鳥バカ、鳥カバ

“僕の名前はピィです!
正面から見るとちょっとおマヌケ顔だけど、よろぴぃくネ!”

ピィちゃんの種類は何て言うのかわかりません。
顔の両端にある“紫色のヒゲ”がMikanのお気に入りです。
とても元気でヤンチャ坊主鳥です。
いつもカゴから出たがります。
肩に乗るのが好きみたいです。
音楽を聴かせると♪ピヨヨヨヨヨ〜♪と鳴きます。
指を出すとすぐ噛みます。でもまだあまり痛くないです。
まだオスかどうかわかりませんが、時々ガチャガチャ言ってます。

実は!(と言う程の事でもないが)セキセインコを飼うのは2度目です。最初は小学3年生の時でした。
その当時よく見ていたテレビ番組、「魔法使いサリーちゃん」に出てくる、 上品な鳥カゴに入った上品な小鳥にかなり影響を受けてたんだと思うけど、 自分もお部屋で鳥を飼いたい!という願望を持ちまして、親に買って〜!と頼んだら、 案の定あっさり、“ダメ!”と言われてしまいました。
でもそれで簡単に引き下がる様な小学3年生ではなく、 身近にたくさんいる(金の要らない)スズメを捕まえて飼おうと決意した小学3年生でした。

で、思い付いた「スズメ捕獲作戦」は庭石の上に米粒をまいて、 糸を結んだ枝を立てて、上にザルを立て掛けるという、何かのマンガで見た作戦でした。
長い糸の先を持って草陰に隠れ、スズメが来るのをジッと待つ私。
その時の眼差しは真剣そのもの!
。。おっと、そんな仕掛けで捕まる訳ない!と思う?
。。いやいや〜、これが10分もしない内にホントにスズメが来ちゃったのよね〜
それこそ仕掛けと同じ、マンガみたいに飛んできた。

“ヨシッ!いまだ!”私は糸を勢いよく引っ張りました。
枝が倒れ、ザルがカパッとスズメの上に被さりました。
喜び勇んで草陰から飛び出し、急いでそのザルを上から強く押えつけました。
でも次の瞬間、何故か、ピピピヒーッっという鳴き声と共に、掴まえたはずのスズメが 私の目の前を飛んで行ったのです。
“へっ? 。。なんで?”と思い、よく手元のザルを見たら、そのザルの枠のところに5センチ程の穴が あいていたのでした・・・・(--)ガーーーン!!

そんなおマヌケな大失敗の次の日から、今度は“鳥買って〜買って〜”の「買って攻撃作戦」に出ました。 1週間後、しつこい爆弾で親を撃沈。そして「毎日私が鳥の世話をします!」との約束を交わして念願の セキセインコを買ってもらいました。

毎日、糞の後始末は大変だったけど、黄緑色のセキセインコはとても可愛くて、 母も時々手に乗せて可愛がってました。
しかし!ある日のこと、いつもの様に人指し指に乗せようとカゴの窓枠を開けたら、 私の人指し指を通りこして、開けた窓枠の方に勢いよく飛び出しました。
あっ!と思ったのと同時に、カゴが置いてある後ろの窓が開いてる事にも気が付きました。 “あっ!。。。アーッ!!”鳥はバサバサ〜ッと窓から外へ・・・。

スズメを取り逃がし、やっと買ってもらったセキセインコまでも逃がしてしまった この苦い思い出をくりかえさない様、今私は充分気を付けている毎日です。
ピィちゃんの成長日記はこれから少しずつ記録していこうと思っていますが、 現在、子カバ(二女)は、何故か“鳥”と呼んでますし、長女は仕方なく面倒を見てるって感じです。

そんな中、先日ピィちゃんの写真が出来上がってきました。
その写真を子カバたち見せながら、“ねぇねぇ、コレなんかすごく可愛く撮れてると思わない? ねぇ、可愛いっしょ?可愛いっしょ?”と言ったら、長女が冷めた目つきで言いました。
“お母さん、それって、親バカならぬ鳥バカって言うんだよ”って・・・。

フン!(糞)

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