ROGER TAYLOR DISCOGRAPHY
FUN IN SPACE
SIDE 1
1. No Violins
■Words and Music by Roger Taylor
久しぶりにこのアナログ盤のジャケットをみてみたら、やっぱり気持ち悪い!表ジャケットの宇宙人が。 CDだと小さいからまだ良いけど、アナログ盤だとデカすぎて血管がグロテスクだし、レコード盤の真ん中に描かれているコイツも また更に気持ち悪い!だけどロジャーの作品の中では一番大好きなアルバムです。 さて、曲の方は一発目から“ロジャー節”も冴えていて、誰にも邪魔されず、誰に遠慮する事も(神経使う事も)なく、 伸びやかにレコーディングしてる彼を想像してしまいます。
最高のオープニング!(今ももちろん好きだけど)自分がもの凄くクイーンに熱中してた頃を思い出します。 そのせいか、ロック調であっても“♪ We were ......”の部分を聴くと、何故かノスタルジックな気分になります。 もちろんロジャーがヴォーカルだから最高なんだけど、メロディー、展開、つまりは曲そのものの作りがカッコいいので、他の誰が歌ってもキマってしまう気がします。 そういう点でクイーン(フレディ)・ヴァージョンも聴きたかった・・・。ロジャーのソロ全作品の中でも屈指のデキ!
2. Laugh Or Cry
■Words and Music by Roger Taylor
Future Management 英国盤7裏 当時この歌詞に助けられ、ロジャーのソフトでハスキーなヴォイスに癒された個人的な思い出が強すぎて、 今でも冷静には聴けない曲なんですが・・。好き嫌いっていう捉え方より雰囲気を大事にして聴いてみたら、 ロジャーの全作品の中ではベストな(素晴らしい)曲に入るんじゃないかな。
こういう曲こそロジャーの持ち味が出ると思います。 味わい深いヴォーカルもグイグイ弾かないギターも素晴らしい。 なのでスローテンポであっても決してダルくなりません。

【シングル履歴】A3英国盤、A4日本盤のシングルB面。
3. Future Management
■Words and Music by Roger Taylor
ベースのメロディに自然と身体がリズムをとってしまう曲です。でも全体的な印象は 今一つ盛り上がりに欠けてる感じ・・・。
Future Management 英国盤7 ロジャーの音楽的な幅の広さを感じるし、 この曲のおかげでアルバムとしての完成度も高くなったとは思いますけど、あまり私の好みじゃないかな・・・。

【シングル履歴】
◎U.K. Release Date : March 1981 △Highest Position on U.K. Chart : No.49
アルバムからの第1弾シングル。ロジャーはこの曲以前に、1977年7月「I Wanna Testify/Turn On The T.V.」というシングルを発表している。
4. Let's Get Crazy
■Words and Music by Roger Taylor
Let's Get Crazy 日本盤7 出た〜!出ました!これぞロジャー・テイラー!どっから聴いてもロジャー・テイラー! 特にラストの盛り上がり部分には彼のしつこさ、いや、強い意気込みを感じます。
まさにロジャー!ソロの中でも人気の高そうな曲ですね。 このストレートさは、アルバムの中に1曲は欲しいと思いますが、ちょっと面白みに欠ける曲かなとも感じます。

【シングル履歴】1981年、日本のみでシングル・カットされた。
5. My Country I & II
■Words and Music by Roger Taylor
この曲を聴いてると自分の意に反してドラムのリズムがアタマの中で何度もリピートしてしまいます。どちらかと言うと 自分には苦手なタイプの曲調ですが、でもこれがCDで出てからはその苦手意識がなくなりました。何故ならCDだとこの曲の後に B面の1曲目が間髪入れずにスタートするからでした。意図的にそうしたのかどうかは知らないけど繋がりがとても良いなと感じます。
前半の穏やかな部分は好きだし、 後半に向け徐々に盛り上がる曲そのものは悪く無いのですが、 それでもやっぱりドラムが変化する中盤以降はちょっと苦手です。 “こういうことをやってみたかったんだ” というロジャーの気持ちは何となく分かるのですが・・・でもやらなくても良かったかなと・・・(^^;;

【シングル履歴】
◎U.K. Release Date : June 1981 △Highest Position on U.K. Chart : did not chart
T&Uを一つにまとめエディット・バージョンとして第2弾シングル・カット。
【別ヴァージョン】Edit Version
SIDE 2
1. Good Times Are Now
■Words and Music by Roger Taylor
こういうポジティヴな歌詞と曲調の方が個人的には大好きです。Simple Is Best!
「Action This Day」「Man On Fire」などなど、他にもいろいろありますが、 “私、息継ぎしません”と言わんばかりの、切れ目の無いこのヴォーカルこそロジャーです。 ドコドンドコドンのドラムも “らしく” ていい。
2. Magic Is Loose
■Words and Music by Roger Taylor
スロー・ナンバーです。ちょっと退屈してきたりしますがアルバムにメリハリが付いていいなと思うし 彼の歌い方にも充分魅力を感じます。それからこの曲は季節感を考えて聴くともっと良いのかも。
このアルバムの中では「No Violins」と共に最高の仕上がりではないかと思います。 本当に聴き惚れてしまう、素晴らしいヴォーカル! スローであっても、声だけでロックできるという、類稀なミュージシャンですね。 ヴォーカルのレコーディング風景を見てみたい。きっと、もの凄くカッコいいはずです。ホントに。いやホントに。
3. Interlude In Constantinople
■Words and Music by Roger Taylor
「その足音の主は、口笛を吹きながら左側から右側に向かって歩いてくる。途中左に曲がり、 足を揃えてノックする。誰かが返事をするが足音の主はキーを投げ渡し、もう一人の男性に確認をとってドアを閉める。 また右から左へ向かって歩き(途中右に曲がり)足を揃えてからライヴ会場のドアを開けた。
ライブ会場のドアを閉めて出てきた足音の主は、また右から左に向かって歩き(途中右に曲がり)鼻歌まじりに 次のドアの前で足を揃えてからドアを開いた。」
ドアをノックしたのは最初の1回だけ?・・いいえ、2回です。ライヴ会場で誰かがノックしてる音が聞こえます。
コンスタンティノープル:東ローマ帝国の首都。 旧名ビザンティウム、現イスタンブールというわけで(どういうわけだ)、 題材は古いんだけど音が未来しているという点で、ロジャーはやはりSF君なんです。 なわけでして、この曲『FLASH GORDON』のサントラに収録されても全く違和感無さそうです。
4. Airheads
■Words and Music by Roger Taylor
前曲からのスタート部分に味があります。彼のシャウトするヴォーカルも歯切れの良いリズムも歌詞も、 ギターもドラムも全部素敵です。ロジャーらしさが存分に楽しめるこの曲は、かなり完成度の高い(このアルバムに於て) 最高の一曲だと感じます。
ギターの使い方がロジャーらしいと思います。 この曲の方がテンポは早いけど、グイグイ引っ張るかのような進み具合は、「Fight From The Inside」ばりのネチっこさ。 でもシャウト系ヴォーカルのおかげで、カラっとした印象も同時に受けます。 後半、ヴォーカルがバックと多少ズレ気味になるあたり、シンプルなんだけど意外と凝ってます。 いずれにしても熱い!
5. Fun In Space
■Words and Music by Roger Taylor
う〜ん・・正直言ってちょっと退屈してきます。それに、どうも自分にはクイーンの「She Makes Me」の ラスト部分を思い起こしてしまったりして・・(^^;聴いててあんまり楽しくは感じられない曲です。
とても奥行きのある曲です。ロジャーは、クイーンでも、ソロでも、とても空間(SPACE)を意識した曲作りをする人ですね。 根本的にキーボードいじるの好きなんだろうな・・・・・・それにヴォーカルにエフェクトかけるのも・・・・・・でもロジャー、この曲あまり面白くないぞ。

【シングル履歴】A5のシングルB面。
  ALBUM LIST STRANGE FRONTIER