子カバが舞えば、親バカも舞う

二女が幼稚園時代にやった「シンデレラ」より。
この時、バカ親の私はステージの裾に居まして、“ぁぁ〜、そこはもっと大きな声出さんかい!”とか、
“コラっ!そこはもっとニッコリ笑え〜っ!”などと、ひとり悶々と心の中で叫んでるのだった。




「育児」では小さな我が子と自分だけの世界だったのに、 「子育て」は子も親も大きな世界で視野も随分と広がります。幼稚園に毎日喜んで行くようになって、子供がお友達と仲良くしている姿は微笑ましいもの。
でもどこにでもいるのが“乱暴な子”と言われる手の早い子。“仲間はずれにする”のが得意な口が達者な子。
“乱暴な子”の親って、子供を叱らないで“ごめんさないねぇ〜”と逆に親が謝って済ませたりする。(なんで子供に謝らせないんだ !) そして“口が達者な子”の親は、自分の子が何でも一番にしたい負けず嫌いだったりする。
そういう親とのつきあいが結構しんどいと思う事って何度かありました。園で仲良く遊ぶ子供がらみになると、それまでの、ヤなやつとは付き合いたくない!! っていう我侭が出来ないからです。親同士が仲良くて知っていたら別だけど。
全然知らないとこの子供と突然遊ぶ約束をしてきた時などは、「すみません、お世話になります」と言って、 \100菓子の手土産を持たせてましたが、たまに倍返しの手作りケーキなんかを貰って帰ってきた日にゃぁ、あーた、慌てて、手土産のランクを上げたり、 自分も必死で手作り品作ったりしてました。

私の周りにいた、いろんな親・・・
役員決めの日には必ず欠席する“逃げの親”欠席届けに役員を引き受けられない理由が矛盾してて笑えたりする。
園の先生に気に入られようと必死になる“ゴマすり親”何でも“うちの子は、うちの子は、”と連発してる親、先生も半分しか聞いてなさそう。
お茶会好きな“おせっかい親”半ば強引に誘われて手作りお菓子をごちそうになるのだが、頼んでないのにお菓子のレシピをたくさんくれたりする。(いらんちゅーねん!)

そして極めつけなのが、送り迎えの時に園の玄関口(又は送迎バス乗り場で)ずっとたむろってる“井戸端会議な親”・・これが一番苦手だった。
話題が芸能界話みたいな、生っちょろいものだけでなく、“○○ちゃんのママってさぁ〜”と誰かの親の噂話で盛り上がるからだ。 しかも探偵並みによそ様の家庭事情に詳しいからコワイ。
そしてさっきまで一緒に話てても先に帰ったりしようもんなら、 “ねぇねぇあの人ってさぁ〜”と先に抜けた親の噂になる !最後まで居るか、一斉に解散でしか逃れられないものだと覚悟しておいた方が無難です。


長女の時は、二女がいたので役員もなんとか逃れていましたが、 二女が年長になった時、副会長になってしまいました。
PTAの四役(会長、副会長、書記、会計)に入るとボランティアな毎日が続き、 代表挨拶の文章も必死で考えて、たくさんの父兄の前でマイク持つ手が、 汗でびっちょりになったり、付き合いで出費もかさみました。
でも、何度も経験してると大勢の父兄の前でも緊張する事もなくなり、 先生とのコミュニケーションも多くなって、いろんな事を知ったし、 いろんな行事の度に準備に奔走して大変ではあったけど、 園児が笑顔で舞う姿に、つい親も舞ってしまう様な、 そんな達成感を味わう事は出来ました。

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