K&K QFC

K&K 対談


まずは、映画の話から


えーっと・・・
今日はゲストで、もぅ二人のKさんでも来るのかな?



そうそう、Kが4人揃って、4K対談ね・・・って、ちがーーう!! 映画よ、映画。しかしあの映画が4Kになってまた全国公開される日が来るとはねぇ。



映画はクイーンに熱中していた十代の頃、何度も観たけど、それ以降はほとんど観ていないから記憶もかなり曖昧だなぁ。おそらく公開当時に劇場でも観ていると思う。



初公開は今からちょうど42年前だよ。今でもしっかり覚えてる、観に行った映画館の名前も、どの辺の席に座ったのかも。凄く期待して劇場に入ったからね。でも鮮明に覚えてるのはそこまで。映画の内容はほとんど忘れた。



私はその後、ビデオを買っては売られ、DVDを買っても売られ・・・でも7-8年前にも観てるから、何となくだけど、ストーリーとキャラクターは覚えているよ。



へぇ~、すごいじゃん。
ビデオもDVDも買って、つい最近も観てたなんて、立派なマニアだよ。



いや、空を飛んでいるホークマンの兵士たちとか、その程度しか覚えていないよ。とにかくB級映画の印象だね。4Kで鮮明になって、釣り糸で吊るされているのが見えたりして。



あ~、あの鷹人間なら私も覚えてる。4Kで鮮明になったら、あのチープさが逆に今の時代にはウケるかもね。あり得なさ過ぎて。



でもこの映画は俳優陣が凄いよ。その筆頭は、後にボンド役を射止めたティモシー・ダルトンが今では有名だね。公開当時は、ミン皇帝役のベルイマン監督作品の常連でもあるマックス・フォン・シドーしか知らなかった。『エクソシスト』の神父さん役も有名だね。



ぇ? ティモシー・ダルトンが出てたの? 今まで全然知らなかったよ。『エクソシスト』も公開時に映画館に観に行ったけど、最初の30分で気分悪くなって外に出たくらいだから、ミン皇帝役の俳優さんの事も当時は何も知らなかったよ。しかし、ティモシー・ダルトンはちょっと今回の4Kで確認したいな。






クイーンファンならではの見どころ


クイーンファンとして、音楽を除いた映画の見どころと言ったら、間違いなくカーラ将軍だと思う。ミン皇帝の部下の女性大将だよ!イタリア人女優の。



ちょっと待って、クイーンファンとして、“音楽を除いた”ら、何にも残らないけど?



いや、シングル「フラッシュのテーマ」の中盤に彼女のセリフがいっぱい出てくるから、ファンなら注目せざるを得ないでしょ?



あ~、そういう事ね。あのセリフは曲と一緒に頭に残るよね。クイーンのライヴ盤でもフレディとかブライアンのMCが曲とセットで頭に入るのと同じで。ついでに「ライヴ・キラーズ」のあのピーピーって消去音もね。



それは宇宙の彼方に置いといて。まずは、“What do you mean Flash Gordon (is) approaching.”。低めのトーンで冷静でゆったりとしたセリフ回しがいいよね。



あの言い方は頭にこびりつく感じだね。しかもタイトルコールで宣伝効果もある。



そして、“Open fire ! All weapons !”。つまりはドロンジョ様の “やっておしまい!”にあたるセリフ。結果、攻撃に失敗して、“このスカポンタン!”と部下を叱るというお決まりの流れ。きっとこの映画はヤッターマンをオマージュしているに違いない!



ぃゃ、オマージュは無いから。だけど、そういう風に置き換えて想像したら、この映画、ちょっと楽しくなりそう。「ポチッとな」もあるといいな。



そして最後、“Gordon’s alive …”ってなるわけだけど、これはある意味『さらば宇宙戦艦ヤマト』で敵の戦法を目の当たりにして、既に死んだはずのデスラーがまだ生きていることを悟るヤマトの乗組員ってところだね。もしくは脱出を試みるキシリアが…



あー!! ハイハイ、わかった。ヤッターマンと宇宙戦艦ヤマトが大好きな人は、この映画を数倍楽しめる要素が詰まっているかも、って言いたいワケね。



いや、だから、オマージュだよ!



・・・・・・。 






サウンドトラックの魅力


私には、このサントラ盤が発売された81年のクイーンは、まだ成長過程にあると思っていて、毎年、年に一枚の間隔で発売されるアルバムにはすごく期待してた。 そこに突然出されたのがこのサントラ盤で、フレディの歌声が聞ける曲がたった2曲しかないって事に、すごく戸惑ったのが正直なところだよ。



まぁ、ロックのインストアルバムって自分も苦手なんだけど、でもこれは例外的に好きなアルバムで、たまに聞きたくなるよ。映画の何十倍も触れている。



K&K VIRGIN QUEENでのこのアルバムのコメントでも嘘はつけないから(シングルカット及びライヴ演奏曲以外は)ノーコメントにしてるけど今でもアルバムはほとんど聴いてない。



うん、よく知ってる。でもSF映画の音楽と言ったら『スターウォーズ』や『スーパーマン』などで有名なジョン・ウィリアムスとか、それこそ『宇宙戦艦ヤマト』とか、オーケストラの演奏で壮大な雰囲気を出すのが普通だけど、4人のバンドサウンドで全てをやり切ったところが素晴らしいと思うよ。



この映画は、そういうオーケストラ演奏が相応しくないというか、あれだけ悪趣味な装飾と配色の美術セットで豪華絢爛さも唖然とするような映像ではオーケストラ演奏なんて、不釣り合いだと思う。だから最初から4人が「音」に拘って色々試したい事をやってみた結果なんだと思う。



「音」でいえば、レスぺの様々な音色も堪能できる。きっとやってみたかったんだろうね。No strings、no brass、no synths ! どうだ、驚いただろー!という、ちょっと自慢げなブライアンが見え隠れするよ。



私が一番好きなのはやっぱり「The Hero」。サントラ盤でもライヴ盤でも、いつ聴いてもゾクゾクするほどカッコイイ。つくづくブライアンって天才だなって思うし、フレディの歌声には鳥肌。



鳥肌ものと言えば、2曲のEarly versionだよ。それこそノー・シンセの「フットボール・ファイト」は鳥肌が立つほどかっこいい。「ザ・キス」なんか、そのまま『クイーンII』に収録されてもいいくらいに美しい。



へぇー! そんなのあったんだ、全然知らなかったよ、初めて聴いてみたけど凄いね!! 「フットボール・ファイト」なんて、音が生々しい。特にハイハットとピアノの音が目の前で鳴ってるように感じる。






で、映画は観に行きますか?


いや~正直言うと、対談の前はまったくその気はなかった。でも、今日のFairyの話を聞いていたら、この映画は、一癖も二癖もあるようなセリフ回しにも注目して観たら、昔とは180度違う受け止め方ができるかもしれないなって気がしてきたよ。



う~ん、ヒューマントラスト会員の有効期限も切れちゃったし、どうしようかな。劇場でフラッシュ・グッズを売っているなら行きたいな。



はぁ?・・・
ちょっと!! 私が今言った事、聞いてた?



うん。結論からしてフラッシュの何がいいって《黄色》ってことに尽きるよ。なんか《黄色》って、安っぽいというか、ポップでおかしな色じゃない?大好きな色なんだよね。だから黄色いTシャツが欲しいな。今あるのは、赤文字で「Flash」とだけ書かれた1枚だけだから。



それ一枚あれば十分だと思うけど。それより、結論が《黄色》って!!・・・ だけど、“チープでポップで可笑しな《黄色》だから、フラッシュは最高なんだよ~”って自信タップリに言われたら、妙に納得してしまいそうだよ。



さ~て、公開は今月31日からだから、ちょうど春休みシーズンだね。グッズ売り場とかも混みそうだなぁ~



とか言いながら、なんか嬉しそうだね? でも私も、この映画をこれだけ楽しみにしてる自分に自分が一番驚いていたりするよ。



皆さんも映画、お見逃しなく♪
では、また次回。

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