われて手を出すとしたら、トライアングルか(笑)、ドラムだと思うのです。だから、その意味で興味持って拝見しておりました♪
(いえ、決してドラムとトライアングルを同レベルで見てるのではありません(汗)。前者はjoke、後者はinterest、です)

まずはソルジャーさん。
事前から、一番楽しみにしていた演奏です。
予想に違わず、見てる側が安心して見てられる印象でした!すごいです。
重圧なんてゼンゼーン感じず、Having Funで、相手に合わせながら、懐深く終始余裕を持って演奏されているのがよくわかりました。「さすが」という言葉がぴったり当てはまる情景でした。(あとで汗を拭ってる光景が、さらに感動的でした!)
本番の舞台で、彼はStickを指の上でキュルキュルと回して観客に指差す光景を、何度か目撃しました。
今回の舞台で他のDrummerの方でソレやってた方、僕の見た限りでは、いらっしゃらなかったように思います。

さらにはMFCオーナーさん。
この時までには一面識しかなかったので、
「洋楽に極限的に精通しており、しりとりまでBlogで開講し、集客までさせる力のあるお方」
って。。。それくらいの認識しかなかったのですが、僕にとって一番の意外性はこの方でしょう(たぶんすごい失礼カモ)。
Fantastic Limb Movementでした。
複雑な手、足の動きを苦もせず、まるで呼吸をするかのように自然な体の動きは、この人もかなりの実戦経験がある、と深く感じさせてくれました。

圧巻はSweetさんでしょう!!
最初喜楽院からこれを聞いたときは、
「え。彼女ドラムもやるの?ロジャーが好きだから?そんな簡単なもんじゃないと思うんだけど・・・ああそっか、子供の頃からやってたりしてるんだろうな。いいなぁ」
そんな感じで思ってました☆ これは、私ケンシロウが個人的に「こういう世界(楽器を自在に操ること)に入れる人間は、そう多いものではない」という固定観念(信念)があったりしちゃうからです。

ところが、彼女の演奏は、予想を遥かに凌ぐものでした!ヾ(^▽^)ノ
まず、初々しい。そして、そのひたむきさ。
彼女のperformanceを見ていくに従って、「このレベルの高いメンバーの中で、という重圧感を快いものとしながら、この日に備え必死に積み重ねてきた努力」をダイレクトに感じました。
彼女がこのレベルになるのに、どのようなDisciplineを行ってきたのか、その執念や情念や根性や時間はどのように取られてきたのか、など。。。いろんなことに思いが及び、心から拍手を送りたいと思いました。
もっともっと演奏に練磨が加わった暁には、舞台でStickを回す光景を目にすることができるな、と確信してます(笑)


そして、一同、練習を終え、喫茶店でエネルギーを補充し、しりとりもやって(る人もいたww)、
さあ、Evvverybody, いよいよ会場入りだっっ!!




その3へつづく
メンテ
「WWRU3.5 & いまちツアーズ4.5」レポ! ( No.20 )
日時: 2008/05/10 16:08
名前: ケンシロウ

WWRU:ケンシロウレポート<最終章>

さあ。Evvverybody, いよいよ会場入りだっっ!!!!

堀川(烏丸?)御池にある地下のライブハウス。入り口から中へ。右も左も知らない人ばかり。僕は誰一人も知らないし、誰も僕のことを知る人間はいない。多少の気後れと場違い感見たいな心がよぎります。
リハーサルで一緒になった方々の近くに行くと、Homeに帰ったような・・・唯一の心の救いでした(笑)。

Sweetさん・タラさんと一緒にまずは特等席を陣取ります。僕は撮影のため、やや高いカウンターの座席を確保します。イマから思えば僕のすぐ背後に、 Jazzさんが用意っしたビデオカメラがあったようなのですが、Session中は、0.1秒ほどもそれを意識しないで自分勝手に撮影をしていました。いろいろスタイミーになっちゃったかな。。。と気づいたのは、翌日の帰りの新幹線の中(笑)。この場をお借りして、お詫び申し上げます。

Sessionが進行します。妙に存在感を放っている人が、Jazzさんであったり、JunGreenさんであったりBrendaさんであったりすることを後から知りました。忍者さんやMFCオーナーさんあたりは、挨拶される方も多いし、流石に顔が広いなあと感じ、さらには舞台に上がると「ニンニーン♪」「オーナー!」と黄色や茶色の(?)女性・男性の声が炸裂していました。

関東組に限らず、北海道・東海・近畿からやってきたPerformerの皆さん一人ひとりが、緊張するであろう場面場面の中、精一杯の思いをこめて演奏・歌唱しているのがよくわかりました。それらは非常に好感の持てる、美しい姿でした。
観客の人たちも、どの人も例外なく、自分があそこに立ったら、初めて立ったらどうなったか、そういう共感を抱きながら、真剣にかつ優しい眼差しを向けていたに違いありません。

曲は次々に進行し、そのうちに「飛び入り、OKですよ〜」とのJazzさんの声に思わず参加したくなること数度。
しかしケンシロウ、今回はあくまで兄・喜楽院を主人公にしたビデオと写真撮影の役割、と自重してその職務に没頭しました。    ほめてほめて(笑)

ただ、今から思うともっともっとカメラを携えて前方に出て行けばよかった、個人ショットを多用すればよかった、躍動感あるカメラワークを取り入れればよかった等、後悔しきり。
近い将来、この撮影(8mm)がDVDに変換されて皆様の下に届く日が来ることでしょう。

注:すいません、映像はほとんど喜楽院中心なため、他に出演された方々にとっては期待外れなものになると思います。この点も、どうかご了解下さい。
その点を割り引いて、今回特別価格で一枚\30,000になります。毎度ありがとうございます。(爆)

英語のレベル・音域のレベル・節回しのレベル、私から見る限り歌う上で非常に難易度の高い「Fairy-Feller’s Master Stroke」は、リハーサルよりもはるかに良かったと思います。相当の練習を各自の方々がこなされてきていると思いました。
(家に帰って改めてモノホンのQueenの演奏歌唱(Fairy-Feller)を聴いてみると、唖然。。。ですね(笑)。やっぱり、とんでもない人たちなんだなと、再認識再評価できた気持ちでいます)

コンサートも終わりが近いな。。と感じる曲が続きます。そのうちに「Burn」がやってくるはずです。兄・喜楽院が楽しみにしていた曲。ケンシロウが京都行きを決意した決め手になったのが、兄がこの歌に対する思い入れ話を僕にしたからでもあります。

し、しかし、時間も押しているはずであるのに、なかなか紹介がかかりません・・・(汗)

司会者Jazzさんは名vocalであり、素晴らしい進行者司会者であったのですが、セッションの冒頭でなんと、我が兄喜楽院の登場を2回も紹介し忘れるお茶目(笑)を演じているので、も、もしかすると忘れているのでは。。。あるいは時間の関係でカットになったのか。。。w( ̄△ ̄;)w と落胆しかけていたのですが。。。


「最後を締め括っていただきましょぉぉ  曲は、BURN!!!!」

とCallがあったときは、体に戦慄が走り(ちがうな、Something runs from my head down to my shoes、かな)ました。

気がつけば壇上には、この曲のためにどこから手に入れたのか、金赤髪のwigをつけ、クラーク・ケントのようなメガネを外して舞台のメインボーカルに一人の長躯の男が君臨していました。それこそ、誰あろう我が霞家を代表する喜楽院であり、私の待ち望んでいたSCENEでした。

彼はそれまで参加した、他のどの曲よりも楽しそうに、舞台を使っていたように思えました。他にもステージに上がった方も数人はいらっしゃったと思いますが、申し訳ありません、私の網膜には兄一人しか映りませんでした。

撮影の合間、ふとすぐ右隣には10歳Drummerのjunくんがその瞳に照明の青や赤色の光を映しながら、楽しそうにその躍動感あふれる舞台を見つめていました。


兄の、まさに高校時代にステージに立った頃のように弾けた一挙一動一投足をファインダー越しに見ながら、弟は

「そうか、僕は、これを見に京都まで来たんだなぁ(/_;)」

という感慨に浸っていたのでありました。





以上、ケンシロウからの京都報告レポートでした。
皆さま、最後までお読み頂き、ありがとうございました。m(__)m


<後記>
今回は、その後の二次会も含め、沢山の方たちと接する機会に恵まれました。見た目はコワそうな人たちが沢山いましたが(笑)、いろんな人たちに非常にお世話になりました。

ここで改めて、感謝申し上げます。

今まで馴染んできた京都の「静」。これに「動」を感じ、京都が一層好きになった遠征でもありました。

今、僕はこう思います。



「今度は弟の番だ」と。(爆)


(追記)【声が出るものなら歌ってみたいなあ。。。と思うQueen曲候補】
1. Man on the Prowl
2. Keep Passing the Open Windows
3. The Prophet’s Song
4. Good Old fashioned Lover boy
5. Great King Rat
6. It’s a Hard Life
なーんて(笑)
メンテ
「WWRU3.5 & いまちツアーズ4.5」レポ! ( No.21 )
日時: 2008/05/10 16:04
名前: タラ

お疲れ様でした(遅!)


Sweetさん、みなさま、こんにちは!
WWRU3.5に参加させていただいたメンバ−の一人です(笑)


Sweetさんはじめ皆様の熱い文章、当日を思い出しながら読ませていただきました。
京都から帰ってきて社会復帰もままならないうちに風邪をひいて何年かぶりに高熱を出して寝込んでいましてこちらに来るのが遅くなってしまいました。


私は「輝ける七つの海」のメインボ−カルをやらせていただきました。

この曲をエントリ−した時は何にも考えてなかったのですが、練習を始めてみて初めてこの曲が“難曲”であるという事実に気づきました(後でいろんな方からもこの曲は難しいよと言われました)
まず歌詞についていけない、フレディの音がうまく取れない。
練習しながら毎日後悔してました、でももう後へは引けないので、喜楽院さんの「どんな曲でも500回歌えばなんとかなる」の言葉を信じ、またいまちさん達のアドバイスのもとにひたすら練習しました。
改めてフレディの偉大さを痛感させられました。

で、本番はピアノの前奏が始まった瞬間に頭が真っ白になって、出来はイマイチでしたが(苦笑)
でもとっても楽しかったです。特に「フェリフェラ〜ネバモ」のコ−ラスはなかなかいい出来ではなかったかと思います(自画自賛?)
私にはコ−ラスはできないと思っていたのですが、練習を始めたらけっこうハマリました。


>じろーさん、那由他さん、ながれ☆さん、

いつもこちらでお名前を拝見しているので初めてお会いしたのになんか前にもお会いしているような感覚でした。お話しできて楽しかったです。

>MFCオ−ナ−さん、

今回は何から何までお世話になりました。
本番前のスタジオリハのおかげで不安が解消されました。

>はじめちゃん、まっつさん、

先日はお世話になりました。
Junさんの家で食べたお寿司、おいしかったですね!

>忍者さん、

「輝ける〜」ではすばらしいギタ−ありがとうございました。
本番サイコ−でした。

>ドロたん、

衣装すてきだったよ〜
メイクもばっちりでした!

>アデリ−さん、

私も札幌参加予定です。
次回は何か演奏したいです!

>ケンシロウさん、

ライブ会場ではビ−ルご馳走様でした。
ビデオ楽しみにしてます!


そしてワイ−ンのメンバ−
>Sweetさん、いまちさん、ソルジャ−さん、喜楽院さん、

リハの時からずっとお世話になりました。
初めてのスタジオ、生演奏、叱咤激励、ありがとうございました。
すばらしく刺激的な体験をさせてもらいました。
心の底から楽しめました! !
本当に感謝しております。
次回の札幌は何か演奏しますので、今後共どうぞよろしくお願いします。
メンテ
「WWRU3.5 & いまちツアーズ4.5」レポ! ( No.22 )
日時: 2008/05/10 16:05
名前: ソルジャー

いくわよ!レポ☆

ソルジャ子よ♪


ねぇみんなっ、早すぎるわよ!

まだツアーズ&W.W.R.Uが終わって、3週間しか経っていないじゃないの!

アタシなんか、自分とこの「閃光!」のライヴが終わってから8ヶ月以上経つのに、
まだレポが完成してないんだかんね!
それなのに、堂々とこっちでレポを書けるわけないじゃない!

でも頑張らなきゃね、ソルジャ子。
そう、アタシはあの日の「ベストベーシスト」だったんだから・・・。
チューニングもロクに出来ないけど。指にタコも出来てなかったけど。
それでも、ベストベーシストよ☆(それって・・・^^;。)

だから!頑張って書くわ♪


練習のときピックを買うのがもったいなくて、
ブライアンを真似して10円玉をピックの代わりにして、指を真っ黒に染めたっけ。
この時「お金って汚い^^;」って思い知ったわ。
その後、「指弾き」にしようか「ピック弾き」にしようか悩んだけど、
やっぱり「指弾き」の方がカッコイイのよね〜。
本番直前まで悩んだけど、やっぱりアタシの自慢の「ゴールドフィンガー」弾きに決定よ♪(よくわからん)

ベースが一曲で、コーラスも一曲。
それも、アタシの苦手な(注・嫌いとかではない。念のため)「QueenU」からのあの曲・・・^^;。
でも、バズーカボイスのタラ子の声にかき消されそうになっても、一生懸命頑張って歌ったワ!
みんなに聞こえてたかしら〜ん?アタシの美声♪

そーいえばドラムも4曲やったんだけど、
ケンシロ子ったら!スティック回しに気付いてくれて、光栄だわ〜♪
アタシを見ていてくれたのね♪ウフ☆ア・リ・ガ・ト♪

とにかく今回のW.W.R.Uでは異例とも思える「リハ」を行うことに、ちょっとした戸惑いを覚えながら…。
ワィーンみんなの熱い心に打たれた!っていうのが一番の感想よ。

みんな初心者である事を自分たちで認識して、それをバネにしてリハに臨んだ姿は、
アタシのそれまでの弛んだ気持ちを根底から覆したの。

特にSweet子も共感した、いまち子の

>出番が終わったから多少はホッとしてたけど、今までのことを思い出すと、永遠にこのイベント
>がこなければ、ずっとそういうドキドキした毎日がすごせたんじゃないか、と劇場版 うる星やつら2
>ビューティフルドリーマーみたいな感覚に陥った。(意味不明なひと多いだろうな・爆)

うる星やつら2以外のところ(おい)。あんたもたまには良いこと言うわね〜。
何か忘れていた感覚を取り戻せたわ。

そうね、今となっては初めてみんなでスタジオに入った事を思い出すの。
「マクドナルド」の前で待ち合わせて・・・。

喜楽院子とSweet子のコーラス練習では、納得のいくまで繰り返して、
最後はため息が出るくらいうまくまとまったわよね。
そこで初めて「リハやって良かった♪」って思ったわ。

当日の流れは、みんなレポで書いてくれてるから、アタシはもっぱら読んで思い出す方に専念してるんだけど^^;、
京都当日、全員で入った本番直前のスタジオリハは、印象的だったわ☆
だって、場所が普通の雑居ビルなのよ〜!ある意味すごいわ(爆)

この時は、実はMFCオーナーさんのドラムに一番興味があって、
「どんなドラマーなんだろう?」って好奇心があったの。ウフ♪
そしたら期待通り!タイトでメリハリがあって、バッチシ決めるドラムだったから、尚更感激したわ〜。

それとドロたん♪
一緒に演奏するのは初めてだったけど、やるじゃないの、アンタ!
ピアノ、上手かったわよぉ!今度FLASH!で弾かない?(おいおい)
さすがアタシにベースを貸してくれた人だわ(?)。
それにアタシのベストベーシスト賞の半分は、あのビューテホーな彩りのベースのおかげよね♪ありがと☆

今回、初めて会うことが出来た、ながれ☆さんと那由他さんというお二人の素敵な女性。
そして音響に関しては、プロフェッショナルであるじろーさん!
お会い出来て、ホント嬉しかった!しかも3人それぞれが、ほとんど想像していた通りの方々♪
この3名が一緒にスタジオに入ってくれたんだけど、
喜楽院子がその前でメチャンコ緊張しながら歌っていたのが、すごく印象的だったワ〜。
そんなシャイな喜楽院子と、本番の最後に「Burn」をハジケて歌った喜楽院子が同一人物だなんて・・・!


そして本番では、みんなサイコーに素敵だったわよ〜♪
ま、当日のリハで全力を使い切らないようアタシが助言したのは正解だったようだけど(ホ〜ホッホッ)
「楽しくマジメに」の合言葉はみんな忘れていなかったようで、アタシも嬉しかったわ〜。

ステージが暑くて、汗だくになっちゃったけど、
席に戻ってきたときにケンシロ子がオゴってくれたビールは、最高!!
そういえばまだお礼を言ってなかったわ。ケンシロ子!おいしかったわ、ありがとネ☆

思い返せば、アタシ達すごく結束してたわ・・・。
その代表が、いまち子原案、Sweet子プロデュースの「ツァーズネクタイ」よ!
あれはハチマキにしなくて正解だったワ(爆)


いまち子♪
アタシとタラ子があやしいですって?何言ってんの?アタシ、レズじゃないわよ!オカマよ、オ・カ・マ(爆)!
それより「今度は札幌!」の前に、早くBな企画しなさいよ。アンプ込み全部で2万円のギターでいいからさ!


タラ子♪
次回は絶対「イニュエンドゥ」のヴォーカルよ!
あのバズーカボイスの醍醐味を札幌で、たーーーっぷり披露するのよ!
そしてタラ子の名を北海道に轟かすの!その勢いに乗ってその次は東京ドームを制覇するのよ♪世界は近いワ!

Sweet子♪
今回は負けたわ、Sweet子、あんたの熱意に・・・。
ワィーンのリーダーは間違いなくアナタよ!そのドラマーの座は揺るがない・・・。
アタシは・・・そうね、カスタネットであんたのドラムに彩りを加えてあげるわ!
頑張って!大丈夫、あんたなら出来る!信じてるわ☆

喜楽院子♪
ウフ、「Burn」で一皮剥けたわね、あなた。
でもまだまだ限りない可能性を持ってるわ。もっと大きくなって!(いや、背じゃなくて・・・)
え?今度は狩人の21世紀版をイケメン・・・いや、萌え〜風のケンシロ子と作る?勝手になさい!!
でもすごく仲のいい姉妹!?で、ホント焼きもち焼いちゃうくらいだったわ♪


京都って、学生時代の修学旅行と仕事でしか行ったことないけど、今回すっごく素敵な思い出が出来たわ♪
あぁ!またいつか、イ・キ・タ・イ・・・。

お金溜めよっと♪


以上、ソルジャ子の京都レポよ〜☆ちょっと長かったかしら?

さ、そろそろソルジャーに戻って、もうみんなが忘れてるFLASH!のライヴレポ、仕上げよっと・・・(ボソ)
メンテ
The Way To WWRU3.5&TOURS4.5<1 ( No.23 )
日時: 2008/08/01 08:08
名前: 喜楽院

小学校高学年の頃より、洋楽に傾倒し始めた喜楽院。
中学時代には、「イエス」の『危機』に衝撃を受け、ロックにのめり込む。
以来、英国ロックを中心に片っ端から「学習」を始めるが、
74年末、期待の大型ニューカマー“クイーン”の新譜「シアー・ハート・アタック」、
そのA−1「ブライトン・ロック」のフレディ・ファルセットにKOされ、
クイーン信者となる。いやはや、度肝を抜かれました。
続く75年末の「オペラ座」のボヘラには、こんどは心底、戦慄を覚えました。
初のロックコンサート観戦は、76年3月。クイーン2度目の来日公演初日、日本武道館。

高校に入ると、周りでバンド組んでる奴が結構いて、ひたすら感化される。
高校3年時、文化祭用に即席でバンドを結成し、リード・ボーカルをとる。
曲は「宿無し」と「銃爪(ひきがね)」。
世良公則&ツイストの名曲。
黒いシャツに白いネクタイ、そしてグラサン。
精一杯のドレスアップをして、派手なマイク・アクションとともに
シャウトする。
自分では、歌唱の出来は当然最高、ものすごくカッコイイつもりでいたのだが、
何故か、300人近い、ほとんど女子高生の大観衆からは嘲笑を浴びる。
演奏直後、身内の数名の女子高生から投げかけられたフォローの言葉は、
あまりにも優しく、かつ美しく、今でも思い出すたびに、
有難くて涙が出ちゃう。だって男の子なんだもん。
で、他校の文化祭への遠征公演をも視野にいれてはいたのだが、
この時の失意のため、アッサリと断念。

直後、いつかはまたバンドを組む機会を持ち、
必ずやこのリベンジを果たそうと練習を始めた曲が
喜楽院が大好きな、かの、ディープ・パープルの「BURN」。
まずは歌詞を覚えるべく、大判のカレンダーの裏紙に
「BURN」の歌詞を大書きし、自室の天井に貼り付け、
毎晩、一曲歌ってから眠りにつく日々を過ごす。
今からちょうど30年前のことだ。
いつかは大観衆の前で「BURN」を歌う。
カラオケなど、影も形も無かった時代に、そう決意する喜楽院。
私の「夢」。
時間は沢山ある。
そのうち実現できるだろう。

・・・。

20代ではフルで自動二輪にうつつを抜かし、やがて結婚。
30代は子育てに没頭。
そして1998年の長野五輪の頃だったろうか、
40歳を目前にしている自分にふと気付く頃、
職場のパソコンのインターネットで面白いサイトを見つける。
英国の有名ロック・バンド、“クイーン”のファン・サイトで、
その名を「My Fairy Queen」という。
とっくに絶滅したと思っていたクイーン・ファンが、こんなところに
大量に潜んでいるを見つけたときには、胸が熱くなった。涙が出た。
喜楽院は、積年のクイーンへの熱き想いを、このサイトへ渾身の投稿を重ねる。
今となっては読むことが出来ないのが残念。

やがて、そのサイトは、私が忌み嫌っていた(笑)某クイーン・サイトとの、
悪夢のような合併により「K&K」と名前を変え、以来、私は、
その新たな管理人であるSweet氏の存在を意識せざるを得なくなる。
Sweet側の看板である天才ライター「39」氏と、Fairy側の「喜楽院」が融合し、
ドタバタの限りを尽くした作品を次々に披露、Sweet氏の大ヒンシュクをかう。
かなり嫌われていたと思う。
『出入禁止』を私に通告しなかったのは、彼女の慧眼である。(は?)
1999年のこと。

2000年を迎えたころ、ほどなくして、喜楽院は、職場の異動により
このK&Kサイトからプッツリと姿を消し、また、同様に「39」氏も忽然と姿を消す。
英国の人気ロック・バンド「クイーン」はすでに過去の存在。
私の、クイーンに対する想いの語るべきことは、すべて語り尽くした。
今後、クイーンのファンは、流入数よりも流出数が圧倒的だろう。
なんだかんだ言っても、マーキュリー氏は死んだのだ。
どんな「言葉の魔術師」が、どんなに精巧な能書きをたれようとも、
すでにクイーンは終わったのだ。
間違いなく。
すこしづつ、すこしづつ、皆から忘れ去られ、
もう、二度と日の目を見ることは無いだろう。
近々、熱狂的ファン以外の一般ファンは、時とともにやがてすべて消えうせ、
クイーンの名は伝説となるのだ。
大金持ちの豪邸の、暖炉の前に敷かれた、虎の敷き皮のように。
メンテ
The Way To WWRU3.5&TOURS4.5<2 ( No.24 )
日時: 2008/08/01 08:10
名前: 喜楽院

2003年4月、喜楽院に異動発令。
超多忙な職場から、まあ、比較的そうでもない職場へ。
これを機に「K&Kサイト」に復帰。
喜楽院、以前とは人格が変わったかの如く、管理人Sweet氏に迎合する。^^
喜楽院も丸くなったなあ、と、各方面から絶賛の嵐。(はあ?)
「クイーン布教活動」シリーズ、「K&K活性化委員会」シリーズなどなどを
つぎつぎと著し、風前の灯と化しつつある「クイーン文化の継承・延命」に
微力ながら貢献する。(よく言うわ。笑)

同年8月。プロ野球の試合中における東京ドームの巨大モニタービジョンに
クイーンのライブ映像が突如流れるという奇々怪々なイベントを発端として、
(この仕掛けが、誰の、どういう意図によるものだったのか、いまだにわからない。)
すでに過去のバンドとなっていた「クイーン」の素晴らしさを、改めて世に問う、
奇跡の一大ブームが巻き起こることになる。

2004年初頭。大ヒットが約束された、超人気アイドル主演のTVドラマの
メインBGMに「クイーン」が抜擢され、そのメイン・テーマとなった
「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」が通算三度目のブレイクを果たす。
そしてタイミングよくベスト盤「ジュエルズ」の発売。
これがまた当然のごとく記録的なセールスとなる。
なにせ、あのケンシロウが購入したくらいだ。
これを機に、子育てを終えた世代の、かつての旧クイーン・ファン組が、
大量にカムバック。いまやK&Kサイトにおける押しも押されぬ常連となった
那由他さん、おみつさん、アデリーさん、ながれ☆さんらがK&Kに怒涛の如く
なだれ込んできたのもこの頃。

そのまま,時は2005年を迎える。
初夏の「新宿コマ劇場:WWRY公演」〜秋の「Q+Pジャパン・ツアー」が
実現するという、『盆と正月が一緒に来たような』大クイーンブームに突入する。
この一連の流れ・勢いは見事の一言、じつに素晴らしかったと記憶している。
誰が仕掛け人だったのかは知らない。

2005年10月30日、喜楽院、横浜アリーナで「Q+P」公演を観戦。
K&Kメンバーが集ったミニオフ会で、初めてSweet氏と会う。
コンサート本編よりも、よほどその前後の方が面白かったのだが、
ここでの詳細は、今回は割愛させていただく。^^

その後。

「K&Kオフ会」は、スーパー・イベント・テクニシャン「いまち」氏の
台頭により「いまちツアーズ」という瀟洒な、装いも新たなネーミングに変更、
全国のクイーンファンにその名をとどろかすブランドとして定着することになる。

2006年6月、都内・上野で「いまちツアーズ・ゼロ」開催。
2006年11月、都内・六本木で「同ツアーズ・1st」開催。
2007年1月、都内・池袋で「同ツアーズ・2nd」開催。
2007年4月、都内・新宿で「同ツアーズ・3rd」開催。

この一年間で、「クイーン・カラオケ」とはなんぞや?を徹底的に研究。
そして来る日も来る日も,Sweetさんとハモるが為の「フェリフェラ」を聴き込む。
ツアーズの1st、2ndにおけるSweetさんとの「フェリフェラ」のデュオでは
喜楽院が高音を担当しつつ、改良に次ぐ改良を重ねてきたが
2007年4月の3rdでは、思い切って守備位置を交換。
これで、俄然良くなった。
Sweetが高音メイン、喜楽院が中低音サブによるツイン・リード。
「フェリフェラ」デュオの『バージョン3,0』の完成である。

2007年10月、都内・六本木「同ツアーズ・4th」において、
出てきた答えが2008年4月に京都で行われる「WWRU」参戦。
ツアーズ常連の面々によると、
『すでにクイーンカラオケは、あらかた極めた!。』
『今度はクイーンの生演奏にチャレンジ!。』とのことらしい。
へえ。

2008年1月上旬。
MFCオーナーに呼びかけに応え、Sweet氏に続いて、いまちツアーズ組が
続々と「WWRU」にエントリー。
(「WWRU」についてはケンシロウも記述しているので、ここでの説明は省きます。)
京都くんだりまで行く気は、さらさら無かったが、
「K&K関西支部の美女軍団に会える!」という特典に、思わず参加を申し込む喜楽院。

WWRU?。生バンドのセッション?。
そういや高校の文化祭以来、全くそんな機会がなかったなあ。
こうなったら、これがその最初で最後の機会かもしれない。
突如、神の啓示を受けたかの如く納得し、開き直る喜楽院。
積年の夢をここで実現しよう!とMFCオーナーに下記の「我が儘三昧」をお願いする。

@「フェリー・フェラーの神技〜ネヴァーモア」を演りたいです。
ボーカル&コーラスは「いまちツアーズ」のメンバーで賄うので
オーナーは演奏陣を集めてください。
A「バルセロナ」もデユオで演りますので、演奏陣を集めて下さい。
B「BURN」を喜楽院に是非、歌わせなさい。

上記3つを演れたなら「死んでもいい」、とまではいかないが
そうなったら大満足である。思い付くまま、お願いしてみた。^^

MFCオーナーからの回答。
@「フェリフェラ」、私(オーナー)がドラムをやります。
ギターは忍者氏。ベースは、やっさん氏。
キーボードはJun Green氏に声を掛けます。

※おお。素晴らしいメンツである。
「フェリフェラ」の成功はすでに約束されたも同然だ^^。

A「バルセロナ」?。…こ、これは無理ですね。

※これだけ、アサーリ断られると、あきらめもつきやすい。

B「BURN」。この曲のドラムはシンドイな…。
喜楽院さん、個人的にエントリーテーブルに登録してみて下さい。
メンツはすぐに集まると思いますよ。

※ちぇ。オーナーさん、叩いてくんないのか。ま、いいか。

というわけで嬉々として「フェリーフェラーの神技〜ネヴァーモア」&
「BURN」をエントリー。
WWRU開催日である4月19日(土)には、これで喜楽院30年来の夢が叶う。
わくわくである。
プライベート、及び仕事関係、すべてにおいて4月19日に降りかかる予定を
排除しなければならない。これは結構、頭が痛い問題だ。

そうこうしている内に、Sweetさんやいまちさんたちからも
続々と演奏曲のエントリーがWWRUに寄せられる。
「夜の天使(スタジオ)」、
「ブレイク・フリー(ウェンブリー・ライブ・バージョン)」、
などなど…。
喜楽院のK&Kサイトにおける持ちネタである、「七海物語」に登場する
伝説のクイーンコピバン『ワイーン』、いよいよ始動である。

「夜天」の構成員はヴォーカル:Sweet、ギター:いまち、ドラムス:ソルジャー、
楽器の出来ない使えない喜楽院は、バック・コーラス。
そして…ベースは、あの『ドロンジョ』。
ドロンジョと、3,4年前に「いつかK&K組でバンド組んで演奏しようね。」って
掲示板上で冗談言ってたのが、まさかそれが実現するとはツユほどにも思ってなかった。
ドリームズ・カムズ・トゥルー。
世の中、前向きでないといけません。

「ブレイク・フリー」は、Sweetさんがドラムスでエントリー、
“正位置”からの移動でソルジャーさんがベース、ギターのいまちさん、は即決。
その後、ボーカル担当がなかなか決まらない様子だ。
ああ、これはSweetさんから「喜楽院、歌え。」と、ボーカル指名の厳命が
飛んでくるのは必至だな、と思っていたら、彼女から来たのは、なんと
「喜楽院、キーボードやれ。」との要請。
はあ?。
喜楽院のキーボードの実力は、例えば「春の小川」なら、
ミソラソミソドド…を右手人差し指一本を駆使して弾ける、そんなレベルである。
何を考えているのだろう?。
わからん。
即座に断ろうと思ったけど、彼女の発案は今まで、スベッたのをほとんど
見たことが無い。これは何か面白い意図があるに違いない、と思い、
手拍子で、キーボードを引き受けた。

やがて彼女から「ブレフリ」の楽譜が送られてくる。
キーボード・パートを見ると、音符が沢山沢山重なっている。
10本の指のうち、5,6本は、絶えず鍵盤を押さえている状態と
推測される。これは無理だ。弾けるわけがない。大変なことになった。
幼少よりピアノを習わせている中学一年の息子に相談する。

喜楽院「お父さんね、今度、この曲のキーボード・パートを、
ある発表会で演奏しなければならないことになったんだ。
ついては…、弾けるようになるようにあなたから指導して
欲しいんだけど、いいかな?。」
息子「いやだね。」
喜楽院「そんなこと、言うなよ。ほら、これが楽譜だ。」
息子「…。(楽譜を見てる)ふーん。…で、誰がこれを弾くって?。」
喜楽院「お父さんだよ。」
息子「無理だね。これ、難しいよ。僕ですらやっと、のレベルだよ。
お父さんには絶っっ対に、無理だ。」
喜楽院「実はね、いまさらだめだってわけにはいかないんだ。
お父さんはOKを出してしまった。頼むよ。」
息子「そんなこと言われたって困るよ。お父さんには無理だよ、無理。」
喜楽院「もちろん、うまくいったらそれなりの報酬をあなたに支払うが、どうかね?。」
息子「よかろう。」

息子は、『指を5,6本、常時鍵盤を押さえていなければならない
難解なキーボード・パート』を、『基本和音のみを押さえた、猿でも弾ける
指2,3本でOKな極めて簡単なキーボード・パート』に編みなおし、
喜楽院はそれをマスターする。
(マスター?。あんなにミスしててかい?。)

さて、平行して気になっているのが「BURN」。
原曲キーで演奏されるのは必至なのだが、
喜楽院の音声キーでは、この曲の原曲は地声で歌えない。
これには、結構、悩んだ。(だったらリクエストすんなよ。)
かなりフェイクを自分なりに作ってみたのだが、追いつかない。
そういう小手先で解決するレベルのものではないのだ。
ちなみに4月19日の「本番」直前5分前まで悩んでた。(笑)

もうひとつ。
今回の目玉になるであろう、「フェリフェラ」であるが、
名手Jun Green氏のキーボード担当を、ドロンジョが
「ぜひ、やらせろ。」と強奪にかかり、それが実現してしまった。
動揺する喜楽院。
ドロンジョには悪いが、彼女とJun氏ではキーボードにおいては
技術や経験値で相当な開きがあるだろう。
幾度も不安が頭をかすめる。
しかしだ。
あえて、それを本人が我々以上に承知で臨んでくる以上、
それなりの意気込み・気合いがあるはずだ。
きっと唸るような出来栄えに仕上げてくるはずだ。
ドロンジョを信じよう。
いや、むしろ、ドロンジョが参加してこその我等が『ワイーン』ではないか。

やがて、ドロンジョが自らのキーボート・パートを単独で
演奏した音源が私の手元に届く。
期待とともに聴いてみる。
驚いた。
なんて素晴らしい演奏だろう。
こちらの想像を超えていた。
逃げも隠れもしない、「オリジナル」どおりの、真っ向勝負の演奏である。
「猿パート」に走った安直な喜楽院とはエライ違いである。
「ドロンジョすげー。ここまで仕上げて来るとは…!。」
嬉しくて、幾度も幾度も合わせて歌ってみた。

そうこうしている内に、『ワイーン』の全体練習の日が訪れる。
場所は都内・池袋の小奇麗なスタジオ。
2008年3月29日(土)のことである。

(その3に続く)
メンテ
The Way To WWRU3.5&TOURS4.5<3 ( No.25 )
日時: 2008/08/01 08:10
名前: 喜楽院

2008年3月29日(土)。
「ワイーン」、初の全体練習。
於:都内・池袋のスタジオ。

ほお。これがスタジオか。初めて入る。
なかなか綺麗な部屋だな。
おお、鏡張りかい。そういうもんなんだな。
床をワサワサ這ってる機材のコード群が、いかにもソレっぽい。

「4月19日の本番における『ワイーン関係者』の演奏順」で
“音合わせ”を早速開始。
まずは一曲め。
「Need Your Loving Tonight」、「夜天」である。

Sweetさんのバックを歌うがために、滅多に聴くことの無い「Game」のテープを
引っ張り出し、冬の間中、往復2時間半の通勤の車の中で歌いまくった曲。
この曲のライブ・ヴァージョンをもチェックし、ロジャのコーラスも
参考にした上で、例のごとくオリジナルのサブ・パートを編んで練習した。

その後、ケンシロウとカラオケに行く機会があり、
ケンシロウの歌う「夜天」メイン・パートに「合わせて」みる。
うんうん。まあ、こんなもんでしょう。
そんなに難しい曲じゃない。

ドラムス:ソルジャーさん、
ギター:いまちさん、
リード・ヴォーカル:Sweetさん、
コーラス:喜楽院、
ベース抜きでの「夜天」、演奏スタート。

ソルジャーさんのドラムスを観るのは初めて。
凄。
うーむ。この人が敵でなくて良かった。(意味不明)
いまちさんのギターも同様、観聴きは初めて。
基本的に、なにやらせても器用にこなしちゃう方なのだと思う。
楽器のほうも、しらばっくれてるけど、実はベースもドラムスも
キーボードもそこそこのレベルのものを持っているのではないか?。

…。
演奏終了。
…驚いた。
歌っている自分の声が聴こえない。
一般的な人は、自分の歌う声を聴くことによって、
発声している自分の音程を微調整しながら歌うのが普通だと思うのだが、
それが出来ない。こんなことは初めてだ。
何かの音のバランスがおかしいのかな?、と思った矢先、
いまちさんから「喜楽院さん、もっとしっかり歌って下さい。」との
ダメ出し。
もっとしっかり?。
しっかり歌ったつもりだった。
普段カラオケで歌う際の何割か増しの、声量で歌ったはずである。
にも関わらず、それでは通用しないのか!。

これはエライことだ。
カラオケの歌唱とはレベルが違う「何か」を要求されている。
呆然としながらも、「夜天」2回目の演奏開始。
この曲には2種類の「ファルセット」のコーラスが
複数回ずつあるのだが、これがまるで駄目。
地声の音量アップはともかく、ファルセットの音量アップは
「やれ」と言われて「はい、そうですか。」で出来るものではない。

その後、数回、この曲の演奏を行う。
だんだん、発声のコツがわかっては来たつもりにはなった。
しかし、あえて私が無理矢理できそこないのコーラスを
突っ込むよりは、Sweetさんがソロでボーカルをとった方が
良いのは百も承知だ。
でもまあエンテに名前を入れちゃったし…。^^;

簡単だとナメてかかってた「この曲」からツマヅクなんて、
まさかもマサカ、予想もしていなかった。
「フェリフェラ」に「BURN」はどうなる?。
カラオケと生バンドにおける歌唱は、まるっきり別物。
で、はるかに生バンドの方が難易度は上。
思いっきり…心配が増幅する。
でもまあ、今日、リハのために東京まで出向いてよかった。
ぶっつけ本番の京都でこれじゃあ、大変なことになっていただろう。

続いて「I Want To Break Free」。
喜楽院のキーボード・ソロからのイントロ。
(間違うと、すぐにわかっちゃって恥ずかしいんだヨ。)
介入してくるSweetさんのドラムス。
うおー!。なんか、とってもソレっぽいし。^^
いまちさんのギターが絡み、練習時のボーカルに入って頂いた
タラさんの「Let’s Go」の掛け声と共に、
ソルジャーさんのベースが曲に乗り、厚みを深める。
みんな、ウマイ!。
クイーンの「ウェンブリー」まんまやん!。(をいをい。)
いやはや、こりゃ楽しい!。
この曲だけで、今日、東京まで来た甲斐があったというものだ。

「猿でも弾けるパート」を一心不乱に弾く。
とてもバック・コーラスに入る余裕はない。(笑)
クイーン曲を「聴く喜び」。
そして、「歌う喜び」がまたそれと随分違うように
「演奏する喜び」にも深いものがあるんだろうな、と十分想像出来た。
心の中で息子に感謝。でも報酬はまだ支払っていない。

さて、次は「ディア・フレンズ」。
2007年4月、ツアーズ3rd「新宿のパセラ」でいまちさんと
デュオで歌って以来である。
一回目は、その時と同じ、後半のみでのハモリに入ったのだが、
いまちさん、なんだか物足りなさそうな様子。
「喜楽院さん、全部ハモリ入れてもいいんですよ。」と仰るので
二回目には、即興で前半部の一部にハモリを入れてみる。
派手かな?って気がしたけど、そこそこウケテ頂いので嬉しかった。
ふむ。生バンドは、多少、「派手め」で丁度いいのかもしれない。
「本番の時は、フルでハモれるパートを作ってくるね。」と
いまちさんに伝えて「ディア・フレンズ」は終了。

続くは「輝ける七つの海」。
ボーカル&コーラス陣は、タラさん、Sweetさん&喜楽院の3名。
この曲の高音、低音パートの割り振りで「楽しく」揉める。(爆)
2名時の割り振りは「設計図」に落としてあったんだけど
3名時のは即興でナントカなると甘く考えてましたが、
これがなかなか納得いく出来にならない。難しいものです。

さあ、来ました、「フェリー・フェラーの神技」。
演奏陣がいないので「ボーカル抜きCD」と「ドロンジョさんの
キーボードのみ音源」の2種類で練習。
丁度一年ぶりにSweetさんと、この曲を歌えるだけでも感激なのに、
プラス、いまちさん、ソルジャーさん&タラさんの3名が
バック・コーラスに!。あたしゃ、幸せだよ。
これに、ドロンジョさん、MFCオーナーさん、忍者さん、
やっさんの演奏が加わったら、と思うと…!。
待っててください、京都。
「あっ」と言わせてみせるから。(笑)

(その4に続く)
メンテ
The Way To WWRU3.5&TOURS4.5<4 ( No.26 )
日時: 2008/08/01 08:11
名前: 喜楽院

2008年4月19日(土)が、遂に訪れた。

どんなに親に懇願しても、観に行くことを許してもらえなかった
1975年4月19日、クイーン初来日初公演(於:日本武道館)の日から
今日で丁度33年。
喜楽院の人生においても、屈指の「敗着の一打」となった
中学3年時代のあの日から随分と長い時間が経過した今、この日。
喜楽院は「フェリー・フェラーの神技〜ネヴァーモア」を歌うがために
長野駅を発ち、WWRU会場の京都へと向かう。

名古屋駅からケンシロウの乗った東海道新幹線に乗換える。
彼を帯同し、京都駅で本日のメンバーの皆様と合流、
及びK&K関西支部の面々との、首を長くして待ちわびた初対面を、
遂に、遂に果たす。
「…。やっと、お会い、出来ました、ね…。」
落涙寸前。
感激のあまり、お姫様ダッコして記念写真を撮るのを忘れてしまいました。
痛恨の極み。

楽しいランチ会の後、リハのため、スタジオ入り。
早速「夜の天使」からスタートする。
相変わらず、喜楽院のファルセット・コーラスはペケ。(TT)
「ブレイク・フリー」。
この曲は演ってて本当に楽しい。
ガイド・ボーカルはタラさん。
3/29のリハ時に比べて、随分と慣れた歌いっぷりに感心。
本番もタラさんが歌って下さればいいのにな。
順調にリハは進む。
「ディア・フレンズ」で、ラストが多少、強引な
“新作のフル・ハモリ・バージョン”を
初めていまちさんのボーカルと合わせる。
いまちさんから「無言のOK」を頂いたつもり。(笑)

さて、いよいよ「フェリー・フェラーの神技〜ネヴァーモア」の番だ。
ここまでの3曲は、前回3月29日のリハで、喜楽院の耳には馴染んだ音。
しかし、これからの「フェリフェラ」は、初めての生演奏、
まったく未知の世界である。
史上最強レベルの“わくわく”感に包まれる。

ギター:忍者さん、ベース:やっさんのチューニング音、
ドラムス:MFCオーナーさん、キーボード:ドロンジョさんの
入念なチェックを耳にして、バリバリと期待が高まる。
いやが上にでも興奮度アップ
セットアップOK。さあ、スタートだ。

オーナーさんがリズムを刻んで、ドロンジョさんのキーボードが走り出す。
ああ…。
夢にまで見た「フェリフェラ」の生演奏。
ついに始まるんだなあ。
一瞬の感慨の直後、全身でピアノの連続音を受け止め、
歌いだしのタイミングを計る。
さあ!、Sweetさん、行きますぜ。

♪He's a fairy feller..

高い方:喜楽院、低い方:Sweetさんでのハモリに続いて
炸裂するドラムス、ベース、ギター音。それに絡む華麗なるピアノ・パート。
おお!。これが生フェリーフェラーか。
素晴らしい演奏であることはすぐに判る。
オーナーさん、忍者さん、やっさん、そしてドロンジョさん、
あまりにも見事です。

このスタジオ練習の見学後にお帰りになられるK&K関西支部の美女、お二方。
どうか、眼に、耳に、焼き付けて下さい。
これが、あなたがたに今まで幾度も幾度もお話をさせて頂いた
喜楽院の夢の具現化、「フェリー・フェラーの神技」です!。

♪The fairy folk have gathered, round the new moon's shine(喜楽院)
To see the feller crack a nut, at night's noon time(Sweet)
to swing his axe he swears,(喜楽院)
as he climbs he dares to deliver(Sweet)
The master stroke!(喜楽院)
この曲のデュオにおいては互いを知り尽くしたSweetさんとの掛け合い。
それを差し引いても、これは何?。なんだかとっても歌いやすい。
カラオケ演奏に比べて、生演奏で歌う方が遥かに難しいのが常であるが、
今回は例外。これは一体どうしたこと?。

♪Ploughman wagoner will' and types
Politician with senatorial pipe, (He's a dilly) dally oh
Pedagogue squinting wears a frown,
and a satyr peers under lady's gown
(He's a dirty fellow), What a dirty laddie, oh
Tatterdemalion and the junketer,
there's a thief and a dragonfly trumpeter
ここまでは延々とSweetさんとの3度和音。(カッコ内:喜楽院)

♪(He's my) hero
コーラス隊、さあ、次だが?。^^

♪Ah――,
いいじゃん!。
この間よりはるかにキレイ!。
よく伸びるタラさんの高音。

♪Fairy dandy tickling the fancy of his lady friend,
わあ…。ここもステキ!。よく出来たコーラスだ。
3/29の出来とはまったくの別物。
3名の皆様それぞれが、かなり研鑽を積んだであろうことがよくわかる。

続いて“間奏”のコーラス。
このコーラス部はご存知の通り、4つのパートに分かれております。
一人が通しで歌うと酸欠死に至るため、私とSweetさんとの間では
1,3のパートを彼女が、2,4のパートを私が主に声を出すという
役割分担があるのですが、ただいまフル回転中のコーラス陣でも
そういった取り決めがあるようで、バランス的に
うまく割り振られているな、と感じました。

歌いながら、演奏陣、コーラス陣の出来栄えにいちいち感激しながら
曲はネヴァーモアへ。
この曲でのコーラスは、演奏陣が静かにしている分、余計に注目を
集めることになるわけだが、それに見合うべく堂々たる迫力。見事。
どういうパート割りの打ち合わせがあって、どういう練習をされたのか、
私には知らされてない。
いずれにせよ、前回3/29は「お寒い」とは言わぬまでも、
ちょっと「涼しい」(笑)出来だったのに比べ、
今回のは十分に「Warm and Tender」。
有難うございます。^^
こんな機会がもう1,2度あれば、それこそ「Hot Space」(笑)に
大化けするであろうポテンシャルを十分に感じました。

♪You sent me to the path of nevermore
When you say you didn't love me anymore
オーナーさんのシンバル両手打ち連打に、ピタリと重なるベース音。
大波のように寄せては消える重厚なコーラス。
♪Nevermore―、nevermore―、Sweetさんと3度のハモリの後、
ドロンジョさんが、美しいピアノの旋律の、最後の高音キーを叩く。
「フェリーフェラーの神技〜ネヴァーモア」、初の生演奏、終了。

感動した。
まさか、これほどとは!の演奏陣。
そして、想定を超える出来に仕上げてきたコーラス陣。
これはいける。
確信した。

14歳の冬に「クイーンU」B面を初めて聴いたときから、
漠然と、なんとなく思い描いていた、はかないおぼろげな夢。
それが今、長い長い時を経て、目の前に、色、ツヤ、形を伴って
浮かび上がるのが見える。

とうとう、ここまで来たんだ…。^^

(その5に続く)
メンテ
The Way To WWRU3.5&TOURS4.5<5 ( No.27 )
日時: 2008/08/01 08:11
名前: 喜楽院

リハ会場を後にして、タクシーに分乗、
WWRU3.5会場、京都のライブハウス「夜想」へ向かう。

入店前に、近くの喫茶店で休憩および時間調整。
リハで歌い過ぎたせいか、喉がカラカラ。
とてもとてもビールが飲みたかったけど、
置いてなさそうなのでブレンドをオーダーする。
いまちさん、オーナーさんらと、あーでもない、こーでもないと
さんざんおしゃべりして店を出る。
小一時間、居たような気がする。
喫茶店を嫌って居酒屋を選択してたら、
カンペキ出来上がってたところだ。
アブナイ、アブナイ。(汗)

土曜の午後の堀川通りは、人通りも少ない。
ライブハウスがある以上、繁華街・歓楽街風の街並みを
想像していたが、歩道はよく整備された広くて綺麗なもので、
立ち並ぶビルも、広告看板などが少ない瀟洒なものばかり。
どちらかといえば、官庁街のイメージに近い。
そんな中、忽然と「夜想」の入り口が現れる。
ここか…。いよいよだな。という感慨にふける前に、
入り口の前に、若い兄ちゃんたちが二人いて、
片方はアコギを持って、お歌を歌っていらっしゃる。
なんだかちょっと怖い。
普通、官庁街には、ああいうヤカラは存在しない。
恐るべし、京都。

階段を地下へ降りながら思う。
ライブハウスか…。
最後に入ったのは、いつだったろう。
都内の…、どこだったっけ?。
もう、20年以上も前の話だ。

店内に入って、主催のJazz氏に挨拶し、受付を済ませ、
ビールのチケットを2枚もらう。にこらにこら♪。
店内を、あらためてマジマジと見渡す。
内装に関して言えば、センスがいいんだか悪いんだか、わかんない。
ステージは、照明の入り方が悪くないなって思った。
店の広さ自体は、今までに狭い、狭いって、さんざん脅されてきたせいか、
さほど、狭いとは思わなかった。
先入観とは、世の中を形成する上で重要なアイテムである、と納得。
ワイーンのメンバー、+オーナーさん、ケンシロウ一行は
日本武道館で言えば、アリーナ中央最後尾か、2階正面南スタンド付近に
当たる部分に陣取る。いい場所である。お見事。^^

16時の開場とほぼ同時に入場し、次々と現れる大勢の
「ネットでは長いつきあいではあるが、初めて会う方々」と、
次々に挨拶を交わしつつ、ギター担当の皆様が、入れ替わり立ち代り
ステージ上でチューニングしている音を肴に、
乾ききった喉に冷えたビールをゴキュゴキュと流し込む。
至上のビールであったことをここに申し添えよう。
16:30を過ぎると更に続々と人が増え、瞬く間に
立錐の余地もないくらいに混み出す。

17:00開演。
おなじみのコスフレをまとったJazzさんの熱唱による
「ウィ・ウィル・ロック・ユー」からスタート、そして乾杯。
観衆全域が“臨戦モード”にガラリと雰囲気が変わる。
Jazzさん、お見事です。
続く「ドゥーイング・オールライト」では、キーが違うぞ、と
2度の演奏やり直し。セッションならではの雰囲気である。
想像を超える演奏レベルの高さに、あら、どうしましょ、
なんか場違い、というか敷居の高い処に来てしまったという感が否めない。
発表曲はサクサクと進み、瞬く間に「ワイーン」の出番となる。

「Need Your Loving Tonight」
ボーカル:Sweetさん。
ギター:いまちさん。
ベース:ドロンジョさん。
ドラムス:ソルジャーさん。
バックコーラス:喜楽院。

喜楽院、序盤のファルセットでいきなり声がひっくり返る。(恥)
最低。力み過ぎ。全然ダメ。
生バンド演奏においては喜楽院のファルセットの
パワーバンドは極めて狭い。
一昔、いや、二昔前の2ストローク250ccのバイク並みである。
全く通用しないのは今更ながらではあるがよくわかった。
(もっと早く気付けよ。)
このあと、まだまだ沢山、バックコーラスで
エントリーしてるんだけど、ど、どうしよう。

続く「I Want to Break Free」。
ボーカル:ロジャバリンさん。
ギター:いまちさん。
ベース:ソルジャーさん。
ドラムス:Sweetさん。
キーボード:喜楽院。

Jazzさんによるメンバー紹介。
「喜楽院」のところで、「喜ぃさま〜!」の黄色い掛け声。
声の主は、強豪シリトラーのB女史であることが
すぐにわかる。

オープニング。
美しく鳴り響く、喜楽院の手によるストリングス風キーボード・ソロ。
湧き上がる歓声。場内の雑談による喧騒が消えていくのがわかる。
ほほほ。いい感じ♪。こうでなくちゃいけません。
で、ソロのフィニッシュ間近、喜楽院の左肩を叩くソルジャーさん。
「演奏を中止せよ。」との意味合いである。
えー?。なんで?。
なんだかよくわからんけど、誰かの準備が間に合わなかったらしい。
今から考えると、諸悪の根源は、私が使いもしないコーラス・マイクを
脇に置いたから、に起因するのかしら?。まあ、大変。(滝汗)
あらためて準備完了。キーボード・ソロ、再スタート。
思いっきり間違える。く…。不覚。(涙)
本編でも、一部、おかしなパート弾いてました。(白状)
今回は一心不乱に弾いていたため、華麗なドラミングのSweetさんを
うっとりと眺めている余裕はまったくありませんでした。無念。

「Dear Friends」
ピアノ:ドロンジョさん。
ボーカル、ギター:いまちさん。
ハモリ:喜楽院。
またもや、メンバー紹介時、喜楽院のところで
「ブライアーン!」の掛け声が2種類。(苦笑)
…身内である二人のS氏の声であることがわかる。

ドロンジョさんのピアノが奏でる美しい旋律を率いて、
ツアーズ3rd以来となる、この曲のいまちさんとのデュオがスタート。
練習を積んできたのであろう、よく声の出ている
いまちさんのメイン・ボーカルにたじたじ。
この、いまちさんのボーカルは見事でしたよ。
喜楽院のくちびるは歌唱中、終始、上下とも小刻みに震えてた。
緊張の余りなのか、酒がきれたせいなのかは、わからない。
こんなことは初めて。

その後、「うつろな日曜日」、「マイ・ベスト・フレンド」の
バックコーラスにも参加するが、出来は、散々でした。
今までの練習通りの、それでつちかったイメージ通りにはいきません。
難しいものです。

「輝ける七つの海」
ノッケから、メインボーカル:タラさんの3度上をハモるという
オキテ破りの大技で挑むのだが、地声にも関わらず、
バズーカ・ボイスの前には所詮“蟷螂の斧”。
「修行が足りぬわ。」とばかり、一太刀で討たれた気分。
Sweetさんが介入してからの、3声のボーカル・ワークは
楽しかった。酔っ払いコーラスも然り。

「オウガ・バトル」をみんなで歌った後の「イッツ・レイト」。
これまた練習通りのイメージには行かぬもの。(涙)
二枚コーラスの相方であるSweetさんは相変わらず見事ながらも、
片や喜楽院の裏声は、悲しいくらいに細い。
ラストの“It’s Late”の連呼のコーラス部は、本来でしたら、
リード・ボーカルとあわせて、3部和音が刻々と変化していく
美しい混声3部合唱になる手筈だったのですが、残念無念です。
それを補うべく、オーナーさん、忍者さん達の演奏陣は
会心の、素晴らしい出来で、まことに申し分なかったです。

これで、エントリー曲すべてが終了ということであれば、
喜楽院は意気消沈のはずだ。
しかしこの、“次の”曲は「フェリー・フェラーの神技」。
言うまでもなく喜楽院&Sweetの切り札。これには自信がある。
33年間に渡って、数千回くちずさんだ曲。
Sweetさんと出会い、恐ろしい歌い手がいたものだと驚愕し、
その後、彼女と初めてこの曲をツアーズ1stで歌って以来、
幾度も改良を重ね、ツアーズ3rdでは、この曲のデュオにおける最終形に
近づいたという強烈な自負を持つ。
3月29日の、バックコーラス3人を立てたボーカル練習。
そしてつい先ほどの演奏陣を加えたリハの、素晴らしい出来。

喜楽院以外のワイーンのメンバーはこれが最後の曲。
有終の美を飾るのは、もはや間違いない。
喜楽院にしても、“ファルセットがまったく通用しないという
現実“を目の当たりにした今、アフター・セッション時に歌う
「BURN」/Deep Purpleで惨敗するのはもはや必至。
結果、火を噴くほどの大恥をかくのは既定路線。
ならば、是が非でも、この「フェリフェラ」においてこそ、
この先「BURN」で発生するであろう大失点を、補って余りある高得点を
上げなければ長野には帰れない。
背水の陣で、ドロンジョさんが奏でる「フェリフェラ」のイントロを待つ。

(その6へ続く)
メンテ
The Way To WWRU3.5&TOURS4.5<6 ( No.28 )
日時: 2008/08/01 08:12
名前: 喜楽院

>「フェリー・フェラーの神技〜ネヴァーモア」
>今回、WWRU初出場の『ワイーン』にはこれが最後の曲。
>有終の美を飾るのは、もはや間違いない。
>喜楽院にしても、“ファルセットがまったく通用しないという
>現実“を目の当たりにした今、アフター・セッション時に歌う
>「BURN」/Deep Purpleで惨敗するのはもはや必至。
>結果、火を噴くほどの大恥をかくのは既定路線。
>ならば、是が非でも、この「フェリフェラ」においてこそ、
>この先「BURN」で発生するであろう大失点を、補って余りある高得点を
>上げなければ長野には帰れない。
>背水の陣で、ドロンジョさんが奏でる「フェリフェラ」のイントロを待つ。

*************************

「It’s Late」の演奏陣&バックコーラス陣だった、
D:MFCオーナー、G:忍者、B:やっさんの各氏3名と
Sweetさん、喜楽院との計5名はそのままステージに居残り。
キーボードのドロンジョさんと「ワイーン」自慢のコーラス隊3名の、
計4名が新たにステージに上がる。
都合、9名の大編成である。

主催者であり、司会&進行係であるJazzさんによる、これから演奏される
「フェリー・フェラーの神技〜ネヴァーモア」への“アオリ”は見事。^^
観客の注目度&期待度のアップが、ヒシヒシとステージ上の我々に伝わる。
3部構成の「WWRU3.5」における第2部ラストの曲となる。

先ほどのリハ通りのイントロがスタート。
しかし、根本的にリハと違うのは「眼前の大観衆の存在」。
うーん。今までに演奏した曲以上に緊張する。
しかしだ。これは自信作。開き直る。(笑)
「よく聴け、京都。これが“関東信越”から来た自慢の“生フェリフェラ”ですぜ。」

♪He's a fairy feller..(ハモリ)
ち。ついつい楽な裏声で入ってしまった。地声で勝負すべきだったな。

the fairy folk have gathered, round the new moon's shine(喜楽院)
To see the feller crack a nut, at night's noon time(Sweet)
to swing his axe he swears,(喜楽院)
あちゃ。声が裏返っちゃった。最低だし。

as he climbs he dares to deliver (Sweet)
the master stroke, (喜楽院)

ここまでは、教科書通りの掛け合い。
誰が歌っても同様のデュオとなることだろう。
で、ここから先が、我等がツイン・リード・ボーカルにとって
この曲の一番おいしいところ。
クイーンの複雑な多重録音コーラスを、高い主旋律&低い副旋律の
たった2本に強引に集約した、喜楽院&Sweetのオリジナル・デュオ。
それが、これよりしばらく延々と続く。

♪ploughman wagoner will' and types
Politician with senatorial pipe,( He's a dilly) dally oh
OK,OK。完璧だ。
幾度も練習した通り。
Sweetさん、あなたは実に素晴らしい。
しかし、よもやの“異変”が、この直後に現れる。

♪Pedagogue squinting wears a frown,
and a satyr peers under lady's gown
あれ?!。私とSweetさんと違う歌詞を歌っている!?。
あ、有り得ないのだ、この曲では。この「フェリフェラ」では。
あふれる違和感・動揺に連動して、眼前でフラッシュが
焚かれたかの如く、刹那、喜楽院の視界が真っ白になる。
「???。間違えた、か?。」
一瞬の後に、焼かれた網膜が正常に復帰するころ、
私の眼に写るのは、不安げに喜楽院をみつめている
Sweetさんの全身像。
私はそのSweetさんのつぶらな瞳に問いかける。
二人の歌唱は、一時中断。

喜楽院「どういうことだ?。何が起きた?。」
Sweet「私にもわからない。あなた、歌詞を間違えた?。」
喜楽院「は?。私が間違える?。まっさかー。」
Sweet「じゃあ、私が間違えたの?。」
喜楽院「いや。あなたがこの曲を間違えるなんてことは、
私が間違える以上に更に有り得ないことだ。」
Sweet「そう…。いずれにせよ、早く曲に復帰しましょう。」
喜楽院「そうしましょう。」

以上のアイ・コンタクトによる会話に要した時間は、0.15秒。
喜楽院とSweetさんは、「この曲」においては以心伝心なのだ。(爆)
何事も無かったかのように復帰し、再び歌い始める二人。

He's a dirty fellow, What a dirty laddie, oh
Tatterdemalion and the junketer,
there's a thief and a dragonfly trumpeter
ここまでスムーズにリカバリー。
これ以降はコーラス隊が参入する。
あとは一本道。もう安心。

演奏陣も完璧。
やっさんが後述で「構成を飛ばした」と弁明されておられるが、
どうして、どうして。
ジョンも真っ青な、それはそれは見事なベースワークでしたよ。
更には、ハードな練習を積んだ3名のコーラス隊が、その成果を
十分に発揮し、湧き上がる歓声の中「フェリフェラ」は終了。
引き続き、クロージングのドロンジョさんのピアノ・ソロは、
そのまま「ネヴァーモア」のイントロと化す。

この曲の一番を喜楽院が歌い、二番は今度はSweetさんが歌いだす。
すべてが順調。完璧なドロンジョさんのピアノ。
いいぞ、ドロンジョ。素晴らしい出来だ。
あなた、さぞかし練習を積んで、臨んできたことだろう。
有難う。ご苦労様です。素直に感謝します。
まさか、あなたのピアノで歌えるとは思っていませんでした。

この曲の二番においてはバック・コーラスも大忙し。
コーラス隊には喜楽院も加わって4名編成。
ラストの「ネヴァーモア…」の連呼は、
いつもそうしていたように喜楽院は、Sweetさんと
顔を見合わせながらの3度下のデュオに入る。
別の生き物のようにも見える、美しく生めかしい彼女の唇も舌も歯も、
「残念だけど、これも今回で当面、見納めだな」、という妙な感慨を覚える。

演奏陣にコーラス陣、すべての皆さんに御礼を申し上げるのは
もちろんではある。しかし私のこの夢の実現に、随分前から最も
多大なる協力、関与をして頂いたのは、Sweetさんであることは間違いない。
ここで、心からの最大限の感謝をSweetさんに表明したい。
「ネヴァーモア」の歌唱が終わり、ピアノによるエンディングが鳴り響く中、
私は感激の余り、その場で彼女に抱きつこう、と真剣に思った。^^;
しかしだ。そんなことをすれば客席から、おびただしい数の灰皿やビール瓶、
下手をすると椅子あたりが、私めがけて多数、飛来するのは必至である。
いや。痛い思いをするだけならまだしも、下手をすると
数十分後には牢屋に入れられている可能性すら、否定できない。
残念だが、あきらめよう。

ならば。
代わりに、せめて「タッチ」くらいは交わそうよ、と思った。
彼女の目の前に、私の右てのひらを広げて、そっと突き出してみる。
一瞬、怪訝な表情を浮かべるSweetさん。
ここで「チョキ」でも出されたらリアクションに困るなぁ。
そう思う間もなく、彼女は右手を挙げて私と「ハイタッチ」。
おお。^^。ありがとね、Sweetさん。ちょっとウルウル。
幾度目かの「ああ。これで思い残すことは無い。」という想いが、
湧き上がる。
死ぬまでにこなさなければならない、数十のアイテムの中の一つを
今回のこれで、「確実に実行した」という満足感に、私は満ちた。
ドロンジョのピアノが最後の高音キーを叩いて、「ネヴァーモア」が終了。

初めてにしては上出来。それも極めて。
もしも今後、奇跡の如くこんな機会が幾度か訪れるようなことが
あるなら、この「フェリフェラ〜ネヴァモ」の完成度は、その都度
飛躍的にアップしていくだろう。
このとき、お世辞抜きにそう思った。

ステージから降りる。
各方面からハイタッチの嵐。
複数のVサインを捉えようとする、複数のデジカメに複数のビデオカメラ。
「終わり良ければすべて良し」の掛け声の下、本日の幾度目かの「乾杯」の唱和。
楽しかった。
とても。



あ。

私にはまだ「BURN」があったんだっけ。
(ダメじゃん。忘れてちゃ。)
不安がニョキニョキと鎌首をもたげる。^^;


(その7につづく)
メンテ
The Way To WWRU3.5&TOURS4.5<7 ( No.29 )
日時: 2008/08/01 08:16
名前: 喜楽院

今回のWWRUは4部構成。
第1部〜第3部はすべて「クイーン」曲から成り、
第4部は「アフター・セッション」と称される、
クイーン以外の曲が披露されるブロックであります。
2007年12月、私がリードボーカルでリクエストした
「BURN」は、このブロックに組み込まれ、
その後、自薦、他薦で演奏陣が決まっていきました。

今回のWWRUが開演した直後、私のマイミクさんである
美しきベーシストM嬢から「赤いカツラ」と「七色のカツラ」、二つを渡された。
以前、彼女のブログに冗談で言ったことをよく覚えて下さっていて
わざわざ持ってきてくれたようだ。ありがとね。
ふむ。かぶるんなら「赤いカツラ」の方だな。
それも「BURN」のときに。でも…。
実際、こんなんかぶる雰囲気になるのかしら。
正直、恥ずかしいし、かぶらないでおこうかな。
いや。折角持ってきてくださったのに、それを無にしたら失礼かな。

最終曲、「BURN」の出番がまもなく、という状況を迎えた。
時間がおしてて「カット」になる懸念もあったが、GOサインが出る。
安堵。

某S女史に、「こんなんあるんだけど。」って、「赤いカツラ」を見せてみる。
「実は、かぶろうか、どうしようか迷ってる。」って彼女に言ったら
「かぶれ。」の連呼。(笑)

じゃあ、そうするか。
シラフなら、まず、かぶらなかったろうけれど。(笑)
ふむ。なかなかピッタリくるじゃん。
突如、自分の外観どころか内面までもが、ガラリと変わったのを感じた。
「ああ。こういうことか。」と、妙にすべてを納得した気がした。
私の細い目二つが、それぞれ頂点140度の鈍角二等辺三角形となり、
それが上下、さかさまの形へ変化していくのを感じる。
うーん。やっぱ『仮面』ってのは必要だね。
ギター、ベース、ドラムス、キーボードが、それぞれのチェックに
余念が無い中の、光あふれるステージへ上がる。
“栄光”を刻んだ「いまちツアーズのネクタイ」は、はずさない。

司会のJazzさんの「さあ、これでWWRUもラストです。
みなさん、ステージに上がって一緒に歌いましょうー!!。」の
呼び掛け・アオリに応じて、数名の方が壇上にあがる。

ふと客席を見ると、南スタンド2F(笑)にいらした「ワイーン」の皆様が
いつのまにかアリーナ最前列右側に陣取っておられるではないか。
おお。皆の衆。有難うございます。
悔いを残さぬよう、一所懸命やります。
応援して下さい。
メンテ
The Way To WWRU3.5&TOURS4.5<7 ( No.30 )
日時: 2008/08/01 08:17
名前: 喜楽院

イントロが始まる。
最初のリフの終わりで右腕を高々と突き上げる。
その後、赤いカツラの上方にふった両手を叩く。
観客に手拍子の催促。
演奏陣のレベルが高いのがすぐにわかる。
わかりきっていたことだけど、原曲キーでのスタート。
よほど調子が良くなければ、地声では届かない。

なにしろブッツケ本番。
メンバーとは、無論、初対面。
事前の打ち合わせ一切ナシどころか
会話すら、ほとんど交わしていない。
歌いだしは大きな声で、大きな声で、と
自分に言い聞かせる。

♪The sky is red,I don’t understand…
カラオケで、であるなら、いいカンジの声量だろう。
ウマく歌えてるはずだ。が、私の耳に私の声がよく聴こえて来ない。
「BURN」が「BURN」として存在するがための、
その轟音のような演奏に、私の声がかき消されている。
当然、客席にも届いていないだろう。
むわー。これだけの声量でも駄目なんかい。
ギター、ドラムスの音量は半端じゃない。
もっと、もっと声量を上げなければ。
かなり慌てているのが自分でわかる。

喉への圧力を高める。
♪Past midnight I still see the land
いかん。声がカスレてしまう。調子は悪くないのに。
地声のキーが届かないからカスれる、というよりは、
この声のカスレの理由の一部は、喉の疲労からによるもの、と感じる。
リハから、今までのバックコーラスに入った数曲も含め、ずっと歌っているからなぁ。
ソルジャーさんのアドバイス通り、リハであれ以上無理しなくて良かった。

♪People are sayin’ the woman is damned…
カスレを嫌って、これ以上の声量域にトライすると
声がひっくり返る危険性が大きくなる。そいつはマズイ。
♪She makes you burn with the wave for her ha〜〜nd
「一番」はフェイクでナントカかわしきるが、
予想以上に、もうメチャメチャ。ゼンゼンダメ。^^;
これ以上無い“どきどき”、及び“あたふた”。
こりゃー、終了後に演奏陣や「ワイーン」の衆にあわせる顔が無いわ。

♪The city’s ablaze,the town’s on fire
The woman’s flames are reachin’ higher
We were fools−we called her a liar
「二番」は一番に比べると、何故だかチョットだけ歌い易い。
しかし、演奏陣のレベルには比べるべくも無い。
えっと…これって、何かに似てるな。
小学生の頃に読んだ水木しげるの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の絵を思い出す。
センターに配置された人物や妖怪は、情けないくらい
デフォルメされてて白っぽいのに、背景はやたら濃密に黒々と、
相当な時間をかけて極めてリアルに描かれている、
あの一連の大きなコマ割りに…。(苦笑)

続くAll I hear−のパートは、無謀にも当初、グレン・ヒューズのパートの
コーラスの、その3度上をファルセットでハモろうと画策、練習してきたが、
とてもじゃないがそんな余裕なんか無い。
いやはや、冗談抜きで無い。無理だ、無理。
カラオケと、生バンドの違い、ここに極まれり!って感じ。
生バンドのハード・ロック曲では、ファルセットなんか歌声にならない。
そしてそれがまったく通用しないのは、一番を歌ってみてすぐに判った。
歌いながらの学習の連続である。

では…ギター・ソロとキーボード・パートの、それぞれの前に2度訪れる、
♪You know we had no time…のパートはどうするの?。
とくに考えもせず、普通にファルセットでこなすって予定だっただろう?。
この演奏において、「普通にファルセット」なんて聴こえっこない。
絶対に無理だぜ。
いやまて…。
そ、そんな遠い未来のこと考えてる場合かよ。
まずは眼前に迫った事態を優先に対処の方法を…。

さっきから2秒後はどうする?、5秒後はどうする?、
20秒後のアレはどうする?って、そんなんバッカリ考えている。
脳内の高速演算。早くもくたびれ始める喜楽院。(^^;
そうは言っても一発目のBURRN!!でしくじったら、お陀仏でっせ。

All I hear−
ステージに沢山いらっしゃるバックコーラスさんがグレンのパートに入る。
よし、行け。
右手を突き上げて、−is BURRRRRN!!
辛うじて声が出た。よかったぁ。

おお、客席が「ワイーン」の衆を筆頭に、とてもいいノリだ。
これは有難い。嬉しいな。
観客から異様に注目されているような気がするのは
気のせいだろうか?。なんだかとても気分がいいし。^^
ここで妙な感覚が訪れる。
昔、故・逸見政孝さんが司会をやってた番組で
「クイズ!世界はSHOW byショーバイ」ってのがあった。
世界各国から珍商売の事例を集めて、それをクイズ形式で紹介する番組であるが
それを観て随分感心した、ある商売の事例を思い出した。
『ロック・ボーカリストの大スターになり、その雰囲気を味わう!。』
という、“ズブの素人ロックファン”の夢をかなえる商売!。
夢をかなえる立場の“業者”は、腕利きの楽器演奏者を集め、コンサート会場は
もちろん、その照明やPAに至るすべての他に、ナント!おびただしい数の
“プロの観客”まで揃え、ステージで激唱する「客」に、
熱狂と興奮のルツボを提供するというものである。
果たしてホントにこんな商売があるのか、TV局側の勝手な作り話なのかは
さて置いて、当時「これは面白い!」と真面目に思ったことがある。

♪They didin't believe she was devil’s sparm…
三番がスタート。
ハジケて歌ってる自分であるが、上記の、その「商売」が自分に今、
適用されているのではないか、という錯覚に一瞬おちいる。
よくはわからんが、上手いとか下手とか、そういう問題・次元では
もはやなくなった。(呑気だし。)
この私は単に、長野から来た普通の「客」であり、
今、京都にいる皆さんから、濃厚なもてなしを受けているのだ。
「やあやあ、喜楽院さん。参加者としては、今まで比較的空白地域だった
遠い遠い関東信越地区からよく来たね。ご苦労さん。」
「関東組のみなさん、今回は、クイーン曲としては、あまりライブでは
演奏されない、毛色の変わった曲を幾つか聴かせてもらいました。
新しい風を感じました。面白かったよ。退屈しませんでした。」
という意味合いの声とともに。

こういうことだ。
自分がシャウトして、観客を乗せているのでは、勿論、無い。
観衆が、その素晴らしいノリを、「客である私」に見せて下さっている。
私は今、とても素敵な「おもてなし」を彼らから受けている。
勝手にそう思った。
で、それが仮に、ビジネスライクな“演技”であろうが、なかろうが
どちらでもいいのだ。私が今、とても楽しいのは事実なんだから。
せっかくですから、それをそのまま享受させて頂くことにしましょう。
そうしましょう。

♪Warning came、no one cared…
四番に突入。
ステージ上には、引き続き、続々と人が上がってくる。

♪…When it came、no one was spared
Still I hear−
行けー、2回目の…
今度は右手人差し指を高々と突き上げる。
BURRRRN!!
ステージ直下には、カメラを構えた人達が沢山!。
これほどの数のカメラを向けられるのは、
結婚式のときの「ウェディング・ケーキ入刀」以来である。(爆)

威風堂々のギター音は、音階を縦横無尽に駆け巡る。見事の一言。
ドラムスが地響きをたてて、局面を変える。

♪You know we had no time…
全然だめ。声が出ない。^^;
ステージ上の多数の皆様に歌って頂く。
一人で歌ってたら、さらに大恥をかくところ。有難い。

再び、ギターのリフ。
そしてドラムス強打のあとの局面転換。
「Com’on Guitar!」と叫んで左腕を、手を広げてギター奏者に向けて突き出す。
観客の視線は、ギターのstonecoldさんへ集中する。
あまりにも有名な「BURN」のギターソロのスタートだ。
このギターソロが、あきれるくらい壮絶。
すんげー格好いい音。
しかもそれを余裕綽々で弾いてるし。
うま過ぎる。

この人は…。
当初、この「BURN」にエントリーしたギターの方が
土壇場になって出場をキャンセルしたため、
喜楽院の“しりとり”における好敵手「京都の歌姫B嬢」が
突如、代打で引っ張ってきたギタリスト、と聞いている。
「『BURN』の演奏陣は、私の記憶にも無いくらいの超豪華メンバーどすえ。
喜楽院はん、負けずに、どうぞおきばりやす。」と、
B嬢からは、33対0で5回コールド負け寸前のチームの
最後のバッターに投げかけるような応援メッセージを頂いている。(^^;
凄いとは聞いていたけど、この演奏陣は確かに大したもんだわ。
ブッツケ本番でこのレベルまで演れるって、一体…。
しばらくボーッとしてギターソロ演奏に見入る。
そのうちにJun Greenさんがショルダー・キーボードで
ギターに絡む。ノリノリのツー・ショット。湧き上がる観客席。
おお。なんかチョー格好いいぞ。
こんな「絵」をすぐ隣で見れるなんて。
まるで「エンジェル」か「アクセス」みたい。
(他に知らないんかい。)
Junさんが遠慮していらっしゃるのか、PA自体のせいなのか
キーボードの音量が若干小さいような気がする…。ちょっと残念。

ギター・ソロ・パート終了でまたまた局面転換。
のはずだが、この辺からどこを演奏しているのかサパーリわからなくなってきた。
で、見失った。
やばい。(汗)
「気がついたら手漕ぎボートにひとり乗って、海上に漂ってた」って感じ。
360度、見渡す限りの大海原。
それ以外何も見えない。
コンパスもなにもない。
絶望混じりの、恐ろしい気分。
どうしよう。^^;


(その8へ続く)
メンテ
The Way To WWRU3.5&TOURS4.5<8 ( No.31 )
日時: 2008/08/01 08:18
名前: 喜楽院

>ギター・ソロ・パート終了でまたまた局面転換。
>のはずだが、この辺からどこを演奏しているのか
>サパーリわからなくなってきた。
>で、見失った。
>やばい。
>「気がついたら手漕ぎボートにひとり乗って、海上に漂ってた」って感じ。
>360度、見渡す限りの大海原。
>それ以外何も見えない。
>コンパスもなにもない。
>絶望混じりの、恐ろしい気分。
>どうしよう。^^;

ステージ上のコーラス陣の一角で、歌声がはずんでいる。
「あ!、それかよ。」と、大慌てで、それに合わせて
歌い始めたら、どこからか視線を感じる。
誰?。視線の出所を追っていると、
いつのまにかステージ上に居た、前述の美しき歌姫「B嬢」と目が合う。
B嬢。
今回WWRUの「ドゥーイング・オール・ライト」のバックコーラス、
「アンダー・プレッシャー」のフレディ・パート、
「シー・ホワット・ア・フール・アイブ・ビーン」と
「タイ・ユア・マザー・ダウン」のリード・ボーカルをとり、
今回出場のボーカリストの中でも、突出した「格の違い」を
我々に見せ付けた一人である。

あら。視線の主はあなたでしたか。
姫、御用件はなんでしょうか?。
彼女から私へ飛ぶブロック・サイン。
「ここはボーカルが入るところではありません。即刻、歌唱を中止しなさい。」
げ☆。ああ、そうですか。失礼しました。
そうこうしている内に、ステージ上の別ブロックのコーラス隊が
声を張り上げる。
♪BURRRRN!!。
おいおい。違うだろ。^^;

「BURN」の曲構成は
「A」⇒「A′」⇒BURN!!⇒
「A」⇒「A′」⇒BURN!!⇒
「B」⇒ギターソロ⇒「B」⇒キーボードソロ⇒
「A」⇒「A′」⇒BURN!!
これで終わりである。
「BURN!!」のシャウトは都合、3回ある。
たった今、3回目が出てしまった。
3回目が出るのは、まだまだ先なのに。(笑)
深まる混迷。先が見えない。つのる不安。

混乱のボーカル&大編成コーラス隊をよそに、超絶なド派手な演奏が続く。
アドリブ・パートがかーなーり多いであろうにも関わらず、
メチャメチャうまいギター。
そして、大平原に密度濃く大量に埋められた超高性能地雷群が、
次々と誘爆していく様を連想する、ぼじおさんの恐怖すら覚えるドラムス。

幾度目かの(笑)♪You know we had no time…の
“立ち上がり”が来た気がした。
これで元に戻れるか?。意を決して歌い始めてみる。
あれ?。違和感。^^;

ここでまた、視線を感じる。
やはりB嬢からだ。
送られるブロックサインを解読。
「違います。歌唱を中止しなさい。」
また違った?。す、すみません。
え?。後ろを見なさいって?。
振り返る。
私の真後ろでJun Green氏がキーボード・ソロを弾いている。
10本の指が、もんの凄い速い動きをしていた。
とぴょーん。
見事過ぎて、あきれた。

あ。今まで私の位置では聴こえてこなかったけど、
今はキーボードソロの局面だったか。と、言うことは…。
姫、ありがとう。
やっと“陸地”を見つけた気分。
もう大丈夫です。大感謝。
これでエンディングまで持って行けます。
あとは「A」⇒「A’」⇒BURN!!でおしまい。

キーボードソロ、終了。
ギターがここでいつものリフを弾き始める…と思いきや
クロージングのフレーズを弾き始める。
一瞬、う☆。マズイ!と思わせるが、
ドラムスもベースも「終了の意思表示まったく無し」、の演奏。
それを察知し即座に呼応するギターは、期待通りのリフに素早く戻る。
鮮やか。言葉も無い。
場内の照明も同調する。完全復活。あとは一本道。

♪The sky is red,I don’t understand
Past midnight I still see the land
People are sayin’ the woman is damned
She makes you burn with the wave for her ha〜〜〜nd!
あとひと息。
それにしても、ぼじおさん…凄いドラミングだ。
本家イアン・ペイスが叩くのとは、まったく違うタイミングで
シンバルを叩いている。なのにそれが曲として極めてサマになっている。
この壮絶なシンバル連打は、このドラマーの完全オリジナルだと思われる。
出来栄えは「本家」と同等、いや、好みによってはそれ以上かもしれない。
閉ざされた空間内において、数百個の重厚で巨大な金属塊が
超高速で衝突を繰り返し、激しく火花を噴出している様を連想する。
こんなんありかよ。何者?。このドラマーは一体…。

♪Warning came、no one cared…
ああ、もうじき終わるよ。
楽しかった。メチャメチャ下手で恥ずかしかったけど。
でも、30年間の「想い」をこの演奏陣で歌わせて頂いたことは光栄の極みだ。
観客の皆様も、大いに盛り上げて下さった。
一生、忘れない。

…When it came、no one was spared
Still I hear−



(この最終章は、また次回に)
メンテ

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