6月号でレアもの特集をやりましたが、今一つ・・・二つ、いや三つくらい盛り上がらない企画に終わってしまいました。 あの企画は、“これを買って失敗した”とか“もっと安く手に入るよ”と互いに意見を交わすことによって、 より良いQUEEN関係作品の収集方法をみんなで見つけられば、また互いに参考にできればと思って作ったページです。 というのも、人それぞれ価値観は違うものの、レコードやCDを集めるというのは非常にコストの掛かる行為であり、 時には何かを犠牲にしなければ実現できないことです。 コンサート代も高い、輸入盤も高い、という昨今、 音楽を聴くことで生活のバランスが崩れないようにだけは注意したいですから。 “価値有るものにはそれなりの代償が必要”ということは自然ですが、 逆に“素晴らしい音楽を低価格で”と望むのも自然なこと。 なので、QUEENの音楽もなるべく安く手に入れましょう。 それこそ最高の贅沢じゃないでしょうか? |
| ||
やっぱり基本はコレ。いい音楽が聴きたいから買うわけで、“集める”という行為を楽しむのはその次。
デモでもなく、関係者向けでもなく、QUEENが一般リスナーに向け聴いて欲しいと望んだ音楽。
もちろん、商業戦略だったり、コレクター心理を察してのことだったりと、別バージョン発売の本当の動機は分かりませんが、
いいかげんな状態なものではないことは確か。
なので“もっともっとQUEENの音楽を聴きたい”という気持ちから、
自然にいろいろなレコードやCDが集まり、その後に“集めることの楽しみ”を覚えるというのがベターだと思います。
初めから“何でも集めよう”なら、お金さえ有れば短期間でいろいろなものが集まるでしょう。
しかし、後悔しないようにお気を付け下さい。
| ||
| ||
音楽同様こちらも大事。
いくらレアなアイテムでもデザインが気に入らなきゃ満足も半減。
ジャケットで選ぶも良し、ビニールの形態で選ぶも良し、
とにかく“うわ〜、素敵だー!”と思えるものを購入することをお勧めします。
「珍しいと言われてるから」、「高いけど今買わなきゃ買われちゃいそう」、
こういう理由で購入するよりは、自分の気持ちで買った方がよっぽど自然な愛情を注げるはずです。
音楽優先と言っておきながら矛盾するかもしれませんが、
コレクターに足を踏み入れるならば“見た目の良さの重要性”は避けられないことです。
でなければ、乗れないミニカーや使用済みの切手なんか集める人はいないはずですから。
| ||
| ||
よく見掛ける中南米諸国・東欧諸国・イスラエルなどのレコードは、
使われる文字が英語でないというだけで珍しく思えてきます。しかし、全てパスしましょう。
切りが有りません。迷う必要があるとしたら、仏・独・米盤です。
それも英国ではカットしていないシングルの場合のみです。
例えば仏盤「One Year Of
Love」7インチ。確かに珍しいし、ジャケットも綺麗・・・でも15,800円。
貴方が“コンビニのお弁当は500円以下!”と決めている方なら、絶対買ってはいけません!
またどこの国のプレスで買おうか迷ったときは安いのを買いましょう。
「Pain Is
Close......」12インチの独盤・米盤の違いは、
ジャケットに“Extended
Version”という文字が入るか入らないか。
どっちでもいいことです。
| ||
| ||
「Hammer To
Fall」のライブ写真カバー盤が貴重だということは、多くの書籍で紹介されています。
海外でも200ドル以上は最低だとか聞きますし、最近私が見たときも60,000円代で売られていました。
数量を基準にした価値から言えば、貴重なことには違いありませんから、高い値段が付くのも当然です。
しかし問題は値段ではなく、そのもの自体が本物かどうかということです。
というのも、このライブ写真カバー盤にはブート盤が存在するらしいのです。
他にも、仏盤LP『JAZZ』などのピクチャー・ディスクにはブートが多いと言われます。
オフィシャル盤を集めている方はもちろん、ブート盤を集めている方にもうれしくない、
こんなレコードに何万も支払わないよう十分注意しましょう。
| ||
| ||
宣伝の為に各メディアに出回るホワイト・レーベル。俗に言う白盤。
外見は一緒、もしくは“Not For
Sale”“Sample”のシールがついていたりします。
何が違うといえばレコードの真ん中のプリント部分が白いというだけ。
ちなみに通常盤との料金差は、お店によってかなり差があり、3,000円〜20,000円。
もちろん聴いても一緒なので、購入後は普通のレコード同様棚に並べられたまんま。
さらに買った後、数年立つとホワイト・レーベルで購入したことも忘れてしまいます。
レアはレアに違いはないですが、どういう目的でQUEENのレコードを集めようとしているのか、
今一度自問自答してみましょう。私の場合、最も購入優先順位が低いのがこのホワイト・レーベルです。
| ||
| ||
Freddieの『MR.BAD
GUY』や「The Great
Pretender」は頻繁に見掛けるレコード。
しかしお店によって値段の幅が最もあるのも、Freddieのソロ関係ではないでしょうか。
確かにFreddieは人気があるし、QUEENファンではなくFreddieファンという方も90年代に入り増えてきたわけですから、
高値を付けるお店があっても何ら不思議ではありません。ただどうせ買うなら安いにこしたことはないでしょう(これ重要!)。
貴方がもしFreddieのソロ関係を探しているなら、何店か比較した後に買うことをお勧めします。
特にアナログLP『MR.BAD
GUY』。この作品はCD登場以前なので、アナログ盤が普通。全くレアではないはずです。
とことん安いのを探しましょう。
| ||
| ||
90年代の作品なら、新品&定価で買うことを理想としたいです。
アナログLPは難しいとしても、CDシングルなら「Innuendo」以降のものは、新品の状態のものがまだまだ店頭に残っています。
あまり見掛けないといったら「I'm Going Slightly
Mad」と「You Don't Fool Me」でしょうか。
当然、Brianの「Why Don't
We......」、Rogerの「Surrender」の両限定ピクチャー7インチなんかはまだまだ現役です。
これらは1,500円以下で購入しましょう。
時にBrianのアナログLP『ANOTHER
WORLD』は、新品でも2,000円以下だったりしますから。
逆にRogerのCDシングル「Surrender」なんかは、限定という言葉だけで5,000円近い値で売られている場合もありますので注意です!
| ||
| ||
中古レコード屋さんの場合、何日かおきに大量のレコードが入ってきます。
それらを素早く店頭に出すために、最新入荷コーナー(時にはダンボール)を設けているお店がよくあります。
ただでさえよく売れるQUEENのレアものを買うなら、この最新入荷コーナーは要チェック!
QUEENコーナーばかり見ていても、見つかるのはボロボロの『OPERA』か800円の『HOT
SPACE』です。
ただ注意しなければいけないのは、買うつもりのない他のアーティストの作品を衝動買いしないこと。
最新入荷コーナーが一枚一枚確認しなきゃ分からないようになっている理由は、
仕分けの時間がないからじゃなくて、この衝動買いを誘っていると思えるからです。
| ||
| ||
THE BEATLESとROLLING
STONESに次ぎコレクターを生みやすいと言われるQUEEN。
某レコード屋さんの店長曰く、“PRINCEとMADONNAとQUEENはいくら高くても売れるよ!”
それくらいにQUEENファンは金に糸目を付けないと思われています。
実際にQUEENのレコードは、価値を無視した絶対金額としての比較ならかなり高いと思います。
レコード屋さんも、QUEEN関係のレコードを仕入れた後、売れ行きがいいのを見て取ると、日に日に値段を上げていくのが現実です。
なので、とにかく高くても売れると思われていることを意識して買いましょう。
ただQUEENの場合、海外でこそ高額なので、ある意味仕方がないとも言えますけど。
| ||
| ||
ある意味“言い値”に近い世界。最後は値切るしかありません!実際まけてくれます。
例えば、3,800円の「Beakthru」が欲しいときは、1,800円の「I
Want It
All」を持って行き、そこにどれほどの差が有るのかを追求します。
また合計が12,800円になった場合は、端数を全て切り落としジャスト10,000円にしてもらいます。
3枚買うから1枚半額というのも効果的です。
他には、ジャケットの汚れさえクリアになれば買うのになぁ、など何かに引っかかっている振りをするのもいいでしょう。
とにかく、“欲しいんだけど、貴方のお店は、正直高過ぎますよ”ということを店員に伝えることが重要です。
逆に“コレ珍しいですよねぇ”なんて質問したら、貴方の負けです!
|