Is This The World We Imagined・・・? 
 
デビュー・アルバムを発表したばかりのQUEENの面々が、
 FairyとSweetの経営するレコード屋さんにやってきた。 | 
 
 
        
John:ここが噂のレコード屋さんか・・さて、と。(店に入る) 
         
         Sweet:いらっしゃいませ。 
         
         John:O・P・Q、ク・ク・クイーンは・・アレ?おかしいな置いてないなぁ。 
         
         Sweet:何かお探しでしょうか。(どっかで見た顔・・・) 
         
         John:い・いや、何でもないです。(まさか自分達のレコード探してるとは言えないよなあ。) 
         
         [Freddieもやってくる] 
         
         Freddie:あっ、Johnじゃないか。どうしたんだい? 
         
         John:うん、このレコード屋さんでプッシュしてくれると結構若者の間でブームになるって聞いたからさぁ、
         僕たちのアルバムも置いてあるかなっと思って。 
         
         Freddie:で、無かっただろう? 
         
         John:えっ、Freddieも探してたの? 
         
         Freddie:ああ。でもね、どこにも置いてないんだよ。
          
         
         [ちょっと離れたところで] 
         
         Roger:赤、赤、赤・・おっかしいなぁ、ねぇ、おじさん!最近発売された
        赤いジャケットのアルバム知らない? 
         
         Fairy:(おじさんとは失礼な!)赤いジャケット?売れてるバンドかい? 
         
         Roger:ちょっとはね。でもデビューしたばかりのバンドだからさぁ。 
         
         Fairy:売れてるのは壁に掛かってるよ。 
         
         Roger:(売れてるわけねえか・・) 
         
         Brian:アレ?Roger、こんな所で何やってるんだい? 
         
         Roger:Brianこそ何してるんだよ。 
         
         Brian:ほら、僕たちのレコードが置いてあるかなって・・・だってこの店の壁に飾られると売れるっていう話じゃないか。 
         
         Roger:何だBrianもその噂聞いたのか。でも壁には飾ってなかったよ。 
         
         Brian:どこの壁を見てるんだよ。僕たちはハードロック・コーナーに決まってるだろ。 
         
         Roger:そっか!そうだよなぁ、そうだ、そうだ、行ってみよー。
          
         
         [ハードロックのコーナー] 
         
         John:ここにも無いねFreddie。 
         
         Freddie:だからどこにも置いてないって言っただろう。・・・アレ、Rogerじゃないか。 
         
         Roger:お、Freddie。それにJohnも。みんなどうしたんだい? 
         
         Brian:あらあらみんな集っちゃって、目的は同じみたいだね。
         で、あっただろうRoger? 
         
         Roger:無いよ!全く無し!100%無し! 
         
         Brian:じゃあ、グラム・ロックのコーナーだよ。 
         
         Freddie:グラムにも無かったよ。もちろんプログレにも。 
         
         John:壁はともかく一枚も置いてないとは・・・何か悲しいね。 
         
         Freddie:これからだよ! 
         
         Brian:そうだね、まだまだ宣伝もしてないしさ。 
         
         Roger:帰ろ、帰ろ。 
         
         [その日の夜] 
         
         Sweet:ねぇFairy、この前私達が気に入った新人グループのアルバムあったじゃない。アレどこに置いたっけ? 
         
         Fairy:新人グループ?ああ、あの Qから始まるバンドかい? 
         
         Sweet:そ・それ!やっぱ Qから始まるバンドよねぇ、赤いジャケットの。 
         
         Fairy:そうだっけ。そう言えば全然関係ないけど、昼間赤いジャケットのアルバムを探してた二人組みを見かけたな。 
         
         Sweet:髪の長い二人でしょ。やっぱそうだ。そのアルバムどこにある? 
         
         Fairy:壁に飾ろうと思って・・・確か・・ああ、これでしょ。 
         
         Sweet:それよ!ちょっと裏見せて。あっ、やっぱこの二人だ! 
         
         Fairy:何が? 
         
         Sweet:今日お店に来てたのよ。この二人! 
         
         Fairy:あっ、僕はこっちの二人を見たよ。何だ四人で来てたんだ。 
         
         Sweet:自分達のアルバムが売られてるか見に来たのね。 
         
         Fairy:“置いてないよ”なんて、悪いこと言っちゃったな。でも、もう一人は来てなかったよ。 
         
         Sweet:もう一人って? 
         
         Fairy:・・・。まあそんなことはともかく、明日飾ってあげようよ。 
         
         Sweet:そうね。またいつか見に来てくれればいいけど。 
         
         Fairy:ああ、でも売れること間違いなしだよ!
          
         
         [一ヶ月後、お店に再び4人が現われる・・・] 
         
         Brian:恥ずかしいよ・・ 
         
         Roger:いいんだって。こっちから飾ってもらうように頼もうよ。 
         
         Freddie:そう、そう。初めが肝心だからね。ここはこのお店にプッシュしてもらおうよ。 
         
         Brian:自分達でかい? 
         
         Roger:気にするなって。宣伝は大事だよ。 
         
         John:あっ、みんなこっちに来て! 
         
         Freddie:どうしたんだいJohn?あっ、飾ってある! 
          
          
         Brian:本当だ。 
         Roger:
         俺たちの写真まで飾ってあるぞ !・・あれ? 
          
         
         
           
          
         期待の新人グループ、QUEEN! 
         遂に衝撃のデビュー 
         英国の未来はこの5人に !! | 
           
           
         4人:
         ご・に・ん!? 
                
         
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