K&K QUEEN FAN CLUB ❯ K&K 対談


これが今月のテーマ?
どこかで聞いたことのあるようなタイトルだけど。



え~、今回はクイーンの各アルバムの“最後から二番目の曲”についていろいろ話したいと思います。



なんで最後から二番目の曲なの?



『陽の当たる場所』という映画があるけど、最後から二番目の曲は陽が当たらなくて可哀想だなと思ってね。その曲たちに恋しましょう、というのが今月のテーマだよ。



そんなに目立たない曲ばかりだった?ちょっとリストアップするから確認させて。あ、シングルカットされた曲は、"陽が当たった"って事になるから除外するね。



Jesus
Funny How Love Is
She Makes Me
Good Company
Drowse
Coming Soon
Cool Cat
Don’t Lose Your Head
My Baby Does Me
Bijou


書き出してみた。
インストもあるから厳密には違うと思うけど、言いたい事はこういうこと?



「More Of That Jazz」をアルバム全体の振り返りソングと捉えたら、『Jazz』の最後から2番目は「Leaving Home Ain’t Easy」とも言えるけど、まあいいか。



なにそれ。
ずいぶん都合のいい解釈ね。



でも、見事に可哀想リストだろ。
語られることがない曲ばかり。可哀想なロジャー。



可哀想リストって何よ!!
なんでロジャーだけ可哀想なのよ!



『最後から二番目の恋』ってドラマが、この後に “もう一度だけ恋することになる” っていう意味なのかは分からないけど、これらの曲は “この後にもう一曲あるよ” っていう、希望の曲たちであることは間違いない。ここでガッカリすることないよって。



それ、励ましてるつもり? 勝手にガッカリとか決めつけてるけど、ファンの中には「Coming Soon」が名曲だって人もいるかもよ?



じゃ、このリストの中で、Sweet推しの曲はある?



ある!! 断然「Good Company」よ。この曲はこのアルバムのB面の中で一番聴きやすい。自慢じゃないけど、アナログ時代はB面に針を落とすのはこの曲だけという期間が結構長かったものよ。しかもリピでね。



また随分と偏った聴き方だねぇ。自分は「Don’t Lose Your Head」と「My Baby Does Me」だな。「Bijou」も含めてその次のエンディング曲より、これら3曲の方が好きだからね。この3枚のアルバムのトリ3曲は 、どれも大袈裟だし曲調が苦手なんだよね。Queenらしいのは分かるけど。



んーと、ちょっと確認させて。
「Don't Lose Your Head」の次の曲は「Princes Of The Universe」か~、うんうん!! そして「My Baby Does Me」の次の曲は 「Was It All Worth It」ね~、ハイハイ!! そして「Bijou」の次の曲が「The Show Must Go On」。なるほどね~。




たとえば、各アルバムのトリ曲が大物俳優としたら、最後から2番目の曲は、味のある脇役って感じだね。つまり、地味だけど構成上、欠かせないってこと。やっぱりクイーンはアルバムを一つのトータル作品として考えるバンドなのね。



構成ありきなんて言ったら、各曲の立場がないじゃないか!可哀想なロジャー。



だ~から、何でロジャーなのよ!



とにかく、各曲の良さを再確認するためにも、皆さん、Spotifyとかでこれらの曲のプレイリストを作って聞いてみてください。 そのうち盛り上がるはずだ、って期待しながら最後まで聞いてみたけど、結局盛り上がらずに終わるっていう、アルバムでは味わえない体験が待ってます。



はぁ? 全然フォローになってないし。
私はこのプレイリストを作って楽しむわよ。



じゃ、そのプレイリストのタイトルは、映画のキャッチみたいに “君は最後まで聞き続けられるか” で決まりだね。



いーや、タイトルは、“最後を待たず恋せよ乙女”で決まりよ!



では、また次回。