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Q+P横浜アリーナ・ライブレポ
日時: 2005/12/25 16:27
名前: いまち

「いまちが横アリでスタンバるまで」

いまち@ふぬけ組です(誰もわからんわいな)
おみつ殿のご紹介にあずかりカキコにやってまいりました。
いやいや、皆様の天ぷら油より熱いカキコを拝見し、
これは私も長々書かねば(迷惑)と思った次第でございます。
Q+Pは30日組です。レポはいろんな所でもアップされてます
ので、ここはひとつ個人的なことでも書こかなと。
題して、いまちが横アリでスタンバるまで、です(爆)

WWRYを2回観劇。久しぶりにQびたりな毎日。(嬉しい)
未購入だったフレディトリビュートライヴを購入、毎日盛りあがる。
QP来日の情報だが、さいたまは平日、福岡は祝日だが、勿論次の日は仕事で、帰れる自信がない。断腸の思いであきらめる。
追加公演の情報キターー。(ってか前から決まってたような気もするけど・・)
速攻でぴあのプレザ応募。当選!しかしアリーナのDブロック。やっぱぴあのプレザはあかんのぉーとちょい鬱。
会社の野郎といく予定だったが、いけないってことで、かみさんといくことになる。
まあ、私の影響で強制的にWWRYに連行されたり
トリビュートライヴを見せ付けられ歌えないがメロディはちょっとはわかる程度にはなっていたからよしとする。
んで26日ライヴDVDを会社帰りに新宿タワレコで速攻購入。
観たいが初見を大切に、ということでガマン我慢。セットリストはチェック済みだったが、どうしてもブライアンコーナーが気になる私は家で、ボロボロのアコギ&超ど下手な39とか、らぼまら〜をやってみせ、かみさんに不気味がられる。

さて、当日。昨日はよく寝れた(笑)
3時に新横浜駅着。前祝いだ、とか訳のわからないことをいって居酒屋で乾杯。
4時に横アリへ。列に並んでマンウォッチング。結構若い世代も多い、ファッションは普通だな。
んで開場。速攻でグッズ売り場へ。
やっぱ混んでる。
2階にもありますよぉとのアナウンスあり、また速攻で2階へ。
おぅ、売り場はしょぼいがすいてる。即パンフを購入、ちと高いな。
グッズ売り場へいくが、携帯ストラップやリストバンド等比較的安価で人気のあるものは売り切れ。ってか最初から売ってないやんけ。
一気にやる気をなくし、1階のDVD、CDコーナーへ。お、QPやってる、初見がどうのこうのも忘れしばし堪能。
前の高校生らしき兄ちゃんがライヴキラーズを買っていたが、一生懸命自分の財布の中身と相談して、
えい!とばかりに買っていた光景をみて微笑ましく思い、昔の自分を思い出す。

16時50分くらいまでうろうろする。(理由は・・・)
もうすぐ開演のアナウンスが入り座席へ。お、ちょいとばかし遠いが、段段になているので結構観やすい、これはよろしい。
客の出足がちょいと遅い、頼むよぉーといらん心配をする。

イッツアビューティフルディが流れる。
あぁ!この瞬間をどれだけ待ちわびたことか!
ついに、ついに・・・

以上です。すみません、つまらない長文のカキコで。
それでは、皆様失礼いたします。
メンテ

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10/30 Q+P横浜アリーナ・ライブレポ ( No.1 )
日時: 2005/12/25 16:21
名前: いまち

お断りですが、フリー、バドカンは聞いていません。
大変申し訳ありません。長文になるでしょうが、お許しください。

リーチングアウト
実はドロたん殿のブログを拝見したことがある私は花道に大注目。
おぉーポール歌うめー。しかもかこいい。いいメロディー。
いきなりのクロスカウンターに悶絶する。

タイユアマザーダウン
幕間より、ついにあのお方登場。
耳慣れたレスペのイントロ、ちょいとふけちゃったけど見慣れた
ギターの持ち方のブライアン。幕が落ち中央にはこれまた聞きなれた
リズムを刻むロジャーの姿が!史上最大に燃える!風邪が治りきって
ないくせに大声で歌う。

ファットボトムドガールズ
ポールロジャースの歌声が非常にこの曲にあってるんだな。
勿論いきなりのコーラスから大声で歌う。ドラムのロジャーの
姿を見てPVを思い出していた。

ブレイクフリー
おぉ、さいたまはやんなかったんでしたっけ?これは嬉しい。
イントロのキーボードを聞いた瞬間、となりのかみさんに
掃除機の曲やで!と絶叫する。(解説:勿論PVのことをさすの
ですが、初心者にあれは少しきつかろう、ということで、
トリビュートライブのほうをさんざん見せつけてましたが、
なんで掃除機?の問いにはちゃんと答えませんでした、笑)

ウィッシングウェル
上記の通り、全然知らない。でもそれはポールに失礼だろう。
ということで無理やり盛りあがる(す、すみません)

セイイッツノットトゥルー
ロジャーが花道最前へ。いいなあ自分もかぶりつきたい!
初めて聞いたけど、いい曲。またバラードというのが沁みる。
なんか心洗われる気分になる。

39
待ってました!ブライアンアコギコーナー。
イントロですでにグッとくる。ああ、なんて心地良いアコギの
響きなんだ。自分も絶叫に近い声で歌う、歌う!あらら、短縮
されとる・・・うー、しかし文句はいわないのだ!

ロングアウェイ
39でぼーっとしていたので途中まで気がつかないという
大失態を犯してしまう。しかしまたまたグッとくる。華麗なる
レースからがリアルタイムだったな。でもすぐ終わっちまった。

ラブオブマイライフ
もう声にならなかった。アコギの音色、あのイントロ。ああ、どれだけこの曲を一緒に歌いたいと思ってきたんだろう。でも、ステージ
にはブライアンしかいない。初めてフレディーのことが頭によぎる。
一緒に歌いたかったのに声を出すのもつらかった。
はじめて泣いた。

手をとりあって
やはりこれをやらなければ日本ツアーとはいえまい。
ピアノだろうが、ギターだろうが、このイントロはいかん。
更に涙腺を刺激してくる。会場のみなさんと一緒に歌う。
これが嬉しい。また泣いた。

ハマートゥフォール
弾き語りからはじまるときいていたのだが、いきなりの盛りあがり
バージョンだ。もう泣いてらんない!会場もノリノリだ。
しかも相変わらずポールロジャースがいい!

フィールライクメイキングラブ
おぉ?なんか聞いたことあるなあ。ほとんど知らないくせに、なんと
なくメロディーを口ずさんでみる。フリーやバドカンも聞こう。
いきなりのニワカと化す。

ドラムソロ
正直延々と演奏を聞かされるのはあまりすきではない。インスト曲
ってあんまりすきでないのだな。でもそういうことは抜きにして
ドラムなのになんかメロディアスに聞こえてしまった。
ドラムセットの脇でブライアンが控えめにギターを弾いている姿
に微笑ましく思う。

アイムインラブウィズマイカー
この男気溢れるボーカルにしびれっぱなしである。パンチの効いた
演奏もgood。テンカウント、ノックアウト!会場の反応もいい。
ライブキラーズを思い出した。本当にライブに来てるんだ、と実感。

ギターソロ〜ラストホライズン
ソロ演奏は嫌いだ、とか言っておきながらやはり、ひとり三重奏、
ロックじょんがら節ははずせないというわがままな人間になる。
かみさんもひとりであの音をだしているのに、えらいびっくり
していた。ラストは会場が宇宙空間と化す。なんかクラプトンを
見ている気分になってしまった。心地よい。

輝ける日々
おぉ、これが初来日の映像かあ。ってか白黒やんけ。しかしそこ
がなかなか雰囲気がありよろしい。ロジャーが映し出されると、
かみさん、かわいかあー(福岡出身)を連発。

レディオガガ
WWRYのときは、いきなりオープニングだし、歌詞は変えられて
いたということもあり、イマイチ乗れなかったのだが、さすがは
本家本元。ガシガシ手をたたく。手が痛くなるが、構うもんか。

キャントゲットイナフ
おぉ、ポールの曲でも今までで一番盛りあがっているなあ。
おいおい、えー曲やん。あぁ、予習しなかった自分を呪う。

カインドオブマジック
おぉー。これもカットじゃなかったのねんのねん!
照明が綺麗。出来ればジョンのベースで聞きたかったのだが、
これ以上贅沢はいうまい。バチがあたるわいな。

アイウォントイットオール
キタキタキターーーーーーー!
セットリストをみたときこの曲があり、異様に興奮した。
頭ん中はパニック状態の大爆発である。声はもうかすれっぱなし。
そんなもん構うかい!声でなくなっても歌うぞぉーー。

ボヘミアンラプソディー
フレディーの映像がでるのは知っていた。多分泣くなあ、と思って
緊張して臨んだのだが、すごい冷静だった。このライブのハイライト
であるはずなのに。ポールロジャースがでてきたとき、わかった
ような気がした。フレディーはいない。我々ファン以上に残された
メンバーはつらかったろう。その結果がこのQ+Pなんだ。
もうそれだ十分だ。ありがとう、ポール、ブライアン、ロジャー。

ボーントゥラブユー
この曲はやるだろう、と思っていたのだが、WWRYで見たとき
のほうが盛りあがったな。文句をいっているわけではないのだ!
よろしく。

ショウマストゴーオン
曲は哀しい。でも妙に前向きな気分で聞いていた。多分ボヘラプを
ひきずっていたんだろう。ステージと会場の一体感に圧倒されまく
りで、有無をいわせない曲の力強さに感激した。

オールライトナウ
これ、いい曲やね。知らんくせに皆さんに乗り遅れることがいや
な自分は一生懸命サビを覚えながら歌う。気持ちいい。ポールも
あおりまくる!

ウィーウィルロックユー
ついに始まってしまった。もうライブがフィナーレをむかえようと
しているということだ。今までの想いが溢れる。今となっては知ら
ない人がいないくらい有名になった曲だ。
初めて世界に捧ぐというアルバムに針を落としたときの衝撃。
あ、プレーヤー壊れた、と本気で思った。

伝説のチャンピオン〜ゴッドセイブザクイーン
この名曲を厳かに聞く。みんな手をあげて揺れている。自分は出来
なかった、立ち尽くしていた。一歩も動きたくなかった。
ステージを食い入るように見つめる。彼らの音楽に触れて28か
29年くらいになるだろうか。その28〜9年分の想いのフィナーレ
だ。大げさに言えば明日からの新たな生活へ向けての自分の宣言
でもある。クイーンのライブに行きたかったという想いはこのライブ
で完結した。たとえフレディー、ジョンがいなくても、Q+Pという
バンドが目の前にいたんだ。そして会場を埋め尽くすファンと一緒
になって歌えたんだ。
それで十分だ。
明日から少しは前向きになれる自分がいたらいいな、とステージを
去る彼らを観ながら思った。

追伸
何故か原稿を書く気にならなかったので、大変稚拙な文章になって
いるかもしれません。ご容赦ください。国語は苦手デス。
メンテ
10/30 Q+P横浜アリーナ・ライブレポ ( No.2 )
日時: 2005/12/25 16:22
名前: 喜楽院

以下、ある関東在住の男性(41歳)のコンサート感想文。

※※※※※※

結論からするとね、全体的にROTCのアルバムと
ほぼ同じだった。すごく残念。
アルバムを聞いていくべきだったか、聞かないで行くべき
だったかは難しいところだけど、聞いていなかったら
この(同じだったって)感想は持ってないね。
(ただ聞かないでいったらまた別な批判的感想が
ありそうだけどね)だから、ほとんど新鮮味はなかった。

でもコンサートだったらある程度のTALKを期待したい。
だけど、そっちはROTC以上になんにもなかった。
「アルバムにある歌を唄って、ほとんどトークもなく、
何かのルーティンみたいな感じでさっさと片付けられた」
っていう印象。

違うグループだよ。やっぱり違うグループだ。
それは私がもしやと思って、勝手に抱いていた
淡い期待だったんだけどね。

だからね、自分の心の「クイーン」ていうラベルの
引き出しは、もうこれ以上新しいものを入れないことにして、
ひっそりとフタを閉め、奥に収めようと思っている。
この程度のグループバンドなら、世の中にたっくさん
いるだろうな。そう思う。
このグループ(Q+PR)と、以前のクイーンを重ねて
見つめる眼を持ってしまう限り、オレが知っている
クイーンの「偏差値」はどんどん下がっていく。

残念だけど、この程度のレベルのコンサートをやっている
ようでは、新しいファンは取り込めな気がするなぁ。
フレディもトークは下手だったけど、それを補うものは
いっぱい持ってたと思うんだ。

¥12,000って他にも楽しみ方いろいろある。
今回来た人たちの何%が、もう一度その金額を、
彼らのコンサートを見るために費やすだろう。

追記:唯一の収穫

コンサートでBrian Mayがギターソロで「Long Away」を
やってくれた。
♪You might believe in heaven…I would not care to say♪
単調な歌かもしれないけど、オレこのメロディが結構好きで、
中学の頃何回も何回も唄って歌詞を暗記したさ(笑)。
これをナマで聞けた!これは泣けた。
「自分の過去を取り戻した瞬間」だった!

今思うと、この歌詞の内容は本田美奈子のイメージにも
ダブるような(作った時期が彼らが出会う全然前なので
ありえないけど)、そんなこと自分勝手に想像したり
している。ロマンチストだな、おれも(笑)  

コンサートの収穫は、「兄貴とその時間を共有したと
いうコト」と「Long Away」でした。

これがオレの感想。
This is exactly how I felt in my mind. 
素直な感想です。

※※※※※※
(原文のまま。)
メンテ
10/30 Q+P横浜アリーナ・ライブレポ ( No.3 )
日時: 2005/12/25 16:23
名前: おみつ

「4時間目終了」
K&Kさま、皆さま、おばんです。本日、肩凝りから来る頭痛に悩まされております、又は頑張り過ぎたおみつです。

さて、昨日の4時間目の“チームK&K”は、お2人を抜かし、平均年齢が高かったせいか?疲れが見えるようで書込みがないようですね。(笑)詳しい内容は全ライブが終わった頃、Seちゃんに頼むとして(誰それ?だと思いますが・笑)私は『横浜アリーナ場外編』としてでも書きましょうか。

横浜アリーナで私だけグッズを買っていませんでしたので、お友達に案内して頂き場外のグッズ売り場へ。ほとんどの物が売切れ。(T_T) 置いてある物はTシャツ・キャップ・パンフ・トレーナー・バッヂくらいでした。パンフ・冬の作業着用にトレーナーを買い込み、来年の野外夏用に黒Tシャツを父ちゃんとお揃いで買った・・・はずだった・・・これはのち程書くとして(笑)明日からの名古屋・福岡ではグッズが増えていればいいなぁ。

そんなこんなで入場制限が始まり、歩道橋の上まで続く列をコーヒーを飲みながら見届け、これまで2〜3回(羨ましい)観に行かれてる方々のアドバイスを受け17:30頃、楽々と会場入り。埼玉よりは広くないと云うアリーナだったようですが、埼玉の時は広過ぎて、この位の広さがいいねとお友達。

前日は、なかなか眠りに付けなかった待ちにまった開演です・・・生ブライアン&ロジャー&ポールさん。所々ジョークを入れ日本語で挨拶もされました。写真や映像でしか観れなかった彼らが目の前にいる・・・興奮です。キャットウォークの前まで行き、前半は頑張って手拍子&拳突き上げと精一杯やりました。しかしすぐに大汗を掻き、すごすごと自分の席へ・・・(でも座ってません!・笑)^^; そうしてステージを観ていた私の頭をいきなり両手で後ろを向かせるお友達・・・「え?なに?」と思う瞬間(詳しく書きませんが)「これは反則だろぅぅぅ〜!」と呟きはしたが、何でだろう。あれ程、自分がどうなってしまうんだろうと云う不安は無くなり、最後まで彼ら(Q+PR)を観れた。フレディを上着のポッケに偲び込ませて一緒に観たライブ。きっと「楽しみなよ、今を」とでも言ってくれたのか・・・そりゃ涙は溢れた。でもWWRYを観た時のように号泣はしなかった。それは3人のライブだったからなのか?何日かしたら結論が出るのだろうか、それとも結論を出さないでいいのかな。この先も「新生クイーン」に幸あれ!私は応援する!


で、それぞれの駅へとお友達と別れ帰宅。まず『へっへっへっ、戦利品を見るべか』とパンプを買えば付いてくるビニール袋(言い方が古いなぁ・苦笑)を開けた・・・中から全て出して見た・・・「え?なんだ?ない!ないぞ!父ちゃんのTシャツが!」ガーーーン!暫しグッズ売り場でのやり取りを思い出してみる。うん。サイズをSとLを見せて貰った。それでこの大きさでいいな。と思ってSとLを2枚注文した。代金を払った。そしてトレーナーもこれから必要と思い注文した。代金を払った。うん。払った。なのに袋を開けたら一枚入ってない。なんでぇ?(T_T) いくらQ物に盲目の私でも(いらない物はいらないが・ (^^ゞ)今回ばかりは自分のアホさをつくづく思い知らされた。

☆☆あとがき☆☆
買う前に計算するべし。(-"-)(これは自分への誡め。^^;)
買ったら即!中身を確認するべし。(-"-)(これも。^^;)
メンテ
Q+P横浜アリーナ・ライブレポ(1) ( No.4 )
日時: 2005/12/25 16:47
名前: じろー

正直、複雑な想いのツアーだった…
ポールロジャースも、知らないわけじゃないし…逆にだからこそ「どうなるのだろう…」の想いがあった…

フレディが亡くなったとき、僕の中でクイーンは伝説になろうとしていた…
昔、ロジャーだったかが言ってた「クイーンは科学融合したバンドだ…」っていう言葉を「なるほど…」って思っていたくらいだったし…
だから、クイーンとしての活動はできなくなるんだろうな…と思った…
その代わり、スマイルとして活動するのはどうだろうか…と、真剣に考えたこともある…!!
ジョンとティムには悪いが、ロジャーとブライアンが居ればスマイルは成り立つ…なんてね!?
スマイルならば、ドゥーイング・オールライトじゃないけれど、クイーンの曲を演奏したっておかしくないのだから…

しかし、ヴォーカリストにポールを迎え、クイーン+ポール・ロジャースとしてツアーを行う…ということだった!!
それに異論はなかった!!
ソロツアーをみても、ロジャー、ブライアンのヴォーカルが十分なものであることは分かっているが、クイーンのスタイルをとる場合やはりヴォーカリストは必要だろう…
しかも、そのヴォーカリストはポール・ロジャースだという!!
一瞬「ん!?」とも思ったが、別な意味での期待感はあった…

フレディ・トリビュートのとき、印象に残ったのは…ロジャー・ダルトリーであり、ロバート・プラントであり、ジョージ・マイケルであり…そしてエルトン・ジョンだった!!
この四人に共通しているのは、自分のスタイルを持った優れたシンガーであること…そして、ミラクル、イニュエンドゥからの曲を唄ったことである…!!
特に、ロバート・プラントの存在感は飛び抜けていて、ロジャー、ブライアン、ジョンをバックに唄うにはここまでの貫禄が必要なのか…!?とさえ思えた!!逆に言えば、フレディはそれだけの貫禄と存在感を持っていた…ということなのである!!

さて、ポール・ロジャースだ!!
そんなに熱心に聴いた覚えはないのだが、それなりの存在感は持っている…果たしてどうなるのであろうか…!?
ブライアンは「ポールはフレディになろうとなんかしていない…」と言ったそうだ…
…どんなステージになるのだろうか!?不安と期待が入り混じっていた…!!

そしてもうひとつ…ツアー・タイトルが「クイーン+ポール・ロジャース」だということだ!!
「フレディのいないクイーンなんてクイーンじゃぁない!!」
リアルタイマーのファンの多くがそう感じているだろう…しかも、今回のツアーにはジョンも参加しないという…
「ロジャーとブライアンがポールを迎えてコンサートをやる…」
クイーンの名前でいいのか!?

僕の中でも疑問はあった…だが、僕にとってはそれを上回るものがあった!!
「クイーンが来る!!」
フレディはいない…ジョンも来ない…だけど、だけど…クイーンが来るんだ!!
ロジャーとブライアンが、クイーンとして来てくれるんだ!!

フレディがいない…ジョンが来ない…それぞれに想うところがあったけれど、どんなかたちであれ、クイーンが来る!!ということは、僕を興奮させるに十分だった…
ただ、だからこそ僕は慎重にその日を迎えようとしていた!!
クイーンが来ることは嬉しい!!だが、手放しで喜んではいられないのも事実…少しだけ複雑な想いで、来日情報を待った…


ミュージカル「ウィー・ウィル・ロック・ユー」も観にいきたかったけど、クイーンが決まった以上そちらを優先しようと決めた!!
来日は決定したが、大阪公演の日程がなかなか決まらない…もう僕は10月29日の夜を予定しているというのに…
そして追加の横浜を含むツアー日程の発表…大阪公演がない!!
埼玉、横浜までは行けない…福岡は仕事を抜けるわけにはいかない…可能性があるのは名古屋だけか…!?

結局、プレリザーブの二次で名古屋のチケット二枚をキープした…
公演日が近づく…しかし、仕事のスケジュールはまだはっきりしない…そこへひょんなかたちで連絡が入った!!
「福岡のつもりをしていたら、横浜が追加になって…どうしたらいいのでしょう…!?」
その子も今回のツアー日程に振り回された一人だった!!
福岡と横浜、どちらも行きたいけれど、どちらもというわけにはいかない…仕事や旅費のこともあるし…結局、迷い、悩んだあげくに福岡に決めたが、今度は横浜のチケットが残ってしまうという問題が出てきてしまった…

最初は僕も、関東の知り合いに声をかけたりしてみたが、いずれにせよ、クイーンを好きな人に観て欲しい…そう思えば思うほど、引き取り手はみつからなかった…
そして最終的に僕は、そのチケットを引き取ることを申し出たのだが…ところがそれが思いもかけぬ展開を生むことになった!!
仕事のスケジュールが見えてくるなかで、名古屋の開演時間に間に合わない可能性が出てきたのだ!!そしてさらには、29日の横浜の方が仕事への負担が低くなってきたのだった!!
僕は名古屋を諦め、横浜に参加することに決めた…!!

僕は生きてゆくなかで、クイーンと共に歩んできた!!僕の人生の隣には常にクイーンがあった!!僕はクイーンのために生きているのではない…これが僕のクイーンの愛し方だ!!

いよいよクイーンがやって来る!!しかし、フレディはいない…ジョンも来ない…複雑な心境のなか、メンバーが成田に着いた!!
……「やった〜!!ついに来た〜!!クイーンが、クイーンが来たんだ〜!!」それだけで僕の心ははやった…

(2)へつづく
メンテ
Q+P横浜アリーナ・ライブレポ(2) ( No.5 )
日時: 2005/12/25 16:48
名前: じろー

午前中の仕事を終らせ、在来線を乗り継いで新幹線に乗り込む…いよいよクイーンに会える!!
名古屋を過ぎたところで、シアー・ハート・アタックのTシャツに着替えた…どんな顔してクイーンに会おうか…!?
新横浜に着き、京都から来ているQファンの女の子と合流!!
グッズ売り場で別れ、それぞれに場内へ…さて、僕の席は…

チケットの番号と座席の番号を見比べて唖然とした!!
エプロンステージの…さ、最前列……!?
もともと、そのチケットを手配してくれた方がいた…
彼女も「こんな良い席だとは思わなかった…」と、驚いていた…
しかし、こんなことが…本当ならあの子がこの席で観るはずだったのに…僕は彼女に申し訳ない気持ちでいっぱいになった…
いや、だからこそちゃんと観よう!!あの子の分までしっかり観なきゃ……
場内にはイッツ・ア・ビューティフル・デイが流れ始めた…

手拍子を合わせ、音はエミネムに変わる…オープニングは、リーチング・アウトから始まるのかな…!?オ、オイ…そこにいるの…ポールじゃぁないか…!?

人影がステージに登ると、その人物にスポットライトがあてられた!!
さっきまでそこにいた人影は、ステージの上でスポットライトを浴び、高らかに唄い始める…
ポールだ!!本物のポールが目の前にいる!!
やがて、聴き慣れたギターの音色…聴き慣れたリフが…
タイ・ユア・マザー・ダウン!!ステージを覆っていた黒幕が振り落とされ、ブライアンが飛び出してくる!!そして、ドラムセットの中にはロジャーの姿が…
うお〜〜っ!!クイーンだ!!クイーンがそこにいる〜!!
もちろん一緒になって唄う!!
タイ・ユア・マザー・ダウンはホット・スペース・ツアーまではエンディングナンバーだったのだが、20年前のワークスのツアーからはオープニングナンバーとして認知されている!!クイーンのライヴが始まったのだ!!

「ダイジョブデスカ!!」大歓声のなか、ポールが観客をなだめるように話すが、嬉しさを隠し切れないような笑顔だ!!
ラジオのチューニングのようなSEをはさみ、ロジャーがカウントをとる!!「1・2・3・4!!」
「オー!!ユゴナテイクミホートゥナイ!!オー……」
ファット・ボトムド・ガールだ!!ロジャーのステイック回しが見れるぞ〜!!うわぁ〜!!ブライアンのソロのときにも演ったけど、ロジャーの声が入るだけでクイーンの音だ〜!!
お、こころなしかエディットバージョンになってる…ブライアンのソロは減ったが、シェイプアップされたような感じがする…

続いての曲は……アナザー・ワン・バイツ・ザ・ダストだ!!
ポール……カ、カッコいい!!
フレディとは違うが、フレディのように観客を扇る!!イェ〜イイェァ!!
ロジャーが、ブライアンが、目の前でクイーンの曲をやっている…もうそれだけで十分だった!!

ポールがキイボードに歩み寄りスパイクが下がる…!?これは…バッド・カンパニーか…!?
フレディの声が恋しくなる前にポールの曲が入ることで、安心してポールの歌声を楽しむことができる!!

「〜フロムイングランド!!ミスターポールロジャース!!」ブライアンが紹介すると、観客は大歓声でポールを歓迎する!!うん!!いい雰囲気だ!!
「ドウモ、アリガト!!」ポールはサイレントギターを手にした!!
曲はもちろん…クレイジー・リトル・シング・コールド・ラヴだ!!
ロバート・プラントのときのように、「レディ・フレディ!!」の三連発ではなかったが、みんなで叫ぶ!!
しかし、ポールは本当に丁寧に、自分のスタイルで唄ってくれる…良かった…ポールで正解だ!!そして何よりもポールの嬉しそうな笑顔がたまらない!!

そして…ドラムセットの人影が動いた!!
ロジャーだ!!ロジャーだ!!ロジャーだ!!
アコースティックギターを抱えたジェイミーとダニーを従えて、ロジャーがこっちに歩いてくる!!
あぁロジャー…昔だったら黄色い歓声で耳をつんざくほどだったのだけど…僕たちも歳をくってしまったんだね…
目の前に来たロジャーは、少しはにかんで見えた!!僕だってこんなに近くでロジャーを見るとテレ臭い…

イヤーモニターを気にしながらも、堂々とセイ・イッツ・ノット・トゥルーを唄い上げる…!!
リターン・オブ・ザ・チャンピオンを聴いて、一緒に唄おうとしたが、毎回聴き惚れてしまって練習にならなかった…
ロジャーの肉声が聴こえる…聴き逃さない…絶対に…

曲が終るとロジャーは「昨日タトゥを入れたんだ」と、ジェイミーを、そしてダニーとスパイクを紹介し、最後に「ブライアン!!」と声をかけた…

ブライアン!!今度はブライアンだ!!ブライアン・コールに乗って歩み来るブライアンの第一声は「イラッシャイマセ〜!!イラッシャイマセ〜!!」だった!!
会場は笑いと共に沸く!!

アコースティックギターを抱え、イスに腰かけたブライアン!!12弦の音を聴くと、なんか、あの曲みたい……!?えっ!?ウソ…!?ロング・アウェイ…!?ロング・アウェイだ〜!!
12弦ギターもなかったし、何度やっても上手くだせなかったあの音が、今、ブライアン本人の手で奏でられている…僕は唄うのを止めた!!ワンコーラスだけ…ほんの少しだったけどロング・アウェイが聴けるなんて…

今度はブライアンから「イッショニウタッテクダサーイ!!」’39だ〜!!最初から全部唄う!!お〜い、みんな〜!!この曲はウラ打ちだぜ!?ロジャー!!タンバリンを叩いておくれよ〜!!
サビを繰り返し、次の曲は…

ラヴ・オブ・マイ・ライフ…ブライアンのソロ・ツアーのときにも一緒に唄ったが…
アイ・スティル・ラヴ・ユーで涙が止まらなくなってしまった…
ギターの間奏が入る…そして…ブライアンの眼からも涙がこぼれていた…
……フレディ!!フレディ!!フレディ……沸き上がるフレディコール…
ありがとうブライアン…フレディに会わせてくれて…

涙を拭ったブライアンは、僕たちを見守るように優しく眺めながら次の曲のイントロを弾いた…
テヲトリアッテ…
ここで続けられたら声がでないじゃないか…それでも一緒になって唄う…日本語パートをロジャーも唄っている…ありがとうロジャー!!練習してきてくれたんだね…
いつのまにかポールも加わり、感謝の気持ちでこの曲を終えた…えぇっ!?ハンマー・トゥ・フォール!?しかもサビから!?
泣いてなんかいられない!!こりゃノラなきゃ〜!!
僕はすっかりクイーンのペースに乗せられていた…!!

(3)へつづく
メンテ
Q+P横浜アリーナ・ライブレポ(3) ( No.6 )
日時: 2005/12/25 16:50
名前: じろー

まったく〜……ラヴ・オブ・マイ・ライフ、テヲトリアッテと泣かせておいて、ハンマー・トゥ・フォールのサビから入るなんて…
完全に振り回されてしまっている!!でも、それが嬉しい…

フィール・ライク・メイキン・ラヴが始まる…ポールの嬉しそうな顔がたまらない!!
そういえば今回は、みんな嬉しそうな顔をしている…こっちまで嬉しくなってくるよ…

唄い終るとポールは引っ込んでしまう…次は……!?ロジャーのドラムソロだ!!

ドラムパーツは少なくなっていたが、手数の多さは変わらない!!ロジャーのロジャーらしいスティックさばきは健在だった!!
ブライアンのギターも絡んで…1・2・3ギャ〜〜ン!!ウォ〜〜!!アイム・イン・ラヴ・イズ・マイ・カーだ〜!!
伸びのあるハイトーンは出ないものの、カッコよさは変わらない!!やっぱりロジャーはカッコいい〜!!おぉ〜!!シンバル・ミュートを連発だ!!おいおい、ブライアンのギターもスタジオバージョンに近いフレーズになってる……!!
フウ〜〜〜ッ!!

ロジャーのソロを堪能したあとは…ブライアンのギターソロだ!!
ディレイ音を引き連れて、ブライアンが歩いて来る……

ブライアン…あぁ…ブライアン……ブライアンが目の前にいる…
ブライアンってこんなに大きいんだ……知らなかったよ…だって、こんなに近くで見たことなんてなかったもの……ブライアン…
高校生のときにこのギターに出会って……憧れて……憧れて…憧れて憧れたブライアンが…今、僕の目の前でギターを弾いている…
ブライアン…貴方のギターに誘われて…僕は此処まで来たんだよ……
“さくら”のメロディも織り混ぜながらソロは続く…バックのスクリーンにはバッキンガム宮殿が…まるでQ.E.50周年コンサートのオープニングのようだ!!
僕はまた、ブライアンの音宇宙に連れていかれる…
あれ……!?このフレーズ…!?何処かで聴いたような…テルテル坊主だ……ブライアン、ありがとう!!新しいフレーズを用意してくれたんだね……
バックのスクリーンには空が拡がり……ラスト・ホライズン!!

中間部ではジェイミーと共に、ギターオーケストレイションさながらのツインリードが心地よい!!
考えてみれば、このツインリードだって、普通にクイーンのライヴであれば有り得なかったことである!!有り得ないとわかっていても、どれだけ聴きたいと思ったことか…ジェイミーのおかげでそれが実現しているのだ!!
クイーンはいつも、ファンを喜ばせてくれるのだ…

ありがとう……余韻に浸っていると、ロジャーがマイクを手に前へ出てくる…ジーズ・アー・ザ・デイ・オブ・アワー・ライヴスが始まる…
〜あの頃の僕たちはあんなに輝いていた〜涙なくしては聴けない曲だ!!……するとスクリーンには、日本庭園での映像が……
泣いていいんだよね…!?そう訊くまでもなく涙が溢れてくる……
ブライアンが…ロジャーが…囁きかけてくるようだ…
…フレディはここにいるよ…ジョンだって…僕たちは今でもあの頃のままだよ…そして君たちもね…
もう何度も見た映像だけど、いつも以上に多くを語ってくれていたようだった…

ロジャーが「ノーチェイン」の歌詞を「ブライアン・メイ!!」と唄い、ギターソロへ…
スクリーンの映像に、P.V.の映像が重なるような気がして、声をあげて泣いてしまった……
曲が終わり、ロジャーはそのまま残る!!シーケンサーのドラムが流れる…レディオ・ガガだ!!
泣くのはここまで!!さぁ、一緒に唄おう!!

キャント・ゲット・イナフへと続く…ポール、本当にカッコいい!!汗を飛ばしながらエネルギッシュに唄う!!
そしてカインド・オブ・マジックへ…
不思議なことに、ポールが唄うと「フレディじゃぁないんだ…」なんてことを忘れてしまう!!きっとここでもクイーンのマジックがはたらいているんだ…!!
一瞬のブレイクのあと、アイ・ウォント・イット・オール!!
そういえばこの曲も、フレディのヴォーカルで聴けなかった曲だ…比べようがない…比べる必要もない!!今演奏しているのは、紛れもなくクイーンだ!!ブライアンのギター、ロジャーのドラムスは初期のクイーンを彷彿とさせた…

あぁ〜カッコいい〜!!やっぱりクイーンは最高だ!!そううっとりしていると、現実に引き戻すかのように、聴き慣れたフレーズが…
ボヘミアン・ラプソディ…!!
えぇっ!?もうそんなところまで…!?時間なんてすっかり忘れていたのに…えっ!?フレディ…!!

スクリーンにはフレディの姿が…そしてボヘミアン・ラプソディを唄うこの声もフレディのものだった!!そんなバカな!!演奏は生のはず……
いや、そんなことはどうでもいい…フレディが、フレディがそこに居る………
そうさ!!僕にとってはこの曲が始まりだったのだから…
その昔、オペラパートをテープで流すことすら批判の対象となったボヘミアン・ラプソディ…!!
「みんなこの曲をライヴで聴きたがっているんだ!!ただ、オペラの部分はライヴでは再現出来ないからテープを使ったのさ!!だから僕たちは、ここは演奏していないよ!!という意味で、ステージから姿を消すんだ……」
そう、もう僕たちはフレディを見ることが出来ない…!!でも見たいんだ!!クイーンを!!フレディ・マーキュリーを……
たとえそれが、映像のなかであったとしても、会えたことが嬉しい……
悲しいだけじゃない!!喜びの涙が止まらなくなる……
ブライアンのリードギターと共にオペラパートへ…マグネシウムの閃光の中からフレディが飛び出してくるような気がした!!

そしてロックパート、飛び出してきたのはポールだった!!ポールはフレディを讃えるかのように、観客を扇る!!
ありがとうポール!!貴方なら、貴方なりにこの曲を唄うこともできたろうに…僕たちのために、映像の中のフレディにヴォーカルを譲ってくれたんだよね…!!
ありがとう…本当にありがとう…!!
ポールはフレディとデュエットするかのように、最後のフレーズをみんなと一緒に唄った……

ありがとうポール!!ありがとうフレディ!!
すべてに感謝したい気持ちだった!!

えぇっと〜……タイ・ユア・マザー・ダウンは最初に演ったし…ボヘミアン・ラプソディがエンディングナンバーでいいのか……もうわけが分からない!!とにかく、ゴッド・セイヴ・ザ・クイーンがなり響くまで、クイーンのステージは終ってはいないのだ!!

鳴り止まぬ拍手と歓声の中、ブライアンとロジャーが現れた!!ブライアンはアコースティックギターを持っている…
そして僕の目の前に来た…

あぁ、ブライアン、ロジャー……手を伸ばせば届きそうなところに二人がいる「ブライアン!!ロジャー!!」僕の声は間違いなく二人に届いている…

ブライアンがギターを鳴らし、唄い始める…「アーィウォズボーントゥーラーヴユー……」
そうか〜!!そういやそうだ〜!!やるかもしれない…なんて言ってたよなぁ〜!!すっかり忘れていたよ…
インテンポになり、ロジャーが唄を引き継ぐ……
テレながらも嬉しそうに、誇らしげに唄うロジャー!!
そうだよ!!ロジャーがブライアンのギターで、フレディの曲を唄っている……なんて素敵なプレゼントなんだ……
こんな大会場でギター一本で唄い、みんなをノセるなんて…

唄い終えると重厚なストリングスの音色が響く!!ショー・マスト・ゴー・オン…!!
様々な想いと場面が、僕の内を駆け巡る…
希望、栄光、挫折、夢、笑顔、涙……最後に浮かんだのはやはりフレディだった……

…それでもショウはつづいてゆく…
僕なりにその意味を受けとめながら、ブライアンのギターが哭く!!ロジャーのドラムが吠える…!!
現実を認めよう!!僕たちは今、ひとつになってここにいるのだから……

ポールがオールライト・ナウを唄い始める!!ありがとう!!僕の肩に乗っていた力み…のようなものが消えてゆく…「オーラィナゥ…!!」……すまん!!ポール!!もっとちゃんと歌詞を憶えておけばよかった〜!!
でも、ほっとして楽しく唄える!!ポールの笑顔が「もっと!!もっと!!」と呼びかけているようだ!!
そして…

ウィー・ウィル・ロック・ユー、ウィー・アー・ザ・チャンピオンへとつづいてゆく…
もう僕は、両手を突き上げ唄い、ひたすら「ありがとう」と叫び続けた…
ゴッド・セイヴ・ザ・クイーンが鳴り響く!!ダニーが、ジェイミーが、スパイクが合掌し、手を振りながら去ってゆく…
ポール、ロジャー、ブライアン…ありがとう!!ありがとう!!
僕は手を振りながら精一杯叫んだ…
やがて三人は、舞台裏へと消えていった……

思い出したように座席にへたり込んだ僕は、しばらく動けなかった…
「あ〜〜ん、良かったよぉ〜〜!!」同じように隣に座った方に話しかける…
「すごい!!もう〜目の前だったよ〜!!」
初めて会ったのに、ごく普通に話しができる…そう、みんなでクイーンを体験できたのだから…
僕たちは、立てるようになるまでの間、ついさっきまでの出来事を懐かしそうに話した……
(4)へつづく
メンテ
Q+P横浜アリーナ・ライブレポ(4) ( No.7 )
日時: 2005/12/25 16:50
名前: じろー

…こうして、20年振りのクイーン、横浜公演は終了した…!!
あの時点での僕は、すっかり魂の抜けたようになってしまったが、今一度、振り返ってみよう…

まず第一に挙げなくてはならないのが「ポールの存在」だろう!!
フレディのいないクイーンに、ヴォーカリストとして参加する…という難題に対して、ポールはこれ以上有り得ないくらいの最高のかたちで応えてくれた!!
それはフレディを忍ぶだけの、お涙ちょうだいではなく、フレディを無視した全くの別物でもなく…!!
リアルタイマーの僕も、初めてクイーンを体験する人たちもが満足できるには、ポールでなくちゃいけなかったんだと思う…

今回ポールは、相当数のクイーンファンを味方につけたことだろうし、そうでなくちゃいけない!!
ブライアンが、ロジャーが、ポールを認め、ポールがそれに応え僕たちの前に現れた!!僕たちはポールを歓迎し、ポールがまたそれに応える…
おそらく、すべての人たちがそうであったはずはない!!やはり、ポールを迎えられなかった人もいるだろうし、フレディ、ジョンの不在に納得がいかない人もいるだろう…だが、少なくとも最善の結果が得られたと思っている…

そしてやはり、ロジャーとブライアンだ!!ポールを迎えつつも、フレディを尊重し、日本の幅広いファンにも十分なフォローがあった!!その上で、ステージ上でのあの笑顔だ!!ロジャーとブライアンが嬉しそうにプレイしていることが、どれだけ僕を安心させてくれたことか…

バックをつとめた三人にもそれは言えた!!スパイク、ジェイミー、ダニー…三人とも、出過ぎることなくロジャー、ブライアン、ポールを支えてくれた!!それに加え、三人とも嬉しそうに演奏してくれた…

今回のツアーの成功のひとつはここにあると思う!!
クイーンプラスポールロジャースバンドの楽しくも真剣な演奏のおかげで、僕たちは泣き、笑い、感動することができたのだろう!!
クイーンファンで良かった!!クイーンを好きで良かった!!
今僕は、素直にそう思える…


いろいろな意見があると思う…他にもやり方はあったかもしれない…
でも僕はこれで良かったと思う…
個人的に付け加えれば、今回のツアーで僕はたくさんのクイーンファンと出会うことができた!!
みんなそれぞれにクイーンを愛している!!
僕たちは一人じゃない!!
僕たちがいる限り、クイーンは失われることはない!!
あぁ…クイーンを好きで良かった…!!
ありがとう…クイーン…!!

メンテ

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