ロジャーのドラムセットと言えば、バスドラには、前アルバム『News Of The World』のロボットと、
『JAZZ』のジャケットデザインの2種類を同時に使用していました。
同時使用というのは、ドラムセットが2つセッティングされていたからです。1つはステージ中央(後方)に
セッティングされたメインのドラムセットで、もう一つは、アコースティック・ナンバー(「Dreamers Ball」も含む)の演奏時に
ステージ前方で使用するシンプルなドラムセットです。
ちなみに、どちらもJAZZのジャケットデザインに替わったのは79年のヨーロッパ・ツアーから。
「Dreamers Ball」と言えば、アルバム「JAZZ」の収録曲から、1978年の北アメリカ・ツアーのセットリストに入ったのは、「Let Me Entertain You」、「If You Can't Beat Them」、「Bicycle Race」、「Fat Bottomed Girls」そして「Dreamers Ball」の5曲だけでした。
後に、その5曲に加えて、「Don't Stop me Now」が78年12月のシカゴ公演で初めてイントロのみ演奏され、翌年のヨーロッパ・ツアーからセットリストに登場します。
同様に、「Mustapha」もそのヨーロッパ・ツアーからイントロのみ演奏されるようになり、1979年11月のクレイジー・ツアーから、メドレーのオープニングとしてセットリスト入りします。
1978年の北アメリカ・ツアーと言えば、マディソン・スクエアー・ガーデン公演において、「Brighton Rock」でロジャーが初めてティンパニー・ソロを取り入れ始めました。そして、「Bicycle Race」ではステージにトップレス&Tバック姿の女性が自転車に乗って登場しました。これは、アメリカではアルバムに付録のポスター(裸のおねぇさんたち)が無かったので、
クイーンは観客に"本物"を見せてあげようとしたそうです。このサービス精神は、まさに「Let Me Entertain You」ですね♪
「Let Me Entertain You」と言えば、アルバムではA面ラストの曲なのに、JAZZツアーのセットリストでは
オープニングの「We Will Rock You(fast)」に続いて、会場を最高潮に盛り上げてくれる2番手として定着していましたが、
1979年11月のクレイジーツアーでは、「We Will Rock You(fast)」を退けて、1番手のオープニングに躍り出た時期もあります!
個人的にはこの曲はライヴで聴く方が燃えます★ 特にレスペのフィードバックが堪りません♪
ライヴで聴く方が燃えると言えば、ライヴでは時代と共にスピードが早くなってる曲が(Stone Cold Crazyとか、Keep Yourself Aliveなど)いろいろありますが、「Let Me Entertain You」もその中の1つですね。(後のモントリオール・ライヴではかなり速い。)そういう意味では、「Dead On Time」なんかは、きっと時代ごとに
超高速ギターが聞けたんじゃないかと想像すると、JAZZツアーのセットリスト(演奏曲目)に入らなかったのがちょっと残念です。