日本盤「JAZZ」の歌詞カードを見ると、堂々と“歌詞省略させていただきます”と、
訳詞拒否されているこの曲。
って事で、「JAZZ」のアルバムの中で異色作とされる「Mustapha」ですが、日本人なら誰でも読めるカタカナを使用し
“K&K版「ムスターファ」はこう聞こえる!”を作ってみました。
※サブラ ウォニクゥン!→本当は「アッサラーム アレイクム」です。 ※ア・レ・クゥ・ズ・ラ!→本当は「アレイクム ッサラーム」です。
さて、この歌詞の中に頻繁に出てくる言語と言えば「ムスタファ」「イブラヒーム」「アッラー」ですが、 それらはイスラム教の「クルアーン(コーラン)=イスラム教の啓典」の中で見つける事ができます。 『イブラヒーム』 =預言者。“イブラーヒーム(アブラハム)” 『アッラー』 =イスラム教の唯一神。(allah) それと、「ムハンマッド」についても、そのコーランの中に出てきます。 『ムハンマッド(マホメット)』 =イスラム教の創始者。 また曲のタイトルである「ムスタファ」に関しては、人名辞典に掲載されています。 『ムスタファ』 =人名。著名人としては、オスマン=トルコの国王ムスターファ1世〜4世や、トルコの軍人でスルタン制を廃止し、トルコ共和国初代大統領となったムスタファ=ケマル(ケマル=パシャ)など。 そして(K&Kの聞き取りは無視するとして)実際の歌詞の最後に出てくる「アッサラーム アレイクム!」はアラビア語で“こんにちは”の挨拶であり、 意味は「あなたの上に平安あれ」です。 この他にもいろいろな挨拶の言葉があるそうですが、挨拶された言葉には返す言葉が決まっていて、 “アッサラーム アレイクム”=(あなたの上に平安あれ)と挨拶されたら、 “アレイクム ッサラーム”=(あなたの上にも平安あれ)と返すのが決まりになっています。 さて、その他の言語については、ペルシャ語ではないかと言われていますが、「ペルシャ語」には 「古代ペルシャ語」、「中世ペルシャ語」、そして「近世ペルシャ語」に分かれていて、中世ペルシャ語の文字は パフラヴィーと呼ばれる文字が使われているそうです。 既にご存知の様に「ペルシャ」は1935年に「イラン」と改称してますが、その言語だけは「イラン語」とは言わず、 「ペルシャ語」=ファールスィー(*本来はファールスのファールス人、ファールス語という意味)と今でも呼ばれています。 ちなみに古代ペルシャ語では「パールス」(言語はパールスィ)」だそうで、インドのボンベイ地方を中心に住む 「パースィ教徒 =ゾロアスター教徒」もこのパールスィ(パールス人)です。 (*参考文献「はじめてのペルシャ語(イラン国語)/南雲堂フェニックス」)
っといろいろ図書館で調べては見たのですが、似た様なカナ読みは出てくるものの、ペルシャ語アラビア語共に、
象形文字であり、一字々は意味を持たない表音文字です。しかも「右から左」に向かって読み書きするそうで、
おまけに女性名詞、男性名詞まであります。なので、その原語(象形文字)を見比べない事にはどれも確実とは言えません。
宗教が関係してるだけに、くれぐれもマジ(真剣)に受取らないでくださいませ。 どうも失礼致しました。 以上、勝手に詞やがれ!でした。 |