初期のクイーンのレコード・レーベルと言えば「エレクトラ」。初期のEP盤にはワーナー・レーベルもありますが、
エレクトラのデザインは「芋虫」です。そしてLP盤では「アゲハ蝶」です。結構、“粋”ですね。
そのバタフライ・レーベルは、「Queen」 「Queen2」 「Sheer Heart Attack」
「A Night At The Opera」 「A Day At The Races」の5枚のLPレコードで見られます。
しかし、同じアゲハ蝶でも微妙に違うことに気がつきました。
下の2枚の写真をよーく見て下さい。
左側は1974年7月に購入した「Queen2」です。右側は90年代に買い直した「A Night At The Opera」です。
この二つを見比べると、約30年近く経っているものの「Queen2」の方がアゲハ蝶と背景のカラーが濃いのがおわかりでしょうか?
そこで、1975年12月に購入した「A Night At The Opera」を取り出して調べたところ、
90年代に買い直したものとは違って、「Queen2」と同じ、背景カラーとアゲハ蝶が濃く、ロゴが薄目にプリントされていました。
(もちろん、ロゴは「QueenU」ではなく「Queen」です。)
残りの3枚のLP盤を調べてみると、90年代に買い直した「A Night At The Opera」と同じ、
3枚ともアゲハ蝶と背景カラーが薄く、ロゴが濃い目でした。
この事から(私が所持している範囲内ですが)、初期から5枚のLP盤は同じアゲハ蝶でも、
「Queen2」と「A Night At The Opera」の2枚は、背景カラーとアゲハ蝶が濃く、ロゴが薄目にプリントされているということが判明しました。
*あなたが所持している日本盤5枚もチェックしてみてください。
■ レコード・レーベルからアゲハ蝶が消えたLP盤〜
同じエレクトラでも、レコード・レーベルからアゲハ蝶が消えたのは、6枚目のアルバム「News Of The World」からです。
そして1977年以降のレコード・レーベルには、それぞれジャケットのカラーやデザイン、タイトルのロゴが使用され始めました。
しかし、左の写真を見てもお判りのように、「News Of The World」だけは、
なぜか前作「A Day At The Races」のジャケット紋章が使用されており、しかも中途半端なカラーです。
私の考察では、これは単に新作のジャケットデザインが間に合わず、
仕方なく前作のデザインを配色変えてプリントしたのではないかと思われます。