ROGER TAYLOR DISCOGRAPHY
MAD:BAD:AND DANGEROUS TO KNOW
SIDE 1
1. Top Of The World Ma
■Words and Music by Clayton Moss, Roger Taylor, Spike Edney, Peter Noone and Josh Macrae
このアルバム・ジャケットで印象的なのは挿絵のお花(曲名の背景画に使用してるヤツ)で、 どことなくディズニー・アニメの、初期の「ミッキーマウス」に出てくるイラスト・タッチに似てる。それはさておき・・・ まるで荒野のハイウェイを突っ走るライダーになった気分にさせてくれるこの曲はカッコいいサウンドで大好き。 思わず、刺青も伸びる程ぶっとい腕をしたライダーを連想してしまいます。ロジャーの顔も下膨れだし。(それは関係ないナイ)
“オーッ!”、といきなり喜びを隠し切れない私です。 前作とは全く違う音の感触で、幾分古典的な展開とは言え、何倍もカッコ良くなっています。 どうやらほとんどライヴとも言える、一発取り録音が“吉”と出たようですね。
2. Liar
■Words and Music by Peter Noone
今度のアルバムはイケてるって思わせる程聴き入ってしまう曲です。この曲のクレジットは ベースのピーターだけど、ギターが素敵です。それにクイーンの曲と同名タイトルですが、それを全く感じさせない程 ロジャーのヴォーカルは迫力ある歌い方だと思います。(この曲に限らずですが・・)
スピード感は無いものの聴き応えのあるロックで、ロジャーのヴォーカルも迫力あります。 それに前作に比べギターの使い方も良くなったと思います。でも、このタイトルはないでしょ・・・。

【シングル履歴】ドイツでシングル・カットされる。B面はアルバム未収録の「In Charge Of My Heart」。
【別ヴァージョン】Extended Version | 7"Version
3. Closer To You
■Words and Music by Spike Edney
へぇ〜スパイクってジョンと同じ歳なんだぁ〜知らなかった。で、曲については盛り上がり方がいかにも “キーボード奏者”って感じがしますが(どんな感じやねん!)正直言うと、以前どこかで聞いた様なフレーズがちょこちょこ感じられて、 個人的には良くも悪くもなく、平凡。
僅かに70年代の香りが残るストレートなロックで、なかなかいい曲です。 スパイクってこういう曲を書くんですね・・・ちょっと意外?
4. Breakdown
■Words and Music by Peter Noone
ピーターって良い曲書きますね〜♪ロジャーもヴォーカリストとしての才能を充分発揮してる感じで、 私は好きな曲です。
A-2同様ソフトな感触ながらもハードな一面を見せる佳曲。 こういう曲があるとアルバムとしてのまとまりも出てきて、全体を通して聴きやすくなると思います。
5. Penetration Guru
■Words and Music by Clayton Moss
単調すぎる感じもするけど、そこはギターがアクセント付けてカヴァーしてる様な印象を持ちます。 でも個人的にはこういうギター・サウンドはちょっと苦手。
スピード感のある曲調は、作者モスがリード・ギターからでしょうか? 疾走感のあるストレートなロックはロジャーにもピッタリ。

【シングル履歴】B-5のシングルB面。
6. Power To Love
■Words and Music by Josh Macrae, Peter Noone and Clayton Moss
タイトル見て、昔の映画のサントラを想い出してしまいました("Power of Love"♪) しかしコレ、佳曲だと思います。だから決して最初だけポンと聴いて次に針を飛ばしたりしないでね。だって 後半の盛り上がり部分からが見せ場って感じがするから。
サビ(正確にはその一歩手前から)が最高です! でもそれ以外の部分には物足りなさがちょっと残ります。 そう意味では、アルバムの中でもとても気に入っている一曲ではありますが、シングルとしてはどうかな?って疑問に思います。 シングルはイントロから聞き手の心を掴まないとね!
Power To Love 英国盤7
【シングル履歴】
◎U.K. Release Date : April 1990 △Highest Position on U.K. Chart : No.85
第1弾シングル・カット。THE CROSS にとって英国における最後のシングルとなる。

【リミックス】Extended Version | 7"Version

SIDE 2
1. Sister Blue
■Words and Music by Peter Noone
出だしからリズム感に溢れていて私はノリノリぃ〜♪ピーター最高〜! それに“ソウル・ブラザー”じゃなくて、“シスター・ブルー”って良い響きだね。でもモスがリード・ヴォーカルをとって ロジャーが絡んできた方がもっとシンプルで聴き易かったかも。
タイトルが好き!曲は極めて古典的なロックで、かなりアメリカンであります。B面1曲目にはGoodです。
2. Better Things
■Words and Music by Clayton Moss
そうそう、この辺でロジャー以外のヴォーカルが聴きたかったとこなんです、ちょうど良いタイミング! 雰囲気のあるヴォーカルで、更にGood!
実は日本盤CDだとこの曲の前に、ジミ・ヘンドリックスの名曲「Foxy Lady」が収録されているのですが、それがまたいいのです。 という話はさて置き、このアルバム中一番静かで短い曲。 ライヴ取りだけに熱さ爆発のこのアルバムで、この曲がこの位置に収められているのは聴きやすさの点でポイントです。
3. Passion For Trash
■Words and Music by Josh Macrae
このスタート部分ってブライアンのソロ(ファースト)に収録されてる「I'm Scared」に似てる!と 思うのは私だけ?サウンドの全体的な雰囲気がよく似てると思うし、これを聴く度に「I'm Scared」のフレーズを口ずさんで 思い起こしてしまいます。なのでそれが最後まで気になってしまい、この曲を聴き終ったあと「I'm Scared」を聴かずにいられなくなる。
ここから最後の3曲が今一つ好きになれません。 特にこの曲。収録曲を減らしも良かったんじゃないかなって失礼ながら思ってしまいます。

【シングル履歴】A-6のシングルB面。
4. Old Men(Lay Down)
■Words and Music by Roger Taylor
ハッキリ言ってしまえば面白くない。このアルバムの出だしが良かっただけに、 ちょっと勿体ない感じがしました。もっとハッキリ言えば・・この曲、カットしても良かったんじゃない?(ぼそっ)
ロジャー一人作の曲がここで初登場なわけですが、気のせいかやっぱりソロっぽく聞こえてしまうんですね。 ロジャーの曲って一クセも二クセもあるわけですが、料理の仕方でそれが良い方にも転べば退屈な方にも転ぶわけで、 この曲ではせっかくの凝った展開や独特のメロディーも、どこか中途半端な印象を残して終わっている気がします。 せっかくの面白いアイデアも、また前作の雰囲気に戻ってしまったという感じで、とてももったいない気がするのです。 QUEENで取り上げたら最高だったでしょう、なんて言っちゃいけないんでしょうか?
5. Final Destination
■Words and Music by Roger Taylor
こういうエンディングは逆にチープに感じてしまいますが、いかにもロジャーらしい曲で、私は好きです。 でもそれは彼のファンであるがゆえのセリフであって、そうでない人にとっては、ただ退屈な曲で終ってしまうかもしれませんネ。
う〜ん、これもロジャー作なんだけど、前曲と同じなんですねぇ。 ただ意味合いは逆で、この曲はTHE CROSSではなくソロ作でやったらピッタリだったと思います。 究極のオリジナリティなのか?それとも単なるワンパターンなのか? いずれにしても恐るべしロジャー・テイラー、決して万人受けはしない!(^^;;

【シングル履歴】ヨーロッパ数ヶ国でのみシングル・カットされる。
SHOVE IT ALBUM LIST BLUE ROCK