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クイーンについての考察 1部
日時: 2008/04/01 07:57
名前: じろー

2007年は僕にとってクイーン30周年に当たる年でした…
もちろんそれ以前からクイーンを知っていたし好きだったけれど、初めてクイーンのアルバムを買ったときを起点にすれば…ということではありますが…

ここ数年、クイーンが注目される機会が増え、孤独なクイーンファンだった僕にもたくさんのクイーンファンの友達ができました…
今、あらためてクイーンについて話してみたいと思います…

長いことクイーンファンをやっているが、クイーンファンにもいくつかのパターンがあると思う…
現在のクイーンファンには「デビュー当時からのファン」「1991年以前のファン」「1991年以後のファン」「ここ数年からのファン」がいると思う…
そして現在のクイーンファン中核を成すのが「かつてのクイーンを知っていて、再び帰ってきたファン」なんじゃないだろうか…!?

ファンに優劣は無い!!「クイーンが好き」の想いがあれば十分にクイーンファンなのだから…
さっきの分け方でいくと僕は「1991年以前のファン」になる!!決して「デビュー当時からのファン」ではないのだ…
デビュー当時からではないとはいえ、クイーンファンであることには変わりない!!僕のクイーンファンのスタートは「オペラ座の夜」を買ったときなのだから…

中学生の頃ラジオから流れる「キラー・クイーン」を好きになった…ロックと呼ぶにはあまりにもメロディックというかシャンソンみたいな感じだった…
同じ頃「誘惑のロックンロール」という曲も耳にしたが、こちらはあまり好きではなかった!!

僕は「キラー・クイーン」のメロディやハーモニーに魅力を感じていた…そしてギターの音色にも…
数年後、「ボヘミアン・ラプソディ」を耳にしたときはオペラパートに惹かれた…そして「オペラ座の夜」を手にした僕はクイーンファンになった!!
「キラー・クイーン」「ボヘミアン・ラプソディ」…僕が好きになった
クイーンは、ロックらしからぬメロディアスなクイーンだった…

僕が発売から一年ほど遅れて「ボヘミアン・ラプソディ」に出会ったときには、すでにひとつの時代が終わっていた!!
初期のロックなクイーンを支持した男のファンの時代だ…彼等は間違いなくクイーンファンだった!!
冒頭の分け方に彼等がいないのには理由がある!!「オペラ座の夜」を境に彼等は絶滅したからである!!現在のクイーンファンに彼等は登場しない…

初期のクイーンファンには二通りある!!「女のファン」と「男のファン」である!!
東郷かおる子さんたちがMusic Life誌で発掘したクイーンには今までのバンドには無い魅力があった!!サウンドとビジュアルである!!
1stアルバムにおける一種独特のサウンド…ジャケット裏面に見られるメンバーのビジュアル…
この二つが日本の少年少女に衝撃を与えたのだ…!!

クイーン結成当時のサウンドコンセプトは「美しいメロディラインとハーモニーを持ったヘヴィなサウンド」だったという…事実日本では、「レッド・ツェッペリンのハードさとイエスのハーモニーを合わせ持つバンド」と称された!!
レッド・ツェッペリンはそれまでのロックンロールやR&Bをハードロックとして昇華し確立させたバンドだと認識している…
イエスはプログレッシブ・ロックの雄として、高度な演奏技術と難解でクラシカルな楽曲を持つバンドである…

1stアルバムを聴き直してみても、「サン・アンド・ドーター」や「モダンタイムス・ロックンロール」にはレッド・ツェッペリンのハードさが…
「グレイト・キング・ラット」や「マイ・フェアリー・キング」にはイエスのハーモニーが感じられる…
「音の洪水」「100m手前から聞いてもそれと分かるサウンド」と称された2ndアルバムにいたっては、そのそれぞれが更に昇華され、レッド・ツェッペリンやイエスではないクイーンとしてのサウンドが展開される!!
アルバムは白と黒に統一され、A面B面ではなくホワイトサイドとブラックサイドと表記された…
ジャケットは黒地に4人の顔が横倒しになっているのかと思いきや、広げることで初めて縦長の写真であることが分かる!!
内面はそれの白バージョンだ!!

この後、ベイ・シティ・ローラーズの登場も含めてクイーンはミーハーバンドと呼ばれる時期があるのだが、「デビュー当時からの女性ファン」は必ずしもビジュアルのみに反応した訳ではない!!このサウンドありきでクイーンを支持していたのだが、そのあまりの熱狂ぶりばかりがクローズアップされたためサウンドへの評価が置き去りにされてしまった気がする…!!
逆にそのサウンドを評価していた「男のファン」でさえ、この白と黒のビジュアルを評価していたはずなのだ!!

1st、2ndでクイーンとしてのサウンドとビジュアルを確立してしまう訳だが、ここには時間的な理由がある!!
クイーンのデビューは1973年だが結成は71年に遡る…
ジョン・ディーコンの加入でクイーンとしての活動を開始し、アルバムをレコーディングするのだがリリースまで2年かかってしまうのだ!!
メンバーが「アルバムをリリースした頃にはそれは古いものになってしまったんだよ…」とコメントしたとされるが、本国のプレスに「グラムロックの末期的症状」と酷評されたことの裏付けとなるだろう…

クイーンサウンドの原型はロジャーとブライアンが在籍したバンド、スマイルに見ることができる…そしてそのスマイルはどんなものだったのか…!?

ブライアンとティム・スタッフェルがドラマー募集の張り紙を出し、ロジャーがやってきたことはあまりにも有名だが…その張り紙の内容は「ジンジャー・ベイカーやミッチ・ミッチェルのようなドラマー求む」だった!!
ジンジャー・ベイカーはクリーム、ミッチ・ミッチェルはジミ・ヘンドリックス&イクスペリエンスのドラマーだ…つまりスマイルはそんな3ピースバンドを目指していたはずだ!!
このあたりからもクイーンがレッド・ツェッペリンのハードさを持ち得たことが伺えるが、スマイルの残した音源はあまりにもクイーンなハーモニーが含まれている…
ティム・スタッフェルがどこまで関わり、影響を与えたのか解らないが
ブライアンとロジャーが一緒になった時点で、すでにクイーンはスタートしていたように思えるのだ…

1stに「ドゥーイング・オールライト」があるがそのハーモニーはスマイルのバージョンと遜色ない!!
ロジャーの声がクイーンサウンドのひとつの鍵であることの証明だと思われる…

最近になって「ポーラ・ベア」のフレディバージョンを聴いたのだが、どの時点でティムが脱退し、クイーン結成へと繋がるのかは大きな疑問として残っている…
フレディがラリー・ルレックスの名前でリリースした「アイ・キャン・ヒアー・ミュージック/ゴーイング・バック」にはブライアン、ロジャーのみならずジョンも参加している…何故クイーン名義でないのか!?いや、それ以前に何故この曲をリリースしたのか…!?
先ほど紹介したクイーン結成当時のコンセプト「美しいメロディラインとハーモニーを持つヘヴィなサウンド…」に関係があるのかもしれない…

ついでながらもう二つ疑問点を挙げておく…
何故「キープ・ユアセルフ・アライヴ」がデビューシングルになったのか!?ということと「シー・ホワッツ・フール・アイヴ・ビーン」がアルバムに入らなかった理由だ!!

「キープ・ユアセルフ・アライヴ」は、確かに1stの中では最もシングル向きではあるが、クイーンをイントロデュースする曲としてはどうだろうか!?
ブライアンのペンによるこの曲は軽快ではあるがハードではない…また、美しいメロディというわけでもない…
後年になって僕は「クイーンの曲のルーツ」について考えるのだが、この曲の後継者は1991年に収録された「ヘッドロング」まで見当たらない…
ブライアンのソロシングルとして考えるなら納得するかもしれないけどね!?(笑)

一度聴いたくらいでは解らないような要素がこの曲には詰まっている!!
適度なディストーション(歪み)にフェイザーをかけたギターで始まり、二本、三本と増えていく…この歯切れの良いディストーションを生み出しているのは、6ペンスコインを使ったピッキングのせいもあるだろう…
ドラム、ベースが加わり歌が始まる!!
よくよく聴いてみれば、ワンフレーズごと声が消えてしまう前に次のフレーズが被さってきている…ライヴでは続けて歌っているが、ワンフレーズごと録音してクロスさせなければこうはならないのだ!!
短い曲にもかかわらずドラムソロが入る…重くはないが手数は多い!!
その後にギターオーケストレイションが入る…ノーシンセサイザーだと知っていなければ、ギターの音だとは思えないような音色だ…

確かに聴けば聴くほど興味をそそる…しかしその興味深さは一度聴いただけでは解らない…
何故この曲がデビューシングルなのだろうか…

そして「シー・ホワッツ・フール・アイヴ・ビーン」もまた、ブライアンの曲だ!!
ブルースをベースにしたこの曲は、フレディのスキャットも楽しいが、クイーンを象徴するハーモニーが見当たらない!!
クイーンというよりはスマイルの曲に近いイメージがある…
そういう意味でアルバムから外れた…というなら納得できる気もするがどうだろう…!?

クイーンに対する疑問の回答は、明確なものもあれば曖昧なものもある…!!
すべてを明確なものにする必要などなく、曖昧にしたまま自分の好きなように考察するのもいいだろう…それは、クイーンファンに与えられた特権なのだから…


本当にクイーンの関する疑問は後を絶たないのですが、次回は「オペラ座で離れていったクイーンファン」について考えてみたいと思います…

今日はこのへんで…
メンテ

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炎のロックン・ロール ( No.1 )
日時: 2008/04/01 07:58
名前: 喜楽院

1974年暮れに発売された「シアー・ハート・アタック」を
中学2年生だった当時に聴きまして、ファンになりました。
1975年の1〜2月は、「セカンド」「ファースト」と併せて、
その3枚のアルバムをカセットに落としてひたすら聴き込んでいた時期です。
とにかく「フレディ・マーキュリー」という、いろんな意味で(笑)
凄まじい奴がいる、という認識は当時からありました。
あとの人たちは名前をなかなか覚えられませんでした。
「この曲の作者は誰か?。」などということは、
全く興味もなかったこともあり、いちいちチェックしていませんでした。
ただ、その頃のことですが、ファーストアルバムのシングル曲、
「炎のロックン・ロール」の作者が、フレディ・マーキュリーでは
無いことに気付いて、「あれ?」っと思った記憶は確かにあります。

じろーさんの「疑問」を読んで、今、ふと思い出しました。
メンテ
Re: クイーンについての考察 1部 ( No.2 )
日時: 2008/04/01 07:59
名前: K&K(Sweet)

「クイーンについての考察」1部を拝読いたしました。どうもありがとうございました。

まず、前日の管理人レスの中でも触れましたが
「ちょっと待ったぁ〜」(^^;と思ったのが↓この部分です。

> 僕が発売から一年ほど遅れて「ボヘミアン・ラプソディ」に出会ったときには、すでにひとつの時代が終わっていた!!
> 初期のロックなクイーンを支持した男のファンの時代だ…彼等は間違いなくクイーンファンだった!!

確かに、その当時にはひとつの時代が終わっていたと言えるかもしれません。
しかし、それが「男のファンの時代」とは断言できないと思います。
なぜなら、その中に「女のファン」もいたからです。

そもそも「男のファン」「女のファン」という言い方も変な話ではありますよね。
そういう男女の区別をするのは、昭和のその当時の特色でもあったかと思いますが
「初期のロックなクイーンを支持したファン」は、男であれ、女であれ、
その人たちが当時よく聞いていた音楽や、
その時代に流行った音楽背景をよく知る事が重要であり、
注目すべきではないかと思います。多分そこから共通項が出てくるのではないでしょうか。
まぁ、これについての詳しい事は、
次回の「オペラ座で離れていったクイーンファン」を待ってからにしますね。


そして、3つの疑問ですが、

> どの時点でティムが脱退し、クイーン結成へと繋がるのかは大きな疑問として残っている…

うーん、それは史実を頼るしかないと思いますが、
史実から語るにしても、「その時、歴史は動いた」って感じですよね。
(って、答えになってなくてすみません、この番組大好きなもので^^;;)


> 何故「キープ・ユアセルフ・アライヴ」がデビューシングルになったのか!?

74年当時、私はこの曲を聞きながらいつも踊ってました。
でもそれは単に左右に揺れてリズムをとって踊るという意味ではなく、
起承転結のある動きで展開していく踊りなんですが(^^;
言い換えればそれは、この曲構成がそれだけドラマチックだと言えると思います。
でもまぁ、当時中学一年生でしたから、
この曲を聞くとそんな踊りをしたくなるのは私だけかもしれません。
とにかく、アルバムの中では最もシングル向きだと思っていたので
これは私は疑問には全く感じませんでした、今もそうですけど。

ちなみに、後に調べてわかった事で個人的に注目したのは、
アメリカでのシングルリリースです。
ファーストからのシングル「Keep Yourself Alive/Son and Daughter」は
イギリスもアメリカも、また日本においてもチャートインこそしていませんが、
アメリカでは74年2月に「Liar」もシングルリリースされていますし、
Keepのシングルにおいては75年7月に再リリースもされています。
74年と75年のその時期において、
クイーンをイントロデュースするこのアメリカのやり方に、私は拍手を送りたいです


そして最後の疑問ですが
>「シー・ホワッツ・フール・アイヴ・ビーン」がアルバムに入らなかった理由!!

その曲は、以前、当掲示板でアデリーさんが教えて下さって、話題になりましたが、
ブライアンが謝罪していたように、これは、パクリと言われても仕方ないくらい
元曲のフレーズをそのままもってきているような感じがしました。
だから、アルバムには入れられなかったのではと推測しています。
メンテ
Queen の謎 ( No.3 )
日時: 2008/04/01 08:00
名前: DADA

遅ればせながら、

>クイーンについての考察 1部

について、おこがましいとは思いますが
いくつか私の感想、考えを述べさせていただきます。


>長いことクイーンファンをやっているが、クイーンファンにもいくつかのパターンがあると思う…
現在のクイーンファンには「デビュー当時からのファン」「1991年以前のファン」「1991年以後のファン」「ここ数年からのファン」がいると思う…
そして現在のクイーンファン中核を成すのが「かつてのクイーンを知っていて、再び帰ってきたファン」なんじゃないだろうか…!?


私が初めて買ったQueenのアルバムは何度もお話ししているとおり「JEWELS」ですから、
「ここ数年からのファン」にあてはまるのだと思います。

もしかしたらその時はファンとは言えないのかもしれませんが
ただ、以前にもお話ししたように
レコードは買いませんでしたが当時ラジオでQueenの曲を聴いていました。
唯一見た友人に借りた洋楽雑誌に載っていた白黒ダイヤ柄のフレディの姿と
ほとんど音からの印象のみで何十年も掛けてできあがったQueenやフレディのイメージを
今でも持ち続けています。

それとは別に「JEWELS」を聴いてその後他のアルバムも聴くようになり
本や雑誌などから得た情報なども含めて持つようになったイメージもあります。

異なった2つのイメージが私の中にはあります。

どちらも私のとっては大切なQueenであり、愛おしいフレディです。


>中学生の頃ラジオから流れる「キラー・クイーン」を好きになった…ロックと呼ぶにはあまりにもメロディックというかシャンソンみたいな感じだった…


じろーさまがおっしゃる
「シャンソンみたいな感じだった…」
とい表現はとても素敵ですね。

こちらも何度かお話ししていますが
私が当時Queenというグループを意識してラジオで聴いたのは「Killer Queen」が最初です。
記憶が定かでではないのですが
たぶん洋楽番組の中で聴いたのだと思います。
他のロックやポップスの曲とは何かどこか違う印象を受けました。
「キラー・クイーン」が流れてくるとそこだけスポットライトに照らされるというか
パ〜っと明るくなるようなそんな感じを受けました。


>最近になって「ポーラ・ベア」のフレディバージョンを聴いたのだが、どの時点でティムが脱退し、クイーン結成へと繋がるのかは大きな疑問として残っている…


ティムがどの時点で脱退したかについては、私にはわかりませんが。。。

ライヴ音源に興味を持つようになってからそういうものを探していると
それとは別にデモ音源というものもあることも知りました。
フレディが歌う「Polar Bear」、私も聴いたことがあります。
ネットでも探してみました。
たぶん同じものだと思いますが、
↓こちらはフレディが歌っていると思われる「Polar Bear」です。音がやや悪いです。
http://jp.youtube.com/watch?v=L4ufR_Isuio

オフィシャルのものなのかデモなのかはよくわかりませんが、
↓こちらはたぶんティム・スタッフェルが歌っていると思われるSMILEの「Polar Bear」だと思います。
http://jp.youtube.com/watch?v=cQa4EbGNMzs


この場では音源のご紹介は省略しますが
「Polar Bear」以外にSMILEの

「Doing All Right」
「Blag」
「Earth」
「Step On Me」

これらの曲も聴いてみました。

フレディとティム、どちらが先に「Polar Bear」を録音したかはわかりません。
これはあくまでも想像ですが、
ティムの歌う「Polar Bear」「Doing All Right」「Blag」を聴いていると
フレディの歌い方にティムが影響されたのか、
ティムの歌い方にフレディが影響されたのか、
あるいはお互いに影響し合ったのか、
よくわかりませんが
いずれにせよ
声質は異なりますが
フレディの歌い方を感じます。


>フレディがラリー・ルレックスの名前でリリースした「アイ・キャン・ヒアー・ミュージック/ゴーイング・バック」にはブライアン、ロジャーのみならずジョンも参加している…何故クイーン名義でないのか!?いや、それ以前に何故この曲をリリースしたのか…!?
先ほど紹介したクイーン結成当時のコンセプト「美しいメロディラインとハーモニーを持つヘヴィなサウンド…」に関係があるのかもしれない…


LARRY LUREX の「I Can Hear Music」にも
「QueenU」の「Funny How Love Is」にも
確かロビン・ケイブルが係わっていると思うのですが。。。
私はこの2つの曲を聴くと、上手く表現できないのですがシャンシャカと聴こえる伴奏のせいでしょうか
似たような雰囲気を感じます。
↓こちらです。「I Can Hear Music」
http://jp.youtube.com/watch?v=y5tr6O1XvjM

「I Can Hear Music」はご存じのとおり確か1960年代に流行った曲で、
それをカバーしたのだと思いますが、
The Ronettes とBeach Boys の
「I Can Hear Music」もネットで聴いてみました。

「I Can Hear Music」ではありませんが
具体的に曲名や歌手名が挙げられなくて申しわけないのですが
私がかつてラジオなどで聴いた印象では
その頃流行ったポップスの曲は親しみやすいメロディで、
ボーカルの歌声に透明感があって、しかもよく通る声というイメージがあります。
それと同じ雰囲気がフレディの歌声にもあると思います。

これは私の想像ですが
プロデューサーは1960年代にヒットしたポップス曲をカバーしたレコードを作りたくて
フレディの歌声に目を付けたのではないでしょうか。

演奏についてはよくわかりませんが、
こちらも私の想像ですが
LARRY LUREX の「I Can Hear Music」では
Queenというロックグループの演奏メンバーというよりは
楽器演奏者としての、スタジオミュージシャンとしての彼らの力量を買っていたのではないでしょうか。

ある程度の演奏技量を持っているQueenのメンバーによって
当時の最新の機材で録音してみたら
他の演奏家とも引けをとらない音を得ることができたのではないでしょうか。

まだ世に名前を知られていない彼らですから
歌唱、演奏に支払うお金も安く済むということもあったかもしれませんし。。。


>ついでながらもう二つ疑問点を挙げておく…
何故「キープ・ユアセルフ・アライヴ」がデビューシングルになったのか!?ということと「シー・ホワッツ・フール・アイヴ・ビーン」がアルバムに入らなかった理由だ!!

>「キープ・ユアセルフ・アライヴ」は、確かに1stの中では最もシングル向きではあるが、クイーンをイントロデュースする曲としてはどうだろうか!?
ブライアンのペンによるこの曲は軽快ではあるがハードではない…また、美しいメロディというわけでもない…


「Keep Yourself Alive」という曲、音に注目するとじろーさまと同じような感じを受けます。
インパクトのある出だしのギターフレーズの強烈な印象から
この曲がアルバムの最初の曲に選ばれたのかもしれませんが
曲本体のメロディからは私はそれほど強い印象を受けるわけではありません。

少しアップテンポのライヴバージョンからは躍動感を感じますが。

私がこの曲で注目するのは題名と歌詞です。

以前にもお話ししたと思いますが
私がQueen、中でもフレディに興味を持つようになってから
いろいろなインタビュー記事を読んでいたら次のようなフレディの言葉に出会いました。
1975年頃のとある洋楽雑誌でのインタビューで最後に読者にメッセージをと尋ねられ、

 『フレディ・マーキュリーです。
 ○○の読者の皆さん、こんにちは。
 ぼくが言いたいのは「Keep Yourself Alive」これだけです。』

短い言葉ですが私はこれを読んで心を打たれました。
「Keep Yourself Alive」という言葉にたいへん励まされ、勇気をもらいました。
そのインタビュー記事を読んで以来、
この曲はてっきりフレディが作った曲だとずっと思っていました。
ある時ブライアンが作った曲だと知って驚きました。
今から思えばブライアンらしい曲なのかなとは感じますが。。。

歌詞の日本語訳を見ると
一見、積極的に何かをするというよりは
現状維持のような歌詞にも感じますが
実はもっと深い意味があるような気がします。

私が感じたのは
「自分らしく生きる」
ということですが。。。

アルバムに入れる曲、ましてや第1曲目。
もちろんメロディも大切ですが
彼らがファーストアルバム「Queen」で音楽を通じて何を表現しようとしていたのか、
何を訴えたかったのか、何を伝えたかったのか、
そういうことも最初の曲として選ぶ上での重要な要素だったと思います。

「Keep Yourself Alive」という曲には
彼らのその当時の想いもきっと詰まっているのだと思います。


>「シー・ホワッツ・フール・アイヴ・ビーン」がアルバムに入らなかった理由だ!!


こちらについては私も管理人さまがおっしゃっているとおりかなと思います。

Queen のオリジナル曲とは言い難いというか。。。

詳しくは、2007年 7月 5日から数日間のこちらの掲示板での書き込みを読んでいただければわかりますが

1973年のBBCセッションと思われる「See What A Fool I've Been」の音源をこちらの掲示板でご紹介したら、
アデリーさまがこの曲にまつわる詳しいいきさつを教えてくださいました。

その時ご紹介した「See What A Fool I've Been」のライヴバージョンと申し上げればよのでしょうか、
あるいはスタジオセッションと申し上げればよろしいのでしょうか、
そちらの音源は残念ながらネットから削除されてしまったのですが
あらたにネットでスタジオバージョンと思われる音源を見つけました。
フレディのとても艶めかしい歌い方が印象的です。
最初にまず「The Seven Seas Of Rhye」が流れます。
「See What A Fool I've Been」は2分50秒頃から流れます。
↓こちらです。
http://jp.youtube.com/watch?v=09cdAsJqfsw

その時にもこちらの掲示板で管理人さまにお話ししましたが
もしも「QueenU」にこの「See What A Fool I've Been」が入っていたら
アルバムの印象はだいぶ違ったものになっていたとは思います。
メンテ

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