K&K QUEEN FAN CLUB / K&K VIRGIN QUEEN

 2018年 10月号
 今月のテーマ: Let's party! 

10月と言えば、今では10月31日の「ハロウィンパーティ」を楽しみにしている人は少なくないと思いますが、40年前の日本では、おそらく、祝日の「体育の日」を挙げる人が少なくなかったと思われます。私自身、その頃はハロウィンのハの字も知りませんでした。
そんな1978年のハロウィンの夜、クイーンは所属レコード会社と共にルイジアナ州ニューオリンズで盛大なパーティーを開催しました。


パーティの前に・・・「ルイジアナ州ニューオリンズ」について少し調べてみました。
ニューオリンズは1718年にフランスの植民地として開拓が始まります。一時スペイン領となりますが、長い間フランス領として街は発展していきます。しかし1803年、フランスの財政困難によりアメリカ合衆国に売却されました。 こうしてニューオリンズは、古くから暮らしていたインディアンたちとヨーロッパからの移民、そして奴隷制により強制移住させられたアフリカン・アメリカン。 それぞれの文化が混ざり合い、アメリカの他の都市とは全く違う独特な文化が根付いており、海外旅行者のみならず、アメリカ国内の旅行者にとっても、どこか異国にいるような錯覚を引き起こすと言われています。
ちなみに、"ルイジアナ州ニューオリンズ"と聞くと、すぐ浮かぶのが「Johnny B Goode」♪だったりします(^^;


さて、本題に戻ります。
アルバム『JAZZ』のワールドプレミアとしてニューオリンズで開催されたパーティは、当時の所属レコード会社の「EMI」と「エレクトラ」が共同で行った初めてのイベントであり、両レコード会社で働く人たちも招待されて、参加者は総勢400人を超える大規模、且つ何でもアリの乱痴気パーティとなりました。
それもそのはず、パーティには女性の泥レスリングをはじめ、ストリッパーや女装ショー、ダンサーや一輪車乗りも登場して様々な余興が繰り広げられ、(ここには書けないような)過激で異様な内容が、"てんこ盛り"だったからです。

それらは、一部では盛り上がったとしても結果的には、"常軌を逸していた"として、当時、一部の音楽ジャーナリストたちはクイーンを批判して、挙句にアルバム『JAZZ』まで酷評しました。
しかし翌日に開かれたプレス会見で、アルバムの"ポスター騒動"について質問されたフレディが「ヌードのレディたちを見たくない人もいると思うけど、あのポスターは、わいせつじゃない!」と答えています。(そーだ! そーだ〜!)
パーティの乱痴気騒ぎは決して褒められたものではなかったにせよ、その責任はアルバムにはありません。 そもそも『JAZZ』のワールドプレミアなのに会場で1曲も流れなかったのも残念です。
とんだとばっちりを受ける結果となってしまいましたが、でも、もしアルバムを先に聴いてもらっていたら、 "人々を楽しませたい♪"というクイーンの気持ちが少しは伝わったかも・・・と思うのは"ファンの欲目"ですかね。(苦笑)

ということで、今月号はロック史上最大級に豪華なパーティー、且つ最も悪名高いもののひとつと記録されているパーティを取り上げましたが、 あなたが一番印象に残っているクイーンのパーティは何でしょうか?
今月も良かったら、以下の掲示板にてご意見お聞かせくださいませ。お待ちしています。


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10月号発行:2018年9月24日