メモ書きが残された部屋
Room 013

貴方は息を切らし次の部屋に入った。しかし、まだあの男の言葉が耳に残っている。

“君は僕の最高の友・・・(You're my best friend.)”

その言葉を頭の中で繰り返すうちに、別の考えも生まれた。

“彼もきっと寂しがり屋なんだ・・・逃げたりなんかして悪い事しちゃったかな・・・”

ダイニングルームのメモ書きで救いを求めていたのは彼かもしれない。
そう思った貴方の足元に再び一枚の紙切れが・・・

全てが思い通りに行かない時でも、僕は決して寂しくなんてない・・・

正直、貴方は安心した。彼なら大丈夫だ。
彼にはベースという最高の親友がいるじゃないか。
彼なら一人でやっていけるさ。
でも、この館を一人で進むのはちょっと心細いな・・・
やっぱり戻って彼を誘おうかな。

しかし貴方の思いを打ち消すかのように、どこからともなく賢者の声がこだまする

“誰も救ってはくれぬ 自分だけを頼るんだ
生命のために恐れを知るんだ!”


引き返すことなく
左の扉を開け
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