姉の七回忌にて

先日、姉の七回忌の法事に出かけました。
その姉の忘れ形見と申しましょうか、一人娘がおりまして、
その姪っ子に会うのが物凄く楽しみだったりするワケです。
でも、姉にクリソツの姪っ子に会うと、
涙腺がプチッと切れやすくなるので、平常心を保つのにかなり努力が必要なワケで、
今回もまた、顔は笑顔で、心で涙を食い止めて・・という感じで会ってきたわけですが・・。

姪っ子はうちの子カバ長女より一つ下で高校2年生です。
姪っ子が小さい頃は、手や指先とか、目に見えるもので姉の遺伝を感じとっていました。
でも成長して大きくなると、姪っ子自身の性格とかが前面に出てきて雰囲気は変わったりするものだろうなと思っていたら、 姪っ子が成長すればする程、その雰囲気は姉に似てきて、姪っ子と話していると、まるで姉と話しているような・・ぃゃ、 完全に姉と話しているような錯覚に陥りました。

喋り方が瓜二つ!
話す時の癖もまったく同じ!そして話し方や会話のもっていき方まで姉にそっくり!
そりゃもう、ここまで似ていると、

お姉ちゃん、アンタもしかして娘にのり移ってるんかいっっ!
と、姪っ子の背後に(実際何も見えないけれど)話しかけたくなった程でした。

一方、うちの子カバ長女も(性格は私とは全く違うけれど)、顔が私にクリソツで、
成長した今現在、私と喋り方が瓜二つらしい。
話す時の癖もまったく同じらしい。そして話し方や会話のもっていき方まで私にそっくりらしい。
たとえば、長女子カバが電話に出ると、ほとんどの友達が私と間違えてしまう。
また長女も先に「お母さんに代わります」とかなんとか言えばいいものを 相手の話しが半分以上終わるまで黙って聞いてやがったりする。
だからいつも友達から、「ちょっとぉ〜もぅアンタだと思って全部話しちゃったじゃないのよぉぉぉ〜」と 言われる事、しょっちゅうである。

姉妹揃って、娘にこれだけ遺伝するのも珍しいのではないかと、
法事の間中、ずっと考えていた。
もし、姉が生きていて、
娘たちと私たち姉妹の4人で、テーブルを囲んで会話したら、どんな感じなんだろう?と想像した。
かなり面白いのではないかと思った。

。。。喫茶店のテーブルに私達姉妹と娘たちが座っている。
姉とお互いに、「いやいや、そっちの方が母子似過ぎだよ〜」と言い合うのだろう。
そしてお互いの娘たちが勝手に会話を始める。
それを聞きながら、姉とまた同じ事を言い合っては大笑いするのだろう・・・。

容易に想像できるシチュエーションだ。
しかし、こんなにも簡単なシチュエーションが、実際には不可能なことなんだよなぁと痛恨の思いで 七回忌の法事を終えたのでした。

お姉ちゃんへ。
「いやマジでさぁ、アンタの方が娘とそっくりだってば!もう笑っちゃうわよ。うひゃひゃ♪」

記:2003/11.24

BACK