- ロイ
オーマイ、ゴッド！誰も金、金、金だ。芸術は金では買えないんだよ！
- ロジャー
どうしたんだい、ロイ。
- ロイ
レコーディングに金が掛かりすぎているんだとよ。いったい俺にどうしろと言うんだ。
- ロジャー
へぇ〜、そんなに掛かっているのかい？車が何台買える金額？
- ロイ
．．．．．．。ところでキング・マーキュリーはどこにいるんだい？
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（しばらくして、フレディ登場）
- フレディ
ガリレオ、ガリレオ、レミゴー！ハーイ、どうしたんだいダーリン。そんなシケた顔して？
太りすぎじゃないのかい。君も外でテニスでもしてきたらどうだい？
- ロイ
そんなのん気な事言ってる場合じゃないよ。早くギターソロを録音して、あのバラードを完成させようよ。
- フレディ
バラード？おいおい、あれは単なるバラードじゃないぜ。
- ロジャー
え、違うのかい？てっきり僕の出番はもうないと思ってたぜ。
- フレディ
あれはオペラなのさ！エヴリバディ。
- ロイ、ロジャー
何だったてー、オペラー！
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（フレディ、オペラ改造案を１時間にわたって二人に説明）
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- ブライアン
（ギターソロを録り終えて）完璧、完璧。あれ、みんなどこに行ったんだろう？ま、いいか、紅茶、紅茶と...。
- ロイ
ビスミラ！オー、グレイト。ワンダフル！あっブライアン、早く来てみなよ。スゴイことになってるよ。
- ブライアン
まだ、お湯が沸かな...。
- ロイ
いいから、いいから、フレディが素晴らしいエンディングを思い付いたんだよ。
- ブライアン
僕のソロで終わるんじゃ...。
- ロジャー
ママミア、ママミア。ブライアン、何やってんだよ、僕たちもヴォーカル入れるぞ。
- ブライアン
もう、本当にみんなイギリス人なのかな......。
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（三人とも、フレディのピアノの前に集まる）
- フレディ
みんな揃ったかい？ジョンはどこいったんだい？ま、いいか。さ、はじめるよ。
“あい・すぃあ・りるしる・えっとおぶぁまーん”−ハイ！
- ロジャー
“すからむーしゅ、すからむーしゅ”
- フレディ
（ブライアンに向かって）ヘーイ、ダーリン。何ぼやってしてんだい。君の番だよ。
- フレディ
もう一回やるよ、“あい・すぃあ・りるしる・えっとおぶぁまーん”−ハイ！
- ロジャー、ブライアン
“すからむーしゅ、すからむーしゅ、うぃる・どぅだ・ふぁん！だん！ご！”
- ロイ
オー、ビューティフル！最高じゃないか、フレッド。
- フレディ
（ブライアンに向かって）ねぇ、ダーリン。もうちょっと大きな声を出してくれよ。
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（こうして、あのオペラ部分のレコーディングは進められた。）
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（とりあえず３０分の休憩）
- ロイ
いや、まもなく完成だね。これはドラマチックな曲になるよ。
- フレディ
あとは、ダーリンがもう少し大きな声を出せば完成さ。な、ロジャー。
- ロジャー
イエース。でも最後の“フォ〜ミーーーーーー！”は僕の華麗なるハイトーンボイスで締めさせて欲しいな。
- ブライアン
（ブツブツと）ビスミラ、ビールズィバヴ...。
- ロイ
ま、とにかく先が見えてきたということだ。さ、休憩は終わりにしよう。
あと１時間くらいやってテニスでもしよう。
- フレディ
あっ、待って、いいアイデアが思い付いた。オペラの後はこうなるんだ、ちょっとみんな来いよ！
（“そゆーすぃんきゅきゃん・すとんみあ・すぴ...”と歌いながら走り去る）
- ロジャー
きっとドラム・ソロだぜ！（フレディを追いかける）
- ロイ
おいおい待ってくれよ。オーマイ、ガーッ。いつになったら終わるんだ−！（バタッ）
- ブライアン
砂糖、砂糖......と、あれ、ロイ、砂糖はどこだっけ。
- ロイ
（床に倒れている）
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（このようにして、あの名曲「ボヘミアン・ラプソディー」が作られたというような気がする。）
【補足】実際に「ボヘミアン・ラプソディー」の各パートがどのスタジオで録音されたかは分かりかねます。
ただリッジ・ファーム付近にテニス・コートがあることは事実のようです。
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