一段と歌唱力に磨きがかかったアダム
今から15年前、安田謙一氏が音楽雑誌にクイーン+ポール・ロジャースの再始動を最初に聞いた時の違和感を、こう記述しています。
「生き別れになっていた母親と再会したら“今日からこの人がお前のパパだよ”と言われて、その男っていうのが昔からよーく知ってる友達の親父で...」と。
これには思わず腹を抱えて笑ってしまいましたが、当時は、言い得て妙だと賛同したクイーンファンは少なくはなかったと思います。
そして、それから15年・・・
今度はまたえらく若いな!と思った人は多くても抵抗感や違和感は15年前と比べたらどこ吹く風だったのでは?
ただし、好き嫌いはあります。はい、正直に言います。個人的にアダムのクドイ歌い回しが苦手です。ごめんなさい。でもこれはどうしようもありません。なので、好き嫌いは別として、アダムの歌唱力はぶっちぎりだと思います。
今回のアダムの印象は冒頭のページに書いた通りですが、あの凄い高音なら「Flash's Theme」とか「The Hero」などもイケると思うんですけど、でもまぁ、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒット御礼ツアー(ラプソディ・ツアー)で、映画『フラッシュ・ゴードン』のサントラ曲はお呼びじゃない?^^;
気になった点といえば、「Somebody to Love」の最後の方でアダムが観客にマイクを向けてくれたのは嬉しかったのですが、
もう少し観客の歌声を聞きとってくれないと、リズムが合わなくてモヤモヤしてしまいました。
また、「Bohemian Rhapsody」では2回驚きました。一つはクイーンのライヴでは決してやらなかった"レコード通りの演奏"で始まった事。
もう一つは、ラストの重要な歌詞である、“Anyway the wind blows...”で、観客にマイクを向けた事。
え?ここマイク向けるとこ?って思わず突っ込んでしまったけど(^^;、アダムらしいとも思いました。
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