Sweet
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さあ、今晩もアッと驚くお宝が登場するのでしょうか。
みなさんこんばんは、「何でもかんでも鑑定団」の時間です。
最初に登場する方は、なんと海外からお越し頂きました。いきなり期待が出来そうですねぇ。
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ブライアン
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こんばんは。ブライアン・メイと申します。イギリスからやって来ました。
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Sweet
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こんばんは。早速ですがブライアンさん、今日は何をお持ち頂いたのでしょうか?
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ブライアン
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ギターです。かなり昔に作られたエレクトリック・ギターで、父親から大切にするように言われ、今まで大事にしてきました。
ちなみに保険もかけています。
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Sweet
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変わった形をしていますねぇ。だいたいお幾らぐらいだと思いますか?
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ブライアン
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8千万円から1億円くらい、いやもっとかな・・・まあ大体そのくらいです。でも、それだけ値が付いても手放せないのですが。
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Sweet
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そんな、手放せないなんて。そんな大金になったら売っちゃうでしょう?
それにしても大きく出過ぎじゃないですか?たかがギターですよ。歴史も浅いし、億もすると思いますか?
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ブライアン
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私はそれだけの価値があると思ってます。それに、何と言っても我が家の家宝ですから。控え目なぐらいです。
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Sweet
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さあ、それでは弦楽器鑑定士5段、「日本若者の音楽を考える会」会長、Fairyさんに鑑定してもらいましょう!
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鑑定タイム
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Sweet
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さあいかがだったでしょうか。ブライアンさんご本人は、1億円の可能性も考えておりますが、おめでたい人で終わるのでしょうか。
さあ、それでは見てみましょう。鑑定結果は!
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電光掲示板
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13,000円 チーン!
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Sweet
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1万3千円です。ご本人の希望価格に○が4個も足りません!それではFairyさんに伺いましょう。
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Fairy
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まずですね・・・これは80年代に入って大量に生産されたモデルでして、中でも丸みを帯びた赤色タイプは人気薄なんです。
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ブライアン
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そんな・・・それはたった一つしか・・・
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Fairy
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あと肝心な音が出ません。出るには出るのですが非常にこもった音色でして、一般的に演奏するのは難しい状態です。
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ブライアン
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もともとそういう音・・・
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Fairy
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えー、そういうわけでして、もう少し保存状態がよく、なお且つオフホワイトでしたらもう3千円は高くついたかと・・・
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Sweet
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いかがですかブライアンさん?1万3千円のギターを家宝にしてたお気持ちは・・・しかも保険までかけて?
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ブライアン
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お前らいいかげんにしろ!何が大量生産だ。それは親父と俺が60年代に一緒に作った、この世に一つしかないギターなんだよ。
その一本で俺は何億円も稼ぎ出して来たんだ!
弦楽器鑑定士5段って何だ?5段て?だいたいお前、先週湯呑茶碗を鑑定してた奴だろう。それに超合金も。
そもそも何でもかんでも鑑定できること自体、専門的じゃないだろうが!ったく。
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