昨年末、TVドラマの主題歌にクイーンの曲が使われると聞いてから3ヶ月余り。
ドラマがスタートするや否や、これほどまでにクイーンが話題になるとは想像以上だった。日本限定のベスト盤『QUEEN JEWELS』は、
既に50万枚以上の売れ行きとなり、TVやラジオ、雑誌などがこぞってクイーン特集を掲げ、
まさに、クイーン!クイーン!クイーン!オンパレード状態だ。
『QUEEN JEWELS』が日本のチャートで一位を獲得したのは、『華麗なるレース』以来の27年ぶりとの事。
その“27年ぶり”も返り咲きの記録更新みたいにテレビで言っていたけど、ではその27年前はどうだったのか?
チラッと振り返ってみた。
当時のクイーン特集と言えば月刊誌ミュージック・ライフが筆頭だが、中でも76年の来日特集「クイーンデラックス号」と、
77年に出版された「華麗なるクイーン」の2冊は忘れられない。どちらもポスター付きで全編クイーン!
また、ラジオの洋楽チャートでも77年には「Somebody To Love」が1位になっていたし、TVでも今現在と同じ局の番組で
「Seaside Rendezvous」が使われていた。
が、しかし!今みたいに街中でもクイーンの曲が頻繁に流れてくるという事はなかったし、
私が知ってる限りで言えば、レコード屋さんにクイーンコーナーが特設されていたなんて事は、耳にした事もなければ見た事もなかった。
それにTV番組で曲が使われていたと言っても、人気俳優によるドラマではなく、朝の幼児番組内であり、あまり話題にはならなかった。
27年前と言うと、クイーンはデビューして5年も経っていないワケで、ましてやクイーンに対して偏見を持つ人は
まだまだ多かったから、『華麗なるレース』が日本のチャートで1位になっても、それは“知る人ぞ知る”状態だったのかも知れない。
ファンの間でも、“クイーンをもっともっと応援しよう!”という声が出されていたし・・。
さて、これを書いている今もラジオでクイーンの特集をやっている!何年経ってもラジオで聞くクイーンの曲というのは格別だ。
今日もどこかで、“この曲結構いいな♪”って思ってくれてる人が一人でもいたら嬉しいなぁ。
そして願わくば、クイーンのことを、“少〜し愛して!長〜〜く愛して!”くれるといいなぁ。