SIDE 1 |
1.
Party |
■Words and Music by Queen |
A面1曲目から、いきなりストレートな始まり方にちょっとびっくり。
でも、1986年のネブワース公演を最後にツアーはやらなくなった訳で、コンサートでの新しいイントロなんか関係ない訳で・・
その事を考えると、こういうスタートも有りかなと感じます。個人的にこの曲中でのレスペは大好きです。
今までもアルバム1曲目では、かなり驚かせてくれたけど、この曲も極めて異色な始まり方と言ってよいでしょう。
なので、アルバム全体に期待を持たせるという意味でも、大変効果的な曲だと思います。
“さあ、僕らは帰って来たよ。パーティーの始まりだ、いや終わりだ。真剣に取り組もう!”ということでしょうか。
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2.
Khashoggi's Ship |
■Words and Music by Queen |
邦題は「カショーギの船」。
1曲目から続けて息もつかせぬ展開はアナログ盤を見るとお分かりの様に、1曲目と2曲目の境(間)がありません。
1曲目で“パーティは終りさ”と言って突然終わり“パーティが終わったなんて言ったのは誰だよ”と、この2曲目が突然始まりますが、
それが何を意味してるのか当時の自分には全くわからず、ただ々、サウンドと共に彼等のすごい勢いだけを感じてました。
“真剣にやるのはいいけど、楽しみながらやろうぜ!”・・・
1曲目の勢いを受け継いで、いきなり始まるこの曲は、一体どの部分が一番のハイライトなのか分からなくなるほど、かなりのハイ・テンションで曲が進みます。
長期休養開けでも、これだけ“やる気”を見せてくれると、安心して二重丸(本命)を打てますね。
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3.
The Miracle |
■Words and Music by Queen |
アルバムと同タイトルのこの曲は、前半はかなり面白いと想いますが、後半になってやや構成に疑問が残ります。
でも歌詞がとっても魅力的です。
詞の内容が感動的です。
内容が内容だけに、静かな演奏の中で歌われた方が心に染みたかもしれません。
しかしあくまでロックのスタイルで、しかもエンディング部分を除けば特に派手なことはしなかったところに、とても好感が持て、
同時に円熟ぶりが感じられます。
コマ切れなリズムの上を、緩やかな流れを持って演奏されるシンセサイザーとギターは、
まるでこの曲で歌われる大きな世界観を音で表現しているかのようです。
【シングル履歴】◎U.K. Release Date : 27 November 1989 △Highest Position on U.K. Chart : No.21
アルバムから最後となる、第5弾シングル・カット。
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4.
I Want It All |
■Words and Music by Queen |
個人的にこのアルバムの中で一番好きな曲。Queenらしさが爆発した様な感じで、構成もコーラスもギターもヴォーカルも
全部カッコ良い!メンバーの執念さえ伺えるほど、力が漲ってると思います。
このアルバムで一番好き!QUEENには珍しく、サビでタイトルが連呼されますが、
その部分の力強さに、この曲に対する4人のとても真剣な姿勢が感じられ、実際の重さ以上にヘヴィな印象を受ける曲であります。
アルバムからの最初のシングルにこの曲を選んだのも、“気合”の現われでしょう。
【シングル履歴】
◎U.K. Release Date : 2 May 1989 △Highest Position on U.K. Chart : No.3
第1弾シングル。7インチ・シングルはコーラスから始まるエディット・ヴァージョン。
日本でも最後の7インチ・シングルとしてカットされました。
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5.
The Invisible Man |
■Words and Music by Queen |
このアルバムを聴いてて何故か一番ホッとした曲。曲中でメンバー4人の紹介が入ってるところも
ファンとしては嬉しい。それに聴いていると、聞こえてくる音と“かくれんぼ”して遊んでいる様な気分にさせてくれます。楽しい曲です。
QUEENが曲の中に“遊び”を入れたことは過去にも何度かありましたが、
そのどれもが真剣に考え抜かれたもので、この曲のように(実際はもちろん真面目でしょうが)遊びながら作られたように感じられる曲はあまりありません。
そうです、多才なフレディが唯一出来なかったことは、笑いながら歌うことなのです。
なので、とっても真剣に遊んだ「Bicycloe Race」より、楽しい曲を楽しそうに演奏するこの曲の方が断然楽好きです!
でも絶対ライヴでは演奏されなそうな曲ですね。
【シングル履歴】
◎U.K. Release Date :7 August 1989 △Highest Position on U.K. Chart : No.12
第3弾シングル。7インチ・シングルはシングル・ヴァージョン。
【リミックス】 12" Version
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SIDE 2 |
1.
Breakthru |
■Words and Music by Queen |
メンバーは、この曲のリズムがまるで列車のようだと言っていますが、
個人的には、ロジャーがスネアを2回連打した時とかドラム・サウンドにそれを強くイメージしてしまいます。
それから途中で聞こえるレスペが・・・何て言うか・・金属音みたいに、キキューン☆って音を出してるんですが、
それがまるで、車輪がレールを擦ってるみたいな感じに聞こえます。
ほんとにちょっとした音だけど、そういうとこにブライアンらしさを感じます。
とてもノリのいい気分爽快な曲で、初めて聴いた時から大好きです!
特に間奏後の最後のサビ・・・「フレディ(If I could...)」→お得意の「ウーウー・ハーモニー」→シャキっとした「ブレックスル!」→
「フレディ(If I could...)」→ノビノビした「ブレ〜クスルーーー」・・・この作りが見事なのです!
ただオープンニングのハーモニーだけは、QUEENにしてはちょっとバランスが崩れたかのように聞こえます。
ロンドン行きのヴァージン・アトランティック航空に乗った際、
このオープニング・ハーモニーが流れ、目の前のスクリーンにプロモーション・ビデオのあの女性が現われた時、
とてもワクワクしたのを思い出します。
【シングル履歴】
◎U.K. Release Date :19 June 1989
△Highest Position on U.K. Chart : No.7
第2弾シングル。7インチ・シングルはシングル・ヴァージョン。
【リミックス】 Extended Version
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2.
Rain Must Fall |
■Words and Music by Queen |
サウンド的に、なんとなく南の島でサンバを踊ってる様なそんな雰囲気がしてきます。
軽やかなベース音は砂浜を、流れる様なレスペの音色は碧い海風を、いろんなドラムのサウンドは南国の太陽をそれぞれイメージしてしまいます。
でも歌ってる内容とは、じぇ〜〜んじぇん一致してませんけどね〜。
冒頭のドラムに乗って思わず“どん・るーじゅあ・へっど”と歌ってしまう私です。
この曲は、今まで暗い気分でいたのに、雨が降ったら、何となく気分が晴れてきた・・・そういう印象を受けます。
確かに詞の中で歌われているように、普通は逆のような気がします。しかし雨が降っているからこそ、
「雨って奴は振るときは振るんだ、でもその後に必ず晴れるじゃないか。だから、僕の悪い状態もいつかは良くなるさ!」
という考えが思い浮かぶわけです。「いいことばかりじゃない」と同じように「悪いことは終わる」ということです。
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3.
Scandal |
■Words and Music by Queen |
この時期のメンバーはタイトル通りスキャンダルまみれでした。特にロジャーとブライアンはプライベートな面で
いろいろあった時期で、この曲は歌詞を見ても判るように、そんなマスコミたちを鋭く批判しています。個人的には、この曲は
妙に印象深いし、この曲調って大好きです。
最初はレッドスペシャルの(まるでキーボードのような)音が、詞の内容に反しとても軽く聞こえ、正直言って苦手でした。
しかし聴けば聴くほどハマる曲で、今では大好きな曲の一つとなりました。
フレディのヴォーカルがとても力強く、聴く者を圧倒します。
【シングル履歴】
◎U.K. Release Date :9 October 1989 △Highest Position on U.K. Chart : No.25
第4弾は7インチ・ヴァージョンとしてシングル・カット。
【リミックス】 12" Version
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4.
My Baby Does Me |
■Words and Music by Queen |
この曲は・・・聴く場所を選ぶのはどうかとも想いますが、個人的には雰囲気を大事にしたい曲です。
前アルバムもそうでしたが、このアルバムのB面も、A面と比較するとちょっと暗い印象を受けます。
その一番の原因はこの曲なんでしょうが、だからと言って、単に暗くてつまらない曲かと言えば違います。
この曲の持つムードはとても独特で、夜、部屋を真っ暗にして聴くと、何とも言えない感触を味わえます。
何か身体の中に熱いものを感じるのです。QUEENの音楽的幅を実感させられる曲であります。
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5.
Was It All Worth It |
■Words and Music by Queen |
邦題は「素晴らしきロックン・ロール・ライフ」。
スタート部分の雰囲気からしてなんとなく、A面かB面の1曲目においてもおかしくないと感じます。
同時に、このアルバム・ジャケットの合成合体した写真を象徴してるかの様に(4人一体となった)Queenとしての迫力を感じる曲です。
でも迫力有り過ぎてちょっと苦手でもあります。
前作の「Princes Of The Universe」、そして今作でこの曲、さらには次作で「Show Must Go On」と、
QUEEN200%全開ハードロックを、アルバムの最後に持ってきていますが、どうも私はこれらの曲が苦手です。
アルバムを買う前は、こういうQUEENを恐らく期待はしているのでしょうが、必ず他のタイプの曲に惹かれてしまいます。
この「Was It All Worth It」に関して言えば、このアルバムの中で最も苦手な曲で、
特に後半のオーケストレーション部分とかには、「う〜ん、もういいよ」と思ってしまいます。
耳をふさぐのではなく、「勘弁しました!」って感じなのです。
まあ、そうやって認めちゃう私も私ですが、
最後に“It was worth it”という言葉で、本人達自らが肯定的に締めてしまうあたりは、いかにもQUEENです。で、そんな彼らが大好きです。
結局、私はいつになってもQUEEN音楽の圧倒的な支配力から逃れることは出来ないのでしょう。貴方達は本当にスゴイ!
【シングル履歴】
2000年2月オランダ限定で発売された「Princess Of The Universe」のCDシングルに収録される。
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