2012年3月14日
シャノン・カーフマンとアヴリル・ラヴィーン

タイトルの二人は多分、日本では後者の方が知名度が高いかもしれません。
しかし私と同年代の人に質問したら、おそらく二人ともよく知らない人が少なくないかも。 どちらも子カバたちと同じ世代のアーティストですが、私にとってはどちらも非常に惹かれます。

前者は「Shannon Curfman」。1985年、アメリカのノースダコタ州生まれ。
シャノンは7歳でギターを手にして、11歳でバンド活動を始め、そして1999年、14歳でメジャーデビューしました。 同年リリースした『Loud Guitars, Big Suspicions』のアルバムはビルボード・トップ・ブルース・アルバムチャートで3位を記録しています。
Loud Guitars, Big Suspicions
1. Few and far between
2. No riders 
3. True friends 
4.If you change your mind
5. Love me like that 
6. Playing with fire 
7. I Don't Make Promises
8. Hard to make a stand 
9. The Weight 
10. Never enough 
11. I'm coming home
 
そもそも私が彼女を知ったきっかけは、クイーンのサイトを一緒に作っている相方の思惑にまんまとハマった事からでした。
相方に電話をすると、いつも決まってBGMが流れていて、でもそれが会話の邪魔になることはなく、 もちろん大音量で流しているワケでもなく、しかしある日の電話の最中、相方の話しの方が邪魔になってしまった。
「ちょっと黙って!今流してるの何?」と、相方の話しを途中で制止して訊いたのでした。 すると、相方はちょっと笑いながらこう答えました。「そう来ると思ったよ」と。 私の好きな声質だと分かっていてワザと流していたらしい。その通りでした。
そしてその時に「シャノン・カーフマン」という名前を教えてもらい、 私は早速『Loud Guitars, Big Suspicions』のCDを購入しました。
そしたら、声も良いけどギターも凄く上手くてカッコイイ! ブルース・ハード・ロック系で、彼女の声質は少し粗野な感じの中高音域であり、歌い方はタフでワイルド! かと思えば、気だるい感じでしっとりと歌い上げる。 中でも「I Don't Make Promises (I Can't Break)」は このアルバムの中で私の一番のお気に入り曲であり、相方がBGMで流していたのもこの曲だった。
ただ、彼女は何度も来日しているけど残念ながら日本ではあまり人気がない。 ブルースロックは日本ではあまりウケないのかな?・・・
よく分からないけど、2年前に発売された彼女の4thアルバム『WHAT YOU'RE GETTING INTO』には、 カバー曲が3曲収録されています。その内の1曲は、クイーンの「Dragon Attack」で、 彼女のヴォーカルでこの曲が聴けるのは凄く嬉しかったし、さすがシャノンという感じです!
でもそんな彼女と年は一つしか違わないのに、日本でも非常に人気が高いのがアヴリルです。


後者の「Avril lavigne」は、1984年、カナダのオンタリオ州生まれ。
彼女も12歳の頃から独学でギターを始め、レコード会社にデモ・テープを送り続けて、 16歳でアリスタ・レコード会社と契約。 学校を辞めてロサンゼルスに移住し、デビューアルバムの『Let Go』を完成させました。 このアルバムは2002年にリリースされ、1700万枚も売れてます。凄っ!
でも私がアヴリルを知ったのは、2ndアルバム『Under My Skin』の収録曲である 「Who Knows」という曲で、 それも偶然、耳にしたというか、実は、YouTubeで「ナディア・コマネチ」のモントリオールオリンピック映像を検索していて(^^;、 たまたまヒットした映像のBGMで流れてきたのがきっかけです。
そしてその時に、彼女の声と歌い方にすっかりハマってしまい、それ以来彼女のアルバムを愛聴し続けています。
Under My Skin
1. Take Me Away
2. Together 
3. Don't Tell Me 
4.He Wasn't
5. How Does It Feel 
6. My Happy Ending 
7. Nobody's Home
8. Forgotten 
9. Who Knows 
10. Fall To Pieces 
11. Freak Out
12. Slipped Away
 
このアルバム・ジャケットにも、ひと目惚れでした。ちょっと生意気そうな鼻と口元が、 若かりし頃のスティーヴィ・ニックスに似てるなと思ったから。
それと、このアルバムの収録曲には捨て曲がありませんでした。
ただ、シャノンとは違って、アヴリルの声質は鋭く高音域。特に、3rdアルバム『Best Damn Thing』は、ジャケットからして 2ndアルバムの印象とはかなり違いました。 でもそのパフォーマンスは徹底していて、彼女のやりたい放題の奔放さに強く惹かれました。 もし、今現在自分が10代だったら、きっとそんな彼女の影響をモロに受けていたんじゃないかと思う。 それにも増して、彼女の歌い方には癖があるというか、ちょっとした部分に独特な声質が感じられて、 それが自分にはとても魅力的です。

ということで、「シャノン・カーフマン」と「アヴリル・ラヴィーン」に共通して言えることは、 先ずヴォーカルに惹かれたという部分であり、もっと正確にいうと、女性ロッカーとしての“芯の強さ”を感じられるからです。
で、そのルーツは、と言うと・・・

スージー・クアトロ」であり、

1975年シングル
Your Mama Won't Like Me

この歌い方大好き!
 

 
 

 


ジョーン・ジェット」であり、
Joan Jett And The Blackhearts
1981年デビュー盤
Bad Reputation』 

アヴリルが自身の4thアルバム『Goodbye Lullaby』で、「Bad Reputation」をカバーしています。もちろんそれも大好き。


   

クリッシー・ハインド」であり、
The Pretenders
Greatest Hits』 
プリテンダーズの1st〜6thアルバムまでのヒット曲+クリッシーのソロ名義の曲が3曲収録されています。全18曲。
多分、その中で「Don't Get Me Wrong」は、一度は耳にしてる人が多いと思う。


現役の今もクリッシーは惚れ惚れするほどカッコイイ!



そして、泣く子も黙る?「スティーヴィ・ニックス」なのです。

Live In Chicago』-DVD

このDVDと同時発売されたCD『The Soundstage Sessions』は買っていません。
だって、そのCDより曲数多いし、綺麗な映像でステキなニックス見る方が断然お得だから。
というか、必見でしょう!

このライヴ(コンサート)は2008年です。
ということはニックスはこの時60歳。還暦迎えてこの衣装って凄いっ!
私もこんな衣装が似合う60歳になりたいな。



ということで、私がシャノンとアヴリルに惚れたのも、このルーツを見れば、一目瞭然というか、 実に分かりやすい?(笑)自分でもそう思います。

あ、そうそう!
シャノンとアヴリルより少し年上になりますが、そこに「P!NK」も当然入ってます。
P!NKもまた偶然、福岡に帰省中の飛行機の中で、音楽チャンネル(洋楽)を聴いていたら、 彼女の1stアルバムからのシングル曲「Trouble」が流れてきて、 以来ずっと大ファンです。
左の画像は5thアルバム『Funhouse』で、それと同時に、DVD『Funhouse Tour-Live In Australia』も購入!これがまた超〜凄い。 多分、曲を知らなくても、絶対楽しめると思います!
  


前回の「茶の間でロック〜SUZI QUATRO編」でも少し書きましたが、 私は小さい頃から、男女差別の偏見が多い環境で育った事もあって、それに対する強い反抗心はいまだに消えません。
まわりから、“女のくせに”とか、“女がやる事じゃない”などと言われて、やらせてももらえない事が凄く口惜しかった。
そもそも、「女だてらに」という言葉は、その身分などに相応しくないという意味であり、 当然それは女性だけに使われ、「男だてらに」という言葉はない。
それに、「男勝り」という言葉にしても、その定義や意味から「女性は男性より劣っている」という価値観を前提にした言葉だと思う。
そういう気持ちは今なお、自分の中に根強く残っているし、 今なお、自分の好きな音楽にも色濃く反映しているんだなと、つくづく思います。

ついでに・・・
才能に秀でた女性アーティストを語る時、卓越している男性アーティストの名前を出して「女性版○○」とか、「女○○」などというのも 大っ嫌い!だ。







2012年7月18日
祗園精舎の鐘の声

祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、
偏に風の前の塵に同じ。

(余計かもしれませんが、語訳も記載しておきます)

祇園精舎の鐘の音には、諸行無常すなわち、この世のすべての現象は絶えず変化していくものだという響きがある。
沙羅双樹の花の色は、どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものであるという道理をあらわしている。
世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、春の夜の夢のようである。 勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである。


ってことで、ご存知『平家物語』の冒頭部分ですが、
ここ最近のMikanの心境を表すとしたら、これがピッタリきます。

実は先日、とあるイベントを仲間数人と企画して、無事開催し、とても楽しい一日を過ごしました。
開催までの約2ヶ月間は準備に追われて、毎日バタバタした日々を送っていたのに、いざ終わってみると、 その開放感に戸惑いながら、寂しさが増していきました。 でもそれと同時に、いろいろと冷静になって振り返って考える事が多くて、 そうすると、「諸行無常」という言葉に納得しながら、 最後は、クイーンのボヘミアン・ラブソディの歌詞、
“Nothing really matters, Nothing really matters to me
Any way the wind blows... ”
と、少々強がったりなんかもして。^^;

まぁ、早い話、
率先して何かをやれば、出る杭は打たれる事もあるし、成功の影には失敗も必ずあるもの。 イベントが終わった寂しさの中では、それらをネガティブな方向にばかり考えてしまう。
だけど、「この世のすべての現象は絶えず変化していくものだから、大したことじゃないのさ」と思えば、 そのネガティブな気分も、塵と一緒に風に吹き飛ばしてもらえるような感じがするのでした。


さーて!次なる目標に向かって、もいっちょ頑張りますかぁ〜!







2012年10月24日
北海道はデッカイドー

今月初めの連休に北海道に行ってきた。
と言っても、家族旅行ではなく、毎年札幌で開催されているイベント(クイーンセッション宴会『WWRU』)に参加するために。 でも毎年参加するのは経済的に無理なので、2年越しにこれまで2回参加してきて、2012年の今年が3回目。
そのセッションの模様は、mikanの本業サイトの方でご覧いただくとして(^^;、あ、最後の方にアフター曲のみ紹介してます。

今年はセッションの翌日に、北海道在住のQ友さんに案内してもらって、同じ関東から参加するQ友二人(計4人)で、レンタカーを借りて観光ドライヴを企画!
当初、観光メインは小樽でしたが、その近辺をネットで調べていたら、「積丹岬」というところを発見。 早速、北海道のQ友さんに訊いてみると、「良いとこ見つけましたねぇ」と言われた。何でもその近くには海が見える温泉まであるとの事。 すぐにその場所をドライヴコースに入れてくれて、温泉まで入ることになった。やった〜♪

しかしそれを喜ぶ一方で、積丹半島をネットでもっとよく調べていたら、神威岬の「神威岩」という写真に出会った。 それはまるで、老師さまか、仙人のような後ろ姿に見えた。
そのイメージは自分の中で勝手にどんどん膨らんでいって、実際に行ってこの目で見てみたいな〜と思っていたら、 不思議なことに、後日、北海道のQ友さんが出してきたタイスケジュールの中に、「神威岬」が組み込んであった!!やっほ〜い♪すごく嬉しくて、めっちゃ楽しみが倍増した。

さて、その観光当日はお天気にも恵まれてドライヴ日和に。
車の中から見る空も北海道はやっぱり広い。そして積丹半島の海沿いの道では、友達と「はぁ〜。。。きれいねぇ〜。。。」と溜息まじりの感動の言葉ばかり繰り返していた。
そんな中、海景色とは反対側をボーッと眺めていたら、鳥居を何度か目撃した。この辺は神社が多いのかな?と思っていたら、 積丹岬でお昼を食べた食堂のすぐ隣にも鳥居があって神社もあった。

mikan自身は無宗教だけど、父方の実家が神社で、祖先や親戚は神主が多く、小さい頃から神道で育てられた所為か、自然のものに宿る神を信じる気持ちは強くて、 特に、山の神、海の神は絶大であり、その威厳も格別。だからこそ、「神威岩」には妙に強く惹かれたのかもしれない。

しかし、神威岬に着くと、神威岬の突端に続く道が途中で封鎖されていて、海に浮かぶ「神威岩」が見えない!

引き返して、まわりを見渡すと、その左側に伸びる岬の岸壁からなら見えそうな気がして、そこを目指して再び登った。 傾斜の強い坂道は歩いていると汗で暑くなるものの、吹く風は冷たいので、すぐに体が冷えてしまう。 上着を何度も脱いだり着たりしながら、やっと頂上に着いた!

そして、「神威岩」を探すと・・・見えた!!! 見えたよ〜!!! 
すごい、すごい!想像してたよりもっと威厳が感じられた。
そう思ったら、「神威岩」とはよく言ったものだと思った。

帰宅したあと、もう一度「神威岩」をネットでよく調べたら、 神威(カムイ)はアイヌ語で「神」を意味していて、この岩には様々な伝説が残されていると書かれてあり、 それで鳥居があんなにあったのかと思った。またその伝説は何かというと、 『源義経を慕い、後を追って来たアイヌの娘チャレンカが、海へ身を投じてやがて岩となったという伝説』。 それと『アイヌ神話では、海を守り続けてきた神が、冬の海を泳いでいるうちに岩となったという伝説』もあると書かれてあった。 ちょっとビックリ。あの岩が娘?・・・うーん、私は後者の伝説が近いように思うけどなぁ。 だけど、自分が耳にした身近な神話や伝説の中では、なぜか、山の神、海の神って、“女性”が多い。
まぁ、なんにしても、その広大な海の美しさと「神威岩」には、しばし見惚れてしまった。
こんな美しい風景を見られるなんて・・・行ってよかったと思った。

ところで、札幌でのクイーンセッションだけど、その日は実は子カバ次女の息子たち、いわゆる孫たちが通ってる保育園の「運動会」の日でした。 でも今回の札幌行きは運動会の日程が知らされるずっと前から決まってた事だったから「お土産たくさん買ってくるから!」と言って勘弁してもらった。帰宅してから、旦那が撮ったビデオを何度も見返したのは言うまでない。

で、そのセッションのアフターでは、mikanの大〜好きなスティーヴィ・ニックスがカバーした「Rock and Roll」を演ったので、それを最後に紹介しておきます。
アフターなので皆、酔っ払ってます(笑)


動画編集・アップはドラムを叩いたソルジャーさんです。
ベースはよしぞうさん、ギターはBBさん、コーラスはアデリーさん。