SIDE 1 |
1. Strange Frontier |
■Words and Music by Roger Taylor |
ジャケット写真のロジャーはあまりパッとしませんが、日本盤の帯に書かれた“売り文句”と感嘆符の
乱用には大いに笑えました。「本物のロックン・ロールは俺がやる!! 聴け!!心で!!体で!!」←(開いた口が塞がらないほど、
インパクト強し!)さて、この曲でのロジャーのヴォイスは相変らず素敵です。でも歌い回しがどことな〜く、
D.ボウイの匂いがしてきました・・気の精かな? コレはかなり日本人好みの曲展開。 でも今聴くと、もう少し早いテンポの方が、カッコ良さも増したかなぁと思います。 普通のアーティストなら満点だけど、好きなロジャーなだけに、メロディーだけのカッコ良さでは満点とはいきません。 それでもラストの“♪ Take your children ......”の部分はいいですね。 【シングル履歴】 ◎U.K. Release Date : September 1984 △Highest Position on U.K. Chart : No.98 第2弾シングル・カット。12インチ・シングルのB面には本作未収録曲「Two Sharp Pencils」が収録されている。 【別ヴァージョン】Extended Version |
2. Beautiful Dreams |
■Words and Music by Roger Taylor |
ロジャーのヴォーカルが一層ロマンチックでソフトなスロー・ナンバーです。
しかしこの曲もロジャーの歌い回しに、D.ボウイの影がチラついてしまいました。(自分の気の精だと思います。
無視してください・・すみません) 前作の「Laugh Or Cry」「Magic Is Loose」タイプの曲とも言えるのだけど、 バックの音がちょっと安っぽく、うるさく聞こえてしまうのが残念。 ヴォーカルも今一つシャキッっとせず、ボヤけた感じがします・・・。 |
3. Man On Fire |
■Words and Music by Roger Taylor |
タイトルも曲調もロジャーらしくて聴き易い。でもうーん・・まぁ、聴いてて楽しけりゃ
それで全てオーライってことで。 サビの手前、“ダカダン・ダカダダダ”とドラムの入る瞬間はとてもロックしててカッコいいのだけど、 全体的な印象はとても軽く、まさに80年代ポップソングであります。 この手の曲は、初めてアルバムを聴いた時のウケは一番良いのだけど、次第に飽きてしまうタイプの曲ではないでしょうか。 カッコいいんだけど、何かが違う!? 【シングル履歴】 ◎U.K. Release Date : June 1984 △Highest Position on U.K. Chart : No.66 アルバムからの第1弾シングル。 【ライヴ】The Crossの「Final Destination」の7インチ・シングルB面、 「New Dark Ages」のCDシングルで発表。 |
4. Racing In The Street |
■Words and Music by Bruce Springsteen |
出だしから良い感じ〜♪と思ったら、ブルース・スプリングスティーンのカヴァー曲でしたか。
(なるほどネ)カヴァー曲と言えば、第一弾は「I Wanna Testify」(パーラメンツのカヴァー)でしたが、
それとは随分、曲調と雰囲気が違うんですねぇ〜。でも、どちらも素敵です! 見事にハマりましたね。原曲がいいとは言え、十二分な仕上がりだと思います。 字余り気味の歌もロジャーのヴォーカルにはピッタリ! 二枚目なだけに、この曲のメロディー&詞だと、ちょっとクサい印象を聴く者に与えそうですが、 そこには陥っていないところが素晴らしいです。 |
5. Masters Of War |
■Words and Music by Bob Dylan |
これはボブ・ディランのカヴァー曲。全体的に暗いイメージを受けながらも
ロジャーのヴォイスでそれが救われた感じがします。しかしロジャーって天性に上手いヴォーカリストだな〜と毎回感じますが、
でもそのヴォーカルって、少しナルシストっぽい部分を感じずにいられません。(いや別に嫌味とかでなくて) う〜ん、これもバックがうるさいかなぁ。もっと音の数が少なければいいんだけど。イマイチ、いやイマニ。 |
SIDE 2 |
1. Killing Time |
■Words and Music by Roger Taylor |
このアルバムを聴いて、一番頭に残った曲がコレでした。すごく好きだと言う訳ではないけど
不思議と惹かれるものがあり、しかもとても強く印象に残る曲です。それだけにこのリミックス盤(Man On FireのB面)は
非常に興味深い。 この曲を聴くと仕方が無いかなあと思います。 何がって、このアルバム全体を覆うポップ感が・・・。私自身、当時はこういうサウンドを楽しんでたわけだし。 それにしてもテレるぐらいに、80年代サウンドをテンコ盛りした曲ですねぇ。 ああ、トンプソン・ツインズやハワード・ジョーンズが懐かしくなってきた。 【シングル履歴】ジョン・ディーコンとマックによりリミックスされ、A3のシングルB面となった。 【リミックス】Single Version |
2. Abandonfire |
■Words and Music by Roger Taylor and David Richards |
曲自体は、BGMとかサントラに向いてるのかも知れないと感じます。でもとりあえず、
現在の自分には遠慮したいタイプのサウンドです。 前曲にも増して、嫌な音だなぁ。何度も言ってしつこいけど、“そういう時代だった”と思うしかないですね。 ミックだろうとロッドだろうと、80年代は皆こういう音を使っていたんだから。でも2000年に聴くのはツライ。 |
3. Young Love |
■Words and Music by Roger Taylor |
聴いてていろんな音が聞こえてきて楽しいしアコースティック・ギターも新鮮に感じます。 これはまずまず。特にクセはないけど、明るく開放的なサウンドが心地良いです。 |
4. It's An Illusion |
■Words and Music by Roger Taylor and Rick Parfitt |
この曲と次の曲がこのアルバムの中で一番好き!これら2曲をカー・ステでガンガン鳴らしながら
ドライブしたら絶対気分爽快だと思う!ベースの力強いサウンドが心地良く響いてきます。“さぁ、出かけよう!” ちょっと気になる箇所はあるものの、展開そのものは面白いし、ヴォーカルもカッコいいです。 またバックを支える、リック・パーフィットのギターも、ステイタス・クォーばりのブギーでなかなか笑えます。 そのおかげか、ポップではありますが、音に隙間があるし、ヒューマンさを保っています。 このアルバムの中では好きな曲! |
5. I Cry For You(love, hope and confusion) |
■Words and Music by Roger Taylor and David Richards |
売り文句の “聴け!心で!体で!”の通り、論ずるより先ずは聴け!って感じで、
やっぱりこれも自分にとってはドライヴする時の必需曲であり、何も考えずに楽しみたいナンバーです。 随分と大袈裟なサウンドですね。ちょっとロジャーには合わない気がします。 ヴォーカルも含め、音の出るもの全てにエフェクトが掛かってるみたいで、非常にうるさい音楽です。やっぱりナマが一番! 【シングル履歴】A1の7インチ・シングルのB面。 |