スーパーフォーミュラ初観戦!

それは、降って湧いたように飛び込んできた。
数年前からクイーンのギター関係でメールのやり取りをさせてもらっているS氏から突然、 「スーパーフォーミュラ(もてぎ)のVIP空きがありますのでご興味あれば連絡ください」と、まさに天使が空から降りてきて囁いたのだった。


正直、最初はちょっと躊躇したが、でもVIP招待なんて、この先の自分の人生において多分二度と無いだろうな、という小市民な考えが頭の中を駆け巡り、図々しくも、S氏のお言葉に甘えることにした。
とは言え、スーパーフォーミュラとは何ぞや?というくらい、スーパードシロートの私。
早速、SF公式サイトを読んで勉強した。

「スーパーフォーミュラ」とは、タイヤ4輪が露出したレーシングカーである。←へぇ〜。
そして車体は全車統一で、イタリアのダラーラ製。エンジンはトヨタorホンダの4気筒2000ccターボエンジン。最高出力は550馬力程度。最高速度は約290q/h。←うひゃ〜。
きっと私がフォーミュラカーを運転したら、加速した時点で(その重力で)失神しそうだ。

また、レースは速さだけでなく、タイヤ交換や加速装置などの駆け引きも見どころだと知って、益々興味が湧いてきた。そして参戦ドライバーもチェックした。 しかし知らない人ばかり。仕方なく自分の勘を頼ることにした。つまり、好きなマシンの色で応援することにした。 それは、綺麗なブルーのマシン(3号車の山下選手、4号車のサッシャ選手)と、ブラックとゴールドの配色が私好みのマシン(19号車の関口選手、20号車の平川選手)である。

当初、VIP招待枠は2名だったが、あとから追加で計4名分も貰えることになった。しかもVIPな駐車場チケットまで貰えた。(このチケットが有ると無いとでは全然違うのだ)、 そんな幸運なメンツは、私と旦那、子カバ次女とその息子(次男=孫)の4人である。
ちなみに、長男(孫)は中2で、夏休み中も部活の練習と試合が控えていたから一緒に行けなかったが、元々、車には全く興味がないらしい。 逆に、小6の次男(孫)は車とバイクが大好きな少年だ。

実は、昔、「もてぎ」には、あのCR-Vを購入した際に日帰りで遊びに行った事がある。
当時は「ツインリンクもてぎ」という名称で、その時に、CR-Vでオーバルコースを走ったのも記憶に残っているが、その時、一緒に行きたがったのが(当時小6の)子カバ次女であり、 「興味ない、行かない」と言ったのが(当時中3の)子カバ長女だった。(何の因果だ〜?!)

(写真左が1999年4月に訪れた時。右が2022年の今夏。)

さて、あれから23年!
名称も「モビリティリゾートもてぎ」と変更になり、オーバルコースは今では使用されていなかったが、ロードコースにおける各エリアとかも綺麗に整備されていたし、 アトラクションやアスレチックが満載のパークが新設されていた。そして今回、初めて訪れたのが「ホンダ・コレクション・ホール」。ここは宝庫だ!

(ここで写真撮りまくり。特に孫はこの↑写真のバイクが超〜お気に入り。)


ところで、私たちが観に行ったのは、8月21日「スーパーフォーミュラ」第8戦。
この日、私は家族全員分の雨合羽を購入して持参していた。というのも、前日の第7戦は雨が本降りとなり、気温も下がったとの情報を得ていたからだ。 が、しかし! 山の天候は変わりやすいというが、朝9時にもてぎに到着すると、じわじわと夏空が広がり、あっという間に夏本番に変わったのだ。

特に、マシンを間近に見られるグリッドでは、強い日差しが照り返して、まるで海辺にいるような暑さだった。 でも、そんな暑さの中でも「こんなチャンスはもう2度と無いかもしれないんだぞ〜!」と自分に言い聞かせながら汗を拭き拭き、マシンを撮りまくった。
(途中、スポーツ番組収録中のレイザーラモンHGとRGに何度か遭遇した。)

(この日のスポーツ番組(J SPORTS)を見たらグリッドの場面でチラチラっと私ら家族が映り込んでいた。)

グリッドをウロウロしている時、たまたま至近距離にいたブルーのマシンのサッシャ選手と目が合った。 そしてその後、ブラック&ゴールドのマシンを撮影していたら、黒く小さなタイヤカスが私の腕に貼り付いていた。これらは何かの暗示なのか?運命か? それとも、単なる勘違いか?(笑)
まぁ、とにかく、私が好きなブルーのマシンとブラック&ゴールドのマシンは、照りつける太陽光によって、益々輝きを増しているように見えた。

(19と20号車は星野監督のチームインパル。3と4号車は近藤マッチ監督のKONDOレーシング。)


いよいよ決勝スタートの時間となった。
私たちはグリッドからパドックエリアの建物屋上に移動して観戦スタンバイ。その屋上は日差しが容赦なかった。
しかし、クーラーが効いて、優雅にコーヒーを飲みながら観戦できるVIPルームもそれはそれでリッチな気分を味わえて最高だったが、やっぱりこうして外に出て風を感じながら、 すぐ近くで唸るようなマシンの排気音を聞くと、もぅそれだけでゾクゾクした。

そしてスタートするや否や、吠えるような轟音と共に凄い速さで目の前を通り過ぎていく。その一瞬だけでも痺れるほど興奮した! もぅ、めちゃくちゃ速い!!
その様子は私のテキストより一見に如かず!!

以下の公式サイトのハイライト動画をご覧ください。


という事で、レース結果は、なんと、ブラック&ゴールドのマシンがワンツーフィニッシュ。
(ブルーのマシンは4号車のサッシャ選手が6位に入った。)
動画をご覧のように、同じチームの関口選手と平川選手の接近戦は凄く面白かったし、最後までトップを争ってあんなに熾烈なデッドヒートが展開されるとは、私も思わず、 「うぉおおおお!!!」と叫んでしまった。もちろんそれは会場中の全体の叫びでもあった。
また、レース中、19、20号車のタイヤ交換は鮮やかだった。それを見逃さなかった私の脳内カウントではたった5秒だった。 そして、2位だったけど最後に何としてでも追い抜こうとしたあのシーンは、平川選手の意地みたいなものをヒシヒシと感じてキョーーーレツに印象に残った。


今回のVIP特典付きスーパーフォーミュラは予想以上にカッコ良く、予想に反してとても面白かった。 そして誤解を怖れずに言えば、カーレースは競馬に似ていると思った。
速い車(馬)はそのバックボーンに関わる全ての人達(チーム)にかかっているという点だ。もちろん最後はドライバー(ジョッキー)に全部委ねられるけど、 今回、何も知らなかった私がマシンの色で応援したのも馬の毛並みや体調を勘で探ったのと似ている。
初めてスーパーフォーミュラを観戦して、ミーハーながら心底そう思った。


※最終戦(9戦と10戦)は鈴鹿サーキットで10月に開催されます。
さすがに現地に観に行く事はできないけれど、絶対テレビで見るぞ〜♪
そして平川選手とサッシャ選手を応援するぞ〜♪(←ミーハーでぇ〜す)




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