82年11月3日西武球場/2CDのブー○音源編 ( No.1 ) |
- 日時: 2007/12/26 10:28
- 名前: FM '81
- みなさん、こんにちは。
(中略)
さて、 予告までした82年11月3日西武球場2CDのブー○音源(以下単に2CDとしますね)編のお話を。
前の予告的なお話では、82年のライブなのに2004、5年になって出るなんて劣悪音源だからだろう というようなところまで書きました。
が、結論を言ってしまいますと、 その予想に反してこの2CDは信じられないくらい良い音質で当たりでした。 その当たりの意味は、もちろん25年前のあの公演の音源を聞けるという意味です。 しかし、この2CDはそれにとどまらず、ある一人の女性オーディエンスが 思わず発してしまった声が収録されているという意味でも当たりだったのです。
多くの方はこの2CDの内容の詳細なレポートを期待されていらっしゃるかもしれません。 実を申しますと、この女性が発した声についてのレポートがほとんどです。 そのため期待はずれかと思います、予めご了承ください。
(続きです)
それは、この公演中、ボディ・ランゲージの演奏が始まったときに起こりました。
皆さんも当然ボディ・ランゲージはご存知でしょう。 スタジオ版はあの低音のシンセサイザーのイントロから始まります。 これに対して、ライブ版は先にロジャー一人が ドラムでドンドコドン・ドンドコドン・ドンドコドン・ドンドコドンとリズム。 このロジャーのドラムだけからは何の曲かは、おそらくほとんどの観客は分かりません。 しばらく続いたそのロジャーのドラムの後に、あのシンセのイントロが始まります。 ここまで来ると会場にいた大方の人達は、始まった曲がボディ・ランゲージと気付きます。
すると、録音マイクのすぐ近くの1人の若い女性オーディエンスが それはそれは不快そうに、割と大きなダミ声で
「ゲーー!これやるの〜?」
さらに続いてこの女性は、 「これ、一部の人じゃん、受けてるのー!」との怒りの声。 (演奏とかぶるため正確には聞き取りにくいですが大体こういう発言かと)
言うまでもなくこの82年のツアーはアルバム「ホット・スペース」ツアーで ボディ・ランゲージはそのアルバムからの第1弾シングル。 本来なら歓迎されていいはずなのにこの女性にとっては逆に聞きたくない様子。
問題はこれがこの女性一人の個人的な意見かというと おそらく当日西武球場にいた多数派の、それが言い過ぎであれば 少なくとも当時の私の意見をこの女性は代弁してくれていたのでした。
そうです。 ここで告白しますが、私も当時の多くのクイーン・ファンがそうであったように 「ホット・スペース」の時期にクイーンから離れていった一人です。
前に管理人さんが喜楽院さまへのレスで >来日公演に行くには、まだ学生だったり、田舎に住んでたりして、 >そう簡単にライヴに行ける環境ではなかったファンは私だけではないと思います。 私も環境としてまさにその通りでして、この82年という年が進学で上京した1年目。 それまでは地方でミュージック・ライフや音楽専科などを見てクイーンのライブを妄想するだけでした。
それなのに、 「ホット・スペース」での変化についていけなかったのか 自分が上京して生活環境が変わったためか、その両方か さらにはその他の理由か、分からないのですが あの当時明らかに自分のクイーン熱は冷めていたのでした。
初めて体験できる機会だから行っておくか、という程度の気持ちだったと思います。
その後、87年ころ偶然見た深夜放送の「マジック・ツアー・ライブ/ブダペスト」を見て 再び彼らにはまっていく私ですが、 あとになって、この82年西武球場のことを思うとき、どうも複雑な気持ちになってしまいます。
一方で、 「クイーンにそれほど関心が無い中にあってもよくぞ行ったな、 お前は間違いなく貴重な体験をしたじゃないか よしよし 」という気持ちと 他方で、 もっと真剣にフレディ達に向き合っておけばよかった、というちょっとした後悔の気持ち、 さらには、その後「ホット・スペース」を決して駄作ではないと自分なりに再評価したとき 「フレディ様、私のほうがあなたの才能に気づいていなかっただけでした、 申し訳ございません」とフレディに詫びたい気持ち、などなど。
そこへ来て、2005年に出会ったこの2CD。 そして偶然そこに収録されていた一人の女性の声。
当日の演奏を再現してくれるのみならず(それだけでも十分貴重ですが)、 それだけにとどまらず、この西武球場ライブに対して抱く私の複雑な気持ちをも 見事に思い出させてくれる2CDなのでした。
前にDADAさまが、フレディと一緒に歌うオーディエンスに対して
>せっかく良い気分に浸ろうと思っていたら。。。 >あぁ、途中から聴き慣れない歌声が。。。 >録音機の近くで観客がフレディよりも大きな声で歌っています。。。 >そこそこ上手いんですけどね。 >お願いだからフレディの歌声を聴かせて。。。
良く分かります、その気持ち。
これに対して この西武球場の女性に対しては私は 「よくぞ言ってくださいました、アリガトウ」と言いたいです(笑)。
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82年11月3日西武球場/2CDのブー○音源編 ( No.2 ) |
- 日時: 2007/12/26 10:26
- 名前: FM '81
- (続き その2です)
1点に絞り過ぎましたが、他にこの2CDについて少し触れますと
当時のカセット録りにしては全体的に良く録れていると思います。
この種のものの最大の敵である気になる周りのノイズもそれほどありません。 唯一、例の女性の声が大きく収録されているのみと言ってくらいです。 それだけに、突然聞こえるその声にドキッとし その発言内容についつい反応してしまいます。
HEROで4人が登場する場面ではオープニングの興奮もそれなりに伝わってきます。
WE WILL ROCK YOU(fast)のあと、フレディがお決まりの 「ハロー ハロー トーキョー コンバンワ イカガデスカー エヴリバディ オーライ? オーケー」
と元気いっぱいに、観客に挨拶した後に繰り広げられる「ホット・スペース」からの曲は どれもはつらつとしていてして小気味良いです。
この日の「愛という名の欲望」は後半のギグのところの盛り上がりが素晴らしいです。 フレディの歌の部分が終わった後、ブライアンのギター→サポート・メンバーのピアノ →そこにフレディが近づいて2人でピアノ→再びブライアンのギター →そして最後にフレディがステージ中央に仁王立ちして crazy little thing called love! crazy little thing called love!.... と繰り返して終わり トータル5分半くらいの長めのものとなっています。 これはオフィシャル・ビデオ「ライブ・イン・ジャパン」の他 「レア・ライブ」とかいうタイトルの名演集ビデオにも選ばれていたと思います。
それから、DADAさまが既に指摘された「手をとりあって」の点も面白いです。 >最初のニホン語歌詞の部分をこの日のライヴでは歌っていませんね。 >(そのかわりかどうかはわかりませんが最後にニホン語の部分を歌いますね。) >肩すかしを食らってしまった観客の間から思わず失笑の声があがるのも >何とも臨場感があって聴いていて楽しいです。 まさにおっしゃる通りと思います。 この点、オフィシャル・ビデオをも見ても一切気付きませんので やはりこういうオーディエンス収録ものの面白さを痛感してしまいます。
ショーが終わってGod Save The Queen が流れる時も フレディは、冒頭での挨拶の時と同様、 グッバイ 「トーキョー」 グッバイ 「トーキョー」と連呼します。 本当は 「トコロザワ」では?なんてツッ込みが聞こえてきそうですが。
以上が私なりの 82年11月3日西武球場 のお話です。
管理人さんが、喜楽院さまへのレスで
>だからこそ、たった一回だけでもクイーンの来日公演を観に行けたファンは >すごく幸運でとても恵まれていたと思います。
本当にその通りで、そのご指摘の点に尽きるように思います。 たった一度だけですが貴重な体験であったことに間違いありません。
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