K&K QUEEN FAN CLUB / K&K VIRGIN QUEEN

 2018年 11月号
 今月のテーマ: JAZZツアー(前編) 

2018年11月、映画『ボヘミアン・ラプソディ』が日本全国公開となり、クイーンファンの間でも一層盛り上がりそうですが、40年前の1978年は?というと、アメリカの映画『スーパーマン』が話題となり、クイーンは北アメリカ・ツアーの真っ最中でした。
でも日本のクイーンファンからすると、75年、76年と、続けて来日してくれたのに、その後は音沙汰が無く、寂しい思いをしていた頃でした。
しかし、1978年10月のダラス公演からスタートしたJAZZツアーの締めくくりには、3年ぶりに来日公演が組み込まれ、79年に3度目の来日が決定します。そしてその来日公演では当時話題の『スーパーマン』に扮した大男がフレディを担いで登場。
という事で、今月のJAZZレポは、JAZZツアーにスポットをあてて、前編後編に分けてお送りします。最後までどうぞよろしくネ。


さて、JAZZツアーと言えば、なんと言っても、あの巨大な照明装置はインパクトありましたね。
照明装置に関しては当時、来日前の特集として音楽雑誌やファンクラブの会報誌にも色々書かれてあり、1人でエラく興奮してました(笑)。 そしてご存じのように、照明装置に付けられた数百個の電球からは物凄い熱を放射することから、クイーンはこれを、“ピザオーブン”と銘々したそうです。
それに加えて、ロジャーのドラムセット後方には別の照明装置がセッティングされていたので、ロジャーは特に暑かったのではないでしょうか?
ちなみに、個人的にはこれを、“雷さまの太鼓”と銘々しました。(写真下↓)

ロジャーのドラムセットと言えば、バスドラには、前アルバム『News Of The World』のロボットと、 『JAZZ』のジャケットデザインの2種類を同時に使用していました。
同時使用というのは、ドラムセットが2つセッティングされていたからです。1つはステージ中央(後方)に セッティングされたメインのドラムセットで、もう一つは、アコースティック・ナンバー(「Dreamers Ball」も含む)の演奏時に ステージ前方で使用するシンプルなドラムセットです。
ちなみに、どちらもJAZZのジャケットデザインに替わったのは79年のヨーロッパ・ツアーから。

「Dreamers Ball」と言えば、アルバム「JAZZ」の収録曲から、1978年の北アメリカ・ツアーのセットリストに入ったのは、「Let Me Entertain You」、「If You Can't Beat Them」、「Bicycle Race」、「Fat Bottomed Girls」そして「Dreamers Ball」の5曲だけでした。 後に、その5曲に加えて、「Don't Stop me Now」が78年12月のシカゴ公演で初めてイントロのみ演奏され、翌年のヨーロッパ・ツアーからセットリストに登場します。
同様に、「Mustapha」もそのヨーロッパ・ツアーからイントロのみ演奏されるようになり、1979年11月のクレイジー・ツアーから、メドレーのオープニングとしてセットリスト入りします。

1978年の北アメリカ・ツアーと言えば、マディソン・スクエアー・ガーデン公演において、「Brighton Rock」でロジャーが初めてティンパニー・ソロを取り入れ始めました。そして、「Bicycle Race」ではステージにトップレス&Tバック姿の女性が自転車に乗って登場しました。これは、アメリカではアルバムに付録のポスター(裸のおねぇさんたち)が無かったので、 クイーンは観客に"本物"を見せてあげようとしたそうです。このサービス精神は、まさに「Let Me Entertain You」ですね♪

「Let Me Entertain You」と言えば、アルバムではA面ラストの曲なのに、JAZZツアーのセットリストでは オープニングの「We Will Rock You(fast)」に続いて、会場を最高潮に盛り上げてくれる2番手として定着していましたが、 1979年11月のクレイジーツアーでは、「We Will Rock You(fast)」を退けて、1番手のオープニングに躍り出た時期もあります!
個人的にはこの曲はライヴで聴く方が燃えます★ 特にレスペのフィードバックが堪りません♪

ライヴで聴く方が燃えると言えば、ライヴでは時代と共にスピードが早くなってる曲が(Stone Cold Crazyとか、Keep Yourself Aliveなど)いろいろありますが、「Let Me Entertain You」もその中の1つですね。(後のモントリオール・ライヴではかなり速い。)そういう意味では、「Dead On Time」なんかは、きっと時代ごとに 超高速ギターが聞けたんじゃないかと想像すると、JAZZツアーのセットリスト(演奏曲目)に入らなかったのがちょっと残念です。

ちょっと残念と言えば、前編はここまでです。(^^;
続きは、来月最終号の「JAZZツアー(後編)」でお伝えします。
内容は、JAZZツアーにおけるメンバーのステージ衣装についての特集です。お楽しみに♪
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11月号発行:2018年10月26日