第六章
魅惑の5.1chサラウンド
正直言って、それまで「曲は聴けたらとりあえずOK!」と思っていた。
クイーンのアルバムが24ビット・デジタル・リマスタリングで発売された時も「天国のフレディもびっくりの凄い音!」
なんて謳い文句に強く頷くことはなかった。でも最近それが180度変化しつつある。
先日友達が、5.1chサラウンドでGreatest Video Hits1を聴いた感想を話してくれた。
“すごかったよ〜!途中でレスペの音がヒュンヒュンヒューンって私の周りを3周したの♪
それとこれまでは聞こえなかったフレディの美しい声が聞こえてきたんだよ〜”と。
それを聞いた瞬間、興味が沸いてきた!沸いてきて・・湧きすぎて沸騰寸前!
早速その夜その勢いで、「5.1chサラウンド」に関してネットで調べてみた。
5.1chサラウンドとは、正面と前後左右に合計5つのスピーカーと、重低音を再現するサブウーファー(0.1)で再現するサウンド・システムのことで、
まるで音に包みこまれるような感覚と臨場感溢れるサウンドが体感できる!というのが特徴らしい。
しかしその後に登場してくる多くのカタカナ(音楽専門用語)の意味がよくわからない。
これまで、ビデオデッキとか新しいオーディオ機器を購入した時、決まって取り扱い説明書などすっ飛ばして、
いきなりスイッチを入れてボタンを押しまくる私は、無秩序な実践派である。
そして現実は厳しい。狭いマンション住まいではスピーカーの設置も困難であり、大音量なんてとんでもない。
3周するというレスペの音!美しいフレディの声!
私の頭の中では、“とにかく体感してみたい!”というセリフだけが3周も4周もしている状態だ。 あぁ、魅惑の5.1chサラウンドよ。
..........つづく。