それぞれの家庭と地方によって、この二つは大きく違うのは当たり前の事。
私が小さい頃から慣れ親しんできたおせち料理とお雑煮は関西風で薄味でした。
まず、お屠蘇セットと3段重のおせち料理があり、小さ目のお椀に入ったお雑煮と、飲み口が広い湯飲みに梅干しが入った梅茶。
おせち料理の1段目は、オードブル系の料理で、2段目は酢の物系と焼き魚等、3段目は煮物系となってました。
お雑煮は、うす味で花型の人参、焼き豆腐、かしわ(とり肉)、山東菜、蒲鉾(全て一口大)、そして煮たお餅。
私は小さい時からお餅が苦手でした。
嫌いな原因は、よくお正月にお年寄りがお餅を喉に詰らせる事故を耳にしますが、私もそれと同じで、中々上手く喉を通っていかないのと、あのヌルッとした食感がダメ。(小豆よりはマシだけど)
お正月の過ごし方も、祖父母が健在だった当時は実に封建的な家庭であり、元旦早朝から全員和服に着替え、お座敷に揃って祖父の説教
(実家が神社なので神道の話が延々と続く)からスタートする。
おせち料理も祖父から先に頂くのが決まりになっていて、どの段のお重も決して、1日では食べ尽くさない。
祖父が箸を置いた時点で、食事は終り、そのまま揃って初詣に出かける。
その後、やっと解放されるが、私も姉も近所に遊ぶ友達が一人も居なかったので、毎年、父親と姉と3人でゲーム三昧(トランプ、かるた、花札、麻雀)の日々を送っていました。
そんな私が結婚して、旦那の家庭で初めてお正月を体験した時、あまりの違いに驚いた。
お雑煮の味付けは濃口で、人参、ごぼう、里芋、大根、豆腐、ちくわ、かまぼこ、山東菜と具だくさん。形もデカいし、汁は茶色。
しかも、お椀ではなく、どんぶりに山盛りに注ぐ。その上に焼いたお餅をのせる(1個じゃない、3.4個はのせる!)
そして極めつけは、その上に、なんと、納豆をかけて食べているではないかっ!
"うっそ~!冗談でしょ~!"と思いきや、ご近所ではどこでも同じ様にして頂くそうだ。
私は驚愕とあまりのもの珍しさに、すぐ姉に電話で話した。そしたら、"冗談でしょ~!"と、全然信じてもらえなかった。(日本は広いんだぞー!)
旦那の母親が作る「おせち料理」は煮物が多く、これがとっても美味しい。私は教えてもらおうとしたけど、すべて目分量なので、年の功の味付け(って言うのかな?)これは今でも真似出来ません。
という事で今年2000年をお祝いして、自己流に「おせち料理」を作ってみましたが、3段重箱に全部詰めた時、なんと料理開始から7時間もかかってしまった。
それなのに、3段目の煮物以外の、1段目と2段目のおせちは、子カバ達が1日も経たない内に食べ尽くしやがった。(花型とか祝い結びとか、ちゃんと見たのかぁ~?)
そして、お雑煮は薄味に仕上げ、うちの方に近い具にした、煮物は旦那の方の味に近く仕上げたつもりだったけど、"これが私の味のおせち & お雑煮だ!"って、自信持ってはまだとても言えない。まだまだ修行が足りませぬ。
あなたは、"おせち料理とお雑煮"って、得意ですか?