貴方に惚れた男の部屋
Room 009


“ああ君がいるから・・・”

部屋に入るなりその男は笑みを浮かべそう話しかけてきた。

“ああ君は僕の最高の友・・・ああ、ああ、ああ、ああー!”

男はいきなりしゃべり続けたかと思うと、無心でベースを弾き始めた・・・。 不気味だ!その絶え間ない笑みが余計に不気味だ! 君はそう思い前の部屋に引き返そうとする。 その瞬間、男がつぶやいた。

“分かって欲しい”

貴方の足が氷のように固まった。

“分かって欲しい。君は僕の僕の・・・”

貴方はもう身動きが取いれない・・・終わりだ。
そう思った瞬間、男がいきなり立ち上がった!





“君は僕の僕の・・・ベースの練習の邪魔をしたんだー!”

“ああ、ああ、雨の日も、晴れの日も・・・”

“僕は君のベスト・フレンドだー!”

“逆だろ!”と突っ込む間もなく、ベースの男は興奮しながらピアノに向かい歌い出した。

♪ う〜、ゆ・めくびり〜

“ここで僕とハッピー・アット・ホームしよう!”

その言葉を聞いた貴方は身の危険を感じ、すぐさまこの部屋から逃げ出すことにした。


正面の扉を開け
次の部屋へ退散する(^^;;