2000年1月7日 IN東京ドーム
Mikan、AerosmithのLiveに行く!

最初にはっきり言っておこう、私はエアロスミスの大ファンと言う訳ではありません。
1番好きなバンドでもないし、81年くらいからは全く聴いてなかったから・・・。

一番よく聴いてた時期って言うと、高校生の時で、1977〜8年頃かな。買ったアルバムも、一枚しかなく、他のアルバムは友達に借りて聴いてました。 でも、その当時もエアロが一番好きなバンドだって言う人は私の周りには少なかったような気がします。
で、そのたった1枚のアルバムは、「Toy In The Attic」です。このジャケットの絵が大〜好きで、すぐに画用紙を買ってきて、LPサイズに切り、水性絵の具で真似して描いてみました。
←それがコレです!かなり雑なんだけど、年数経つと愛着が湧いてくる。そしてこのアルバムには懐かしい思い出もあります
1977年頃だったかな。夜、家に突然、親友が訊ねて来たんだけど、どうも様子がおかしい。親友は、私の部屋に入ると、いきなり泣き出してしまった。 何を聞いても、ただ彼女は泣くばかり。私は、どうやったら泣き止んでくれるのか、オロオロするばかり。
そんな時、ちょうどプレーヤーにかけてたこのアルバムから聞こえてきたのが、B面最後の曲「You See Me Crying」でした。 私と彼女の間に、スティーヴンの歌声はやさしく流れ、"僕の愛は終りの無いメリーゴーランド"ってところで、とうとう私も一緒に泣いてしまった。
・・と言う、何て事ない思い出なんだけど、あんまりタイミング良く、曲が流れてきたのと、スティーヴンがこのセリフを唄う時のシャウトがたまらなくて、 この曲を聴く度、親友とのそのシーンが蘇り、懐かしくて仕方がありません。
ちなみに、その時の親友の涙は、父親とケンカして、初めて頬を打たれた悔し涙だったそうです。(苦笑)
(1977年の落書き帳より
Written by 親友K)
さ、古い話はこれくらいにして・・っと。時は流れて、2000年1月7日。 私が今回、エアロのライブを観に行ったのは、初めての事でした。ついでに言うと、ドームに入ったのも今回が2回目で、初めて中に入ったのは12年も前の事なのだった。 12年ぶりのドームは、やっぱりデカくて、隣りの後楽園遊園地はライトがすごく奇麗で、観覧車に見惚れた。

5時45分、開場となり、席に着く前にお腹が空いてたので、売店でヤキソバを食べてたら、私の前にチャイナドレスを着た綺麗なオネェサン二人もピザにかぶりついてました。

←会場に入る前に買ったパンフレット。
(最初にコレ見た時、ワニかと思った・・・ドラゴンなのね)

腹ごしらえも終り、中に入ってみると・・・やっぱりめちゃくちゃ広い !すっごく高い天井を見上げて、"どっかのプロ野球選手が打った球が あの辺に、ひっかかったんだよなぁ〜とか、かなり昔の事を思ったりして(笑)それから、ステージ・セットを観ると、円形状に照明ライトがあり、その両側に、まるで学園祭で見かける様な"ドラゴン"(看板)が目に入った。 上の方には、スクリーンが左右と合わせて、全部で3枚(だったかな?)あった。
全然関係ないけど、ビール売りの女の人にも見惚れた。リュックを背負ってると想ったら、ビール・タンクなのね。 (どんくらい重いんだろう?)
『闇夜のヘヴィ・ロック』のライナーノーツより
さて、開演時間が迫ってくる毎に、1階席、2階席、3階席が次々と人で埋まっていく。 私の席はアリーナだったので、何度も後ろをキョロキョロしていた。
ドームが満席になっていく様子に"2000年のエアロ人気って、こんなにすごいんだぁ〜"と驚きつつ、一度にこんなに大勢の人を目の当りにしたのは初めてで、 なんかドキドキした。
7時20分を過ぎた頃、会場が暗くなってドラゴンの目が緑色に光り、スクリーンでは、3Dの竜が映像で暴れ出す。 そして「Eat The Rich」がスタート。
一昨年の秋に発売された2枚組CD「A Little South Of Sanity」でのお気に入りの曲がほとんどだった。

昔と全然変わらないスタイルのスティーヴンとは対照的に、ジョー・ペリーには驚いた。 すっかり短くなったヘアからは、瞳が丸見えで、その顔つきは、まるでロン・ウッド。でんぐり返しのパフォーマンスまで魅せてくれた。
余談だけど、私が3年前に新宿の店で、2万6千円で買ったコートと、最初に登場した時にジョーが着てたコートは、そっくり同じものでした。 (派手すぎて、未だに1度も外に着て行った事がないのだが。)

聴いた事ない曲だろうがなんだろうが、全部踊りまくってた私が一番目障りだったのは、 目の前をのっそりウロウロしやがる警備員だった。(屈んでくれよ〜、見えないだろーっ!)
で、一番スゴイと思ったのは、いつのまにか金髪になってたドラムのジョーイ・クレイマー。パワフルかつリズミカルで、休みなくいろんな音を叩き出してくれる。 スティックを上に放り投げたり、手元で回したりする小技はほとんどやらない、その代わり、常にカウベルやハイハットを巧みに叩いて魅せてくれた。 あまりズシッとくる音ではないけど、かと言って軽くもなく、心地良く響いてくる。
それに、バス・ドラに描かれたものが、私の席からは「犬」に見えた。 ジョーイって、そんなに愛犬家なのかと想ったりしたが、パンフで確かめたら、合成したジョーイの顔だった。 (そう言えば、昔、自分の顔をバスドラに描いたドラマーがいましたねぇ〜目が赤かったけど)

それから、ジョー程は目立たないけど、好きな曲でのメインギターはブラッドの方が多い。
ほんとに目立たないけど、ええ仕事してますな、ブラッド・ウィットフォード。
そしてベースのトム・ハミルトン。
彼も目立たなそうでいて、結構昔からこの人はスティーヴン、ジョーに続き、3番目によく名前が挙がっていたと記憶してます。 パツキンだったから?(^^;)

さて、観客が一番盛り上がったのは、やっぱり、映画「アルマゲドン」の主題歌♪ミス・ア・シングでした。私はこの映画をビデオで観たんだけど、 主題歌より、他のシーンでバックに流れてた曲の方が印象深かったです。俳優も脇役の人の方に注目してしまってたし。
それと、個人的には「Deam On」が一番盛り上がらさせてもらいました。

アンコールは、筒状の垂幕の中でライトに浮かぶスティーヴンで始まり、ラストは、観客側をバックにして記念撮影で終わりました。
アッと言う間の2時間でしたが、たっぷり踊り歌った私は、めちゃ疲れてしまった。
でも、懐かしさを思う存分楽しめたライブでした。

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