「バス・ドラは、ロジャーの "identity"」
彼のドラム・プレイを語る時、忘れてはいけないのがバス・ドラのデザイン。 ライブの楽しみの一つとも言える彼のドラム・セットには照明もドラも「俺はロジャーだ、ここにいるぜ!」とばかりにいろいろ楽しませてくれました。 そのバス・ドラのデザインをまとめてみました。 |
1973年
バス・ドラには白地に黒のクイーン・ロゴが描かれています。(フレディの迫力で分かり辛くて、すみません)しかし白地に黒は 暗いライヴ会場内では見え辛い・・・かな。 |
1974年
テレビ出演時、プレミア社のセットを借りて使用。まさにテレビ・コマーシャル用のドラム・セットって感じ。カッコだけでいい、みたいな。 |
1975年
ラディック社のドラム。カラーは艶消しのブラック。シンバルはジルジャンとパイステを使用。 バスドラのペダルはスピード・キング。バス・ドラのデザインは白地に黒のロゴ。 |
1976年
ハイドパーク・フリー・コンサートでのセット。タムタムの数とシンバルの数が増えてます。 バス・ドラのデザインは黒地に白のロゴ。 |
1977年
ドラム・セット台の片隅に、こんな物が!これってミラーボールorクォーター・ミラー・ボール ? |
1977年
ちょっとの期間だけでしたが、バス・ドラのデザインは「世界に捧ぐ」のジャケットで御馴染みのロボット。 |
1977年
バス・ドラが「Jazz」のデザインに変更。この頃はドラム・セットのバック照明もかなり凝っていましたね。 |
1979年
出ました!瞳が赤いロジャーの顔のバス・ドラ。ドラム・カラーは ブラックからナチュラル(木目)、ヘアー・ライン・シルヴァーへと変化。 |
1982年
ロジャーのソロ・アルバム「Fun In Space 」が発売された年でバス・ドラは「My Country」のシングル・ジャケット。 |
1984年
照明がスゴイ!ドラムのバック・ライトもすごいしカラフルなライトが天井から降りてくる為か、 この時期からバス・ドラのデザインはロゴでなく、シンプルにQUEENの文字のみ。 |
1986年
「Princes Of The Universe」のビデオでのドラムはシルバーカラーで、バス・ドラのデザインは黒地にQUEENの赤い文字。 |
1986年
バス・ドラはQUEENの文字が入っているけど透明なヘッドにステッカーのように貼り付けてあるだけに見えます。 この頃になると、エレクトリック・ドラムはシモンズからオクタパッドに替わっています。 |
1989年
「I Want It All」のビデオでのバス・ドラは2つ!そして初期のデザイン!しかもビールを注いだフロアー・タムを叩くシーンがカッコいい! &土台も回りますっ! |
1991年
「Headlong」のビデオではラディック社のロゴ入りバス・ドラ。スタジオ撮りのせいか、タムタムの数が極端に少ないドラム・セット。 |
1992年
追悼コンサートのリハ−サル風景より。初期のデザインを使ったバス・ドラ。カラーはナチュラル。 |
という事で、下の“デザインの移り変わり年表”を見てもわかるように、
後期のバス・ドラのデザインは初期のバス・ドラのデザインに戻っていますね。
さて、そのバス・ドラのサイズですが、26インチもあります。自転車の車輪で言えば、 26インチは大人用自転車。(ちなみに私が乗ってる自転車は24インチ)それに、ライド・シンバルは20インチ。 クラッシュ・シンバルは18インチ。ハイハットでさえ15インチあります。どれも子供用自転車の車輪と同じ大きさですが、 シンバルも私からしたらデカイ! バス・ドラのデザインはステージ効果のひとつでもあるしロジャーの魅力のひとつでもあるかと感じます。
それに銅鑼を始め、ドラム・セットの後方には雷様の太鼓?みたいなライトを付けたり土台に丸ライトを埋め込んだりして、
彼の目立ちたい精神が伺えます。
それが一番伺えるのはやはり、ロジャーの場合はシンバルの位置を通常より高めにセットしてあった点でしょうか?
(素敵な顔が少しでも見えるように?)
|
1973〜4年/白地に黒いQUEENのロゴ。 |
1975〜6年/黒地に白いQUEENのロゴ。 |
1977年/アルバム「世界に捧ぐ」のロボット。(短期間) |
1977年〜8年/黒地に白いQUEENのロゴ。 |
1979年/アルバム「Jazz」のデザイン。 |
1979〜81年/ロジャーの顔(瞳が赤) |
1982年/ロジャーのソロ・シングル「My Country」のジャケット。 |
1982年/黒地にQUEENの白い文字。 |
1984年/黒地にQUEENの赤い文字。 |
1986年/透明にQUEENの黒い文字。 |
1987年以降/黒地に白いQUEENのロゴ。 |