先ずはジョンが生まれた1951年(昭和26年)の日本と英国の情勢を調べてみました。
1951年4月、終戦以来、5年8ヶ月に渡って日本の占領政策を指揮したマッカーサー元帥が
(トルーマン大統領より罷免され)アメリカに帰国。また、発効は翌年ですが、この年の9月にサンフランシスコ講和条約が結ばれ、
この時から戦後の「独立国日本」がスタートします。
一方、英国では第二次世界大戦直後の総選挙でチャーチルの保守党が敗れ、
労働党のアトリー氏が政権を取り、福祉政策が次々に実行されていきました。
そのスローガンが有名な「揺りかごから墓場まで」です。同時に労働党は産業の国有化政策も推進。
ところが1951年に鉄鋼業の国有化に手をつけようとして激しい抵抗にあい、この年の選挙で保守党が政権を奪い返します。
ところで、日本では今年7月、大震災の被害が大きかった3県を除き、テレビの地上波がデジタル化されましたが、
1951年、NHKラジオで新年の番組として「第1回紅白歌合戦」が放送されました。
ちなみに、この番組が大晦日にテレビ放送されるようになったはこの2年後であり、カラーテレビ放送は1960年から開始されました。
では、世界で最初にテレビ本放送を開始した国は?というと、それは英国です。
The British Broadcasting Corporation(BBC)=英国放送協会は、
1936年からテレビ放送を開始しています。
しかも、世界で初めて地上デジタル放送を開始(1998年9月)したのも英国放送協会です。
さて、2011年8月19日、クイーンのメンバーの中で一番最後に還暦を迎えるのがジョン・ディーコン(John Deacon)。
ご存知のようにジョンの星座は「獅子」ですが、干支は「卯=ウサギ」です。
この二つは、なんとなくジョンの内面と外面のイメージにピッタリきます。
ちなみに他の3人の干支を調べてみると、ロジャーは「丑=ウシ」。ブライアンは「亥=イノシシ」。
フレディは「戌=イヌ」です。
私的には、ロジャーはトラ。ブライアンはトリ。フレディはヘビという感じがするので、
ジョンの干支だけがイメージ的にピッタリきますが、皆さんは如何でしょう?
ところで、ジョンがレスター出身であることは既に皆さんご存知だと思いますが、
これを書いてる先月(6月)のこと、
BBCニュースのウェブサイトで、こんな記事 を見つけました。
そこにはレスターの一市民が情報公開請求の制度を利用して出した手紙の全文が掲載されていました。
「ひとつお伺いしたいのですが、ゾンビが侵略してきた場合、どのような対策が用意されていますか?
何本かの映画を見たところ、そういう事態に対する備えが薄いのは明らかです。英国全土の地方自治体が準備しておくことは
必須かと思いますが、議会がお持ちの情報を教えてください。」と。
これに対して、市からの回答は、(当然のことながら)、「備えはない!」だったという・・・
まぁ、ジョンがレスター出身じゃなかったら、完全スルーの記事ですが(爆)
私が反応したのは、質問状の中の、“何本かの映画を見た”という一節です。
その中には、多分、おそらく、きっと!あの爆笑ゾンビ映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』が入っていたのではないかと思ったのです。
なぜなら、その映画には(笑える)ゾンビ対処法が散りばめられているし、
なんといってもクイーンの曲が使用されているからです。
それもゾンビ退治のシーンに、「Don't Stop Me Now」が!
しかもエンディングにはジョンの、「You're My Best Friend」が流れます。
そういう事で、今回の質問状に対して、市はもう少し空気を読んで、
「もし、ゾンビが侵略してきたら、クイーンの曲を流す準備だけはある!」な〜んて粋な回答をしてくれていたらな〜とチラっと思ったのでした。(ない、ない!)
っと、話しが逸れたついでに、もう一つ。
日本でのジョンのバイオグラフィを見ると、必ずと言っていいほど記載されているのが、“名誉学位を取得”という言葉。
それに対して最近になってQ友から、「名誉学位とは言わないんだよね」と教えられました。
それで、クイーンの公式サイトのジョンのバイオグラフィに記載されている
“First Class Honours Degree”を調べたら、「大学の優等学位は、a first, a second,a thirdの3種類がある」と書かれていたので
“ファーストクラスの優等学位”と訳するのが無難?適当なのかもしれませんね。
ちなみに、「名誉」という単語は発音は同じだけどイギリス英語のスペルだと「honour」で、
アメリカ英語のスペルだと「honor」なんですよね。・・って、あんまり関係ないか?
さて、話を本題に戻しましょう!
今からちょうど10年前の話題になりますが、2001年の4月、
英国The Sun紙にジョンのインタビュー記事が突如として掲載されました。
(その原文はブライアンのウェブサイトに残ったままになっています。こちら。)
フレディ亡き後、1998年にリリースされた「No-one But You」で、
クイーンとして3人一緒に活動をして以来、ジョンは姿を見せなくなっていただけに、当初はその記事の信憑性が疑われましたが、
クイーンプロダクションがジョン本人に確認をとり、事実であることを公開しました。
しかしどうやらジョンは、喋った相手が新聞記者だとは知らなかったそうです。
まぁ、それが、「The Save Popbitch Party(インターネットのゴシップサイトのために寄付を募るイベント)」であり、
お祭り騒ぎのパーティ会場ですから、そりゃ分からなかったでしょう。
ただ、喋った内容が、知らない相手に話す事ではなかったと思います。
この当時にブライアンとロジャーがロビー・ウィリアムズと一緒に「We Are The Champions」をレコーディングした事に対して
批判的なコメントをしたのは全然構わないというか、別として、
この時に「ブライアンとロジャーにはもぅ自分は引退している」と告げていた事が判明したからです。
しかし個人的には、ジョンの引退については尊重しています。
ファンにとってみれば、「どうしてもう音楽活動をしないのか?なぜ引退してしまったのか?」という疑問を抱くのは
当然かもしれませんが、本人が語らなければ全ては憶測でしかありませんし、
それ以前に、彼が沈黙を選択している事を大事にしてあげたいという気持ちが強くあります。
それに、クイーンファンの自分にとって、フレディが亡くなった時に最初に思ったのが、
「クイーンは終わった」でした。だから、
この時にロビーを入れてクイーンを再結成しようという二人の計画を、ジョンが一蹴した事にも強く共感しましたし、
「フレディの代わりはいないとして、クイーンを大事にしたい」ジョンの考え方にも強く同感です。
しかしその一方で、ブライアンとロジャーの「クイーンを後世に伝えていくために二人でも活動していく」という考え方も
大いに支持できます。それは、クイーンが解散宣言をしていない事も含めて、
長年のクイーンへの愛情がそうさせてしまうし、二人がどんなに年老いても、まるで古いアルバムを開いたときのように、
いつでも昔の記憶が甦ってくるから、二人でも活動してくれる事に感謝せずにはいられないのです。
フレディ亡き後、クイーンの時計の針を止めたジョン。クイーンの時計の針を動かし続けるブライアンとロジャー。
自分の中には、その対照的な考え方が共存してしまっています。
しかしクイーンって、ほんと、「4人」でないと舵取りが難しいバンドなんだなぁ〜と、つくづく思います。
以上、今月はジョンの特集でした。
昔、学生時代にクイーンを全く知らない友達5.6人に
初めてクイーンの写真を見せた時、「この人が一番カワイイ!」と断トツ人気だったのがジョンでした。
おそらく、ジョンの優しそうなスマイルの表情が印象を良くしたのかなと思いますが、
その頃にやっていた親友との交換ノートでもジョンのイラストは、
ほとんど全てと言っていいほどスマイル顔を描いてました。
焦った表情を描くときも、困った表情を描くときも、ジョンの似顔絵は必ずスマイルでした。
そうやって描かないと、ジョンっぽく見えないからです。
そのくらいジョンと言えば「スマイル顔」は定番でした。
しかし、「顔で笑って心で泣いて」って言葉があるように、心の中もスマイルだったとは言い切れません。
そういう意味では、心を隠すポーカーフェイスと同じで、ジョンは、
何を考えているのかサッパリ分からないタイプでもありました。
今現在もそうです。
でも、人の気持ちなんて世界中の科学を集めても知ることはできませんから、真剣に考えたことなんてありません。
昔からそうだったように、ジョンは見ているだけでこっちも笑顔になれるから、それで充分です。
世界一、スマイルが似合うジョン!誕生日おめでとう。
さて、夏の終わりに、メンバー4人の中で最後に誕生日を迎えるのは、あの人です。
updated:2011/ 8.01