Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.1 ) |
- 日時: 2019/07/04 14:51
- 名前: かごめ
- 参照: https://userimg.teacup.com/userimg/6631.teacup.com/kkqfc/img/bbs/0006073M.jpg
- Jun Greenさん
魂よ安かれと心よりお祈りいたします。
https://userimg.teacup.com/userimg/6631.teacup.com/kkqfc/img/bbs/0006073M.jpg
(管理者より) かごめさんに続いて、それでは私も。 今から17年も前になりますが、 「ベースの人」のmamiさんと私からの2つのリクエストに応えて、作って頂いた音源(CD)です。 ↓ http://kk-queenfanclub.sakura.ne.jp/new_bbs/jungreen2002.jpg
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.2 ) |
- 日時: 2019/07/04 14:52
- 名前: 黒蜥蜴すぴか
- 参照:
- ご冥福をお祈りいたします。
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.3 ) |
- 日時: 2019/07/04 14:53
- 名前: つぐみ
Jun Green様のことは存じ上げなかったので、A Night At The Ragのサイトを見ました。 すごいですね。京都で10回もQueenのイベントを主催されていたなんて、熱くて暖かい方だったんですね。 ご冥福をお祈りいたします。
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.4 ) |
- 日時: 2019/07/04 14:54
- 名前: marimoon
JunGreenさんの京都のイベントには、何回か参加してクイーン以外のところでもバッタリあったこともあるのですが、 来年のQALのライブにふらりと現れそうな気がまだしますね。 武道館で簡単な挨拶を交わしたのが最後になってしまいました。
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.5 ) |
- 日時: 2019/07/04 14:54
- 名前: hellつっち
- 凡そ一昔前、札幌はjazzさん主催のイベント「WWRU」にてナンバー毎に、
シンセを始め、複数のパートをマルチに演奏されていたのを思い出しました。 その頃を偲びつつ、Jun Greenさんのご冥福をお祈りします。
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.6 ) |
- 日時: 2019/07/04 14:55
- 名前: 黒ママ
- Jun Greenさん
彼と会話が出来たのが5月6日にお見舞いに行きました この時彼は「黒ママちゃん、QAL俺は車椅子で行くから、コレが最後や。 ナースの格好をして車椅子を押してオレについて来い!」っと ですが残念なことになってしまいました。 お別れ会に行きましたが行く道中憂鬱で怖かったです。 が!泣きながらも式場の雰囲気は賑やかに変わっていました。
彼だから出来るkind of magic
ほんとうに沢山ありがとう。 ご冥福をお祈りいたします。
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.7 ) |
- 日時: 2019/07/04 14:55
- 名前: 大阪のミナ
- 京都のライヴスポットRAG、初めて知りました。
京都は近いのでだいたい場所わかります。 音楽酒場といい、まだまだ知らない場所色々あるなあ。 Jun Greenさんのご冥福をお祈りします。
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.8 ) |
- 日時: 2019/07/04 14:56
- 名前: アデリーペンギン
- Junさんの訃報、ショックでホント精神的に参りました。
私と同じ年齢で、誕生日も近かったんです。 最初のWWRU以来、2回にわたって遊んでもらいました。 また、私が数年前、今までの会社を辞め、懸命な就活の末再就職した時、お祝いと称して たくさんCDを焼いて私にプレゼントしてくれました。 一緒に過ごして楽しかったあの日は、ずっと忘れないでしょう。
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.9 ) |
- 日時: 2019/07/04 14:56
- 名前: クイニー
- 今晩ひょっこり出てきたのは、実は、かごめさんに感謝の気持ちを伝えたかったんです
私もJunGreenさんの訃報にびっくりして・・・で、どこかにしまってあるRagの案内状etc 探す気力がないところ見せていただいて感謝です 思いがけず、帯びたQUEEN熱が加速しているのを感じています JunGreenさんがお星さまになってFreddieと並んでいるのはやっぱり寂しいです☆☆彡が なにか、古くて新しいなにかを感じて ウキウキさせてもらってます
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.10 ) |
- 日時: 2019/07/04 14:57
- 名前: アデリーペンギン
- Junさんの「形見」
投稿者:アデリーペンギン
皆さんこんにちは。 先日Jun Greenさんの訃報を受け、私の所に何かあるはず、と思い探したら、貴重なものが出てきました。 2004年、私がこちらで「Qサイトデビュー」した当時、今はもうなくなりましたが「妄想座の夜」というQサイトがありまして、 そこの掲示板でJunさんが「THE MIRACLE」のライナーを書いていました。 それをプリントアウトして持っていたので、こちらに書く前にSweetさんに読んでもらいまして、 是非とも皆さんにも読んでほしいです!との言葉を頂きまして、ここに掲載させていただきます。
レコーディング機材や楽器を扱うJunさんの文章で、多少難しい面もありますが、読みごたえがあります。 また、「妄想座の夜」の当時の管理人であったYukariさんの文章も併せて載せます。
長くなるのでいくつかに分けますね。
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.11 ) |
- 日時: 2019/07/04 15:00
- 名前: アデリーペンギン
- 投稿者:アデリーペンギン
■ THE MIRACLE 小論文 (by Jun Greenさん)2004.5.22 / 出典:「妄想座の夜 / 管理人: Yukariさん)」
肥大化するROCKビジネスの時代、80年代前半のメンバーの確執をLIVE AID出演等のきっかけで煮切り、 前作「MAGIC」に伴うツアーでの大成功の余韻、が、フレディのエイズ問題の中で 多分「ライブ演奏を前提としない」作品作りとなったが、結果的に「80年代のQueen2」とも言える「秀作」となっている。
前作よりも、よりスタジオワークを行使しており、フレディやブライアンよりも「80年代のQUEENを支えた2人」のサウンドメイク、 特に「リズムアプローチ」が新たなQueenを作り上げている。 また、時代は「MTV」全盛期、ツアーをせずともバンドのビジュアルは「作り上げる」ことが可能な時代。 この頃のQueenのPVはやつれつつあるフレディのイメージを払拭させんが為のバンドのエネルギーに満ちたモノが多いと思うのは気のせいかな?? 幸か不幸か「時代の後押し」の中で充実した、しかもかつてない円熟期のフレディの歌声を満喫できる作品となった。 よく「ハイトーンが出るのは若い時だけ」などと言うが、 適切な訓練を積めば「歌い手の円熟期は30才から」という好例かも知れない。 特に本作の様に「ミドルテンポで歌い込む」楽曲が多い場合には、 特に「発声の「伸ばし込み」では明らかに70年代のフレディを上回る表現力を感じる。
しかし、その音の背景には発達するSynth(70年代に彼等が否定したモノ)の影響、 特にこの作品発表当時はデジタルSynthの登場、サンプリングマシンの発達、 スタジオエフェクトのデジタル&MIDI化等、生ドラムや歪んだギターの音が「アナログ」と呼ばれはじめ、 シーケンサーと呼ばれる装置がいよいよコンピューターにとって変わられる時代。 ジョンがフェアライト(当時国内販売価格が1500万を超えるモンスターマシン)や コンピューターの前でテンキーを叩く姿も残っていたり、 デヴィッド・リチャーズのインタビューでも、その方法論が少しずつ明かされるなど、 この作品では彼らが貪欲にテクノロジーを取り入れているのがわかる。
また決してSynthを弾くことのなかったフレディが、コンピューターに向かって 「テープじゃなくて『これ』に向かって歌いたいんだ」と言う場面もあったりして、 フレディ自身も新しい時代の流れを感じていたのがわかる。 本作の製作前にフレディはソロで「打ち込みモノ」「オーケストラモノ」を体験しているだけに、 「何がQueenサウンドか?」を極めた状況での意識があったと思える。
また、印税問題の解決と同時に他のメンバーにも「フレディの声を前面に出すのがQueenサウンド」と理解している状況の中、 病魔が彼を蝕む前の「最高の声」を本作に感じることができるのが嬉しい。 次作のでは「悲痛」に聴こえる叫びも本作では「感動」「官能」を持った響きである。
ブライアンが1曲の間続けて「ギター鳴らしっぱなし」の曲がほとんど無く、 スタジオで「勢いで一発録り」の曲が皆無なのがこの作品の特徴とも言え (Breakthru程度、だがこれもよく聴くと打込みの上に成り立っている)、 そのあたりは70年代ファンからは不満かと思われても仕方ないが、 多種多様な仕掛け(その多くはスタジオテクニックだが・・・)の中でミドルテンポでグイグイおしてきて、 ガラッと曲調展開するパターンは、新しい「80年代Queen」のパターンとも言える。 でも、「このサウンドをライブで観たかった」なんて言うのは禁句ですよね・・・ あっでもこのアルバムからシングルカットが出た時のB面は、やたらと「アルバム未収録曲」だったのも一つの特徴ですね。
今、手元に音源がないので、詳しくは書けないのですが、 アコースティックな「Stealin’」、 とってもロジャーな「Hijack My Heart」、 渋いバラード「My Life Has Been Saved」等、 何れもなかなかの佳曲でしてこの時期の作品の充実ぶりを伺わせると同時に、 これらの曲が「70年代ならば十分アルバムナンバー」に成りうる楽曲なのが驚きであり、 「Innuendo」でのシングル曲がなくて「旧作」を持ち出さざるを得なかった事実に比べると、 いかにノって」いたかわかるB面曲です。 他にも「Too Much Love Will Kill You」、「All God’s People」がこの頃の作品と伝えられています。 ライブを超えたスタジオバンドの領域、いみじくも彼らの尊敬する「甲虫」と同等の位置に彼等は立っていた時代です。
で、「80年代Queen」の立役者のロジャーとジョンだが、 この作品では前述の「打込み」等のスタジオテクニックの中で、 自己の演奏パートを超えた表現や発展を楽曲へと与えているのが素晴らしい。 ブライアンのギターが見事にサンプリングで切り刻まれ、コマ切れでパーツ使用されているのに比べて、 この2人は自己のパートを自ら「機械」にゆだね、または「戦ったり」しながらこの作品の「根底」を支えている。 そんな部分を見ながら書き連ねてみたいと思う。
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.12 ) |
- 日時: 2019/07/04 15:00
- 名前: アデリーペンギン
- 1. Party
70年代の彼等の得意技だった「びっくり1曲目」のパターン復活?? いきなりの打込みリズム(多分ドラムマシンはリン9000ですね、皮モノの音が・・・)のせて暴れるフレディの声、 だんだんとハーモニーが重なるが、何かが違う。 このハーモニーはスタジオエフェクトによる作り物でフレディの「生声」ではない。 当時の「ハーモナイザー」と呼ばれるスタジオエフェクトで多分イーブンタイド社のモノと思われるが、 この「硬質で平行音」で展開される和声はかつての「ソフトなハモり」とは異なる新しい「サウンド」である。 と、書くと大層だが、最近の数万円のギター用エフェクトでも同一のサウンドが得られるのは時代の流れか?? (あのドリフの志村けんの『変な声』もこのハーモナイザーですが、当時の国内販売価格は50万円以上!!) 後半フレディ以外の「楽器」の音がどんどんと重なって、次曲へのイントロとなっていくが、この時点で分断され、 フレディの声同様に「ハーモナイザー」で加工されたブライアンの音が飛び交うが、 この「ギター空間あっちゃこっちゃ」サウンドが一貫してこの作品のカラーとなっていく。
2. Khashoggi’s Ship 前曲からイキナリの入りだが「Who Said ?」というフレディ得意の「疑問詞のの時は強く叫ぶ」歌いっぷりがかっこいい!! 後半部の展開はかなり「ライブ」な展開でブライアンやロジャーが大活躍する。 ジョンの押さえたプレイも渋いが、この作品の中では最も「凝っていない曲」がここに来るとは? が、前曲とのコンビで1曲とも捉えれば効果テキメンのアレンジでもありますなあ・・・ってとこですか。
3. The Miracle これはPVの方が印象深い方も多いと思いますが、 前半の「歌パート」は「Killer Queen」を思い出すメロディの跳躍とコード進行なのがとても「らしい」ですね。 「弦(ダブル)カルテット」のピッチカット(弦つまみ弾き)を意識した様なアレンジと歌の合間でのジョンのベースのフィルが素晴らしくツボ! また「影絵のようなコーラス」もいままでなかった味ですね。 で、後半まずジョンのベースのリフで曲調が一転し、ハードロック状態に陥るが、 スタジオワークならではの編集で第二のテーマがフェードインしてきて、全体合唱でフェードアウトする。 ちょっと聴くだけには乱暴とも思える「テープ操作(古い言い方!)」だが、 個人的にはフェードアウトしていく時のロジャーの「暴れ太鼓」がどんな事を演っていたのかもう少し聴きたかったなぁ〜 でも「Killer Queen」な曲を「ぼへみあん」なアレンジにした感じがするのは気のせいか?
4. I Want It All 本作で最も「70年代」しているハードナンバー。 だが曲展開に凝っていますなぁ。また単なる「ディストーションギター」オンリーではなく、 要所要所のコードワークにおいては「アコースティックギター」でユニゾンプレイをしているのが70年代とは大きな違いである (なんかYes時代のトレヴァー・ラビンやB’zの初期思い出したわ)。 歌の後ろでのロジャーはかなり重く引きずる感じで叩いており、ジョンも同様の「思い・・・もとい重いベース」を弾いている。 打込み全盛の当時においては「異色のリズム」と聞こえるが、彼等の年期の成せる技でもある (当時の流行はマシンに合わせたジャストのリズムが主流で、こういった「重い」リズムはよっぽど意図的)。 同様に中間部のブライアンのトリルフレーズによって導かれる「展開部」ではあたかもライブの様な活気に満ち溢れており、 その後のコーラスパートの力強さも「場数」の経験によって生まれたサウンドを感じる。 このあたりでシーケンサーやSynthのバッキングが聴こえるが、今となっては不要だったのでは???と感じる事もあるが、 この曲のイントロや中間部でロジャーが見せる「シンバルミュート」が嬉しい! やっぱりこの人はROCKなんだなぁ〜と感じる1曲。
5. Invisible Man スタジオで楽しんで作られたのがよくわかる曲。 最初に打込みのベースとリズムマシンで骨格が作られ、バラバラに生まれたモチーフを組み合わせなのが楽しい。 特にロジャーの「I’m the invisible man」の声をサンプリングして鳴らしつつ、 カウンター的にメインメロディーが付加された感がある。 その後に曲の方向性が決まり、ドラムのフィルインやジョンのベースが展開されていく。 特に12’mix等で聴くとブライアンのギターが一度サンプリングされて「波形加工」の上で使われており、 「Play」と言うよりは単に一つの「音源」として使われているのが面白い。 特にギターソロの最後の「乱れ打ち状態」はPVで見るとより笑えます。 また当時流行った「オケヒット」の音がイントロで鳴るのも御愛嬌!? 80年代後半の最先端のSynthの音だが・・・まぁ私の様なオヤヂにとってのノスタル爺かな??
6. Breakthru イントロの「ならでは!!」のコーラスから一転してのハードサウンド、 70年代の「専売特許」パターンを一つにまとめた様な感じだが、中身はしっかり80年代しています。 曲中にイントロから一貫して聴こえる打込みの「ドドドタドタドッ」のテーマが示す通り「打込みハードロック」なのですね。 そしてこのテーマは延々とジョンのベースの代わりにSynthで鳴り続けるのですが、 1番の歌終りでの軽やかなフィルのフレーズ、2番ではなんと「ベースソロ」で、いきなりジョンの手弾きと「すり代わる」のが渋い!! またここのジョンのソロは中々の聴き物なのですが、手前の「打込Synth」のおかげで存在効果絶大!! あっジョンのBassはチューニングを落としているのかな?どうも下の「D」まで弾いているようですね。 ブライアンな曲なのにジョンのプレイばかりに耳が行くのは何故?
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.13 ) |
- 日時: 2019/07/04 15:01
- 名前: アデリーペンギン
- 7. Rain Must Fall
「こんな曲Queenぢゃない」とお嘆きの貴兄へ、 彼らが望んだのは「貴兄の望むQueenサウンド」ではなく、「貴兄にとって予想外のサウンド」なんですね。 確かにカリビアンポップな作風で、ベースだけ聴くととても「Queen」とは思えません(でもジョンはノリノリだなぁ〜)。 そう言う方に限って「Who Needs Youは良い曲だなぁ〜」などと言う大ボケをかましてくれます。 基本的ルーツは一緒なのに・・・。 でも、どこをとっても「Queenサウンドの金太郎アメ状態」、 「打込みドラム」の楽しさの狭間で飛び出るブライアンのギターオーケストラ、 ロジャーのSynthドラムのフィル等、良いんぢゃないですか? 曲調が今までなかっただけで、サウンドは紛れもなく「Queen100%」なんですよ、これが!!
8. Scandal これも「打込み」ならではのマシンビートが気持ち良い!! 手弾き(叩き)のロジャーのフィルとマシンとのコントラスト、 そしてジョンの代わりにSynthベースが「4弦ベース不可の低域」で活躍する独特のサウンド構成。 アルバム中、他のどの曲よりも重さを感じますが、これは作者のブライアンが阿仁多度蕪村ネタで疲れていた呪いかな?? (でもMiracleジャケのSpecial thanksに彼女の名が・・・この曲のインスピレーションかな?) が、とにかくフレディの声の「キレ」の良さは素晴らしく、ブライアンのギターも要所のみでの活躍!! スタジオ作品ならではの良さを感じます。 「Invisible Man」同様の加工されたギターサウンドがランニングタイム3:10あたりから存分に聴けます。 色々と変化をつけてあるので、よく聴いていると面白いですのでご一聴を・・・ 同じリフを多種多様な加工(フランジング、ベンドダウン、ダブリング等細かく変わっていきます)で聴かせる、スタジオならでのアレンジです。 (あっそれと私がかつてこの曲をライブで演った時に打込みSynthと戦う様なフィルを魅せてくれたSinボジオ殿に感謝します)
9. My Baby Does Me 淡白なマシンリズムによるイントロ、ちょっと「Cool Cat」を思い出す作風ですが、裏声ではなく、地声で歌い込む姿が違いますね。 後半のエレピが出てくる所なんかは、一時のフュージョンの「ホワイトソウル」を思い出しますが、 そうさせない(笑)ブライアンのギターの「トーン」が偉い!! 渋地味なジョンの黙々と演奏する姿が目に浮かぶのも特徴ですね。 ワガママですが、意外と「ライブ」で聴きたい曲の一つでした(だから言うなって!!)。 この曲調ならば後半のソロで「べぇすそろ」が聴けそうな雰囲気だけに・・・
10. Was It All Worth It おおおっなんでここで「70年代」な上に「プログレ」ナンヂャ〜〜!!!??? と言うか「MIDI&打込み&デジタル」によるサウンドに、メンバーがどっしりと「ノっかって好き放題」みたいな感じでとても楽しいし 歌詞も「邦題」も最高!!フレディの歌パートではバック3人の「生演奏」がどっしりと構え、 歌メロディの隙間にくると「打込みオケ」が前面に出てくる。 またメインテーマのシンセ音は当時のデジタルシンセの最先端の音だけに、当時は羨ましく、 中間部のオーケストラパートなんぞは私の様な「シンセ小僧」にとってはよだれモノ (当時最新のSynth音のオンパレード!!後の浅倉大介みたいな感じ)。 この中間部のオケのメインテーマの指示はやはりフレディかな? でもスタジオと割り切ったアプローチが生んだこの逸品「SynthあってのQueen」をこの曲に見出せます。 「俺達ナカナカいけてるだろう??」って言う歌詞もフレディが歌えば納得します!!
11. Hang On In There アコースティックギターをサンプリングした音が、不思議な形でイントロとテーマシーケンスになっていますね (この音ってフェアライトの定番音色に似ているなぁ・・・)。 他の曲に比べてSynthの音色が少ないので、ちょっと薄味に感じますが、意外とロジャーのドラムが凝っていて聴き物!! 途中でマシンと生ドラムがすり替わる部分や、インストパートでの「リム打ち」のプレイなんぞは ちょっと「炎のロックンロール」を思い出したりしてしまいますが、この人はやっぱり「ちょっと暴れ気味」のフレーズの方が「らしい」ですね。 ブライアンが「音色」に特徴を見出してアプローチをするならば、ロジャーは「フレーズ」に個性を見せつけてくれますね。 どれだけマシンリズムを使用しても、この人が叩いた瞬間に判ってしまう「音」には「個性」を感じます。
12. Chinese Torture スタジオMIDIの不調から生まれたSynthサウンドのリズムループを利用したという「珍作」。 ブライアンのギターも「テープエコー」ではなく「デジタルハーモナイザー」で「1(原音)+5度、8度」の音を作り上げ、 ちょっと「中華的和声」な硬質なサウンドで展開しています(なんかB’zの松本さんに似ているなぁ〜)。 これはSolo活動でのライブで使用される様になり、Queen時代の「一人多重奏」に加えてライブのギターソロのコーナーで使用される様になりました。 ちなみにこの「デジタルハーモナイザー」を使う達人としては「スティーヴ・ヴァイ」という偉人が居られますが、 この人ともブライアンは何度か共演していますね。 余談ですが、 当時発売されたデジタルエフェクターの中で、 何故かSONY製のラックマウントエフェクターのプリセットに「BM」というプリセットがあり、 これで弾くと「Live Killers」等のギターソロでの「ディミニッシュなエコー技」が簡単に再現できて驚きでした。 他社はブライアンと言うと「一人多重奏」をイメージしたプリセットを作っていた時代に、 このプリセットを作ったSONYの開発者には驚きつつ敬意を表したいと思います。
最後に・・・ この「Miracle」発表当時(1989年)、日本でのQueen人気は多分最低でしたね。 70年代を共に過ごしたリアルタイマーは、就職や結婚という、自己の社会的の環境変化を迎える世代でして、 「扶養者」から「社会人」への転換期でしたね。 MTVのヒットでQueenを知ったその下の若い世代は移り気な流行の中、来日しないアーティストの事などは忘れてしまい、 まして30後半の「ベテラン」と呼ばれるアーティストをアイドル視することもなく「その他大勢」の中の一つとしての記憶にとどめるだけでした。 そう、誰もが(認めたくなくても)「終わった」との意識でQueenを捉えていましたね。 91年の「Innuendo」の発表や「25周年・Hollywoodレーベル移籍」等も熱心なファンの間に語られるのみ、 そして訪れる11/24、嫌ほど「自分がどれほどQueenを好きだったのか」という事実に直面させられるのです。
その後は「意図的にQueenから離れたり」「残されたメンバーに僅かな希望を見出したり」色々としてきましたが、 この文章を書き直している2004年、新たなQueen「再(最大)ヒット」ファンの誕生と共に「戻るべき所へ帰ってきた」様な気がします。 それはずっとフレディをはじめとするメンバーが「昔から準備していてくれた」かの様で、あっNetの発達の恩恵も見逃せませんね。 ありがとう、各サイトの皆様!!
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Re: Jun Greenさんを偲んで ( No.14 ) |
- 日時: 2019/07/04 15:02
- 名前: アデリーペンギン
- 【あとがき】
by 「妄想座の夜 / 管理人: YUKARIさん)」
私は個人的に、Queenは「コンピューター打込み」も「楽器」のうち、という考え方なんではないか、と思っています。 初期の頃にわざわざ「No SYNTHESIZER」と訴えていたのは、「レスペだもん」というブライアンの逆ギレと(笑) その頃のシンセはQueenが使いたいと思うほどの性能を持っていなかった、ってことですよね。 で「そんなもの」の助けを借りるには及びません、という認識だった。
でも『ミラクル』の頃には、Junさんも「シンセ小僧」であったと自ら語って下さったように、 さんざん生楽器を演奏できるミュージシャンさえ、いや、だからこそ?夢中になってしまうような機材が現れた。 それに「あの」Queenが興味を持たんわけありませんわな。 しかもジョン&ブライアンにそんなもん与えたらひっぺがすほうが大変ですよ。 でも、Queenがシンセを使うと、それは「主役」ではなく、あくまで「世界観を広げる」という役割になっていますよね。それがかっこいいです。
>『思い・・・もとい重いベース』ツボでした。
このアルバム”THE MIRACLE”って、「打込み」「シンセ」を使っていながら、より一層「ロック」の部分もアツく骨太くなってますよね。 初めて聴いた時の感想は「・・・男になったなぁ」でした(おい)。
あ、それから”CHINESE TORTURE”について補足をさせて下さい。
この曲が生まれた原因は「スタジオMIDIの不調」ではありません。「ブライアンの乱調」です。 いや「絶好調」?いや「いつも通り」? コンピューターで作ったサウンドのMIDIデータをシンセの特定のチャンネル(音色)に落とす際 ブライアンが間違ったチャンネルにぶっ込んだ んです。 とにかくもう、夢中でいろいろやってたんだそうで。
そのうちフレディもいっしょに夢中になり、 その偶然のサウンドを「拷問(TORTURE)みたいな音」と言ったことから、このタイトルがついた、とブライアン本人がMakiさんちで言うとります。 (We Believe In Brian May! Project: Maki’s work no.27)
・・・この頃、もうライブができないとわかっていたわけですが、「今までできていたことができない」ではなく、 「今までできなかったことができる」という方向で思い切り「新しい模索」を楽しんでいたことがわかって感動の、ブライアンの語りです・・・
>『2004年、新たなQueen「再(最大)ヒット」ファンの誕生と共に「戻るべき所へ帰ってきた」様な気がします。 >それはずっとフレディをはじめとするメンバーが「昔から準備していてくれた」かの様で』
・・・本当にそう思います。 私なんぞは、ファンになった時すでにフレディはおらず、ライブも経験できません。 ただ、残してくれた音源と画像だけが私にとって”Queen”の全てです。 それでもここまでハマれるのは何故なのか?それはもう、魔法にかかった、としか言いようがありません。 その魔法をかけてくれたフレディ、4人全員に感謝。
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