Is This The World We
         Imagined?
         
         
            
               
                  FairyとSweetが経営するレコード・ショップでは、 
大きなクリスマス・ツリーが飾られ、 
先月入荷した紙ジャケCDが話題となっていた・・。
               
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         Sweet: うわ〜っ、キレイ! 
         
         Fairy:
         ねぇ、Sweet、ツリーばっかり見てないで、そこのダンボール箱、早くゴミに出してくれよ。 
         
         Sweet:
         何言ってるのよ、この中には先月入荷したクイーンの紙ジャケCDが入ってるのよ! 
         
         Fairy:
         だから紙ジャケなんだろう。今日は燃えるゴミの日だぞ。 
         
         Sweet: じょ・じょーだんでしょ。 
         
         Fairy:
         冗談だよ。でも早く箱から出してくれよ、もうすぐ開店なんだから。 
         
         Sweet:
         分かってるわよ、それより朝から何プリプリしてるのよ。 
         
         Fairy:
         仕入れ過ぎなんだよ。いくらクイーンのファンだからって、こんなに注文することはないじゃないか。 
         
         Sweet:
         そんなことないわよ。それより見てよこのツェッペリンの紙ジャケの在庫。あなたでしょう。 
         
         Fairy: イエ〜ス ! 
         
         Sweet: その イエス もあなたでしょ! 
         
         Fairy: キッスにパープル、どうせみ〜んな私です!
         で、売れ残ったんだよ。だからクイーンも少な目に・・・。 
         
         Sweet:
         大丈夫よ!ほらほら、もう開店の時間よ! 
         
          Roger:
         う〜、さむ。 
         
         Sweet: あらロジャー、いらっしゃい。 
         
         Fairy:
         (全然態度が違うよ)本当に冷えるね今日は。 
         
         Roger:
         でしょう。そんな時には? 
         
         Fairy: エアコン! 
         
         Sweet: バカね。で・ん・き・ストーブよ。 
         
         Fairy: 電気ストーブ!? 
         
         Sweet:
         そう「エレクトリック・ファイアー」のこと。 
         
         Roger:
         ピンポーン!ちゃんと置いてあるかな僕の新譜は? 
         
         Sweet: もちろんよ。結構売れてるのよ。 
          
         
         Freddie:
         やぁ、みんなおはよう。ナニが売れてるって? 
         
         Roger:
         僕の「エレクトリック・ファイアー」さ! 
         
         Freddie:
         クイーンの紙ジャケの間違いじゃないのかい? 
         
         Roger:
         それがそれが、電気ストーブの前では紙ジャケも燃えるだけ。はっはっは。 
         
         Fairy:
         (誰がいまどき電気ストーブなんか・・・) 
         
         Sweet: 何か言ったFairy? 
         
         Fairy:
         いや別に。ところでフレディ、紙ジャケのファースト、何で紫色なの? 
         
         Brian:
         う〜んいいこと言うねFairy君。これあげる。 
         
         Fairy: (げっ「アナザー・ワールド」・・・)
         ど・ども。あっ、ブライアン、いきなりの登場だね。 
         
         Brian:
         おはよう。それよりファーストのカバーは僕が苦労して作り上げたデザインだったんだけどなぁ。 
         
         Freddie:
         それを言うならセカンドだよ。ジャケットの写真がやたらデカくないか。 
         
         Sweet: そうね。確かに迫力あるわね。 
         
         Fairy:
         それに「フェリー・フェラー」も「フェアリー・フェラー」になってるし。 
         
         Roger:
         何のことだよそれは。 
         
         Sweet:
         Fairy、それは日本人にしか分からない話よ。 
         
         Freddie:
         ふ〜ん、それより売れていないっていうのは気になるね。 
         
         Sweet:
         そんなことないわよ。実は売れすぎちゃって追加で注文したところなのよ。 
         
         Freddie:
         なんだ、そうだったのか。でもうれしいね、そうやってアナログを懐かしんでくれるファンがいて。 
         
         Brian:
         本当だね。欲を言えばCDにもA面・B面があったら良かったのにね。 
         
         Freddie:
         ああ、僕らはA面・B面を意識して創ってたしね。 
         
         Fairy:
         そうだよね。ま、いずれにしてもうちの店では紙ジャケも「レッド・スペシャル」もみんな売れてるし。 
         
         Roger:
         「エレクトリック・ファイアー」も! 
         
         Fairy: そうそう「電気ストーブ」もね。 
          
         
         Sweet:
         あれ、あそこにいるのはジョンじゃない? 
         
         Roger:
         本当だ。サントラのコーナーにいるぞ。 
         
         Brian:
         オーイ、ジョン。「フラッシュ・ゴードン」はこっちだぞ〜。 
         
         John:
         やあ、みんな揃って何を話してたんだい。 
         
         Freddie:
         うん、僕らの紙ジャケCD、結構売れてるんだって。 
         
         Brian:
         それに僕のソロも。 
         
         Roger:
         もちろん僕のも。 
         
         Sweet: で、ジョン、何を探してたの? 
          John:
         ジ・イモータルズ! 
          5人:
         あるわけねぇだろう!! 
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