SUZI QUATRO / The Suzi Quatro Story "Golden Hits"
Side 1
1. Rolling Stone
2. Can The Can
3. Glycerine Queen
4. 48 Crash
5. Daytona Demon
6. Devil Gate Drive

Side 2
1. Too Big
2. The Wild One
3. Your Mamma Wan't Like Me
4. Michael
5. I Bit Off More Than I Could Chew
6. I May Be Too Young

Produced by Mike Chapman & Nicky Chinn
Photography : front&back sleeve Red Saunders/ inside sleeve Geled Mankowitz

Stereo ERS-80369 RAK ※1975年に日本のみで発売されたベスト盤LPレコード

Suzi Quatro (Vocal , Bass)
■ Len Tuckey (Guitar)
■ Britons Alastair McKenzie (Keyboard)
■ Dave Neal (Drums)


Mikanは小学校の高学年辺りから、自分が育った家庭環境(家のしきたりとか風習)に対して、反抗意識を持ってました。 その根源は「女は男より劣っている」という男女差別の偏見に対してで、やらせてももらえないのに「女はダメだ」とか「女がやる事じゃない」とか、 何故そう最初から決め付けられてしまうのかが、自分にはちっとも理解できませんでした。 そしてその反抗意識は中学・高校と成長すると共に益々強くなっていって、大人になった今現在も自分の中には 「女性でも出来る」という信念を強く持っています。

さて、私が初めてスージー・クアトロの曲を耳にしたのは1974年
ラジオから流れてきた“悪魔とドライブ”でした。 声がハスキーで歌い方もカッコイイ♪しかも彼女は大男3人を従えるようにしてベースを弾きながら歌っているという。 まさに、「ロックの女王」という言葉がピッタリで、「自分も彼女みたいになりたい!」という強い憧れを抱きました。 特に彼女の黒の皮ジャンスーツ姿は惚れ惚れするほどカッコよくて、 そのピンナップポスターが付いていたこのレコード、『The Suzi Quatro Story "Golden Hits"』を1975年に購入しました。

タイトル通り、このレコードはベスト盤です。
実は、それまで愛聴していたレコードの中でもベスト盤はこれが初めてでした。 元々私はレコードはアルバム志向であり、シングルを買うことは滅多になかったし、正直言って彼女の曲は シングル単位で聴いて充分だと思ってました。実際、彼女の曲は当時、大ヒット・シングル・オン・パレード状態でした。

なので、今回私が一番言いたい事は、 あの時代、女性は綺麗で可愛いらしいのが当然というか、そういうイメージしかなかった中で、 スージー・クアトロはそれを完全に打ち砕いて本格的な女性ロッカーとして登場してきました。そして 音楽雑誌で彼女の発言やエピソードを知るに連れ、私にとってスージー・クアトロという人は、 「女性でも出来るんだ」という事を初めて証明してくれた人でもあったわけです。
まぁ、70年代後半あたりから彼女の人気は下降していきましたが、 でも私の中では彼女の名前は「ロックの殿堂」のごとく、私の心にしっかり刻まれているのです。


それにしても育った環境というのは、自分の性格や趣味にも その影響が強く出てくるものだなぁ〜と、つくづく思うMikanです。



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