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82年11月3日西武球場/自分の記憶編
日時: 2007/12/26 10:24
名前: FM '81

さて、唐突ですが、
西武球場公演を実際観た者として少し述べたいと思います。

今回は「自分の記憶編」と題しまして、記憶を頼りにしたものです。
DADAさんももうお持ちのようですが  2CDのブー○音源 が出ています。
それは、後日「2CDのブー○音源編」で述べたいと思います。

他に有力な資料として オフィシャル映像もありますが、かなり編集+カットがあるので
機会があれば投稿させていただく程度にします。


そこで自分の記憶からです。

25年も前のことを明確に覚えているほうが異常なんですが、
大雑把に感覚的なものとして覚えているところもあるにはあるのです。


@まず、演奏内容とは関係がなくどうでもいいことですが、席はバック・ネット裏の1階スタンド席。
当時いっしょに行った友人と「野球を見るなら最高の席なんだけどコンサートとなると全く逆だね(笑)」
なんていう会話をした記憶がありこの席位置の記憶は確か。

Aそして、観客向けのスクリーン映像。
これは無かったです。
今でこそあたり前になっているコンサート会場での大画面ですが
80年前期の当時はまだ一般化してないというか、そもそもどのアーチストも設けてなかったと思います。
ですから行った人のほとんどが、遠いのがあたりまえとして
各自オペラグラス、双眼鏡の類を準備して臨んでいました。自分達では友人が準備。

Bこのように遠かったため、当然ながらメンバーの表情など細かいところはそもそも見えていなかったです。
でも、遠くからでありながら、いや遠いがゆえに、
オープニングナンバー(HERO)でステージ全体が一気に明るくなり、
そこからメンバーが登場してきた図は今も覚えています。


Cライブ・キラーズでも聴けた曲(例えば WE WILL ROCK YOU-Fast
GET DOWN, MAKE LOVE TIE YOUR MOTHER DOWN など)は
ライブ・キラーズを聴き込んでいた自分にとっては、ライブ・キラーズそっくりに聞こえたのをはっきり覚えています。

演奏者(クイーン)が同じなのですから同じように聞こえるのはあたり前なのですが
スタジアム(球場)公演という広い会場でのライブでありながら
音が良かったからそう聞こえた、というのが大きいと思います。
この公演以降も他のアーチストのスタジアム公演を何回か経験した私ですが、
それらと比較してこの日の音響はかなり良かったと思います。
球場という広い会場の場合、下手をすると何をどう演奏しているのか会場では分からない程、
音響が悪いコンサートを後に経験していますが
このときはそんなことは全然なく、フレディのヴォーカル、ブライアンのギターはもちろん
ジョンのベースの音まで私の席ではっきり聞き取れました。
WE WILL ROCK YOU-Fastの中間部ではブライアンのリード前にジョンのベースパートが少しありますが
あの部分がライブ・キラーズと全く同じように聞こえたのを覚えています。


Dブライアンには少し失礼になってしまいますが、
ブライアンの一人舞台のギター・ソロ時は長すぎて退屈したのをはっきり覚えています。
これもライブ・キラーズでも聴くことが出来ますが、「本当にこうして客前で延々演るんだー」と思いながら観ていました。


EアンコールのWE WILL ROCK YOU  WE ARE THE CHAMPIONS。
今でこそクイーンのライブの〆はこの2曲というのは半ば常識になっていますが
当時の私はそれが動かしがたいものとは思っておらず
さらなるアンコールがあるのではという期待を抱きつつこの2曲を聞いた記憶があります。
下の曲目を参照していただきたいのですが、
この2曲は第2アンコールという位置付けでした。
2度あるものは3度あるのでは、あるいは特別なサービスで第3のアンコールがあるのでは、などと思ったのでした。

(省略)〜
BOHEMIAN RHAPSODY
TIE YOUR MOTHER DOWN
(ここで本編終わり)

第1アンコール
TEO TORRIATTE
ANOTHER ONE BITES THE DUST

第2アンコール
WE WILL ROCK YOU
WE ARE THE CHAMPIONS
GOD SAVE THE QUEEN

以上が 記憶をたよりにした私の82年11月3日西武球場 です。
何の脈略も無く書き連ねただけですですが少しでも参考になればと思います。
自分としましては、これを書きながら当時を思い出せて何よりうれしく思っています。



次に、2CDのブー○音源編 の予告的なことを少し。
これは 上と違って私の記憶ではなく、この2CDのブー○音源の評 になってしまいますが
実際観た者ならではの感想もあるかなと思ったりしますもので。

まず、
82年の公演なのに、これが出たのが確か2004年か2005年と割と遅かったです。
このリリースが遅いということから、いやな予感がしました。
つまり、もともと出すのに耐えらない劣悪音質のものを
最近のクイーン・ブームに便乗してリリースしただけだろうという推測が働いたのです。
それにもかかわらず、実際観た者としてこの日の音源を長い間探し続けていた私は、迷うことなく飛びつき購入しました。
たとえ、音が悪くでも構わない、少しでもあの日が蘇ればと。

次回、この 2CDのブー○音源 について述べたいと思います。
(DADAさんも既に一部触れられていますが)
メンテ

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82年11月3日西武球場/2CDのブー○音源編 ( No.1 )
日時: 2007/12/26 10:28
名前: FM '81

みなさん、こんにちは。

(中略)

さて、
予告までした82年11月3日西武球場2CDのブー○音源(以下単に2CDとしますね)編のお話を。

前の予告的なお話では、82年のライブなのに2004、5年になって出るなんて劣悪音源だからだろう
というようなところまで書きました。

が、結論を言ってしまいますと、
その予想に反してこの2CDは信じられないくらい良い音質で当たりでした。
その当たりの意味は、もちろん25年前のあの公演の音源を聞けるという意味です。
しかし、この2CDはそれにとどまらず、ある一人の女性オーディエンスが
思わず発してしまった声が収録されているという意味でも当たりだったのです。

多くの方はこの2CDの内容の詳細なレポートを期待されていらっしゃるかもしれません。
実を申しますと、この女性が発した声についてのレポートがほとんどです。
そのため期待はずれかと思います、予めご了承ください。


(続きです)



それは、この公演中、ボディ・ランゲージの演奏が始まったときに起こりました。

皆さんも当然ボディ・ランゲージはご存知でしょう。
スタジオ版はあの低音のシンセサイザーのイントロから始まります。
これに対して、ライブ版は先にロジャー一人が
ドラムでドンドコドン・ドンドコドン・ドンドコドン・ドンドコドンとリズム。
このロジャーのドラムだけからは何の曲かは、おそらくほとんどの観客は分かりません。
しばらく続いたそのロジャーのドラムの後に、あのシンセのイントロが始まります。
ここまで来ると会場にいた大方の人達は、始まった曲がボディ・ランゲージと気付きます。

すると、録音マイクのすぐ近くの1人の若い女性オーディエンスが
それはそれは不快そうに、割と大きなダミ声で

「ゲーー!これやるの〜?」

さらに続いてこの女性は、
「これ、一部の人じゃん、受けてるのー!」との怒りの声。
  (演奏とかぶるため正確には聞き取りにくいですが大体こういう発言かと)

言うまでもなくこの82年のツアーはアルバム「ホット・スペース」ツアーで
ボディ・ランゲージはそのアルバムからの第1弾シングル。
本来なら歓迎されていいはずなのにこの女性にとっては逆に聞きたくない様子。


問題はこれがこの女性一人の個人的な意見かというと
おそらく当日西武球場にいた多数派の、それが言い過ぎであれば
少なくとも当時の私の意見をこの女性は代弁してくれていたのでした。

そうです。
ここで告白しますが、私も当時の多くのクイーン・ファンがそうであったように
「ホット・スペース」の時期にクイーンから離れていった一人です。

前に管理人さんが喜楽院さまへのレスで
>来日公演に行くには、まだ学生だったり、田舎に住んでたりして、
>そう簡単にライヴに行ける環境ではなかったファンは私だけではないと思います。
私も環境としてまさにその通りでして、この82年という年が進学で上京した1年目。
それまでは地方でミュージック・ライフや音楽専科などを見てクイーンのライブを妄想するだけでした。

それなのに、
「ホット・スペース」での変化についていけなかったのか
自分が上京して生活環境が変わったためか、その両方か
さらにはその他の理由か、分からないのですが
あの当時明らかに自分のクイーン熱は冷めていたのでした。

初めて体験できる機会だから行っておくか、という程度の気持ちだったと思います。


その後、87年ころ偶然見た深夜放送の「マジック・ツアー・ライブ/ブダペスト」を見て
再び彼らにはまっていく私ですが、
あとになって、この82年西武球場のことを思うとき、どうも複雑な気持ちになってしまいます。

一方で、
 「クイーンにそれほど関心が無い中にあってもよくぞ行ったな、
 お前は間違いなく貴重な体験をしたじゃないか よしよし 」という気持ちと
他方で、
 もっと真剣にフレディ達に向き合っておけばよかった、というちょっとした後悔の気持ち、
 さらには、その後「ホット・スペース」を決して駄作ではないと自分なりに再評価したとき
 「フレディ様、私のほうがあなたの才能に気づいていなかっただけでした、
  申し訳ございません」とフレディに詫びたい気持ち、などなど。


そこへ来て、2005年に出会ったこの2CD。
そして偶然そこに収録されていた一人の女性の声。

当日の演奏を再現してくれるのみならず(それだけでも十分貴重ですが)、
それだけにとどまらず、この西武球場ライブに対して抱く私の複雑な気持ちをも
見事に思い出させてくれる2CDなのでした。


前にDADAさまが、フレディと一緒に歌うオーディエンスに対して

>せっかく良い気分に浸ろうと思っていたら。。。
>あぁ、途中から聴き慣れない歌声が。。。
>録音機の近くで観客がフレディよりも大きな声で歌っています。。。
>そこそこ上手いんですけどね。
>お願いだからフレディの歌声を聴かせて。。。

良く分かります、その気持ち。

これに対して この西武球場の女性に対しては私は
「よくぞ言ってくださいました、アリガトウ」と言いたいです(笑)。

メンテ
82年11月3日西武球場/2CDのブー○音源編 ( No.2 )
日時: 2007/12/26 10:26
名前: FM '81

(続き その2です)

1点に絞り過ぎましたが、他にこの2CDについて少し触れますと

当時のカセット録りにしては全体的に良く録れていると思います。

この種のものの最大の敵である気になる周りのノイズもそれほどありません。
唯一、例の女性の声が大きく収録されているのみと言ってくらいです。
それだけに、突然聞こえるその声にドキッとし
その発言内容についつい反応してしまいます。


HEROで4人が登場する場面ではオープニングの興奮もそれなりに伝わってきます。

WE WILL ROCK YOU(fast)のあと、フレディがお決まりの
「ハロー ハロー トーキョー
  コンバンワ  イカガデスカー
  エヴリバディ オーライ? オーケー」

と元気いっぱいに、観客に挨拶した後に繰り広げられる「ホット・スペース」からの曲は
どれもはつらつとしていてして小気味良いです。

この日の「愛という名の欲望」は後半のギグのところの盛り上がりが素晴らしいです。
フレディの歌の部分が終わった後、ブライアンのギター→サポート・メンバーのピアノ
→そこにフレディが近づいて2人でピアノ→再びブライアンのギター
→そして最後にフレディがステージ中央に仁王立ちして
crazy little thing called love!
crazy little thing called love!.... と繰り返して終わり
トータル5分半くらいの長めのものとなっています。
これはオフィシャル・ビデオ「ライブ・イン・ジャパン」の他
「レア・ライブ」とかいうタイトルの名演集ビデオにも選ばれていたと思います。

それから、DADAさまが既に指摘された「手をとりあって」の点も面白いです。
>最初のニホン語歌詞の部分をこの日のライヴでは歌っていませんね。
>(そのかわりかどうかはわかりませんが最後にニホン語の部分を歌いますね。)
>肩すかしを食らってしまった観客の間から思わず失笑の声があがるのも
>何とも臨場感があって聴いていて楽しいです。
まさにおっしゃる通りと思います。
この点、オフィシャル・ビデオをも見ても一切気付きませんので
やはりこういうオーディエンス収録ものの面白さを痛感してしまいます。

ショーが終わってGod Save The Queen が流れる時も
フレディは、冒頭での挨拶の時と同様、
グッバイ 「トーキョー」
グッバイ 「トーキョー」と連呼します。
本当は 「トコロザワ」では?なんてツッ込みが聞こえてきそうですが。


以上が私なりの 82年11月3日西武球場 のお話です。


管理人さんが、喜楽院さまへのレスで

>だからこそ、たった一回だけでもクイーンの来日公演を観に行けたファンは
>すごく幸運でとても恵まれていたと思います。

本当にその通りで、そのご指摘の点に尽きるように思います。
たった一度だけですが貴重な体験であったことに間違いありません。
メンテ

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