JAPAN / ADOLESCENT SEX
JAPAN
Side One
1.Transmission
2.The Unconventional
3.Wish You Were Black
4.Performance
5.Lovers On Main Street
6.Don't Rain On My Parade

Side Two
1.Suburban Love
2.Adolescent Sex
3.Communist China
4.Television

Additional vocals by Ray Singer. Produced by Ray Singer. Arranged by JAPAN.
Engineered by Pete Silver, Cover photo by Graham Hughes, Cover design+Artwork by Dick whitbread

LP: VIP-6564

メンバー紹介
■デヴィット シルビアン (ヴォーカル、セカンドギター)
■ミック カーン (ベース、ヴォーカル)
■スティーブ ジャンセン (ドラム、ヴォーカル、パーカッション)
■ロブ ディーン (リードギター、ヴォーカル)
■リチャード バービエリ (キーボード、ヴォーカル)


これぞ、懐かしのLP盤だっ!!・・って自分で言ってりゃ世話ないけど、超久しぶりにこのアルバムに針を落としました。 「Transmission」がスタートする前に聞こえてくる埃の音が、“25年ぶりだよ!”って教えてくれているみたい。マジめちゃくちゃ懐かしっ!

って事で、JAPANのデビューアルバムです。邦題は『理由なき反抗』。 本国より日本で火がついたそうで・・・(ビジュアル系だからか?)まぁとにかく、美形を放ってはおかない当時の某音楽雑誌で 見つけて、その後ラジオで曲を初めて聴いて、即買いしてしまいました。
でもこの後に続くアルバム、『苦悩の旋律』、『クワイエット・ライフ』、『孤独な影』までは買って聴いてましたが、 そのあと、リードギターのロブが脱退してから聴かなくなっちゃいました。 って言っても別にロブのファンだったワケぢゃ全然ないです。単にその後のアルバムに魅力を感じなくなっただけで、 今でも一番大好きなのはこの『理由なき反抗』です。

1979年、高校3年に進級するちょい手前の3月に学校サボってライヴを観に行きました。
サボりは親公認。つーか、その前もその後も何度も使った「いっしょぉぉ〜のお願いっ!」で必死に説き伏せた。 そして、この時のライヴ模様を日記に記していたので、それをそのまま記載します。
(この時誕生日前なのでまだ16歳。ちょっと恥ずかしい文章ですが・・)

わーい!待ちに待ったJAPANのコンサート!なのに雨だ〜。
PM4時、○○駅に着いてから雨の中をトボトボと歩いて会場に着いた。この時すでにいっぱい人が来ていて混雑状態。 でもなんとか割り込んで前の方に行った。そしてシャツとかパンフとかバッチとかいろいろグッズを買って開場を待ってたけど 予定の5時半になっても入れなくて、で、アナウンスが流れてきて「大変混雑していますので二人ずつご入場願います」って、 ほんで警備員が「さがれ、さがれ」を連発。

6時になってようやく開場。6時半から7時まで前座バンドARBが出てきた。 すっげぇー面白かった。その後20分休憩で、7時20分、いよいよJAPAN登場! ギャーーーー!!っていきなりの大歓声で耳がキーンってなった☆

オープニングは「パレードに雨を降らせないで」。
途中キーボード・ソロの時にステージが暗くなって上の方に用意してあったスクリーンが下りてきて そこに最初赤い唇がどアップで映しだされて、だんだんそれがカメラが引いていく感じで鼻と目も映し出されたらそれがデヴィットで、 会場がウギャー!ってすごいのなんのって。それからメンバー一人一人の顔が映し出されて・・

スティーヴの顔がアップで、「ギャー!ギャー!ギャー!ワーワー!」
ミックの顔がアップで、「ギャー!ギャー!ワーワー!」
リチャードの顔がアップで、「キャー!」
ロブの顔がアップで、「キャ・・・。」←この反応はあまりにもムゴイ!絶対イジケたね、ロブは。

しかしスティーヴの人気は凄かった。で、またスティーヴの可愛いことと言ったら・・。
それから曲に合わせて意味ありげなシーンがあった。
それはプールの中でリチャードとスティーブとミックが椅子に腰掛けてタバコ吸ってて、 ロブはプールサイドでねっころがってて、デヴィットはゆっくり歩いて死人みたいにうつ伏せになって水上でプカプカ。 この時のリチャードの雰囲気!横目でデヴィットを見ながらタバコ吸ってて・・あ〜もうリチャードだけ、 こう・・なんかちがう魅力があってよかったー!

一番最後のフィルムのシーンで、後ろ向きになって白いドレス(胸のとこがガハッとあいた)を着ていて、 それがもぅ人形か人間かわからないくらい美しい人が映し出されて、でその人がゆっくり顔を向けると・・ ギャーギャーワーの連発。なんとデヴィットよ。ほぇ〜・・もぅあのお姿は人間じゃないね。フランス人形の高級品よ! 私の隣のひとは溜息ついてた。

演奏曲は全11曲だった。アンコールは2回あった。 スティーヴは考え事してるみたいにドラム叩いてた。ミックは一番よく動き回ってて客へのサービスがすごく良かった。 リチャードは独特の雰囲気もっててグリーンライトが当たるとすんげぇーカッコイイ。 ロブはあんまり目立たなかったけどテクニックはなかなかどしてどしてョ。 デヴィットは時々ブロンドの髪をなびかせる仕草も美しかった。 アンコールが2回終わるとサーッと消えた。走っていっちゃったよ。
ぁ、でも最後、スティーヴがぺこりっておじきした。可愛かった〜。足もすごーく細くて長かった。

感想としては、ライヴよりレコードの方がいいな。ハッキリ言って。うん。でも皆ノっていて素晴らしかったョ。まだJAPANは デビューして1年も経ってないのだからこれから期待は大きいね!

今読み返してみて・・・
「あのお姿は人間じゃないね。フランス人形の高級品よ!」って、笑っちゃいますよね(-o-) それに、「ライヴよりレコードの方がいい」なんて、よくわかりもしないくせにすっかり評論家気取りしてるのがお恥ずかしい。
まぁライヴの雰囲気だけ読み取ってくださいませ。

それから当時のエピソードとして、ラジオの番組で「リクエストされた方の中からJAPANのTシャツを抽選で5名の方にプレゼント!」 ってのがありまして・・・。
これは忘れもしません!リクエスト出して私、当たったんですよ!抽選で5名の中に入ったんですよ。ローカル番組だけどさ。 それで先にTシャツが送られてきまして、ラジオの当選者発表で自分の名前が言われるのをめちゃくちゃ興奮してたんです! ラジオの音量MAXにしてワクワクで待ってたら・・
「JAPNのTシャツの当選者は○○市の△△さん、○○市の△△さん、他3名の方でーす!」って・・・
“えっ?!他3名って・・・そりゃないぜ〜”ってかなり嘆きましたね。だけど、白地に赤色で 「JAPAN」のロゴが描かれたそのTシャツは、部活でレオタードの上からいつも着て、み〜んなに自慢しておりました。

学校でも人気はかなりあって、クラスメートに一人、ミック・カーンの大ファンがいました。 別に聞いてもいないのにミック(だけ)の情報をいろいろと教えてくれてました。 その話の中で一番印象に残ってるのは、ミックがキプロス出身だったので、そのキプロスって国をその時初めて知った事。 美の女神(アフロディテ=ビーナス)の誕生した海として有名なところだと言って図書館で見つけてきた本で いろいろ見せてくれたりして、ある意味社会の勉強をさせてもらいました。

っと、昔の日記を読み返していたら、当時のミックの事が書いてあった。

今月号のミックのホテルでの記事見てガンときた! ミュージシャンにとって、それはごく普通、当たり前の事なんだろうけど、1人:5人←キツかったろう!ミックも好きじゃあるなぁ。
って・・。ハーレムの夜を過ごしたって事ですね。1人で5人かぁ。

さてさて、現在、デヴィットだけは最近たまに近況を耳にしますが、どうやら当初の思想とはかなり変わったみたいですね。 あとのメンバーはよく知りません。まぁ、元気でいればそれでイイですわ。

ということで、いつもよりかなり長くなってしまいましたが、それだけJAPANは私には思い出深いバンドです。
このデビューアルバムの収録曲では、ラジオで最初に聴いた曲、Side Oneの"The Unconventional" が今でも大好きです。それと、デヴィットのヴォーカルが可愛くも妖しく、両性的美しさが漂う "Don't Rain On My Parade"が好き。 でもシングルカットされたSide Twoの"Adolescent Sex"は、ちょっと・・・・です。 って言うか、Side TwoよりSide Oneの方が断然好きです!
その証拠に、Side Twoでは埃の音がほとんどしないもん。=聴いてなかった。(^^;



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