12月31日 06:29 (日本時間 同日15:29)
「Mornin’」
「♪君は・二杯目・だよね、コーヒー」
「気に入ったようだね。声も似てるよ、ハスキーで。カバーしたらいい。」
「(ありかも!)どうだ二杯目?」
「それより、この歌の最後の “寒い友達”って、冬の例え?」
「冬がやって来る。う~ん、ここは素直に苦労を背負った友達のことじゃないか。」
家の前に車が止まる
(えっ、このVolvoのエンジン音。まさか)
「歌も上手いし、何より歌詞がかなり秀逸だな。難しい部分もあるけど。」
「そうなんだよ、俺もそう思ったんだ。」
「ある意味、Don't Try So Hard だよな。もっと明るい気持ちになれるくらいだ。」
「なあ、Mr.モリは僕と同い年のようだ。この曲は、俺たちのセカンドアルバム発売前の曲だぞ。」
「えーと、日本歌謡大賞とレコード大賞のダブル受賞だってよ。凄いな。」
「俺たちが王様だ怪獣だなんて曲を演っていたころ、同い年の男が人生について語っているとは。」
「春を迎える前に、嫌なことは暖炉で燃やしてしまえか。」
「だから襟裳の春は、何もない春ってわけさ。観光名所がないってことじゃなくてね。」
「襟裳で暮らす人々は、毎年嫌な思い出を引きずることなく、まっさらな気持ちで春を迎えるか。」
「まさにノーフォーク、キングス・リンだ!」
「Mornin’」
「♪君は・二杯目・だよね、コーヒー」
「気に入ったようだね。声も似てるよ、ハスキーで。カバーしたらいい。」
「(ありかも!)どうだ二杯目?」
「それより、この歌の最後の “寒い友達”って、冬の例え?」
「冬がやって来る。う~ん、ここは素直に苦労を背負った友達のことじゃないか。」
家の前に車が止まる
(えっ、このVolvoのエンジン音。まさか)
寒い友だちが訪ねてきたよ
遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
「おい、ロジャー!またブライアンと二人で抜け駆けして。お前らのインスタ見れば、この写真の煙突がロジャーの実家だってすぐに分かるぞ。 いや~50年ぶり、懐かし~な~。そう言えば勝手に新曲を出しやがって。ミラクル時代だからQueen名義だろうな。印税楽しみにしてるよ。」
「それにしても何にも無いな、ノーフォークは。」
♪ノーフォークの春は何もない春です~
「なんてね。あまりに何もないから道に迷っちゃったよ。」
「おっ、暖炉で何燃やしてるんだ? 二人のソロアルバムか?ほらもっと燃やして燃やして。
そこのAnotherWorldもバーンと燃やして。バーンとBurn、こりゃ一本取られたな。
そこのサイバーバーンのVHSテープ、燃やすと有毒ガスが出るから気を付けろよ。」
「ん?どうしたんだよロジャー、久しぶりに会ったっていうのに、その顔は。」
♪ 遠慮はいらない~から、暖まってゆきなよ~
「寒いから、あがらせてもらうよ。」
「・・・・・・・」
「どうしたロジャー、誰か来たのか?」
「ブライアン、今は来ない方がいい!」
「あっ、僕のレッドスペシャルが・・・」
「やぁ、ブライアン、久しぶり!そこのギター、生まれ故郷の暖炉に帰してあげようと思ったけど、2月に日本で使うと聞いて止めといたよ。燃えなそうだし。」
「・・・・・・・」
暖炉の中の炎がメラメラと音を立てて燃え始めた。