〜IN ONLY SEVEN DAYS〜 by mami |
彼等と再会するきっかけは、母が一週間海外旅行で留守になった事でした。
「出会い」は90年の夏。
・・・I never thought that this could happen to me in only seven days.
月曜日は追悼コンサート。
火曜日はブタペストでのライブ。
水曜日はグレイテストヒッツ2で歌いまくりノリまくり首振りまくり。
木曜日はグレイテストヒッツ1。
金曜日は栄光の軌跡1と3(このとき2は未所持)。
土曜日はレア・ライブとBSで録画したドキュメンタリー。
そして日曜、母がうかない顔で帰国しました。
そうして今日に至る訳ですが、 以前はすべての曲をフレディの声の良さだけで聴いていて誰が作ったとかいう話には
無頓着だったのが、「あ、これってロジャーの曲かあ」とか、「おお、ベースが後ろで踊ってる・・・」とか、
細かい点をチェックするようになり、おかげで片手間に聴けなくなりました。
聴いていると、彼等の演奏する姿が見えてくるような気がして、とても楽しいんです。
当時の私は「トレッキー」(スター・トレックのファン)で、ある日友人が「クイーンのメンバーを置き換えてみたの」と、
スポック=フレディ、カーク=ロジャー、マッコイ=ブライアンの3人が演奏しているパロディ漫画を描いてくれました。
「とっても大げさなバンドなんだけど、いい曲が多いよ」と言われ、それまで洋楽といえばデビッド・ボウイ(後期)しか
聴いたことがなかった私は、ちょっと好奇心に駆られました。初めて買ったのは、980円のCD。
クラシックカーが表紙の、写真も歌詞もない「BEST SELECTION」です。
「世界に捧ぐ」までの選曲でしたが,今思えば,当然入っていそうな曲(WE WILL ROCK YOUとか)がなかったり、
ジョンの曲が多かったり、なんかすごいよなと思ってしまいます。
そのあとは「QUEEN(戦慄の王女)」→「THE GAME」→「KIND OF MAGIC」→「THE MIRACLE」などと、
非常にランダムな順に揃えていましたが、(貧乏だったのでレンタルとか中古ばっかり)
「イニュエンドゥ」はオンタイムで買ったし、フレディの死も、追悼コンサートも、いっぱしのファン気取りで経験していました。
でもここ数年、不義理にも自分の中の「クイーン」の存在は小さくて、CDもビデオも、いつのまにか奥の方に引っ込んでいて、
探すのに苦労しました。(久しぶりにじっくり見ようかな)軽い気持ちでビデオを取り出したのですが・・・
以前と全く同じ箇所・・・クイーンの出番で、ブライアンの歌声を聴いた途端と、
エルトン・ジョンが「一番好きな曲」といって「THE SHOW MUST GO ON」を歌いだした所で、泣きました。
そして「ジョンってやっぱり地味やな」と。
フレディの歌声と運動靴で走り回る姿に改めて感動しました。
そして後ろでぴょんぴょん飛び跳ねるジョンはいつ見てもオモロイな、と。
「ミラクル」以降のフレディの姿は辛いです。「心の絆」で思いっきり歌っている(らしい)
ジョンにマイクを突きつけて録音して欲しかった。
手持ちのは日本版ではないので、「永遠の翼」が入ってなくて寂しいけど、
「ボディランゲージ」を久々に聴いてはまりました。ジョンは左手で指を鳴らすことを発見。
ジョンの成績証明書(?)とかで嬉しがっている自分を発見。
kayoさんのページにネットサーフィンでたどり着き、6月はジョンの特集と知って興奮したのはこの日だと思います。
前者は「あっ、ジョンが前に出てきた!」「真ん中で跳ねてる!」「もうちょっとカメラ引いて!ジョンが見えん!」と、
うるさく見てましたが、後者は後半から涙が溢れてとまりませんでした。
「輝ける日々」のフレディがあんなに美しく見えたのは初めてで、「今まで忘れてて、ごめんねフレディ・・・」と
画面の彼に謝っていました。
きくと、同行した友人数名を乗せたワゴンが事故にあい、うち1人が亡くなったとのこと。
母を含めた3人だけが別の車に乗っていて無事だったそうです。私はそれを聞いた時、何故か分からないけど、
「... I still love you.」とささやくフレディのラストショットが頭に浮かんで離れませんでした。
ああフレディが私のこと見ていてくれたんかなあって....