QUEEN DISCOGRAPHY
THE GAME
SIDE 1
1. Play The Game
■Words and Music by Freddie Mercury
発表順ということで言えば、クイーンが初めてシンセサイザーを使用した曲。
フレディのヴォーカルがとても美しい曲です。でも当時は、"あのQUEENが、とうとう シンセを使用した"という話題に集中し過ぎて、この美しいヴォーカルがあまり評価されなかった様な気がします。 だから充分楽しめた私としては、"なんでシンセを使用したんだ!"と言うのと、 "なんだそのヒゲとオカッパ頭は!"と言うのは同レベルだと今でも思うし、当時のフレディの言葉を借りれば、 "大きなお世話だっ!"です。
思わず女性かと勘違いするかのような冒頭の美しいヴォーカルが印象的です。 「Killer Queen」同様、3分前後の短い曲の中にQUEENのあらゆる要素が(とても上手く)つめ込められた代表的な曲ではないでしょうか。 ポップではあるがロックでもあるという、とてもバランスの良い曲。個人的に忘れられない一曲です。

Play The Game 日本盤7 Play The Game フランス盤7 Play The Game フランス盤7裏 【シングル履歴】
◎U.K. Release Date : 30 May 1980 △Highest Position on U.K. Chart : No.14
第3弾シングルとはいえアルバム発売前の話。B面にはアルバム未収録曲のロジャー作「Human Body」が収録されている。 このシングルが発売される8日前にロジャーの初めての息子が誕生した。がしかし2ヶ月も早い早産で未熟児で生まれた。
2. Dragon Attack
■Words and Music by Brian May
この曲は何度聴いてもシビれてしまう。個人的に、このアルバムの中での最高作品。 とにかくカッコいい!フレディの歌い方も歌詞もハイハットのリズムもベースのメロディも炸裂するレスペも、 カウベルも与作の"かぁ〜っっ"の音も全〜〜部カッコいい!これぞ全身で感じて聴いてほしい曲です!
Another One Bites The Dust 英国盤7裏 QUEEN作品全曲の中でもカッコ良さは随一で、まさに傑作中の傑作です! 各パートとも前面に出る部分を持ち合わせていますが、私が好きなのはコーラス部分。 もちろん曲を通して繰り広げられる、ブライアンの何重にも重ねたギターも聴き所です。 とにかくゾクゾクする・・・これって大事です!

【シングル履歴】A3の英国盤シングルB面。
【リミックス】1991 Remix by R.A.K.and Jack Benson
3. Another One Bites The Dust
■Words and Music by John Deacon
邦題は「地獄へ道づれ」。
ジョンの曲だよ!ジョンが作った曲なんだよ!そうさ、パパはただのベース・プレーヤーなんかじゃない! 伊達にステージの端に立ってるわけじゃないっ!そして彼は、この曲のリフを弾きながらこう言うのさ・・・“この、ベース・ラインが耳に入らぬか! ええ〜〜い、頭が高いっ!”と。そんなシーンを勝手にイメージしてしまう私にとってこの曲は、QUEENの“印篭”みたいな存在の曲なのでした。 (失礼しました)
QUEENというバンドは、まるで音の隙間を嫌ってるかのように思えるときがありますが、 この曲の前半はブライアンがお休みしていることもあって、比較的隙間が目立つ曲です。 そのシンプルさが何よりも魅力なのではありますが、だからと言ってブライアンの印象が薄いのかと言うと決してそうではありません。 チャカチャカ入るブライアンのカッティングこそ、曲の乾いた感触をより強くし、 フレディの人間味溢れる熱いヴォーカルを際立たせてるのだと思います。 でも何と言っても最高なのは「Dragon Attack」の後に一瞬の間も空けずに始まるその瞬間!

【シングル履歴】◎U.K. Release Date : 22 August 1980 △Highest Position on U.K. Chart : No.7
Another One Bites The Dust 英国盤7 Another One Bites The Dust 日本盤7 アルバムから最後となる第4弾シングル。アメリカで大ヒットし、2枚目の全米No.1を獲得。 ちなみにソウル・チャートでもNo.1になっている。この曲でバンドはグラミー賞にもノミネートされる。 スペイン、メキシコ、グアテマラ、アルゼンチンなどでもNo.1になっており、ラテン系諸国で特に人気の高い曲でもある。 また1999年には映画『SMALL SOLDIERS』の挿入歌としてワイクリフ・ジーンのヴォーカルを フィーチャーしたヴァージョンがヒットし、 同年発売のアルバム『GREATEST HITS V』に収録された。

【ライヴ】 『LIVE MAGIC』 | 『LIVE AT WEMBLEY '86』
4. Need Your Loving Tonight
■Words and Music by John Deacon
邦題は「夜の天使」。
邦題がナイス!よくこんな素敵な邦題思いついたなぁ〜と感心しつつ楽しい雰囲気に踊り歌って舞う曲です。
Need Your Loving Tonight 日本盤7 とてもノリが良く、歌詞も分かりやすいという点で、日本人好みと言える曲ではないでしょうか。 曲展開や歌詞の中に少々気恥ずかしい部分が無いとも言えませんが、次の曲同様、純粋にロックンロールを愛するQUEENということでしょう。 メンバーの誰もがこの手の曲は好きだと思います。

【シングル履歴】アメリカと日本ではシングル・カットされた。
5. Crazy Little Thing Called Love
■Words and Music by Freddie Mercury
邦題は「愛という名の欲望」。
A面のラストがこの曲。個人的にフレディの声質は、どちらかと言うとA面1曲目の方が好き。 でもこの曲、ライヴで聴くと大好きなんです。
ロックを愛するがゆえに自然と生まれたと思える曲。ただ個人的には特別好きというわけではないです。

Crazy Little Thing Called Love 英国盤7 Crazy Little Thing Called Love 英国盤7裏 Crazy Little Thing Called Love 日本盤7 【シングル履歴】
◎U.K. Release Date : 5 October 1979
△Highest Position on U.K. Chart : No.2

アルバムが発売される半年以上前にカットされた第1弾シングル。 この曲は初めて全米でNo.1を獲得したシングルで、他にもオランダ、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランドなど多くの国で No.1となっている。
【ライヴ】 『LIVE AT WEMBLEY '86』
SIDE 2
1. Rock It (Prime Jive)
■Words and Music by Roger Taylor
スタート部分のヴォーカルはフレディですが、リピートする一部をロジャーがハモってます。 (その部分ってカッコいい〜!)その後はロジャーのハスキー・ヴォイスがよりロックン・ロール魂を感じさせてくれます。 この曲の歌詞の一部に“rock in space”って出てきますが、この後に発売された彼のソロ・アルバムに少しひっかけたのでしょうか? それとも単なる偶然かな。どちらにせよ、とてもストレートなロックン・ロールです・・・だけどストレート過ぎるかも知れない。
詞がいかにもロジャーです。 アルバム中最もライヴの雰囲気を持ち合わてるという点では、エキサイティングではありますが、ただ曲全体を通して若干面白みに欠けるかなと...。

【シングル履歴】A4の日本盤シングルB面。
2. Don't Try Suicide
■Words and Music by Freddie Mercury
邦題は「自殺志願」。
この曲はシルバー・カラーのこのアルバム・ジャケットの雰囲気に一番合ってる感じがします。 で、曲自体は嫌いじゃないけど・・繰り返しの部分が多くて自分はそこが楽しめません。
もし70年代に作られていたら、途中から横道にそれて6分近くかかりそうな曲展開。 その反面2分くらいで終わらせることも可能かと思える言葉数。 果たして短時間で完成したのか?それとも練りに練られ時間をかけて完成したのか?

【シングル履歴】A3の日本盤シングルB面。
3. Sail Away Sweet Sister
■Words and Music by Brian May

この曲、結構人気があると思うんですが・・どうでしょう?ハイ私も好きです♪ タイトルからして良いじゃないですか!ブライアンの、か細いヴォーカルも雰囲気があって哀しさを誘いますし。 でも一番キーが高いパートだけはフレディが歌っていますね。それがよく聴いてないと判らないところがミソって言うかフレディの巧さでしょうか。 それと個人的に気になりつつ聞き込んでしまうのが最後のコーラス部分での♪ha〜ah♪ってブライアンが溜め息まじりに歌う、 外れてそうで外れてない部分です。そして最後のベース音は少しボリュームを上げてでも、その雰囲気を最後まで感じて欲しい部分です。 ちなみに、この曲はクイーンのライヴでは一度も演奏されていませんが、90/91年の「ガンズ&ローゼズ」のライヴにブライアンが ゲストで登場してこの曲を演奏しています。
『THE GAME』の中の曲らしくないというか、『JAZZ』に入ってても違和感がないと思える曲です。 途中のフレディのヴォーカルとその後に続くブライアンのギターソロがとても美しく、心に残る一曲です。

4. Coming Soon
■Words and Music by Roger Taylor
単調で覚えやすい曲と思いきや、簡単に忘れ易い曲である。
発売当時はアルバム中最も苦手な曲でありました。 ちょっとアレンジを変えたらロジャーのソロアルバムに収録されてもおかしくなさそうな曲で、 特にヴォーカル・パートにそう感じる部分が多いです。 アイデアは面白いのに曲自体の印象がパッとしない、またはカッコいいけどストレート過ぎて単調。 前者がこの曲であるなら、後者が「Rock It」になるのかもしれません。 かと言って、このちょっと他のメンバーの作品とは異質な印象を与えるロジャー作の曲が全く収録されてなかったら、 それはとても寂しいいアルバムになってしまうのです。
5. Save Me
■Words and Music by Brian May
いつ聴いても最高ですな、コレ。感情移入してしまいそうな歌詞と美しい余韻が最後まで響いてやまない。 何度聴いても全身が鳥肌立つほど哀しいメロディに包まれます。これぞ名曲でしょ〜!!
バラードではありますが、とてもパワフルな曲です。 これはブライアンの得意なパターンなのかもしれません。 やはり作曲して行く中で“ここで僕のギター!”という瞬間を入れずにはいられないのでしょう。力強さの影に涙あり。名曲です。

Save Me 英国盤7 Save Me 英国盤7裏 Save Me 日本盤7 【シングル履歴】
◎U.K. Release Date : 25 January 1980
△Highest Position on U.K. Chart : No.11

第2弾シングル。
LIVE KILLERS ALBUM LIST FLASH GORDON