2010年3月14日、クイーンファンのサークル(Q彩会)仲間と一緒に、
「クイーンまったりセッションパーティ」という企画を立てて、神田のライヴハウスで開催した。
 会のメンバーとその友達を誘って、参加者は40名となったが、
約3ヶ月の準備期間も含めて、幹事も参加者も皆で楽しめるイベントとして大成功だったと自負している。 
そもそもセッションというものに初めて参加したのは、2008年4月だった。
 jazzさん主催の「WWRU」というクイーンセッションで、その時はドラムとヴォーカルで参加したが、
ドラムは、2006年の9月に、Q彩会のスタジオ企画で叩いたのが一番最初だった。
 でも、その時は、たった1曲だったし、バンドマンの人たちに助けられて、なんとか叩けたという感じで、
その後は、まったくドラムに触れることもなく、クイーン曲はカラオケで歌うくらいしかなかったから、
「WWRU」でのセッションが、私の“ドラマーデビュー”と言えると思う。 
 
私にとって、クイーン曲のドラムを叩くというのは、中学生の頃からの一番の憧れだった。
 いつも机の上に、クッションを並べて、台所から菜ばしを持ってきて、クイーンのレコードをかけながらロジャーと同じように叩いた“つもり”、になっていた。
 でも高校生になると、本物のドラムセットが欲しくなり、
母親に、かなりしつこく強請った記憶がある。その時に母親を困らせるような事も言ったと思う。
 でも結局買ってもらえなくて諦めていたら、高校を卒業する直前になって、突然母親が、「ドラムセットを譲ってくれる人がいるって!」と言ってきた。
 ・・・・びっくりした。
 驚いたのはドラムセットを譲ってもらえる事じゃなくて、3年も前に強請っていた事を母親がずっと覚えていてくれた事だった。 
あの時私は、母親にどれだけ困らせるような事を言ったのだろうか?今も思い出せない。
 それにその時は、卒業してすぐ、一人暮らしを始める支度金を貯めなければいけなかったし、
そんな時期にドラムに夢中になる時間も無かったから、せっかくの話だったのに、断わったのだった。
 なんてワガママな娘だったのだろうと思う・・・でもそれから1年も経たない内に、困らせた事も感謝の言葉も謝罪の言葉も、
母親には何も言えずじまいになってしまった。
 だけど、私がクイーンがとても好きだという事、いつか本物のドラムを叩きたいという事は、
すごくよくわかってくれていたと思うから、今になってやっと私が本物のドラムを叩いてるのを母親が見たら、
きっと喜んでくれているんじゃないかなって思う。
 まぁ、それが40代後半になってから始めた事には驚いてるかもしれないけど。 
 現在、ドラムもベースもまだまだ初心者プレーヤーだけど、今回企画したセッションでは、全20曲中、
私はドラムで5曲、ベースで2曲の、計7曲に演奏参加した。
 もちろん、ミスはたくさんあった。でもそんな事より、一緒に幹事をやってくれた4人のチームワークは最高だったし、
何より、参加者全員で盛り上げてくれて、皆で一緒にクイーン曲を楽しむ事ができたのが、一番嬉しかった!
 
  
今年の秋には、二人目の孫が誕生する。これからも、もっともっと練習して
 孫たちが中学生くらいになった時、「カッコイイじゃん」って言われるようになりたい。(笑)
 
   
撮影:かけるさん  
 
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