これで、委員会?

5月○日、長女(中学)の専門委員になった私は2回目の委員会議に出席した。
委員のほとんどの皆さんが仕事を持つ人が多く、学校近くの公民館で開始時間は今回もPM6:30からだった。

この日の議題は年間企画を立てて、その担当を決めるというものだったが、もともと年間企画の方は前回ほとんど決まっていたので、 その見直しみたいなものだった。それでも結局、余談が多く2時間経過した後、第一回目の企画が学校側からの強い要望を取り入れる内容となっただけで、 後はだいたい前回の話を繰り返し、確認という形で9時少し前に、とりあえず会議は終了した。が、1学期担当の人たちだけ残ってもう少し話し合いを しましょうという事になった。担当は私を含む中3を持つ親たち7名。開催日時も決まっていて、その時決まった事は父兄への案内プリントを印刷、 配布する際、そのプリントに関して委員長が原稿を書き、私がその原稿をパソでプリントすることになった。この時またもや余談が多くてこれだけ決めるのに 時間は10時を過ぎていた。余談と言うのは委員長が話し好きで、喋り出すと止まらないのである。・・・先が思いやられるなぁと呟きつつ、 その日帰宅したのは11時近かった。

その日から2週間が過ぎ、そろそろ原稿の事で委員長から電話があってもよさそうなのに・・と心配になった私は、 昼間は忙しいと言う委員長宅に、夜9時過ぎに電話してみた。すると突然、「明日、PM1時から出てこられるぅ?」と言われた。 明日?・・いきなりである。予定はあったけど「副委員長が明日やっと休みがとれたのよ・・原稿内容も皆で考えたいし、あなたにプリントしてもらわないと 誰も出来る人が居ないでしょ、出てこられる?」と出席を強く迫られた。私はもう少し前に言ってくれてたらスケジュールの調整も出来たのにと思いながら 仕方なく出席の返事をした。その夜、一応レイアウトだけでもプリントしていけば話も早いだろうと思い、イラストや定例文を使って仮の原稿を作成し、 皆が好きなフォントを選べる様に、例文を使ってフォントサイズ毎にいくつか作成した。しかしうちには印刷用紙はA4サイズしかなく 規定配布の用紙はB5サイズなので、仕方なくB5サイズで編集してからA4サイズにプリントアウトしておいた。

次の日、お昼1時に公民館に行くと、まず委員さん二人が既に来ていたが、委員長の姿はなかった。皆が揃うまで3人で雑談が続いた。(愛想笑いに疲れる)
20分後、委員長が来た。そしてやっと、仕事の休みが取れたという副委員長が1時間遅れで来た。 早速、私は仮の原稿を机に差し出し「自宅にはA4用紙しかなかったので、余白がありますけど、編集は配布規定のB5でやってますから・・」と 言うなり、皆は「アラもう出来てるじゃない、これでいいわよ、これでいきましょう」と口々に言ってきた。 原稿内容を皆で決めようなんて更々アタマに無いようである。しかし委員長だけは違った。自分の立場はどうしてくれよう的な面持ちで プリントを真剣に見ながら、こう言った・・
「これはもう少し字を大きくして、この余白がないようにしてくれるかしら」と。
私「は?」・・・
委員長「だからね、これじゃぁ上下の余白が空き過ぎなのよ」と。
用紙サイズについて断りを述べたはずだが理解出来てなかったようで、仕方なくもう一度説明したのだが解らない様子・・・。(--;おいおい。
そこで私はB5サイズの紙を拝借してプリントアウトしたA4サイズの紙に合わせ、光に透かして見せた。そして説明したら、今度はやっと解ってくれた。 すると、委員長が「アラ、ごめんなさいね、ホホホ」と笑って私の顔を覗き込んだ。この時私の愛想笑いはバレバレだった。(だって疲れるんだもん)

それから私は、これは仮に作成しただけであって、内容については皆で意見を出し合ってもらいたいとお願いしたが、委員長が「あとはこれを学校側に持っていって 検閲の際に先生に書き足してもらえばいいのよ」と言った。私は愕然とした、と同時にその応えに疑問を持ち、 「原稿内容を皆で考えたりする事も委員の仕事じゃないんですか?先生の検閲はその後の問題でしょ?」と言うと、アカラサマに、なんと生意気な!という顔をされた後、 「あのね中学校は幼稚園や小学校とはまた違うのよ、こういう事は先生におまかせしといた方が後で何かとやりやすいものなの」と言われた。
・・ じゃぁ今日は何の為に集まったんだよ・・だいたい中学校が幼稚園や小学校とは違うって何がだよ!子は違うけど配布宛ての親は変わらないだろーが! ・・・私はその応えにも不満であり疑問だったが、委員長のお喋りはそれから延々と続いた。私より委員の経験が長い分いろんな経験談が飛び出してきた。 私はそういう話を聞くことは出来るが同意は出来なかった。委員長の話はまだ続く・・・。
そりゃぁ、私よりかなり年齢が上であるし、いろんな人生経験もあるだろう、苦労話もあるだろう、しかし、そんなアンタの人生話を聴く為に 私はココに来たんじゃないっ!と溜め息まじりの私の態度を無視するかの様に、他の委員さん方も私より年齢は高く、年齢の近い委員長の苦労話に 同調するのが楽しそうである。でも私は退屈極まりない!私は時々会議室の時計を見やり、話が終るのをソワソワして待った。 驚く事にその日委員長が終了を告げたのは、5時40分だった。

こんな委員会で、いいんかい? 用紙サイズくらい理解しといてほしいよ。 それに、苦労話って人に自慢する事なのかい?“若いひとは苦労が足りないから”なんて、よく言うぜ! ジョーダンじゃないっ!もし次回、中味の無いダラダラした委員会だったら、私はバシッと言わせていただきます!

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