Re: Machinesの歌詞について ( No.1 ) |
- 日時: 2007/01/22 10:39
- 名前: さつき
- >あと思ったことは、この曲「Machines」が入っているアルバム『THE WORKS』が発売された1984年頃は、
>私のあやしげな記憶ですが、アナログとデジタルが同居しているというか、 >実生活ではどちらかというとまだアナログの方が優位な頃だったような気がします。 >ですから、この翻訳者には、さつきさまがおっしゃるような「性生活はデジタル化されている」という >いきな表現が思いつかなかった可能性もあると思います。
というお考え、私もまったく賛成です(というか、おそらく大正解と思います)。 やはりクイーンのメンバーも、当時のデジタル化が始まったころの世相を現すために、 コンピューター用語をふんだんに取り入れたこの歌詞を作ったのでしょう。
そして、そういう最先端の専門用語は、翻訳者にとっては頭痛の種、というか、 辞書に載っていないようなものばかりですから、訳語もかなり苦労されたはずです。 (quantiseという語は、辞書で引くと 「限定する」とか「量子化する」とかしか出ていないのが普通ですが、デジタル技術用語としては、 アナログ情報をデジタル情報にする際の最も基本的な2つの操作である「標本化(サンプリング)」と 「量子化(クォンタイズ)」の後者を表す単語として有名です)
マシーンズの例の歌詞の部分、実はかなり誤植っぽい部分が多くて、 そのまま翻訳しようとするとかなり辛いです(文法的にかなり変)。 日本版の歌詞英文だけがおかしいのかと思ってネットを調べたのですが、 意外なことにほとんどの歌詞サイトで、現在でも日本版と同じ歌詞英文になっていました。
歌唱の発音と歌詞の意味から考えると、 本当は下に書いたような歌詞なのではないかな?と思ったりします。 特に修正版を示すようなつもりもないですが、ご参考まで。 訳詩もつけましたが、この方が原曲の歌詞の雰囲気が伝わるような気がしてます。(自己満足) parahumanoidarianisedという単語は、 この曲のために(すごくデジタルくさい)単語を集めて作った「造語」でしょう。 訳語もそのつもりで書いてみました。
(歌詞カード) It's software, it's hardware It's heartbeat is time-share It's midwife's a disk drive It's sex-life is quantised It's self-perpetuating a parahumanoidarianised
(さつき案) It's software, it's hardware Its heartbeat is time-share Its midwife is a disk drive Its sex-life is quantised It's self-perpetuating and parahumanoidarianised
(訳詩例) あいつはソフトウエア あいつはハードウエア あいつの心拍は 時分割技術で動く あいつを取り上げた産婆は ディスクドライブ あいつの性生活は デジタル化されている あいつは自己存続すると同時に 擬似人工人類主義者化されている
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