Q+P福岡ヤフードーム・ライヴレポ ( No.1 ) |
- 日時: 2005/12/25 16:35
- 名前: ニセリッチー
- Q+PR福岡公演その2
では、本題に戻りましょう。 日本語教室の後は(笑)ブライアンもポールもアコギを持ちまして「Crazy Little Thing Called Love」の開始。 ポールの声も、フレディとはまた違う色気があっていいわぁ〜♪ ポールがギターを弾いたのは最初だけだったので、途中でローディが受け取りに来たら、ポールがちょっと不満そうだったのに苦笑。 そうそう、このあたりまでの曲で、ポールがスタッフに耳を押さえて、どうやら「モニターが合ってない」という合図を送っていた様子なのですが、パフォーマンスには一点の曇りもなく、「さすがはポール!」と脱帽いたしました。 さて、ここまで唄い通しのポールはここで休憩時間。 ジェイミーとダニーを引き連れて、キャットウォークにロジャーが登場し「Say It's Not True」を優しく唄いあげます。 いつもなら歌の後で、ロジャーによる悪態交じりのサポート・メンバーの紹介(笑)があるのですが、ツアーの最終日と言うこともあってか、なんだか寂しそうにダニー、ジェイミー、スパイクの3人を紹介しました。 もちろん、場内割れんばかりの拍手(歓声に応えてちょっとだけ前に出てきたのでスパイクさんが見えましたが、私のところからこの方が見えたのは終演後の挨拶まではこれが唯一でした) キャットウォークの途中で深々とロジャーとお辞儀して、入れ替わりに出てきたのが長話の帝王(笑)ブライアン。 どこで言うのかしらと思ってたらここで言っちゃいましたよ、「イラッシャイマセ〜」(爆) 本人、笑わせるつもりで言ってるのか、それとも"笑われて≠オまってるのか? 気を取り直しまして(笑)ブライアンのギターに合わせて「'39」「Love Of My Life」(どうもアコギのチューニングがずれてたらしく曲後に交換し、スタッフのスティーヴンを紹介)「Teo Torriatte」を大合唱したのですが、肝心のその他MCは話が長かったため内容失念です(爆) そうそう、ここでだったか、イギリスと日本のツアー・クルーに対しての感謝の念を述べてました。 そして、アコースティック・タイムの余韻を大切にするように、静かに始まる「Hammer To Fall」。 この曲の出た頃にはハードロックという言葉からヘヴィメタルへと置き換えられることの多かった時代ですが、「All Right Now」や「Slide It In」(WHITESNAKE)と同じ匂いのするこの曲は、ポールの歌声で聴くと、まさにブリティッシュ・ハードロックの典型的な曲なんだな、とあらためて実感させられました。 続いて「Feel Like Makin' Love」へ。 私はジェイミーとコーラスを担当(笑)。 こういう静と動のメリハリの利いた曲大好きですねぇ。 なにしろ、ポールの声が色っぽい(*^_^*) ポールの美声に酔った後は、酔うのはお任せ(笑)ロジャーのソロ・タイム。 いつも以上に真剣なロジャーの表情は、男の私も思わずドキッとするほど格好いい! 「パンパンパン」という手拍子で乗りまくる「Let Be There Drums」の後は、これまた渾身の力を込めての「I'm In Love With My Car」。 ここでも私はジェイミーとコーラス担当(笑) ロジャー、表のバッタ屋で売ってた(帰りに前を通ったらお巡りさんに怒られてた・爆)デビューした頃のあなたの写真も綺麗だけどさ、今のあなたも十分に輝いてるよ! ロジャーが汗を拭きに引っ込むと、続いてレスペ大王ブライアンの登場! 正直、私はブライアンのギター・ソロを聴くたびに、「長いのぅ」とため息をついたものでした。 私は、ギター・ソロの曲と言えば「Into The Arena」(M.S.G.)や「Maybe Next Time」(RAINBOW)というような人なので、基本線はあるけれどもアドリブ重視のブライアンのソロ・タイムは苦手でございました。 けれどもこの夜は、曲はいつものですが、途中で「さくらさくら」を入れて、さらに、ここで初めて開かれたロジャーのドラムの後ろのスクリーンにロンドンの映像を流して、またその映像がブライアンのプレイとぴったりマッチしたものだったので、とても満足いたしました。 もう「さて、ブライアンのソロだからトイレ行ってくるか」とは言いません! そして、ブライアンのソロはもう1曲、「Back To The Light」から「Last Horizon」。 このゲイリー・ムーアのような泣きのインストでの演出は反則でございますよ! スクリーンに映し出される美しい星空などの映像を見ながら、私不覚にも泣きそうになってしまいました…。 さらにスクリーンを使った演出は続き、次はQUEENのみんなの髪が長かった頃のあの"正座でお茶会≠フモノクロ映像をバックに、ロジャーが噛みしめるように唄う「These Are The Days Of Our Lives」。 フレディの映像使うのなら、どうしてポール・コゾフの映像はないのか!、という憤りも若干感じつつ、しかしロジャーの曲終わり「Oh,Yeah」ですべて水に流す甘い私(笑) 私の場合、最初に聴いたQUEENのアルバムが「Innuendo」ですので、どうもあれの収録曲には色々と思い入れがあって…。
どちらかと言うとしみじみとした雰囲気が続いてきましたが、ついにここで会場全員が同じ動きをするお時間 ということは「Radio Ga Ga」! いやあ、やっぱり全員が両手を掲げて一斉に"お手手パンパン≠キるさまは壮観ですねぇ。 この一体感は、忘れ難いものの一つとなりました。 最後は引っ張って引っ張って、ポールは2度マイクスタンドを高々と放り投げ、負けずにロジャーは両手のスティックを放り投げ…、いや放り捨て(笑)、飽き足らずに予備のスティックも後ろにポイ(大笑) あんた、トミー・リー(MOTLEY CRUEのドラマー)か! …しかし、「今の元気は何処に行った!」と悲しくなったのが次の「Can't Get Enough」。 頼むからさ、「ROTC」に入ってた曲くらいは元気に唄いましょうや。 私どものまわりでは「♪きゃ〜んとげってぃなふよら〜ぶ」と大声で歌ってるのが自分達だけで寂しかったよ〜。 それでも満面の笑顔で唄うポールに心から申し訳なく思いました、ポールすまぬ<(_ _)> そんな私のちょっと沈んだ気持ちを救ってくれたのが次の「A Kind Of Magic」。 どうしてここでこの曲なのかな、と思わないではなかったのですが、シンプルな作りのこの曲、実は意外とハードロック寄りだったのか、とポールの歌で気付かされました。 今回のライヴにあたってQ+PRの3人はセットリスト作りに相当検討を重ねた様子ですが、その意図が少し垣間見えたような気がしました。 なので、次にもろハードロックな「I Want It All」が来ても流れとして無理がありませんでした。 "餅は餅屋≠ナ、ポールにはやっぱりHRナンバーが一番似合います v そして、あの聴き馴染みの声が…。 スクリーンにフレディ(オマケでジョンも)の様々な映像が流れる中、「Bohemian Rhapsody」に…。 少しだけポールも唄いますが、基本はフレディの声。 「あの時、あの人でなければ出来なかった曲」というのが名曲の条件の一つかもしれませんが、「Bohemian Rhapsody」は、まさにそういう1曲だと思います。 なればこそ、ポールが殆ど唄わない、というやり方がこの曲では私には納得できました。 ここで、本編は終了。 メンバーは一旦ステージを引き上げます。
その3へ続く
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Q+P福岡ヤフードーム・ライヴレポ ( No.2 ) |
- 日時: 2005/12/25 16:34
- 名前: ニセリッチー
- Q+PR福岡公演その3
アンコールを求める熱烈な拍手の中、30秒くらい間を置いて、ブライアン&ロジャーの珍道中コンビがキャットウォークへ再登場。 ブライアンのアコギで「I Was Bone To Love You」を唄う二人。 ブライアンが唄っている間、見えないかと思ってブライアンに色々とちょっかいを出すロジャーは本当お茶目さん(笑) 和やかなムードから一転して荘厳なキーボードの音が響くと、ポールも出てきて「The Show Must Go On」ね。 さっきも書きましたように、私は「Innuendo」から入ったものですから、よく熱心な方が仰る「Innuendo」と「Made In Heaven」は辛くて聴けない、なんてことはまったくなくて、なにしろ私にとってこの曲がQUEENのベスト・チューンなもんですから、生で聴けるだけで嬉しくて仕方ありませんでした。 重く捉えていらっしゃる方、これって「Heaven And Hell」の頃のBLACK SABBATHっぽい、とか思いませんか?(えっ、SABBATHは聴かないって。ブライアンだってSABBATHのライヴに飛び入りしたりしてるんだけどなぁ…) 今度は"漆黒の闇の中の無言劇≠ニ言った感じの「The Show Must Go On」から、"真昼間のロンドンの下町のパブ≠ニ言った感じの「All Right Now」へとまたもムード一変。 「Can't Get Enough」でのノリがいま一つだったので、今度もそうだったら長さんなみに「声が小さいぞ、オイッスじゃねぇや、お〜るら〜いな〜う♪」と怒るところでしたが、そんなのは全くの杞憂に帰した大合唱で一安心 この盛り上がった雰囲気のまま「どんどんぱん」の「We Will Rock You」、そして「We Are The Champions」と畳み掛けられ、アンコールでも唄い通し、手を挙げ通し! もうどこで爆発していいやら分からないほど盛り上がった気分なのに、ああここで「God Save The Queen」が…。 そっか、最後盛り上げっぱなしの捌け口なしで終わるから、私も1週間"ふぬけ¥態が続いたのか! あんたら罪だよ(笑) きっと誰もがそんな風に思ってたんじゃないかと思いますが、本当に名残惜しくはあるけれどステージ上の6人へのありったけの拍手と歓声の中、この日のライヴが、そして日本ツアーが終演を迎えました。
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1週間経った今の感想としましては… まず、セットリストがよく練られていた、ということ。 QUEEN の幅広い楽曲の中でもハードロック寄りのものができるだけ選んであって、「僕らはハードロック・バンドでもあるんだよ」というブライアンとロジャーの声が聞こえてきそうでしたし、アメリカ人とイギリス人では"ブルーズ≠ニいう同じ言葉を使っても捉えているものが全く違う、と言われますが、それは別個のものではなく紙一重の違いでしかないんだよ、とフレディとは全く違うタイプのブルーズ・シンガーであるポールが証明してくれたように思います。 恐らくですが、QUEENの楽曲でもディスコ・サウンドとかブラック・テイストが濃いというようなレッテルを貼られている楽曲も、ポールが唄うとブリティッシュ・ハードロックに聴こえるかもしれませんよ。 今回のQ+PRは、フレディと全く違うタイプの超絶シンガーであるポールを迎えることで、QUEENのナンバーの新たな地平を示した、と言えるのではないでしょうか。 そういう意図があったからこそ、MAY TAYLOR, RODGERS名義でなくQUEEN + PAUL RODGERS名義でツアーを行ったのでしょうし、アレンジメントに殆ど手を加えていなかったのもそのためなのでしょう。
昨年、私はBLACKMORE'S NIGHTのライヴでのリッチー御大の笑顔を拝見して、「あぁ、御大は今、本当に充実していらっしゃるんだな、アコースティックの世界が楽しくて仕方ないんだな」と思いました。 今回のQ+PRでも、ブライアン、ロジャー、ポールの本当に楽しげな笑顔を見ることが出来たのが一番の幸せでした。 自分の好きな人が楽しそうにしてるのは、自分にとっても嬉しいことでしょう? 新譜の製作の噂もありますが、とにかく本人達が納得のいくものを作って欲しいです。 だって、好きなことをして許されるポジションにいるじゃない、この3人は! そして、願わくばその新譜を引っさげてまたツアーに出てください! もちろん日本にも寄るんだよ! / みんな待ってるんだからね♪
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