SIDE 1 |
1. Brighton Rock |
■Words and Music by Brian May |
ほぉぉぅぅ〜・・って、フレディの胸毛に気をとられてる場合ぢゃない!ロジャーの美顔に頬ずりしてる場合でもないっ!
ブライアンのギター・ソロといい、スピード感溢れるとてもカッコいい曲ですっ!・・・しかしこのアルバム・ジャケットも実に
“SHEERE HEART ATTACK”ですなぁ〜。。お顔スリスリ。。 冒頭部分を耳にしただけで、前二作とは聴き手の気分もガラっと変わります。 ギターソロが終わってジョンのベースが鳴り響いてくる瞬間は何度聴いてもゾクゾクするほどカッコいい! ドラムも最高です。 【ライヴ】 『LIVE KILLERS』 | 『LIVE AT WEMBLEY '86』 |
2. Killer Queen |
■Words and Music by Freddie Mercury |
覚えやすいメロディ、まろやかな味、口どけの良さ・・・永遠に万人受けしそう。と前回のコメントで書きましたが、
2001年某TV番組のリクエスト(伝説のポップスター大全集とかいうタイトル)で見事1位を獲得したそうです。・・やっぱこの曲、永遠だわ! イントロが流れるだけで周りの空気がサッと変わる、とても印象的な曲です。 好き嫌いはあるでしょうが、その後のQUEENの方向性を多少なりとも変化させたという点で、この曲の存在はかなり大きかったと思います。 美しいコーラス、ブライアンの印象的なギターソロ、フレディの艶やかなヴォーカル、短いながらもQUEENの魅力が満載の名曲です。 またかなり異色のメロディーだと思いますが、それが代えって一度聴いたら忘れられない曲にさせたのでしょう。 私の大好きな曲の一つです。ところでハリウッドとパリは英国人のやはり憧れなのでしょうか? 【シングル履歴】 ◎U.K. Release Date : 11 October 1974 △Highest Position on U.K. Chart : No.2 A3とダブルAサイド・シングル。日本では1976年に再度シングル・カット。 また1986年には「Who Wants To Live Forever」のB面に、 1996年には「Heaven For Everyone」のCDシングルPart2に収録される。 1975年5月フレディはこの曲で英国作曲家協会より《アイヴァ・ノヴェロ賞》を受賞。 またクイーンとしては同年7月18日、ベルギーの《金の獅子賞》を受賞している。そして同日、ジョンに最初の息子、ロバートが誕生した。 |
【ライヴ】 『LIVE KILLERS』 |
3. Tenement Funster |
■Words and Music by Roger Taylor |
"my rock 'n' roll 45's,"という歌詞に当時の懐かしい時代を感じさせてくれます。
安アパートに住む彼はこの後ギターもオープンカーも手に入れて、ホントに光のようにそこを出てっちゃったわけですね・・
多分ロジャーも俺にもこんな時代があったと懐かしむ曲なんじゃないでしょうか。 イントロからして70年代の香りがプンプンします。 曲のタイプは全く違いますけど、日本のフォーク全盛期に共通するものを感じるのは私だけでしょうか。 生身のロジャーが見て取れる曲で、とても好感が持てます。 【シングル履歴】 |
4. Flick Of The Wrist |
■Words and Music by Freddie Mercury |
前曲と繋がってるように始まる部分はこの曲に勢いが増します。そしてその勢いは止まる事はなく、
渦巻くギターの音色を蹴散らすかの様に歌うフレディが迫力満点です。
ちなみに私、この曲聴いてると、メインヴォーカルとコーラスのどっちも全部一緒に歌いたくて仕方ありません。(途中絶対、間に合わないけど) すごい!ものすごい!ブライアンのうねりまくるギターは凶器、いや脅威です! フレディの作曲能力にも脱帽です。とにかく素晴らしく、何度聴いても飽きません。 QUEEN全作品の中でも、間違いなく私の中で上位に入る曲であります。 本当に素晴らしい。 【シングル履歴】 ◎U.K. Release Date : 11 October 1974 △Highest Position on U.K. Chart : No.2 A2とダブルAサイド・シングル。 |
5. Lily Of The Valley |
■Words and Music by Freddie Mercury |
邦題は「谷間のゆり」。 これも前曲と繋がってスタートしてますが、なんだか泥沼からやっと這い出たような爽快感。 でも這い出たはいいがなんだかとても哀しさが漂い、泥にまみれたまま風に吹かれてるよう・・・っと、そんな勝手な想像はこのくらいにして、 この曲は歌詞に注目!心地良く響くセンテンス、語呂が合うワードが詰っている様に思います。 アルバムに一曲は必要とされる、フレディのピアノによる小品です。 その中では比較的目立たない存在と思われますこの曲ですが、それでも軽く水準の出来を越えています。さすがです。 【シングル履歴】A5のシングルB面。 |
6. Now I'm Here |
■Words and Music by Brian May |
邦題は「誘惑のロックン・ロール」。 去年だっけ?・・今年か?邦画「スペース・トラベラーズ」でこの曲がエンディングで使われました。 私はこの曲が単に爽快なナンバーとしてではなく、意味のあるものとして使われていた事にエラく感激してしまいました。 そして映画では冒頭でもちょっと流れてるんですが、それがカーステから流れてくるんです、個人的にもドライブする時の 必需曲だったので滅茶苦茶喜んだ自分でした。 サビのラストをシャウトではなくコーラスで終わらせる、QUEENロックの典型的な曲です。 もう“QUEENの・・・”というより、“(ハード)ロック全史の名作”と言っても過言ではないでしょう。 【シングル履歴】 ◎U.K. Release Date : 17 January 1975 △Highest Position on U.K. Chart : No.11 日本では1976年に再度シングル・カット。 1991年には「The Show Must Go On」の12インチ・シングル及びCDシングルに収録される。 このシングルが発売された翌日、ジョンは、ヴェロニカ・テズラフと結婚式を挙げた。 |
【ライヴ】 『LIVE KILLERS』 | 『LIVE AT WEMBLEY '86』 | 『LIVE AT THE BRIXTON ACADEMY』 |
SIDE 2 |
1. In The Lap Of The Gods |
■Words and Music by Freddie Mercury |
邦題は「神々の業」。 前回のコメントでは個人的にはあまり好きじゃないと書きましたが、その後、某番組で(曲の一部ですが) 使われている事を知り、それを見ていたらこの冒頭でのロジャーの雄たけびが随分神々しく感じました。 でもこうして丸ごとじっくり聴きますと、やっぱり苦手みたいです、ラストあたりになると次曲への期待感がかなり高まってるのが自分でもわかるから。 ねっとりとした声にいつのまにか包まれて、どこかへ吸い込まれて行くかのような不思議な魅力を持っています。 バックに流れる風のような音(シンバルにエコー?)が、神を求めさまよう男の姿を想像させます。 冒頭のロジャーの叫びの時は嵐が吹き荒れていますが、最後の高音ヴォーカルの時には光が見える・・・ そんなビジュアル的要素を持ち合わせた曲だと思います。好きです。 |
2. Stone Cold Crazy |
■Words and Music by Brian May, Freddie Mercury, Roger Taylor, John Deacon |
ロジャーがスネアの端をカチカチ叩くシーンはまるで時限爆弾が爆発する寸前のような緊張感に包まれて胸が高まります。
がしかし、92年のフレディ追悼ライヴでメタリカがこの曲を演りましたが、個人的にはメタリカで聴く方がもっとスピード感があるし、
その時限爆弾が一気に爆発したみたいな後味の良さが最高です!
4人で作ったからこうなったのでしょうか・・・誰の押しも強くない分、 曲自体のインパクトはあるものの、ちょっと個性に欠けてるようにも思えます。 【リミックス】 1991 Remix by Michael Wagener 【ライヴ】 「Live at the Rainbow, London '74」 |
3. Dear Friends |
■Words and Music by Brian May |
コレ、高校の時に部活の先輩の送別会でアカペラで歌った曲なんですよ。
先輩達から“独り一つはなんか歌え!”と言われて、短い歌がいいな・・短い歌にしよう・・えっと短い歌は?・・と、咄嗟に思いついたのがこの曲。
でも歌い終わった時、この曲の印象と同様に先輩たちの反応は寂しく拍手も短かったッス。 収録時間が極めて短いアルバムを、多少なりとも長くするのに貢献したとても短い曲、なんて言ったら失礼かな。 |
4. Misfire |
■Words and Music by John Deacon |
ここでアコースティック・ギターの音色が耳に飛び込んでくるのが自分には気分良いです。
でもやっぱりフレディの歌い方に気をとられつつも、単調すぎて最後はいつまでもメロディが頭の中でメリーゴーランドしてしまう。 フレディのヴォーカルを聴く限り一人二役かと思いましたが、実はそんなことはない内容でありました。 若かりしジョンといった感じで、まだまだ本領は発揮していません。 |
4. Bring Back That Leroy Brown |
■Words and Music by Freddie Mercury |
まるで役者がたくさん揃ったミュージカルを観ているよう。演奏と歌詞が最後まで愉快で楽しい曲です。
演奏することの楽しさがそのまま形になった曲。 この手の曲は、アルバムに何曲も収録されると騒々しいですが、一曲は入っていて欲しいと思います。 後の「Rendez-vous」や「Loverboy」にも通じる、絶妙なコーラスワークを聞かしてくれます。 |
5. She Makes Me (Stormtrooper In Stilettoes) |
■Words and Music by Brian May |
・・ん?ん?・・ぁの、今更こんな事聞くのはアホやと思いますが、ここでのヴォーカルは
ブライアンにフレディの声を合わせてあるんですよね?ぇっ?全部ブライアンだけですか?・・っとヴォーカルだけに集中して聴いてたら、
ハーモニーとコーラスが実に美しい事に気が付きました。それとやはり、このアルバムの中に於てこの曲は良い味出してます。 最初はとても苦手でした。 しかし軽快なテンポの曲が2曲続いた後ですから、流れるタイミングとしてはいい位置にあります。 また次の感動的エンディングを迎えるためにも、手前にこの曲調は必要不可欠です。 なのでアルバム全体を考えると、自然に受け入れられる曲だということです。 逆にもしA面に収録されていたら、ずーっと苦手な曲だったかもしれませんが・・・。 |
6. In The Lap Of The Gods...Revisited |
■Words and Music by Freddie Mercury |
邦題は「神々の業」。 前曲でのラスト・シーンを上手く利用してるスタートと言ったら何ですが、 ふっと入るフレディのヴォーカルに安らぎみたいなものを感じます。しかもその歌詞は繊細かつ大胆。 そしてラスト部分はド迫力で最後の最後まで余韻が残るし、まるで大観衆のステージを予測していたかの様に スケールの大きさを感じる曲です。 “皆さんも、さあご一緒に・・・”の大勢参加パターンはこの曲から始まりました。 その点で曲調自体がもろ感動パターンですが、むしろ素晴らしいのはその歌詞です。 それは本当に純粋な心の持ち主からしか生まれ得ないもので、聴くたびに胸が熱くなります。 弱さと同時に、とてつもなく大きな強さが伝わってくるのです。名曲。 【ライヴ】 『LIVE AT WEMBLEY '86』 |