K&K QUEEN FAN CLUB
    

Queen日本デビュー50周年

日本で『戦慄の王女』が発売されたのは昭和49年。
ちょうど、フィンガー5の「学園天国」が流行っていた頃です。
冒頭の「♪ヘ~イ、ヘイ、ヘイ、ヘ~イ、ヘイ」も超ハイトーンでしたが、クイーンの「My Fairy King」の冒頭はもっと凄かった。
でもそれがロジャーの超絶高音だと知るのはずっと後のこと。 当時は何にも知らずに、買ったばかりの、このLPレコードを毎日聴いていました。

この人、誰?

『戦慄の王女』を初めて手にした時、裏ジャケットほど興味深いものはありませんでした。
同時に、謎もたくさんありました。それについては30周年のページで書きましたが、その時から1枚だけ、フレディなのか?ロジャーなのか?、断言できないままの写真があります。それが、裏ジャケットの右下の(白枠)写真です。

ロジャーのような?

拡大してみました。
以前から、「これはフレディでしょ!」と言う人もいれば、「ロジャーじゃないの?」と言う人もいて、見れば見るほど分からなくなります。
画質が粗い上に、被写体が小さいので、レコードならまだしも、CDサイズだとスルーされてしまいそうです。もう少し顔を明るくしてみましょう。

フレディのような?

かなり明るくしてみました。
目の彫りの部分の影が見て取れるようになったので、その影の形からフレディのように見えます。
でも、骨盤から太ももにかけてのラインがロジャーのように見えなくもない。
次は、1人何枚ずつ写真が使用されているのか調べてみましょう。

メンバー別に写真を分類してみました。

 

ご覧のように、ジョンが8枚、ロジャーとブライアンが10枚、そしてフレディが9枚で(集合写真とマイクとドラマー人形はカウント除外)、それぞれの枚数にあまり差はありませんでした。
でも、こうして分類して見ると、ジョンもロジャーもブライアンも、写真がほぼ左右均等に配置されているのが分かります。 しかしフレディだけは、右下のところが空いているように見えませんか?
ちょうどあの写真の箇所です。

   

写真を並べて比べてみよう!

左手首に注目

これって、癖が出るものかどうか分かりませんが、手首の角度といい、指の曲げ具合といい、それらの特徴から断然フレディに近いですよね。
ちなみにロジャーは腰にあてた両手とも特徴が「Radio Ga Ga」の時と全く同じ。やっぱり癖?

 

髪型に注目

Queen以前の時代の二人の髪型を調べていたら、Ibex時代のフレディの髪型を発見しました。
この髪型は被写体とそっくりですね。しかもブライアンが1969年のフレディの写真をアップしていて、それがこの時の服装とよく似ています。
一方、Smile時代のロジャーの髪型は、顔と同様、可愛すぎて写真とはちょっと違いました。

Ibex時代のフレディ!!

以上の結果から、軍配はフレディに上がりました。それもIbex時代の。(※当社比です)
では何故、フレディはそんな古い写真を裏ジャケットに入れたのでしょう?
収録曲の「Liar」は、Ibex時代に書いた"Lover"が元曲だったから?・・・ あの写真は1969年の英国ボルトンで、Ibexとしてライヴデビューを果たした思い出の地だったから?・・・
とにかく、何にせよフレディにとっては思い入れのある写真であり、ずっと残しておきたかったかもしれませんね。

 

なんと、50年目にして、やっと答えに辿り着きました。(※あくまでも当社比ですが)
でも裏ジャケットの魅力は何年経っても衰えません。それはこのレコードと同じでこの先も変わらないでしょう。

さて、これまでクイーン日本デビュー記念として、30周年、40周年、50周年と、しつこく『戦慄の王女』特集をやってきましたが、この50周年で完結です。
長きに渡って読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。